本記事は、YouTube動画『INPEX株が急落!原油安で浮上する割安株の罠と今後の投資戦略』の内容を基に構成しています。
日本最大級の石油・天然ガス開発企業であるINPEX(インペックス、証券コード1605)の株価が、2026年11月5日に急落しました。
終値は前日比305円安の3,579円となり、下落率は7.85%に達しました。時価総額約4.5兆円の巨大企業が、わずか1日で8%近く下落する異例の展開となっています。
今回の急落の背景にあるのは、国際原油価格の大幅な下落です。米国とイランをめぐる地政学的な緊張が緩和するとの期待から、原油市場では急速に売りが広がりました。
一方、INPEXの財務指標に目を向けると、PERは約8.2倍、PBRは0.82倍、予想配当利回りは3.13%と、株価の割安感を示す数字が並んでいます。SBI証券+1
果たして今回の急落は、中長期投資家にとって絶好の買い場なのでしょうか。それとも、割安に見える株価の裏側に、さらなる下落リスクが隠されているのでしょうか。
今回はINPEXの株価急落の原因、原油価格との関係、財務状況、11月12日に控える決算発表、そして今後の投資戦略について詳しく解説します。
INPEX株が7.85%急落!11月5日の株式市場で何が起きたのか
株価は305円安の3,579円、安値引けで取引終了
2026年11月5日のINPEX株は、朝から売り圧力の強い展開となりました。
前日の終値3,884円に対して、当日の始値は3,753円でした。取引開始直後から大幅安となり、一時3,793円まで値を戻したものの、買いの勢いは続きませんでした。
その後は再び下落し、最終的に3,579円で取引を終了しました。
この日の主な取引データは以下の通りです。
| 項目 | 2026年11月5日 |
|---|---|
| 前日終値 | 3,884円 |
| 始値 | 3,753円 |
| 高値 | 3,793円 |
| 安値 | 3,579円 |
| 終値 | 3,579円 |
| 前日比 | -305円 |
| 下落率 | -7.85% |
| 出来高 | 約903万株 |
株探+1
特に注目したいのは、終値がその日の最安値と一致する「安値引け」になったことです。
安値引けとは、取引終了時点まで売り圧力が強く、株価が十分に反発できなかった状態を意味します。
通常、大幅に下落した銘柄には、割安感に注目した投資家による買いが入ることがあります。しかし、今回のINPEX株では、朝方の反発が続かず、取引終了に向けて再び売りが優勢となりました。
これは、少なくとも当日の取引では、下値を積極的に買い支える動きが弱かったことを示しています。
大幅な出来高増加が示す投資家心理
今回の急落では、出来高も約903万株に達しました。
動画では720万株を超える出来高が紹介されていますが、取引終了時点の実績は約903万株です。
株価の大幅な下落と出来高の増加が同時に発生した場合、投資家による損切りやポジション調整が活発になっている可能性があります。
特に、原油価格の変動に敏感なエネルギー関連株では、将来の業績見通しが短期間で変化すると、機関投資家が保有比率を引き下げることがあります。
ただし、出来高の増加だけでパニック売りや機関投資家の売却を断定することはできません。
今回のように株価が安値で引けた場合には、翌営業日以降も売り圧力が続くのか、それとも売りが一巡して反発するのかが重要になります。
INPEX急落の原因は原油価格の暴落|米国とイランの情勢が影響
米国とイランの緊張緩和期待で原油価格が急落
INPEX株が大幅に売られた最大の要因として挙げられるのが、国際原油価格の急落です。
2026年11月4日、米国の中間選挙で共和党が上下両院の多数を失ったことを受け、イランをめぐる軍事衝突が交渉によって収束するのではないかとの期待が広がりました。
これを受けて原油市場では売りが強まり、米国産原油の代表的な指標であるWTI原油先物は、約8.3%下落して1バレル88.12ドルとなりました。
さらに11月5日には、WTI原油先物が時間外取引で86ドル台まで下落する場面もありました。Reuters+1
原油価格がこれほど大きく変動する背景には、地政学的リスクの変化があります。
地政学的リスクプレミアムとは何か
原油価格は、単純な需要と供給だけで決まるわけではありません。
