本記事は、YouTube動画『【今が買い場?!】第二の三菱重工はこれだ!国策テンバガー候補最強小型株5選』の内容を基に構成しています。
日本の防衛予算拡大で注目される「第2の三菱重工」候補
2026年度の日本の防衛予算は、動画内では9兆353億円に達し、12年連続で過去最高を更新したと説明されています。
防衛予算と聞くと、多くの人がまず思い浮かべるのは三菱重工、川崎重工、IHIといった大型企業でしょう。実際、ロケット、戦闘機、ミサイル、護衛艦などの大型案件では、こうした企業が中心的な役割を担います。
しかし、動画で強調されているのは、その大型企業の裏側にあるサプライチェーンです。三菱重工がロケットや戦闘機を作るとしても、その中に使われる特殊部品、精密加工、制御システム、センサー、ソフトウェアまですべてを自社で作っているわけではありません。
そこで注目されるのが、時価総額300億円から500億円台の小型株です。
大型株にとって100億円の追加受注は業績全体への影響が限定的でも、小型株にとっては会社の規模そのものを変えるほどのインパクトになり得ます。これが動画で語られている「小型株の利益レバレッジ」です。
なぜ小型株にチャンスがあるのか
今回の動画では、防衛・宇宙・核融合といった国策テーマに関連する小型株が取り上げられています。
ポイントは、単に「防衛関連っぽい会社」を探すことではありません。重要なのは、国家予算が流れ込む分野の中で、代替が難しい技術を持っているかどうかです。
たとえば、ロケットのエンジン部品を加工できる会社、無人機を自律制御するソフトウェアを作れる会社、核融合に必要な燃料処理技術を持つ会社などは、簡単に他社へ置き換えることができません。
動画では、このような企業を「第2の三菱重工」候補として紹介しています。
放電精密加工研究所:ロケットと航空宇宙を支える精密加工技術
最初に紹介されているのが、放電精密加工研究所です。証券コードは6469です。
同社の強みは、社名にもある「放電加工」という技術です。これは、電気の力で金属を少しずつ溶かしながら加工する技術で、通常の刃物では削れないような硬い素材や複雑な形状の部品を高精度に加工できます。
動画では、この技術がH3ロケットのエンジンコンポーネント加工などに関わる可能性があると説明されています。ロケットや航空機、防衛装備品では、非常に高い精度と耐久性が求められるため、こうした特殊加工技術の重要性は大きいとされています。
2026年2月期の営業利益は11.2億円、前年同期比で約63%増、売上高は143億円と過去最高を更新したと紹介されています。
一方で、株価面では大株主による株式売却が判明し、短期的には急落する場面もあったと説明されています。小型株は流通株式が少ないため、好材料にも悪材料にも株価が大きく反応しやすい点には注意が必要です。
上昇シナリオとしては、H3ロケットの量産フェーズ移行や、防衛省関連の部品受注が明らかになることが挙げられています。反対に、宇宙開発プロジェクトの遅延や大株主の売却継続は下落要因になり得ます。
セック:無人機・宇宙・医療を支えるリアルタイム技術
次に紹介されているのが、セックです。証券コードは3741です。
セックは、リアルタイム技術に強みを持つソフトウェア企業です。リアルタイム技術とは、わずかな遅延も許されない環境で正確にシステムを動かす技術を指します。
たとえば、宇宙探査機、月面ロボット、無人機、医療機器などでは、瞬時の判断や制御が必要になります。動画では、JAXA関連の探査機や月面着陸に関わるシステムにも、同社の技術が関係していると説明されています。
特に注目されているのは、無人ドローン関連予算の拡大です。防衛分野でドローンや無人機の重要性が高まる中、単に機体を作るだけでなく、自律飛行や障害物回避、目標認識を行うソフトウェアが不可欠になります。
2025年3月期の売上高は100億円を突破し、営業利益率は17.4%と高水準だったとされています。ソフトウェア企業らしく、一度開発した技術を横展開しやすい点が利益率の高さにつながっていると考えられます。
上昇シナリオとしては、三菱重工や川崎重工などの無人機メーカーとのシステム供給契約が公表されることが挙げられています。一方で、エンジニア不足によって受注を十分にこなせないリスクもあります。
木村化工機:核融合時代を支える燃料サイクル技術
3社目は木村化工機です。証券コードは6378です。
同社はプラント設備メーカーですが、動画では核融合関連銘柄として取り上げられています。
核融合発電は、太陽と同じ原理でエネルギーを生み出す技術です。燃料が豊富で、二酸化炭素を排出しにくいことから「夢のエネルギー」と呼ばれてきました。
ただし、核融合にはトリチウムという放射性物質を扱う必要があります。このトリチウムを安全に分離・回収・処理する技術は非常に難しく、世界でも限られた企業しか持っていないとされています。
動画では、木村化工機がこのトリチウム処理技術に強みを持ち、核融合スタートアップや実験装置にも関わっていると説明されています。
株価指標としては、PER13.5倍、PBR1.28倍、配当利回り3.2%と紹介されており、核融合という大きなテーマ性を持ちながら、比較的落ち着いた評価にとどまっている点が注目されています。
ただし、核融合は長年「もうすぐ実用化」と言われながら、実用化まで時間がかかってきた分野でもあります。そのため、短期的な値上がりを狙うというより、長期でテーマの進展を待てる投資家向きの銘柄として紹介されています。
