本記事は、YouTube動画『【今がチャンス】ゴールド投資のやさしい始め方!おすすめ銘柄や買い方などを初心者向けに完全解説』の内容を基に構成しています。
ゴールドが大きく下がっている今、「そろそろ買い時なのではないか」と気になっている人は多いのではないでしょうか。特にここ数年は、新NISAをきっかけにS&P500やオルカンへの積立投資を始めた人も増え、次の分散先として金に関心を持つ動きが広がっています。
一方で、ゴールド投資と聞くと、「金そのものを買うのか」「投資信託とETFのどちらがいいのか」「今のように下落している場面で買っても大丈夫なのか」といった疑問を持つ方も少なくありません。株式投資と比べると、ゴールドは少し距離のある資産に見えやすく、初心者ほど入り口で迷いやすい分野でもあります。
今回の動画では、2026年3月末時点でゴールドが高値から大きく下落している背景を確認したうえで、なぜ今が始め時と考えられるのか、そして実際にどのような商品で、どのように買っていけばよいのかが、初心者向けにわかりやすく解説されています。記事ではその内容をもとに、ゴールド投資の基本から実践的な買い方まで、流れに沿って丁寧に整理していきます。
ゴールドが急落している今、なぜ注目が集まっているのか
まず今回の動画の結論から整理すると、2026年3月末時点でゴールドは最高値から約16%の大幅下落となっており、足元では厳しい値動きになっています。しかしその一方で、長期で見れば今はむしろ投資を始める好機ではないか、というのが動画全体を貫く主張です。
背景には、中東情勢の混乱による原油価格の上昇、それに伴うインフレ懸念の再燃、そしてFRBの利下げ観測の後退があります。一般にゴールドは「有事の金」と呼ばれ、地政学リスクが高まると買われやすい資産として知られています。
しかし今回のように、地政学リスクがエネルギー価格の高騰を通じてインフレ再加速をもたらし、結果として金利が高止まりするという展開では、話が単純ではありません。
なぜなら、ゴールド自体には利息がつかないからです。
金利が低い局面では、利息のつかないゴールドでも魅力を持ちやすいのですが、金利が高い状況では、利息を得られるドル預金や債券などの相対的な魅力が高まります。
すると資金の一部がゴールドから流出しやすくなり、価格が下押しされやすくなります。今回の下落も、まさにその構図の中で起きていると動画では説明されています。
中東情勢と金利高止まりがゴールドの逆風になった理由
ここで、動画の説明をもう少し噛み砕いて見ていきます。
動画では、米国がイランに対して大規模な戦闘作戦を実施したことが取り上げられており、その影響で中東情勢が不安定化し、原油価格が上昇したとしています。
中東は世界のエネルギー供給に大きな影響を持つ地域ですから、緊張が高まると原油の供給不安が意識され、価格が上がりやすくなります。
原油価格が上がると、輸送コストや製造コストが上昇し、物価全体を押し上げやすくなります。
これがインフレ圧力です。インフレが強まると、中央銀行は物価を抑えるために金利を簡単には下げにくくなります。動画では、この流れを「FRBの利下げ観測の後退」と表現しています。
金利が高い状態が続くと、利息がつかないゴールドは不利になりやすいです。
つまり、地政学リスクそのものは本来ゴールドにとって追い風である一方、そこから生じるインフレと金利高が逆にゴールドの重しになるという、やや複雑な相場環境になっているわけです。
このあたりは初心者にとって少しわかりにくい部分ですが、大事なのは「有事の金」という言葉だけで判断しないことです。
実際の相場では、金価格は地政学、インフレ、金利、ドルの強弱など複数の要因で動きます。今回の動画は、その複雑な関係を初心者にも伝えようとしている点が特徴です。
それでも今がゴールド投資の始め時とされる理由
足元で逆風が強いにもかかわらず、なぜ今が始め時とされるのでしょうか。動画では、その理由としてまず世界の中央銀行によるゴールド購入が続いている点を挙げています。
近年、各国の中央銀行は安全資産として金を積極的に買い増しています。
背景には、世界情勢の不安定化や通貨体制への警戒感、そしてドル一極依存を見直す動きなどがあると考えられます。特に中東情勢の混乱、米中対立、その他の地政学リスクが続く中では、各国が自国の安全資産としてゴールドを重視する流れは簡単には止まりにくい、という見方が動画では示されています。