中東情勢などの政治的・軍事的なリスクも価格に大きな影響を与えます。
例えば、産油国で軍事衝突が発生した場合、原油の生産施設や輸送ルートが被害を受け、世界的な供給不足が発生する可能性があります。
こうした供給不安が高まると、投資家は将来の原油不足を警戒して買いを増やします。
その結果、実際に原油が不足する前から価格が上昇することがあります。
このような不確実性によって原油価格に上乗せされる部分を「地政学的リスクプレミアム」と呼びます。
今回の原油急落では、米国とイランの対立が緩和するとの期待が高まり、このリスクプレミアムが急速に縮小したと考えられます。
ただし、交渉の進展が期待されていることと、実際に紛争が解決することは別問題です。
交渉が決裂したり、再び軍事的な緊張が高まったりすれば、原油価格が急反発する可能性も残されています。
なぜ原油価格が下がるとINPEX株も下がるのか
INPEXは、世界各地で石油や天然ガスの探鉱、開発、生産、販売を手掛ける日本最大級のエネルギー開発企業です。
一般的な製造業では、原油価格が下がると燃料費や輸送費が減少し、利益率の改善につながることがあります。
しかし、原油を生産して販売するINPEXの場合、基本的には逆の関係になります。
原油価格が上昇すると、同じ生産量でも販売収入が増加し、利益が拡大しやすくなります。
反対に原油価格が下落すると、販売価格の低下によって利益が圧迫される可能性があります。
もちろん、実際の業績は天然ガス価格、生産量、為替相場、契約条件などにも左右されます。
それでも、原油価格がINPEXの収益見通しにとって重要な指標であることは間違いありません。
今回の株価急落は、原油安による将来の利益減少を株式市場が先回りして織り込もうとした動きと考えられます。
INPEXの財務は健全?PER8倍台・PBR0.82倍の割安感を検証
ここからは、株価の短期的な値動きから離れて、INPEXという企業そのものの価値を確認していきます。
株価が大幅に下落しているからといって、必ずしも企業の経営状態が悪化しているとは限りません。
市場の不安が先行して株価が必要以上に売り込まれた場合には、中長期的な投資機会が生まれることもあります。
PER8.16倍は割安なのか
動画で紹介されているINPEXのPERは8.16倍です。
PERとは株価収益率のことで、企業の利益に対して株価が何倍まで評価されているかを示す指標です。
例えば、PERが8倍であれば、現在の株価は1株当たり利益の約8倍で取引されていることになります。
一般的にPERが低いほど、利益に対する株価の割安感が強いと考えられます。
動画では東証プライム市場の平均PERを15倍前後とし、INPEXの8倍台という水準はかなり低いと評価しています。
ただし、PERの低さだけで割安と判断することはできません。
INPEXのような資源関連企業は、原油価格の影響で利益が大きく変動するため、業績が好調な局面ではPERが低く見えやすい特徴があります。
仮に原油安によって将来の利益が減少すれば、株価が変わらなくてもPERは上昇します。
そのため、現在のPERだけでなく、今後の利益予想を含めて評価することが重要です。
PBR0.82倍は解散価値を下回る水準
INPEXのPBRは0.82倍となっています。
PBRとは株価純資産倍率のことで、企業が保有する純資産に対して株価がどの程度の水準にあるかを示す指標です。
PBRが1倍であれば、株式市場で評価されている企業価値と、会計上の純資産がほぼ同じ水準にあることを意味します。
INPEXのPBR0.82倍は、株式市場での評価が帳簿上の純資産を下回っていることを示しています。
この数字だけを見ると、確かに割安感があります。
ただし、PBRが1倍を下回っているからといって、企業を清算すれば必ず投資家が利益を得られるわけではありません。
石油・天然ガス開発企業が保有する設備や権益は、帳簿上の価値と実際の売却価値が一致するとは限らないためです。
また、将来の利益成長に対する期待が低い企業は、PBR1倍未満で長期間取引されることもあります。
したがって、PBR0.82倍という数字は割安感を示す材料ではあるものの、それだけで株価の底値を保証するものではありません。
ROE8.23%は資本効率の面でも一定の評価
