本記事は、YouTube動画「テスタさんがメタプラ株への本音を語ってくれました。」の内容を基に構成しています。
メタプラ株を巡る議論とテスタの本音
個人投資家の間で大きな話題となったメタプラ株。その値動きと熱狂、そして急落局面において、多くの投資家が翻弄されました。本動画では、著名トレーダーのテスタ氏が、当時のメタプラ株についての本音を率直に語っています。
単なる銘柄批評ではなく、投資家心理、リスク管理、そして相場との向き合い方まで踏み込んだ内容となっており、初心者から上級者まで学ぶべき示唆が多い対談でした。
本記事では、その発言の背景や意味を丁寧に整理しながら、投資家として何を学ぶべきかを解説していきます。
なぜメタプラ株は熱狂したのか
メタプラ株は、ビットコイン関連の材料などを背景に急騰しました。しかし、その値動きはファンダメンタルズとは乖離していると見る投資家も少なくありませんでした。
テスタ氏は「理屈に全く合っていなかった」と語ります。ビットコインを買うと発表しただけで株価が大きく上昇する構図に対し、冷静な疑問を投げかけていました。
また、時価総額がマクドナルドを超えた場面についても「さすがに帰離しすぎ」と発言しています。企業価値と株価のバランスが明らかに崩れていると感じていたことがうかがえます。
ここで重要なのは、テスタ氏自身も「多くのトレーダーは続かないと分かっていた」と述べている点です。ただ、発言すると強い反発が起こるため、言いにくい空気があったと語っています。
動画内容の詳細解説
ダラダラ下げは何を意味していたのか
メタプラ株は、急騰後に一気に暴落するのではなく、ダラダラと下落を続けました。
テスタ氏は、この動きを「耐え切れなくなった人が少しずつ投げている銘柄」と分析しています。一斉に損切りが出れば一時的な急落で済みますが、徐々に売りが出続ける銘柄は、買い手の期待がじわじわと崩れている証拠でもあります。
この視点は非常に重要です。チャートの形は、投資家心理そのものを映します。
ショートしなかった理由
「理屈に合っていないならショートすれば良いのでは」と思う方もいるでしょう。
しかし、テスタ氏は「鉄火場銘柄はどこまで行くか分からない」と語ります。2倍、3倍になる可能性もあるため、ショートは資金効率の面で危険だと判断していました。
実際、無理な逆張りは大きな含み損を生むことがあります。正しい分析と、実際のトレード行動は別物であるという現実がここにあります。
メディア発言とポジション管理の葛藤
テスタ氏は、メディアでスポーツ関連銘柄に言及した際、自身も約4億円分購入したと語っています。
しかし、「儲けすぎると煽ったと思われる」「買わないと説得力がない」といった外部の目を意識してロットを決めたと振り返っています。
本来、トレーダーは最大効率で利益を狙うべきです。しかし、発信者という立場が判断に影響を与えるという現実もあるのです。
リスク管理こそが本質
動画の中で最も重要なメッセージは、リスク管理に関する部分です。
テスタ氏は次のように述べています。
「リターンばかり勉強する人が多いが、リスクを徹底して考えた方が長期的にお金は残る」
例えば、
・明日リーマンショックが来たらどれだけ減るか
・その減少を許容できるか
・守る場面でどれだけ早く引けるか
これらを常に考えてポジションを持つべきだと強調しています。
特に印象的だったのは、
「遅れたから損切れない、という思考は一番危険」
という発言です。今が未来から見れば一番早い、という考え方は、多くの投資家に刺さる言葉ではないでしょうか。
負けなければ勝ち続けられる
テスタ氏の有名な言葉に、
「負けなければ、ずっと勝ちになる」
というものがあります。
勝つことばかりを考えるのではなく、負けを減らすことが最終的に勝ちにつながるという哲学です。
これは野村克也氏の「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という考え方にも通じます。負けの原因を潰すことが最優先なのです。
現在の相場観:5万7000円の日経平均でもついていく理由
動画後半では、日経平均が5万7000円台に到達している状況についても言及しています。
テスタ氏の基本スタンスは、
「上がっている限りはついていく」
というものです。
天井は誰にも分からないため、最後の下げの初動を食らう覚悟で持ち続ける。途中で自分の天井を決めて売るよりも、トレンドに乗り続けた方が最終利益は大きくなる可能性が高いと説明しています。
もちろん、怪しい雰囲気が出れば減らす。違和感を感じたらポジションを調整する。常に柔軟な対応が前提です。
これはファンダメンタルズよりも、値動きそのものを重視するトレーダー思考と言えるでしょう。
投資とは世界最大のリアルマネーゲーム
対談の中で印象的だったのは、
「株は世界で一番参加者の多いネットゲーム」
という表現です。
学歴も性別も関係なく、同じ市場で初心者とプロが同時に戦います。しかも全員が本物のお金を賭けています。
資本主義の中で生きる以上、株式市場の影響は避けられません。それならば「踊るアホに見るアホ、同じアホなら踊らにゃ損」という精神で参加した方が良いという考え方です。
ただし、無理をする必要はありません。重要なのは、自分が楽しめる範囲で、自分なりのスタイルを確立することです。
まとめ:メタプラ騒動から学ぶべきこと
今回の対談は、単なるメタプラ株の評価にとどまりませんでした。
本質は次の3点に集約されます。
- 理屈に合わない熱狂は必ず歪みを生む
- 勝つよりも負けを減らすことが重要
- 上がっている限りはついていくが、防御の準備は常にしておく
投資は自由である一方、すべて自己責任です。だからこそ厳しい。しかし、その厳しさの中に大きな魅力があります。
メタプラ株の事例は、一過性のバブルではなく、投資家心理とリスク管理の重要性を学ぶ教材だったと言えるでしょう。
相場は常に変化します。だからこそ、銘柄の善悪よりも、自分の戦い方を磨くことが最も重要なのです。


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