つまり、短期的には金利高で売られやすい局面があっても、長期的にはゴールドに対する基礎的な需要そのものはなお強い可能性がある、という考え方です。これが「今は下がっているが、長期ではチャンスかもしれない」とされる理由の1つです。
また、ゴールドの魅力は値上がり期待だけではありません。
動画で強調されているのは、分散投資先としての役割です。特にS&P500やオルカンなど株式中心で資産形成をしている人にとって、ゴールドを組み合わせることでポートフォリオ全体の値動きを和らげる効果が期待できるという点は、非常に重要なポイントです。
株式とゴールドを組み合わせる分散投資の考え方
動画では、1994年から2025年までの期間について、米国株とゴールドの保有割合を変えた場合のパフォーマンス比較が紹介されています。
その中で注目されていたのが、米国株60%・ゴールド40%、あるいは米国株40%・ゴールド60%のように、ほぼ半々に近い配分で持つことで、リスクに対するリターンの比率が改善したという点です。
ここで言いたいのは、「ゴールドだけを大量に買うべきだ」ということではありません。
むしろ、株式と異なる値動きをする資産として、ゴールドを組み合わせることに意味があるということです。株が弱いときにゴールドが支えになる場合もあれば、その逆もあります。完全に逆の動きをするわけではありませんが、値動きの違う資産を複数持つことで、全体のブレを抑えやすくなります。
新NISAでオルカンやS&P500を積み立てている人にとっては、どうしてもポートフォリオが株式偏重になりやすいです。株式の成長力は魅力ですが、景気後退局面や相場急変時には大きく下落することもあります。そうしたとき、ゴールドのような別の性質を持つ資産を一部持っていると、心理的にも運用面でも安定感が増しやすくなります。
動画の中では、発信者の父親が米国株、米国長期国債、ゴールドをそれぞれ3分の1ずつ持つ、いわゆるパーマネントポートフォリオに近い形で2020年から運用していた事例も紹介されています。
元本1000万円ずつの運用で、6年後には米国株が約1064万円、米国長期国債が322万円、ゴールドが1362万円になったとされており、特にゴールドの伸びが大きかったことが印象的に語られていました。円安の影響も含まれているとしつつも、ゴールドが長期保有資産として高い存在感を示した事例として取り上げられています。
動画で紹介されたおすすめ銘柄とは何か
では、実際にゴールド投資を始めるにはどの商品を選べばよいのでしょうか。動画では、証券会社ごとのおすすめ商品が具体的に紹介されています。
楽天証券での候補
楽天証券では、ステートストリートのゴールド関連投資信託、そして楽天ゴールドファンドが候補として挙げられています。動画内では、ステートストリートのゴールド商品を発信者自身が実際に積み立てており、2026年1月から毎月3万円の積立を始めていると説明しています。信託報酬は0.2925%程度とされており、楽天ゴールドファンドも同水準とのことです。
この2つについて、動画では「正直どちらでもよい」というスタンスが示されています。コスト水準が大きく変わらないうえ、どちらもゴールドに連動する商品として使いやすいからです。発信者自身は以前から使っているステートストリートの商品を継続して選んでいるとしています。
また、為替ヘッジありの商品もあるものの、ヘッジコストが別途かかる点には注意が必要だと解説されています。円高リスクを抑えたい人にとってヘッジありは選択肢になりますが、そのぶんコスト負担が増えるため、必ずしも万能ではありません。
SBI証券での候補
SBI証券では、SBI・iシェアーズ・ゴールドファンドが低コストでよいと紹介されています。動画では信託報酬が0.18%程度でかなり安い点が魅力として挙げられており、コスト重視の投資家にとって有力な選択肢だとされています。
長期積立では、わずかなコスト差が年数を重ねるごとに効いてきます。たとえば毎月3万円を10年、20年と積み立てるような場合、信託報酬の差は確実にパフォーマンスへ影響します。そのため、特にSBI証券をメインで使っている人にとっては、この低コスト商品は非常に相性がよいといえるでしょう。
ETFならGLDM
動画では、リアルタイムで売買したい場合にはETFのGLDMもおすすめとして挙げられています。投資信託は1日1回の基準価額で売買される仕組みのため、「今この価格で買いたい」と思っても即時反映はされません。その点、ETFであれば株式と同じように市場でリアルタイム売買ができます。
