3月権利取りで注目したい高配当株とは?京都フィナンシャルや海運株まで有望候補を徹底整理

本記事は、YouTube動画『3月権利取りで面白そうな高配当株の紹介』の内容を基に構成しています。

目次

導入

3月は日本株市場において特に注目度の高い権利取りシーズンです。配当金や株主優待の権利確定が集中するため、多くの個人投資家が「どの銘柄を買えばよいのか」「配当も値上がり益も狙える銘柄はあるのか」と考える時期でもあります。

今回の動画では、3月権利取りに絡んで注目できそうな銘柄として、銀行、住宅、証券、サービス、保険、海運など幅広い業種から複数の企業が紹介されていました。特徴的なのは、単に配当利回りが高いだけではなく、PERやPBRなどの割安感、チャートの形、業績の伸び、増配傾向、株主優待の有無まで総合的に見ながら候補を挙げている点です。

また、動画の最後では、足元の相場が非常に難しく、個人投資家の成績も大きく揺れている現状についても触れられており、単なる銘柄紹介にとどまらず、今の地合いをどう受け止めるべきかという視点も示されていました。本記事では、その内容を初心者にもわかりやすく整理しながら、各銘柄の魅力と注意点を丁寧に解説していきます。

背景説明

3月の権利取りシーズンが注目される理由

日本株では3月決算企業が非常に多く、3月末に配当や株主優待の権利が確定する銘柄が集中しています。そのため、3月後半になると「権利取り」を意識した買いが入りやすくなります。

配当狙いの投資には、単純に利回りだけを見る方法もありますが、それだけでは十分ではありません。なぜなら、配当利回りが高く見えても、業績が悪化していれば将来的に減配する可能性がありますし、株価が下落基調のままだと配当以上に含み損を抱えることもあるからです。逆に、業績が堅調で増配傾向が続いている企業なら、配当だけでなく株価上昇によるキャピタルゲインも期待しやすくなります。

今回の動画では、まさにその点を重視し、利回り、業績、財務、チャート、優待といった複数の観点から「面白そうな銘柄」が選ばれていました。

今の相場は配当取りが簡単ではない局面

動画の後半では、相場全体の難しさについても言及されていました。アンケートでは、年初来パフォーマンスがマイナスの投資家が43%、日経平均は上がっているのに指数を上回れていない人が35%、日経平均より大きくプラスという人は22%しかいなかったと紹介されています。

つまり、指数全体では上昇していても、個別株ベースでは思うように利益が出ていない投資家がかなり多いということです。特に直近10日程度で、マイナスの人がさらに増えたという話からも、この相場がいかに値動きの激しい、振れ幅の大きな環境であるかがわかります。

こうした中では、権利取りを狙う際にも、単なる人気や話題性だけではなく、「なぜその銘柄なのか」を自分なりに理解しておくことが大切になります。

京都フィナンシャルグループはバランスの良い高配当株として注目

最初に紹介されていたのが、京都フィナンシャルグループです。動画内では、この銘柄について「本当に隙がない」と表現されていました。PERは13倍、PBRは1.05倍、配当利回りは4.1%とされており、割高感が強くない一方で、利回りはしっかり確保されている点が高く評価されていました。

時価総額も1兆3000億円規模と大きく、流動性や安心感の面でも魅力があります。さらに、日足チャートだけでなく週足で見ても直近の上昇トレンドが美しく、テクニカル面でも印象が良いとされています。

業績面では、配当金が60円から180円へと3倍に増えてきたことが強調されていました。しかも、株価も前年からほぼ倍になっているため、配当は3倍、キャピタルは約2倍という非常にわかりやすい成果が出ている点が注目されています。それでもなお、極端な割高感がないうえに、株主優待まであるというのですから、確かに総合力の高い銘柄といえそうです。

ヒロギンホールディングスは買いやすいチャートと増配傾向が魅力

次に紹介されたのがヒロギンホールディングスです。こちらはPER12.6倍、PBR0.97倍、配当利回り3.2%、時価総額は5500億円とされていました。銀行株らしく比較的割安感があり、なおかつ配当も確保できる水準です。