INPEXのROEは8.23%です。
ROEとは自己資本利益率のことで、株主から預かった資本などを使って、どれだけ効率的に利益を生み出しているかを示します。
日本企業ではROE8%が資本効率を評価するうえでの1つの目安として使われることがあります。
INPEXの8.23%という数字は、この目安を上回っています。
ただし、資源関連企業のROEは原油価格によって変動するため、今後も同水準を維持できるかについては注意が必要です。
自己資本比率61.4%!INPEXの財務基盤は強いのか
1.2兆円規模の有利子負債があっても財務は安定
INPEXの財務状況を見るうえで注目したいのが、61.4%という自己資本比率です。
自己資本比率とは、企業の総資産に占める自己資本の割合を示す指標です。
一般的に、この比率が高い企業ほど借入金への依存度が低く、財務的な安定性が高いと評価されます。
INPEXは動画で紹介されているように、約1.2兆円規模の有利子負債を抱えています。
金額だけを見ると非常に大きく感じますが、INPEXは世界各地で大規模なエネルギー開発プロジェクトを展開する企業です。
石油や天然ガスの開発には、巨額の初期投資が必要になります。
そのため、大企業が一定の借入金を保有すること自体は珍しくありません。
重要なのは、借入金の絶対額だけではなく、保有資産、現金、利益、キャッシュフローとのバランスです。
自己資本比率61.4%という水準からは、INPEXが一定の財務的な余力を備えていることがうかがえます。
ただし、大型プロジェクトの投資負担や原油価格の下落が長期化した場合には、将来のキャッシュフローが圧迫される可能性もあります。
配当利回り3.13%、年間112円の配当は維持できるのか
INPEXの株主還元も重要なポイントです。
2026年12月期の年間配当予想は1株当たり112円となっています。
株価3,579円に対する予想配当利回りは約3.13%です。
同社の公表資料によると、2025年12月期の年間配当100円に対して、2026年12月期は112円への増配が予定されています。
さらに、2026年12月期には1,400億円の自己株式取得を決定しており、配当と合わせた株主還元総額は2,703億円となる見込みです。INPEX (証券コード:1605)+1
動画では配当性向30.2%という数字も紹介されています。
配当性向とは、企業が稼いだ利益のうち、どの程度を株主への配当に回しているかを示す指標です。
仮に配当性向が30.2%であれば、利益の約3割を配当に充て、残りを内部留保や事業投資などに活用できる計算になります。
これは、利益の大部分を配当に回している企業と比較すると、一定の余裕がある状態です。
ただし、配当性向が低いからといって、将来の配当が確実に維持されるわけではありません。
原油価格の低迷によって利益が大きく減少すれば、配当政策を見直す可能性もあります。
特にINPEXのような資源関連企業では、利益だけでなく、営業キャッシュフローや設備投資負担も確認する必要があります。
INPEXは割安でも危険?「バリュートラップ」に注意
ここまでの財務分析を見る限り、INPEXは比較的健全な財務基盤を持ち、株価指標にも割安感がある企業と評価できます。
しかし、ここで注意したいのが「バリュートラップ」です。
バリュートラップとは割安株の罠
バリュートラップとは、一見すると株価が割安に見えるものの、業績悪化などによって株価がさらに下落する状態を指します。
例えば、PER8倍の企業を割安だと判断して購入したとします。
ところが、その後に利益が半減してしまえば、株価が同じでもPERは16倍になります。
つまり、購入時には割安だったはずの株価が、業績の悪化によって割安とは言えなくなる可能性があるのです。
INPEXの場合、特に重要なのが原油価格です。
現在の利益水準を前提にすれば、PER8倍台という数字は魅力的に見えます。
しかし、原油価格の低下によって将来の利益予想が引き下げられれば、現在の株価水準でも必ずしも安いとは言えなくなります。
株価が大幅に下落した局面では、目先の割安感だけで判断せず、利益の持続可能性を確認する必要があります。
INPEX株はどこまで下がる?3,500円が重要な節目
年初来高値4,955円から約28%下落
INPEX株の2026年の年初来高値は、3月30日に記録した4,955円です。
