遂にキタ!!政府のとんでもない発表で10年に1度の買い時到来…【ゆっくり解説】

2024年1月24日、日本銀行(以下、日銀)は政策金利を0.25%から0.5%に引き上げると発表しました。

このニュースは市場関係者の間ではすでに予測されており、大きな混乱はありませんでした。しかし、利上げによって日本経済がどのように変化していくのか、多くの人にとってはピンとこない話かもしれません。

今回は、日銀の利上げが日本経済に与える影響を詳しく解説し、これから投資を検討する際に注目すべきポイントについて掘り下げていきます。

著:島 裕晶
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目次

日本円はなぜ安いままなのか?

一般的に、日銀が利上げを行うと円高に向かうはずですが、現実にはそうなっていません。例えば、2024年初めのドル円相場は1ドル=140円でしたが、年末には156円〜157円の円安水準を維持しています。

通常、金利差が縮小すると為替市場では円高が進むと言われています。

例えば、2024年の金利差は5.6%から4.25%に縮小しており、単純計算では円高方向に進むはずです。しかし、実際には円安が続いています。この理由として、金融政策だけでは説明できない構造的な問題が挙げられます。

日本の実質金利が低すぎる

実質金利とは、政策金利からインフレ率を差し引いたものを指します。例えば、金利が3%でインフレ率が2%なら、実質金利は1%となります。これがマイナスの場合、お金を持っているだけで目減りすることになります。

現在の日本の実質金利を計算すると、政策金利が0.5%、物価上昇率が2.9%であるため、実質金利は -2.4% になります。つまり、金利を上げてもインフレ率の方が高いため、実質的には金融緩和が続いているのと同じ状態なのです。

このように、日本の金利政策だけでは円安を解消できないという背景があります。


日本が抱える構造的な問題

日本の経済には、円安が進みやすい構造的な問題が存在します。特に以下の2つの要因が影響しています。

1. 直接投資のバランスの悪さ

日本は長年にわたり「大外直接投資(海外投資)」が「体内直接投資(国内投資)」を大幅に上回ってきました。例えば、日本企業が海外に工場を建てることはよくありますが、海外企業が日本に投資する例は少ないのが現状です。

データを見ると、大外直接投資(青)と体内直接投資(オレンジ)の差は歴然としており、日本から海外への投資が圧倒的に多いことが分かります。このバランスの悪さが、円安を加速させる要因になっています。

2. デジタル赤字の拡大

日本のデジタル分野では、MicrosoftやGoogle、Amazonといった海外IT企業に依存しており、日本国内のIT企業の競争力が低い状況です。これにより、デジタル関連の支払いが海外に流出し続けており、「デジタル赤字」と呼ばれる問題が深刻化しています。

これらの要因により、円が安くなりやすい構造が固定化しているのです。


日本経済の今後の展望と投資戦略

現在の日本経済の状況を踏まえると、以下のポイントに注目することで投資のチャンスを見つけられるかもしれません。

1. 日本株は割安で買い時

円安が続く限り、海外投資家にとって日本株は割安に見えます。そのため、日本の株式市場には引き続き資金が流入しやすい環境が続くでしょう。特に 輸出関連企業 は恩恵を受けやすく、注目すべきセクターとなります。

2. アメリカの金利動向に注意

アメリカのFRB(連邦準備制度)が利下げを行うと、円高方向に進む可能性があります。しかし、現在の状況ではアメリカの物価上昇が続いているため、FRBはしばらく利下げできないと予想されています。そのため、円安基調が続く可能性が高いと考えられます。

3. トランプ政権復活の影響

もしトランプ前大統領が再選された場合、法人税の減税や規制緩和が進み、アメリカ経済が活性化する可能性があります。これはドル高を促進し、さらに円安を加速させる要因となるかもしれません。


まとめ

今回の日銀の利上げは、日本経済にとって大きな転換点となる可能性があります。しかし、円安の流れは簡単には止まらず、日本経済の構造的な問題が根強く影響しています。

このような状況の中、日本株の割安感を活かした投資戦略 や、為替の動向を注視した資産運用 が重要になってきます。また、グローバルな視点で経済を見ながら、適切なタイミングで投資を行うことが成功の鍵となるでしょう。

これからの日本経済の行方に注目しつつ、賢い投資判断を下していきましょう!

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