特に印象的だったのは、チャートの説明です。月足では長期的にじりじり上昇しており、中長期ではきれいな上昇トレンドが確認できる一方で、日足ではやや下がっていて「今なら買いやすい」と見られていました。すでに大きく上がってしまった銘柄だと高値づかみを警戒する投資家も多いですが、ヒロギンはその心理的ハードルが比較的低い銘柄として紹介されています。

業績は今年、過去最高益の見通しとされており、配当金も24円、27円、37円、48円、58円とここ数年で着実に増配しています。さらに株主優待として500円相当のギフトカードもあるとのことで、配当、業績、優待のバランスが良い点が評価されていました。

大和ハウス工業は増配傾向と長期チャートの強さがポイント

大和ハウス工業は、PER10.8倍、PBR1.15倍、配当利回り3.46%という条件で紹介されていました。日足では比較的買いやすい位置にありつつ、週足で見るとじわじわ上昇しているため、短期では押していても長期ではしっかり上昇基調にある銘柄と捉えられています。

一方で、業績は減益見通しと説明されており、ここをどう考えるかがポイントとされていました。つまり、チャートや配当の面では魅力があるものの、業績面にやや慎重な見方が必要ということです。

ただし、配当金は126円、130円、143円、150円、175円と増配傾向が続いており、株主還元の姿勢自体は非常に明確です。高配当株投資では、こうした増配の継続性が大きな魅力になります。単に今の利回りが高いだけでなく、「今後も増やしてくれそうか」が重要だからです。

SBIホールディングスは日本株市場の活況を追い風にできる銘柄

SBIホールディングスは、PBR1.11倍、配当利回り3.19%で紹介されていました。PERは動画中では表示されていないとされていましたが、むしろ注目されていたのは最近の勢いと業績の強さです。

チャートは日足でも週足でもかなり強く、特に月足で見ても長く上昇が続いていることが印象づけられていました。背景として、日本株市場全体の売買代金が前年の約2倍に増えていることが挙げられています。市場参加者が増え、売買が活発になれば、証券会社や金融サービス企業の収益が伸びやすくなるからです。

実際、SBIは第3四半期までの累計で純利益が3.5倍、第3四半期単独でも売上高が74%増、最終利益が3.2倍という強い数字が示されていました。信用取引などの手数料増加も追い風となっていると考えられており、配当狙いだけでなく、業績拡大による株価上昇も期待できる銘柄として紹介されています。

ただし、会社として強気見通しを明確に出さない点には触れられており、その点はやや読みづらい部分として残されています。

USSは連続増配で知られる安定感のある銘柄

USSは中古車オークションを手がける企業として紹介されました。PERは19.6倍、PBRは4倍、配当利回りは3.07%とされており、PBRの高さだけを見るとやや割高にも見えますが、それ以上に注目されているのが「ずっと増配してきた実績」です。

動画では、USSが連続増配で有名な銘柄であることが強調されていました。今年も過去最高益見通しであり、配当も過去最高水準の見通しとされています。週足、月足でもじりじりと右肩上がりのチャートを描いており、派手さはないものの、安定的に株主還元を積み上げてきた企業として評価されているようです。

高配当株投資では、急成長銘柄よりも、こうした地味ながらも増配を継続できる企業の方が長期では強いことも少なくありません。その意味で、USSは堅実な候補の1つといえます。

SANKYOは高利回りだがギャンブル性もある銘柄として紹介

SANKYOは、動画内でも「ギャンブル枠」として紹介されていました。PER9倍、PBR1.61倍、配当利回り4.48%と数字上はかなり魅力的です。自己資本比率83%、有利子負債比率0倍、フリーキャッシュフローも概ねプラスで、財務面は非常にしっかりしています。加えて、自社株買いも定期的に行っており、キャッシュが潤沢な企業と見られています。