11月5日の終値3,579円と比較すると、下落率は約27.8%に達しています。
一方、年初来安値は3,020円となっています。株探+1
現在の株価から年初来安値までは、まだ559円の差があります。
このことは、すでに大幅に下落しているからといって、これ以上下がらないとは言い切れないことを示しています。
動画では、今後の重要な節目として3,500円が挙げられています。
3,500円は投資家に意識されやすい心理的な価格水準です。
もしこの水準を明確に下回り、買い戻しも弱い状態が続けば、さらに下値を探る展開になる可能性があります。
一方、3,500円付近で売り圧力が弱まり、出来高を伴って反発するようであれば、短期的な下げ止まりを判断する材料となります。
ただし、3,500円はあくまで注目される価格の目安であり、必ず支持線として機能するわけではありません。
「落ちてくるナイフはつかむな」が意味するもの
株式市場には「落ちてくるナイフはつかむな」という格言があります。
これは、株価が急落している途中で安易に買い向かうことの危険性を表したものです。
大幅に値下がりした銘柄を見ると、投資家は「そろそろ反発するのではないか」と考えがちです。
しかし、下落トレンドが続いている場合には、購入直後からさらに株価が下がる可能性があります。
今回のINPEX株は、原油価格の急落という明確な外部要因によって売られています。
そのため、株価が大きく下がったという理由だけでは、反発の根拠として十分とは言えません。
動画では、原油価格の下落が落ち着き、株価にも下げ止まりの兆候が現れるまで慎重に様子を見るべきだと指摘しています。
11月12日のINPEX決算が最大の注目イベント
決算発表で業績予想の下方修正はあるのか
今後のINPEX株を考えるうえで、特に重要なのが2026年11月12日に予定されている第3四半期決算発表です。
同社のIR情報では、決算発表は11月12日15時30分、決算説明会は翌13日10時に予定されています。INPEX+1
今回の決算で注目されるのは、過去の利益実績だけではありません。
投資家が特に知りたいのは、原油価格の下落によって今後の業績見通しがどの程度変化するかという点です。
例えば、会社側が想定する原油価格を引き下げれば、将来の売上高や利益の見通しに影響する可能性があります。
また、原油の国際取引は米ドル建てで行われることが多いため、為替相場の前提も重要です。
円高が進行した場合には、ドル建ての収益を円換算した際の金額が減少する可能性があります。
原油安と円高が同時に進んだ場合には、業績への負担が大きくなることも考えられます。
決算で確認すべき株主還元と経営方針
今回の決算では、利益予想だけでなく、株主還元に対する経営陣の姿勢も重要です。
INPEXは年間112円の配当を予定しており、自己株式取得も実施しています。
そのため、投資家にとっては、原油価格が下落する環境でも株主還元方針を維持できるかが大きな関心事となります。
仮に業績予想が下方修正されたとしても、配当予想が維持され、財務の健全性に大きな変化がなければ、市場が一定の安心感を取り戻す可能性があります。
反対に、利益予想の引き下げに加えて配当方針の見直しなどが示されれば、株価の下落圧力が強まることも考えられます。
もっとも、決算発表後の株価は、発表内容そのものだけでなく、市場が事前にどの程度の悪材料を織り込んでいたかによっても変化します。
悪い決算内容であっても、投資家の想定ほど悪くなければ株価が反発することがあります。
そのため、決算内容と市場の反応を合わせて確認することが重要です。
INPEX株の今後の投資戦略|短期投資と長期投資で判断は異なる
短期投資家は原油価格と株価の下げ止まりを優先
数日から数週間程度の値幅取りを狙う短期投資家にとって、現在のINPEX株は慎重な判断が求められる局面です。
11月5日の取引では、株価が7.85%下落し、当日の最安値で取引を終えています。
また、原油価格も急落しているため、株価に対する下押し圧力が続く可能性があります。
このような状況では、安くなったという理由だけで購入すると、さらに下落した際に大きな損失を抱える恐れがあります。
短期的な反発を狙う場合には、原油価格が落ち着いているか、株価が下げ止まっているか、反発時に買いが継続しているかを確認することが重要です。
