この動画では、個別株投資で富裕層への近道をつかむために、上がりやすい株と下がりやすい株の見極め方について解説されています。
初心者の方でも理解しやすいように、具体的な数字や例を交えながら、以下のポイントにまとめてみました。

1. お金を早く増やす方法
お金を最短で増やしたい場合、ETFや投資信託よりも「個別株」に投資することが最も効果的です。
ETFや投資信託は、多くの銘柄に分散投資しているため、値動きが小さく安定しているのが特徴です。しかし、早くお金を増やしたい場合は、リスクを取ってでも個別株に投資する方が利益を上げやすいとされています。
たとえば、ETFや投資信託に投資している場合、1年間で10%の利益が出るかもしれませんが、個別株に投資した場合、同じ期間で50%の利益を得られる可能性があります。ただし、個別株はリスクが高いことも頭に入れておくべきです。
2. 銘柄数を増やしすぎない
個別株に投資する際の注意点として、「銘柄数を増やしすぎない」ことが挙げられます。銘柄を多く持ちすぎると、全体的な動きがETFや投資信託に近づいてしまい、個別株投資のメリットが薄れてしまいます。
理想は5銘柄以下、最大でも10銘柄程度に抑えるのがポイントです。たとえば、5銘柄に集中投資することで、その銘柄の上昇による利益を大きく取れる可能性が高くなります。
3. 個別株投資で最も重要な指標:決算
個別株投資をする上で最も重要なのは「決算」です。
テクニカル分析やPER(株価収益率)も役立ちますが、決算こそが企業の実力を反映しているため、株価の動きに大きな影響を与えます。
たとえば、A社が前年に比べて売上30%増、営業利益10%増だとした場合、これは良好な決算といえます。一方、B社が売上10%増、営業利益2%増であっても、投資家の期待を上回っている場合、B社の株価は上がりやすくなります。
4. 株価は「期待」に応じて動く
株価は企業の業績だけでなく、「投資家の期待」によっても動きます。
例えば、A社の売上が前年から30%増えた場合でも、投資家が40%の成長を期待していた場合、その期待を下回ると株価は下がる可能性があります。
逆に、B社が売上予測5%に対して実際の増収が10%だった場合、投資家の期待を超えたため株価が上昇することがよくあります。このように、株価は「実際の業績」だけでなく「期待」との比較によって大きく影響されることを理解しておくことが重要です。
5. 悪材料でも株価が上がる場合
時には、企業が赤字であっても株価が上がることがあります。
これは、予想されていた赤字額よりも実際の赤字が少なかった場合に起こります。たとえば、ある会社が100億円の赤字を予想していたのに、実際には50億円の赤字で済んだ場合、投資家は「思ったより良かった」と感じ、株価が上がることがあるのです。
また、逆に増収増益でも株価が下がる場合があります。
これは、予想を下回る成長率だった場合です。たとえば、配当が増えたにもかかわらず株価が下がることもあります。これは、配当の増加が投資家の期待に沿っていない場合に起こりやすいです。
6. 将来の業績が株価に影響を与える
現在の業績が良くても、将来の見通しが悪いと株価は下がりやすくなります。逆に、現在は悪くても将来の見通しが良いと、株価は上昇する傾向にあります。
企業が今どれだけ良い業績を出していても、将来の業績予想が悪いと株価は下落することがあります。反対に、現在は悪くても将来の見通しが明るい場合、株価が上昇することも多いです。
7. コンセンサスを確認する
個別株に投資する際には、必ず事前の「コンセンサス」を確認することが大切です。
コンセンサスとは、アナリストの予想の平均値を指します。たとえば、売上高やEPS(1株当たり利益)などの予想値を事前に調べ、その企業が予想を上回るかどうかを確認しましょう。
8. 決算ミスが少ない企業に投資する
投資先を選ぶ際には、過去に予想を上回る決算を出している企業に注目しましょう。
たとえば、前回も前々回も予想を超える決算を出している企業は、投資家にとって信頼できるとされています。このような企業の株価は、将来的にも上昇しやすい傾向にあります。
実際に、ある企業が3期連続で投資家の予想を上回る決算を発表した結果、その株価は1年半で7倍に成長した例もあります。
この企業は毎回予想を上回るため、株価が安定して上昇し、長期的な投資価値があると評価されています。
まとめ
個別株投資で成功するためには、決算や投資家の期待に注目し、企業の将来性をしっかりと見極めることが大切です。
株価は企業の業績だけでなく、マーケット全体の環境や投資家の期待によっても影響を受けるため、決算やコンセンサスの確認は欠かせません。また、投資する企業を選ぶ際には、過去の決算ミスが少ない信頼できる企業に注目しましょう。

知っておきたい専門用語集
- 個別株:特定の企業の株式のこと。ETFや投資信託と違い、個々の企業の株価動向に左右される。
- ETF:上場投資信託のこと。複数の銘柄に分散投資され、値動きは個別株より安定している。
- 投資信託:多くの投資家から資金を集め、運用会社が様々な資産に分散投資する金融商品。リスク分散が可能。
- 決算:企業の業績を示す報告。売上高や利益などの数字が公開され、株価に影響を与える。
- PR(株価収益率):株価が利益に対してどれだけ割高かを示す指標。高いほど株価が割高とされる。
- EPS(一株当たり利益):企業が1株あたりでどれくらいの利益を上げたかを示す指標。株主にとっての利益の指標。
- コンセンサス:アナリストの予想の平均値のこと。売上や利益の予想がこれに基づいて発表される。
- ガイダンス:企業が今後の見通しとして提示する予測値。投資家はこの数字に基づいて期待値を設定する。
- 増収:売上高が前年より増加している状態。
- 増益:利益が前年より増加している状態。
- テクニカル分析:株価や取引量の過去データを基にして、今後の株価の動きを予測する手法。
- ファンダメンタルズ分析:企業の業績や財務状況など、経済的な基礎を分析して株価を予測する手法。
- マーケット環境:株式市場全体の状況。景気や金利、国際情勢などが影響を与える。
- SBI、楽天:日本の主要な証券会社。株式取引や投資信託の取引を提供している。
- 目標株価:証券会社やアナリストが設定する、将来的に株価が到達する可能性のある水準。
コメント