これ見てもガチホできる自信ある人います?

株式投資の一手法「バイアンドホールド」について解説した動画です。

この手法はシンプルですが、その実践には難しさが伴います。この記事では、動画の内容を初心者の方にも分かりやすく解説し、具体例や数字を交えて説明します。


目次

株式投資の基本:バイ&ホールドとは?

まず、「バイ&ホールド」または「ガチホ」とは何かを説明します。

これは一度購入した株を、価格が上がろうが下がろうが売らずに持ち続ける投資手法です。株式市場は長期的に見れば右肩上がりに成長しているため、この手法が推奨されています

。特に米国のS&P500指数は1871年から現在まで、長い目で見ると明らかに成長してきました。

株価の長期的な成長

S&P500指数の過去150年間のチャートを俯瞰すると、その成長は一目瞭然です。

もちろん、一時的な低迷期もあります。例えば、20年以上低迷した時期や、10年ほど停滞した時期もありました。しかし、長期的には右肩上がりです。

具体的な例:稲妻が輝く瞬間を逃さない

株式投資の名著『敗者のゲーム』では、「稲妻が輝く瞬間に言わせなければならない」という有名な言葉が紹介されています。

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28年間S&P500を保有し続けた場合の年平均リターンは11.1%ですが、その期間の上昇率ベスト30日間を逃してしまうと、リターンは5.5%と半減します。つまり、一時的な下落に惑わされず持ち続けることが重要です。

リーマンショックの教訓

長期投資において、暴落時に株を売るのは最悪の選択肢です。

しかし、多くの個人投資家はパニックに陥り、売却してしまいます。2008年のリーマンショックでは、多くの投資家がリスクを過小評価し、結果的に大きな損失を被りました。

著者のチャールズ・エリスも、ガチホの理論的な正しさを認めつつ、実際に実行する難しさを強調しています。

リスク許容度を理解する

リスク許容度は、実際に暴落を経験しないと分からないものです。

私自身も、歴史を学びつつ自分のリスク許容度を見極めています。例えば、2000年のITバブル崩壊後の2005年に3000万円分のS&P500を保有していたとします。

この資産は1年間で3290万円に増え、その翌年には3741万円まで増加しました。

リーマンショック後の資産の推移

2008年のリーマンショックでは、資産は大きく減少しました。

2008年初めには3874万円あった資産が、年末には2439万円に減少しました。さらに、2009年2月には1990万円にまで落ち込みました。

このような状況でガチホを続けるのは非常に難しいです。

暴落時のメンタル管理

株価が下落する中で資産を守るためには、冷静な判断が求められます。

私自身は、ガチホと売買を分けて運用することで、リスクを分散しています。この方法は、長期的に見て後悔しにくい資産バランスを保つのに役立っています。

まとめ

ハイアホールドはシンプルな手法ですが、実践するには覚悟とリスク管理が必要です。

初心者の方は、欲張らずにリスクを抑えた投資を心がけると良いでしょう。例えば、リスク資産を全体の70%に抑えることで、暴落時のダメージを軽減できます。また、安全資産を確保することで、暴落時の買い増しに備えることも重要です。

最後に、投資は自己責任です。自分のリスク許容度を理解し、適切な投資方針を持つことが成功への鍵です。

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知っておきたい専門用語集

  • ハイアホールド(ガチホ):投資した株を価格が上下しても売らずに持ち続ける投資手法。
  • S&P500:アメリカの代表的な株価指数で、500の大企業の株価を基に計算される。
  • 稲妻が輝く瞬間:市場が急上昇する短期間のこと。
  • リーマンショック:2008年に起こった世界的な金融危機、リーマン・ブラザーズの破綻が引き金となった。
  • サブプライムローン:信用力の低い借り手に対して貸し出された住宅ローン、リーマンショックの原因の一つ。
  • ポール・クルーグマン:ノーベル経済学賞を受賞した経済学者。
  • サンタナ:哲学者、歴史を忘れる者は失敗を繰り返すと主張した。
  • FRB(連邦準備制度):アメリカの中央銀行制度、金利の調整などを行う。
  • 景気交代:経済活動が縮小し、成長が停止または後退する状態。
  • ITバブル:1990年代後半から2000年初頭にかけて、インターネット関連企業の株価が急騰したバブル。
  • サブプライムローン:信用力の低い借り手に対して貸し出された住宅ローン、リーマンショックの原因の一つ。
  • ドル円:アメリカドルと日本円の為替レート。
  • ベアスタンズ:アメリカの大手証券会社、リーマンショック時に破綻。
  • 2008年の大暴落:リーマンショックを引き金にした世界的な株価の大暴落。
  • 景気交代宣言:経済が正式にリセッションに入ったと発表されること。
  • リスク許容度:投資家がどれだけのリスクを受け入れられるかの度合い。
  • 暴落煽り:市場が下落するという情報を過剰に強調すること。
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