特に、急落時に決めたルールに従って機動的に買い下がりたい場合は、ETFのほうが使いやすい場面があります。動画では、GLDMの経費率が0.1%と低いことにも触れられており、コストと機動性の両面から有力候補として扱われています。
基準価格の高い安いは気にしなくてよい理由
初心者がよく抱く疑問の1つに、「基準価格が高い商品は買いにくいのではないか」「安い商品のほうが得なのではないか」というものがあります。動画では、この点についても明確に解説されています。
結論としては、基準価格が高いか安いか自体は、本質的にはあまり重要ではありません。重要なのは、その商品を買ったあとに何%動くかです。たとえば1万円の商品が10%上がれば1万1000円になりますし、2万円の商品が10%上がれば2万2000円になります。投資効率を決めるのは価格水準そのものではなく、購入後の値動きの割合です。
この点は、株式投資でも同じです。1株100円の株が割安で、1株1万円の株が割高ということにはなりません。基準価格だけを見て判断すると、本来比較すべき運用内容やコスト、連動対象から目がそれてしまいます。動画では、楽天ゴールドよりステートストリートの基準価格が高いことに触れつつも、その点は独断で気にしなくてよいと説明しています。
ゴルナスやゴルフラのようなレバレッジ型はどう考えるべきか
動画では、近年話題になっているゴールドを組み込んだレバレッジ型ファンドについても触れられています。代表例として取り上げられているのが、NASDAQ100とゴールドを組み合わせた分散型レバレッジファンドです。
説明では、NASDAQ100に100%、ゴールドに100%という形で、合計200%分のレバレッジがかかる仕組みになっているとされています。最近は米国株とゴールドの両方が注目されてきたため、こうした商品は過去のシミュレーション上で非常に高いリターンを示し、話題になりやすいです。
ただし、当然ながらリスクも高くなります。値動きが大きくなる分、上昇局面では強い一方で、下落局面では大きく資産が減る可能性があります。動画では、こうした商品について「アセット自体はいい配分だが、ハイリスクなのでサテライトでの投資ならあり」という立場でした。
この考え方は重要です。資産形成の中心であるコア部分には、低コストでシンプルな投資信託やETFを置き、値動きの大きいレバレッジ商品はあくまで補助的な位置づけにとどめる、というのが基本です。初心者がいきなり主力として手を出すにはやや難易度が高く、まずは通常のゴールド投資信託やETFから始めるほうが無難でしょう。
初心者向けの買い方は積立と段階投資の組み合わせ
動画で特に実践的だったのが、ゴールドの買い方に関する話です。単に「今が安いから買おう」で終わるのではなく、感情に流されないための具体的なルール作りが重視されています。
まずは積立投資から始める
初心者にとって最も始めやすいのは、やはり投資信託での積立です。毎月一定額を自動で買っていけば、高値のときも安値のときも平均化しながら投資できます。動画内でも発信者は2026年1月から月3万円の積立を始めており、これを基本の投資方法として位置づけています。
積立の最大の利点は、相場を毎日見なくてもよいことです。特に初心者は、価格が上がると焦って買い、下がると不安になって止めるという失敗をしがちです。しかし自動積立なら、その心理的負担をかなり軽減できます。
下落時はスポット投資を段階的に入れる
一方で、動画では「今のように大きく下がっている局面では、積立に加えてスポット投資も検討できる」と説明しています。ただし、その際は必ずマイルールを決めることが大前提です。
発信者自身は、ゴールドに投じる資金を400万円と想定し、まず高値から16%下落した時点で100万円を投資、残りは25%、40%、50%の下落時に100万円ずつ段階的に入れる方針を示しています。こうすることで、さらに下がった場合にも追加で買う余力を残しながら、極端な安値まで対応できる設計にしているわけです。
この考え方は非常に合理的です。相場はどこが底か誰にもわかりません。最初に全額を一括投入してしまうと、その後さらに下落したときに精神的ダメージが大きくなります。しかし資金を分割し、機械的なルールで買い下がる仕組みを作っておけば、感情に振り回されにくくなります。
スポット投資で大事なのは感情ではなくマイルール