ただし、パチンコ関連産業そのものに対する先行き不安が市場では根強く、業界全体が「沈みゆく業界」と見なされやすいことも指摘されていました。株価も3000円台から下落が続いており、以前ほどの勢いは感じにくくなっています。

つまり、配当利回りや財務指標だけを見れば面白いものの、業界への逆風や株価の弱さを考えると、万人向けではないという位置づけです。高配当株の中でも、ややリスクを取りにいくタイプの銘柄と整理できそうです。

パーソルホールディングスは少額で買いやすい高利回り銘柄

パーソルホールディングスも「ギャンブル枠に近いが面白い」として紹介されていました。PER12.5倍、PBR2.46倍、配当利回り4.79%と、高い利回りが目を引きます。

人材派遣や人材サービス業は、製造業のように大規模な設備投資が必要ないため、配当利回りが比較的高くなりやすいと動画では説明されていました。パーソルもその典型例として挙げられています。

株価水準も比較的低く、少額から投資できる点が魅力とされていました。日足では下がっていて買いやすい位置にあり、月足では長期横ばいのような印象です。今年は過去最高益見通しで、フリーキャッシュフローも基本的にプラス、自己資本比率34%、有利子負債倍率0.43倍ということで、数字面では一定の安定感も見られます。

高配当で少額投資しやすい銘柄を探している人にとっては、入り口として検討しやすい存在かもしれません。

ZOZOは短期の配当狙いとして意識される銘柄

ZOZOは、PER20倍、PBR10倍、配当利回り3.53%として紹介されていました。パーソルと同じく、設備投資が重くないビジネスで、キャッシュも厚い企業とされています。フリーキャッシュフローは全期間プラス、自己資本比率50%、有利子負債倍率0.12倍で、財務健全性は高いとの評価です。

ただし、チャートは週足でじりじり右肩下がりになっており、中長期で強く買いたいというよりは、3月配当に絡んだ短期投資のイメージとして紹介されていました。業績は今年過去最高見通しであるため、事業そのものは悪くないものの、株価の流れはやや重いという印象です。

このあたりは、配当利回りとファンダメンタルズは悪くないが、株価トレンドには慎重さが必要という典型的な例といえそうです。

共立メンテナンスは業績好調と優待が魅力

共立メンテナンスは、PER12.5倍、PBR1.69倍、配当利回り1.85%で紹介されていました。利回りだけを見ると高配当株という印象は薄いものの、日足・月足で大きく下がっていることから、配当だけでなく値ごろ感も含めて注目されている銘柄です。

今年は過去最高益見通しであり、株主優待として100株で2000円分の割引が受けられる点も紹介されていました。ドーミーインをよく利用する人にとっては、この優待の価値は比較的大きいかもしれません。

ただし、もともとの宿泊料金が高めであることにも触れられており、優待の恩恵を感じやすいかどうかは利用頻度次第ともいえます。つまり、単なる利回り狙いではなく、自分の生活スタイルと合うかどうかまで考えるべき銘柄ということになります。

海運株は配当とキャピタルの両取り候補として注目

動画の中で、特に「キャピタルも狙えるのではないか」という枠で注目されていたのが海運株です。具体的には商船三井、川崎汽船、日本郵船などが意識されていました。

商船三井は、PER11.8倍、PBR0.87倍、配当利回り2.91%とされ、時価総額2兆円級の大型株でありながら指標面が優秀と紹介されていました。地合いが悪い中でも当日に5%上昇していたことから、相場環境さえ噛み合えば、配当だけでなくインカムとキャピタルの両方が狙える可能性があると見られていました。

また、海運株全体として注目度が高く、配当利回りだけを見るなら川崎汽船が面白いという話も出ていました。川崎汽船の配当利回りは4.46%と高く、日本郵船も候補に挙がっていますが、利回り重視なら川崎汽船という位置づけです。