特に決算発表を控えているため、発表前後の急激な値動きには注意が必要です。
中長期投資家にとっては魅力的な監視対象
一方、数年単位で保有する中長期投資家にとっては、現在のINPEX株を検討する余地があります。
同社は世界各地に石油・天然ガスの開発権益を保有し、日本のエネルギー安全保障において重要な役割を担っています。
また、PBR0.82倍、予想配当利回り3.13%、自己資本比率61.4%という財務指標には、一定の魅力があります。
原油価格の急落によって株価が売り込まれたとしても、同社が保有する資産や事業基盤が直ちに失われるわけではありません。
ただし、長期投資だからといって、原油価格の下落リスクを無視できるわけではありません。
原油価格の低迷が長期化すれば、将来の収益力や投資計画、株主還元にも影響が及ぶ可能性があります。
また、地政学的リスクの縮小による原油安が一時的なものなのか、それとも供給環境の変化によって長期化するのかによって、投資判断も大きく変わります。
そのため、財務指標の割安感に加え、原油価格の中長期的な見通しを確認することが欠かせません。
INPEX株を購入するなら3つの確認が重要
動画では、現在の相場環境で考えられる慎重な投資手順として、3つのポイントが紹介されています。
1. 原油価格の下落が落ち着くまで待つ
最初に確認すべきなのは、原油価格の動向です。
INPEXの業績は原油価格の影響を大きく受けるため、原油市場が下落を続けている間は、株価にも売り圧力がかかりやすくなります。
原油価格が一定の水準で落ち着き、下落の勢いが弱まるまでは、無理に買い急ぐ必要はないという考え方です。
2. 11月12日の決算発表を確認する
次に重要なのが決算内容です。
会社側が示す原油価格や為替の想定、利益予想、配当方針、自社株買いの状況などを確認する必要があります。
特に、今後の利益見通しが従来からどの程度変化しているのかは、株価を評価するうえで重要な材料です。
決算発表を通じて先行きの不透明感が和らげば、株価に対する見方が変化する可能性があります。
3. 悪材料を確認したうえで段階的な購入を検討する
最後は、購入する場合でも一度に大きな資金を投入しないことです。
株価の底値を正確に予測することは困難です。
そのため、購入を検討する場合には資金を複数回に分け、株価や業績の変化を確認しながら投資する方法が考えられます。
ただし、段階的に購入すれば必ず損失を抑えられるわけではありません。
下落トレンドが長期化した場合には、買い増しによって損失が拡大する可能性もあります。
あらかじめ投資金額の上限や許容できる損失を決めておくことが重要です。
まとめ|INPEX株は割安感がある一方、原油安と決算リスクに注意
2026年11月5日、INPEX株は前日比305円安の3,579円となり、7.85%の大幅下落を記録しました。
今回の急落の背景には、米国とイランをめぐる緊張緩和期待によって原油価格が大きく下落したことがあります。
INPEXの財務指標を見ると、PER約8.2倍、PBR0.82倍、予想配当利回り3.13%、自己資本比率61.4%となっており、株価の割安感や財務的な安定性を評価できる材料があります。
しかし、これらの数字だけで現在の株価が底値だと判断することはできません。
原油価格がさらに下落すれば、将来の利益見通しが悪化し、現在の割安感が薄れる可能性があります。
また、11月12日に予定されている決算発表では、会社側が示す原油価格の前提や利益予想、株主還元方針などが重要な判断材料となります。
短期的には、原油価格の下落が落ち着き、株価が下げ止まるかどうかを見極める必要があります。
一方、中長期的には、INPEXが持つ石油・天然ガス権益、財務基盤、株主還元方針などを総合的に評価することが重要です。
今回の急落が絶好の買い場になるのか、それともさらなる下落の始まりなのかを判断するには、原油価格の動向と11月12日の決算内容が大きな鍵を握ることになります。
株価が大きく動く局面ほど、短期的な市場心理に流されることなく、企業の本来の価値と将来の収益力を冷静に分析する姿勢が求められます。


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