動画の中で繰り返し強調されていたのが、「スポット投資は感情に左右されやすい」という点です。これは実際その通りで、急落局面では多くの人が不安や恐怖に流されやすくなります。買った直後にさらに下がれば、「失敗したのではないか」と感じやすく、そこでルールを崩すと投資判断がどんどん不安定になります。
そこで重要になるのが、事前に決めたルールです。動画では、一括投資用の資金を4分割し、直近ピークから10%下がるごとに4分の1ずつ投資するという考え方も一例として紹介されていました。この方法なら、ピークから40%下落するまで買い続けられます。
発信者は2020年のコロナショック時にも同様の考え方で資金を使い切らずに安値を拾えた経験があると話しており、その体験が今回の方針にもつながっているようです。初心者にとっても、この「一度に当てようとしない」「ルールで淡々と買う」という姿勢は大いに参考になります。
プラチナ投資にも触れられていたが初心者は慎重に
動画ではゴールドに加え、プラチナについても少し触れられています。楽天証券で楽天プラチナが誕生したことを受けて、発信者自身はプラチナへの積立も始めたとしています。プラチナはゴールドと違い、自動車など工業用途が全体の約7割を占める資産であり、貴金属でありながら景気敏感な側面も持っています。
ただし、動画内ではプラチナの値動きは特に激しく、初心者にとってはハイリスクだとも説明されています。実際、運用実績としてはプラチナのほうが大きな含み損になっており、まずはゴールドから始めるほうがよいというニュアンスでした。
この点からも、初心者が最初の分散資産として選ぶなら、やはりゴールドのほうが王道です。プラチナはより値動きが大きく、景気や産業需要の影響も受けやすいため、最初の1本としてはやや難易度が上がります。
追加解説 ゴールド投資はどんな人に向いているのか
ここまでの内容を踏まえると、ゴールド投資は特に次のような人に向いているといえます。
まず、すでにS&P500やオルカンに積立投資をしていて、資産が株式に偏っている人です。こうした人にとってゴールドは、値動きの異なる資産として分散効果が期待できます。次に、相場急変時の値動きに不安を感じやすい人です。すべてを株で持つよりも、一部をゴールドに振り分けることで心理的な安定感が増す可能性があります。
また、長期でゆっくり資産を守りながら増やしたい人にも向いています。ゴールドは配当を生まないため、株のような複利成長をそのまま期待する資産ではありません。しかし、通貨や地政学、インフレへの備えとして一定の役割を果たすことがあります。つまり、「攻め」ではなく「守り」や「補完」として持つと、性格が理解しやすい資産です。
一方で、短期間で大きな利益を狙いたい人や、値動きの大きさに強いストレスを感じる人は、買い方を慎重にしたほうがよいでしょう。特にスポット投資は、ルールなしで行うと感情的な売買になりやすいため、まずは少額の積立から慣れるのが現実的です。
まとめ
今回の動画では、2026年3月末時点でゴールドが高値から約16%下落している背景と、それでも今が投資を始める好機と考えられる理由が初心者向けにやさしく整理されていました。
中東情勢の混乱による原油高、そこから広がるインフレ懸念、FRBの利下げ観測後退による金利高止まりは、利息のつかないゴールドにとって短期的な逆風になっています。しかしその一方で、世界の中央銀行による継続的な購入や、株式と組み合わせたときの分散効果を考えると、長期では依然として有力な資産の1つだと考えられます。
商品選びとしては、楽天証券ならステートストリートや楽天ゴールド、SBI証券ならSBI・iシェアーズ・ゴールド、機動的に売買したいならETFのGLDMが候補として紹介されていました。初心者はまず積立投資から始め、そのうえで大幅下落時にだけ、事前に決めたルールに沿って段階的なスポット投資を行う形が現実的です。
特に印象的だったのは、「スポット投資は感情ではなくマイルールで行うべき」という点です。ゴールドのように注目度が高く、相場環境によって大きく動く資産ほど、買い方のルールが重要になります。今後ゴールド投資を検討している人は、ただ「今が安いから買う」のではなく、自分にとって無理のない積立額と追加投資の基準を決めたうえで、落ち着いて始めることが大切です。
ゴールドは、資産形成の主役というより、ポートフォリオ全体を安定させるための重要な脇役になり得る存在です。すでに株式中心で運用している人ほど、今回の動画で紹介されていた考え方は参考になるはずです。


コメント