資産運用初心者と中級者の違いについて解説した動画です。
初心者と中級者の特徴を押さえた非常に参考になる動画になっています。以下にポイントをまとめます。

資産運用初心者と中級者の決定的な違い
運用をやっていない人に対する態度
- 初心者:投資をやっていない人を「情報弱者」扱いしがち。
- 中級者:投資をやっていない人を無理に勧めない。投資にはリスクが伴い、すべての人に向いているわけではないと理解しています。
直近10年では株価がボーナスステージで右肩上がりだったこともあり、買えば上がる状態が続いています。
そのため、初心者は投資をしない人を馬鹿にしがちですが、もっと長期で見れば資産が半減した時期があることも知るべきです。
このような紆余曲折の中で投資を続けるのは精神的にも辛いのは間違いありません。

長期投資に対する姿勢
- 初心者:口だけで「長期投資が大事」と言うが、短期的な損失であっさりやめてしまう。
- 中級者:本当に長期投資を実行。
長期投資は再現性が高く勝てる確率が高いと言われています。
そのため、長期投資が最高!!!となりますが、初心者は長期運用をするのが難しいです。
理由は以下の通りです。
- 数か月マイナスになると耐えられなくなる
- 短期投資で儲けている人に目移りする
- 15年や20年の長さを実感してショートカットしたくなる
長期投資は誘惑との戦いです。
長期投資が出来ている人は、その誘惑に勝ってきた人たちです。

長期設定に関しては、一度設定したら何もしないのが中級者・上級者です。
大手運用会社のフィデリティの調査によると2003年から2013年の期間で最も利益を上げた人の属性を調べると以下のようになっていたそうです。
- 既に死亡していた人
- 投資していたことを忘れていた人
崇拝している人の有無
- 初心者:有名な投資家を盲目的に崇拝し、その人の言う通りに行動する。
- 中級者:参考にする人はいても、盲信せずに自分の判断で行動する。
資産形成において、他人のマネは上手く行きません。
なぜなら、「目的や状況が異なる」「同じポジションは取れない」「突発的な動きに対応できない」「真似すること自体に挫折する」といった理由があるからです。
他人の意見を参考にしても、判断はあくまでも自分自身という覚悟がある人こそが資産運用中級者です。
逆に自分では何もできない人は投資に向いていません。
別に投資をしないといけないわけではありません。
特別な情報や知識に対する姿勢
- 初心者:「特別な情報」や「秘密のノウハウ」を追い求めがち。
- 中級者:基本的にそんなものは存在しないと知っている。
初心者は情報の差がリターンを決めると判断しがちですが、実はそうではありません。
証券会社、年金基金、生命保険会社といった大手運用者であっても失敗して大損失を出すこともあります。
世界トップレベルのエリートがどんなに頑張っても大損失を出すこともあります。なぜなら、資産運用の世界は運の世界でもあるからです。
性格の違い
- 初心者:ピュアであるがゆえに、簡単に騙されやすい。
- 中級者:ひねくれており、簡単には騙されない。
初心者はディズニーのプリンセスくらいピュアで、投資に関する解説を全て信じます。
一方で経験が長くなると、本の著者、セミナーの解説者等の真意が見えてきます。
金融の世界では、みんな自分の利益が一番大事です。
信じられるのは自分だけです。
だからこそ、投資に関する情報は少し冷めた目で見たほうが良いでしょう。

まとめ
初心者と中級者の違いを理解することで、自分の投資スタイルを見直し、より賢明な資産運用を目指しましょう。運用をやっていない人に対する態度や長期投資に対する姿勢、情報に対する考え方など、様々な観点から自分を見つめ直すことが大切です。
資産運用は時間をかけてじっくり取り組むものです。
焦らずに、確実な方法で資産を増やしていきましょう。初心者の方は、まずは少額から始めて、経験を積んでいくことが大切です。

知っておきたい専門用語集
インデックス投資
- 市場全体の動きを反映するインデックス(指数)に連動する投資方法。代表的なインデックスには、S&P500や日経平均株価がある。
レバレッジ
- 借り入れを利用して自己資金以上の投資を行うこと。利益が大きくなる反面、損失も大きくなるリスクがある。
積み立てNISA
- 少額投資非課税制度(NISA)の一種で、年間40万円までの積立投資が非課税となる制度。
iDeCo(個人型確定拠出年金)
- 個人が加入する年金制度。掛金は全額所得控除となり、受取時には税制優遇がある。
S&P500
- アメリカの主要企業500社の株価で構成される株価指数。米国株式市場の動向を代表する指標の一つ。
TQQQ
- NASDAQ100指数の3倍の値動きを目指すレバレッジETF。高リスク・高リターンの投資商品。
暴落
- 株式市場やその他の市場で、価格が急激に大幅に下落すること。
右肩上がり
- グラフなどで価格や業績が継続的に上昇している状態を示す。
フィデリティ
- 世界的な資産運用会社。個人投資家向けの投資信託や年金運用などを提供。
ショートカット
- 本来の手順を省略し、短時間で結果を出すこと。投資においては、短期間で利益を出そうとする手法。
ノウハウコレクター
- さまざまな情報や知識を収集することに専念する人。実際の行動には移さず、情報収集だけで満足してしまう傾向がある。
特別な情報
- 一般には公開されていない、特定の人だけが知っている情報。多くの場合、幻想や詐欺に繋がることが多い。
ボッタクリファンド
- 高額な手数料を取るが、運用成績が良くない投資信託やファンドのこと。
ピュア
- 純粋で疑いを持たないこと。投資初心者が陥りがちな状態。
ひねくれ
- 疑い深く、素直に信じないこと。投資中級者が経験を積む中で身に付ける性格。
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