オキサイド:レーザー核融合と半導体をつなぐ光学結晶メーカー
4社目はオキサイドです。証券コードは6521です。
同社は、単結晶やレーザー光源に強みを持つ企業です。単結晶とは、光を制御するための特殊な素材で、半導体検査装置や医療用PET装置、レーザー関連装置などに使われます。
動画では、レーザー核融合との関連性が強調されています。レーザー核融合では、非常に高出力のレーザーを燃料に照射するため、高品質な光学結晶が必要になります。オキサイドは、その分野で世界的にも限られた技術を持つ企業の1つとして紹介されています。
2025年2月期は先行投資によって一時的に赤字となったものの、2026年2月期には売上高100億円、営業利益5.4億円と黒字回復が予想されていると説明されています。
ただし、成長株であるためPERが高く見えやすく、金利上昇局面では株価評価が下がりやすい点には注意が必要です。
上昇シナリオとしては、レーザー核融合実証試験で同社の結晶が採用されることや、次世代パワー半導体向けの大口受注が挙げられています。一方で、研究開発費の増加や競合技術の台頭はリスクになります。
東京計器:防衛・護衛艦・ミサイルを支える制御技術
最後に紹介されているのが、東京計器です。証券コードは7721です。
東京計器は、日本初の計器メーカーとしての歴史を持ち、防衛、通信、油圧、流体機器などの事業を展開しています。
動画では、防衛装備品における「計器」と「制御」の重要性が強調されています。どれほど高度な護衛艦や航空機、ミサイルであっても、正確に測定し、制御し、誘導する技術がなければ機能しません。
護衛艦のレーダー通信装置、艦内制御システム、航空機センサー、ミサイル誘導関連技術など、東京計器の技術は防衛装備品の中で重要な役割を果たしているとされています。
2026年3月期第3四半期累計では、売上高397億円、前年同期比16%増、営業利益20.3億円、前年同期比93%増と紹介されています。防衛・通信機器事業の好調が業績に直結している形です。
5銘柄の中では、動画内で防衛予算との直結度が最も高い銘柄として位置づけられています。
上昇シナリオとしては、防衛予算の継続的な拡大や、防衛装備品の海外輸出に関わる技術提供が挙げられています。一方で、原材料費の高騰や防衛省によるコスト審査の強化は利益率を圧迫する可能性があります。
5銘柄に共通する強みと注意点
動画で紹介された5銘柄に共通する強みは、いずれも代替が難しい専門技術を持っていることです。
放電精密加工研究所は超精密加工、セックはリアルタイムOS、木村化工機はトリチウム処理、オキサイドは光学結晶、東京計器は防衛用の計器・制御技術に強みがあります。
これらは、短期間で競合他社が簡単に追いつける分野ではありません。そのため、国家予算や長期プロジェクトと結びついた場合、業績へのインパクトが大きくなる可能性があります。
一方で、小型株ならではのリスクもあります。大株主の売却、信用買い残の増加、受注時期の不透明さ、金利上昇による成長株評価の低下などです。
特に防衛・宇宙・核融合といったテーマは、国策との関連性が強い一方で、予算の継続性やプロジェクトの進捗に左右されます。短期的な株価変動に振り回されず、上昇シナリオと下落シナリオを両方見ておくことが重要です。
長期投資家はどう向き合うべきか
今回の動画が伝えている大きなテーマは、「第2の三菱重工」を探すということです。
ただし、それは単に三菱重工のように株価が上がる会社を探すという意味ではありません。国家が大きな予算を投じる産業の中で、代替困難な技術を持ち、なおかつ時価総額が小さい企業を探すという考え方です。
小型株は、大型株よりも上昇余地が大きい反面、下落リスクも大きくなります。そのため、動画でも強調されているように、上がる理由だけでなく、下がる理由も同時に把握することが大切です。
防衛予算が継続的に拡大し、宇宙開発や核融合の商用化が進むなら、今回紹介された企業には大きな成長余地があります。一方で、財源問題、金利上昇、プロジェクト遅延、受注未達といったリスクが現実化すれば、株価は大きく調整する可能性もあります。
まとめ
今回の動画では、防衛・宇宙・核融合という国策テーマに関連する小型株として、放電精密加工研究所、セック、木村化工機、オキサイド、東京計器の5社が紹介されました。
いずれも、大型企業の表舞台を支える裏方企業でありながら、専門性の高い技術を持っています。防衛予算や核融合関連投資が拡大する中で、こうした小型企業に資金が向かう可能性は十分にあります。
ただし、これらの銘柄はあくまで高成長の可能性を持つ一方で、値動きが大きく、リスクも高い銘柄です。投資を検討する場合は、動画で語られている上昇シナリオだけでなく、下落シナリオや財務状況、受給、金利環境まで含めて冷静に判断する必要があります。
「第2の三菱重工」を探すうえで大切なのは、話題性だけで飛びつくことではありません。国家予算、技術の独自性、企業規模、受注の現実性、そして株価の織り込み具合を総合的に見ることです。
今回紹介された5銘柄は、日本の防衛・宇宙・エネルギー政策の変化を考えるうえで、今後も注目しておきたい企業群だと言えるでしょう。


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