海運株は市況や世界情勢の影響を強く受けるため値動きは大きくなりやすいですが、その分、タイミングが合えば配当以上の値上がりも狙いやすいセクターといえます。

保険株ではMS&ADと東京海上が比較対象に

最後に保険株としてMS&ADが紹介されていました。配当利回りは3.73%、PERは10倍とされており、チャートは週足ベースで上昇局面が続いています。

ここで話題になっていたのが、東京海上とバークシャー・ハサウェイの業務提携という大きなニュースです。この材料をきっかけに東京海上は2日連続ストップ高となり、10兆円を超える大型株としては異例の強い値動きを見せました。

ただ、その結果として東京海上の配当利回りは2.78%まで低下したため、「今から買うには上がりすぎではないか」と感じる投資家も多いはずです。そうした中で、MS&ADは配当利回りがより高く、東京海上の代替候補として注目できるという整理でした。

東京海上をそのまま買うか、あるいは利回り面を重視してMS&ADを選ぶか。この比較は、保険セクターを検討する投資家にとって非常にわかりやすい視点といえます。

追加解説

今回紹介された銘柄に共通する特徴

今回取り上げられた銘柄群には、いくつかの共通点があります。まず1つは、単純な高配当だけではなく、増配傾向が重視されていることです。京都フィナンシャル、ヒロギン、大和ハウス、USSなどはいずれも増配の流れが評価されています。

2つ目は、チャートの形です。動画では日足だけでなく、週足や月足まで見ながら説明されていました。これはとても重要な視点です。短期では下がっていても、長期では右肩上がりなら「押し目」と見なせますし、逆に短期で上がっていても長期で崩れている銘柄なら慎重に見るべきだからです。

3つ目は、業種の違いです。銀行、海運、証券、保険、人材、住宅、中古車オークションなど、さまざまな分野から候補が選ばれていました。これは、権利取りの時期であっても、特定のテーマに偏りすぎず分散して考える必要があることを示しています。

配当取りでは「権利落ち後」をどう考えるかが重要

3月の権利取り銘柄を選ぶ際、多くの初心者が見落としがちなのが権利落ち後の株価です。配当をもらえても、その後に株価が大きく下落すれば、トータルでは損になることもあります。

今回の動画でも、特にSANKYOやパーソル、ZOZOなどについては、中長期で強気というよりも、3月配当に絡んだ短期投資のイメージがにじんでいました。つまり、「高配当だから安心」ではなく、「配当を取った後にその銘柄を持ち続けたいか」まで考える必要があるということです。

一方で、京都フィナンシャルやヒロギン、USSのように、増配傾向や長期チャートの良さがある銘柄は、権利落ち後も比較的安心感を持ちやすいタイプといえます。この違いを意識するだけでも、配当取りの精度は大きく変わってきます。

まとめ

今回の動画では、3月権利取りに向けて注目できそうな銘柄として、京都フィナンシャル、ヒロギンホールディングス、大和ハウス工業、SBIホールディングス、USS、SANKYO、パーソルホールディングス、ZOZO、共立メンテナンス、海運株、MS&ADなどが紹介されていました。

その中でも、総合力の高さで目立っていたのは京都フィナンシャルやヒロギンであり、安定感という意味ではUSSも印象的でした。業績の勢いを重視するならSBI、値上がり益まで狙うなら海運株、保険株なら東京海上との比較でMS&ADという見方ができそうです。一方で、SANKYOやパーソル、ZOZOのように、利回りは高くてもやや投機性のある銘柄もあり、自分の投資スタイルに合うかどうかを見極める必要があります。

また、動画の最後で語られていたように、今の相場は決して簡単ではありません。年初来でマイナスの投資家も多く、指数に勝てていない人も少なくない状況です。だからこそ、焦って飛びつくのではなく、業績、配当、チャート、財務、優待のバランスを丁寧に見ながら、自分が納得できる銘柄を選ぶことが大切です。

3月の権利取りは魅力的な機会ですが、配当だけに目を奪われず、その企業を権利落ち後も保有したいと思えるかどうかまで考えて判断することが、結果的には後悔の少ない投資につながるのではないでしょうか。

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