【5月11日相場解説】日本株はなぜ強いのか?好調な企業業績と日経平均・TOPIXの動きを初心者向けに解説

本記事は、YouTube動画『【5月11日ゆるっと相場解説】日本株市場業績は絶好調!そりゃ日本株あがるわなぁ~!ズボラ株投資』の内容を基に構成しています。

目次

導入

5月11日の日本株市場は、日経平均株価が295円安となりました。一見すると「日本株は少し弱かったのではないか」と感じるかもしれません。しかし、相場全体を細かく見ると、単純に弱い1日だったとは言い切れません。

なぜなら、日経平均は下落した一方で、TOPIXは上昇していたからです。さらに、値上がり銘柄数も値下がり銘柄数を上回っており、市場全体としては買われている銘柄の方が多い状況でした。

今回の動画では、日経平均、TOPIX、NT倍率、米国株、M2、そして日本企業の決算動向をもとに、現在の日本株市場がなぜ強いのかが解説されています。

結論から言えば、現在の日本株市場は「株価だけが先走っている」というよりも、企業業績の好調さが株価上昇を支えている面が大きいと考えられます。

5月11日の日本株市場は日経平均だけを見ると弱く見える

5月11日の日経平均株価は295円安となりました。高値圏で推移している中での下落だったため、利益確定売りが出たと見ることができます。

特に注目すべきなのは、売買代金です。この日の売買代金は10兆円を超え、これで3営業日連続の10兆円超えとなりました。売買代金が大きいということは、それだけ市場参加者の売買が活発になっているということです。

高値圏で売買代金が膨らむ場合、利益確定売りが多く出ている可能性があります。しかし、それにもかかわらず株価が大きく崩れていないということは、売りを吸収するだけの買いも入っていると考えられます。

つまり、現在の相場は「高値だから売られている」という一面と、「それでも買いたい投資家が多い」という一面が同時に存在している状態です。

TOPIXは上昇しており市場全体は意外と強い

日経平均が下落した一方で、TOPIXは上昇しました。これは非常に重要なポイントです。

日経平均は、半導体関連株や値がさ株の影響を受けやすい指数です。そのため、一部の大型株が売られると、日経平均全体が下がりやすくなります。

一方、TOPIXは東証プライム市場全体の動きをより広く反映する指数です。そのTOPIXが上昇していたということは、市場全体としては必ずしも弱くなかったことを示しています。

実際、値上がり銘柄数は1,132銘柄、値下がり銘柄数は899銘柄となっており、値上がり銘柄の方が多い状況でした。

このことから、5月11日の相場は「日経平均は下がったが、幅広い銘柄には買いが入っていた」と見ることができます。

半導体関連株には利益確定売りが出た可能性

動画では、この日の下落について、半導体関連を中心に利益確定売りが入ったのではないかと説明されています。

ここ最近の日本株市場では、AI関連、データセンター関連、半導体関連の銘柄が相場をけん引してきました。株価が大きく上昇した銘柄ほど、短期的には利益確定売りが出やすくなります。

特に高値圏では、「いったん利益を確定しておこう」と考える投資家も増えます。そのため、相場全体が崩れていなくても、これまで強かった銘柄群が一時的に売られることは珍しくありません。

今回の日経平均の下落も、市場全体の悪化というよりは、強く上がってきた半導体関連株への利益確定売りが影響した可能性があります。

日経平均は上昇トレンドの中にあるが高値圏での注意も必要

日経平均はテクニカル的には上昇トレンドにあります。動画内では「パーフェクトトレンド」という表現も使われており、移動平均線などの並びから見ても、上昇基調が続いていることが示されています。

ただし、日経平均はすでに最高値圏にあります。過去の上値抵抗線があまりないため、どこまで上がるかを判断しにくい局面です。

直近の上昇幅を見ると、現時点でおよそ6〜7%程度の上昇となっており、過去の上昇波と比べると、まだ上昇余地がある可能性もあります。過去には1つの上昇波で17〜20%程度上昇した場面もありました。

そのため、現在の上昇が本格的な第2波であれば、さらに上値を伸ばす可能性もあります。

一方で、上昇の勢いが続かずに失速した場合、6万円台を維持できるかどうかが重要になります。6万円をしっかりキープできれば、さらに上を目指す展開も考えられます。しかし、6万円を割り込むようであれば、一時的に上に飛び出しただけで、再びレンジ相場に戻る可能性もあります。

2024年7月相場のような失速には注意

動画では、2024年7月の相場についても触れられています。

2024年7月の相場では、日経平均が一度高値を突破したものの、その後すぐに失速しました。高値を抜けたからといって、そのまま上昇が続くとは限らないという例です。

相場では、高値を超えた瞬間に買いが集まることがあります。しかし、その後に買いが続かなければ、逆に高値掴みをした投資家の売りが出て、下落に転じることもあります。

そのため、今の日経平均についても、最高値圏を超えているから安心というわけではありません。重要なのは、高値圏でしっかり値固めできるかどうかです。

TOPIXは下値を切り上げておりチャート形状は良好

一方で、TOPIXのチャートは比較的健全な形になっていると解説されています。

日経平均はやや行き過ぎ感がある一方で、TOPIXはまだ高値を明確に抜けていないものの、下値を少しずつ切り上げています。これは、相場全体がじわじわと上昇している状態を示しています。

日経平均が一部の半導体関連や値がさ株に引っ張られて上昇してきたのに対し、TOPIXはより広い銘柄群を反映しています。

そのため、今後は日経平均をけん引してきた銘柄から、TOPIX構成銘柄へ資金がローテーションする可能性があります。

NT倍率の上昇は偏った相場を示している

動画では、NT倍率についても解説されています。

NT倍率とは、日経平均をTOPIXで割った指標です。NT倍率が上昇するということは、TOPIXよりも日経平均の方が強く上がっていることを意味します。

現在、NT倍率は大きく上昇しており、日経平均型の銘柄に資金が偏っていたことが分かります。

このような偏った上昇が続くと、相場全体の健全性という意味では少し不安が残ります。理想的なのは、半導体関連や値がさ株だけでなく、TOPIXに含まれる幅広い銘柄にも資金が回り、市場全体が底上げされる展開です。

今後、NT倍率が調整しながらTOPIX銘柄に資金が広がっていけば、日本株市場全体としてはより安定感のある上昇になりやすいと考えられます。

米国株はNASDAQが強いがすべての大型テック株が強いわけではない

米国市場についても、動画では確認されています。

ダウ平均は高値圏で揉み合っている一方で、S&P500やNASDAQは非常に強い動きを見せています。特にNASDAQの勢いは大きく、AI関連やデータセンター関連への期待が相場を押し上げていると考えられます。

ただし、マグニフィセント7と呼ばれる巨大テック企業がすべて強いわけではありません。

NVIDIAは強いものの、以前ほどの勢いではなく、Metaはまだ下落傾向が残っています。Microsoftも高値圏というよりは下の位置にあり、AlphabetやAmazonは比較的順調です。Appleは横ばい局面、Teslaは下から復活できるかという段階、Netflixもやや微妙な動きとされています。

つまり、米国株全体が強いように見えても、実際には一部のAI関連、データセンター関連銘柄が相場を支えている面が大きいということです。

アメリカのM2増加が株高を支えている可能性

動画では、アメリカのM2についても触れられています。

M2とは、簡単に言えば世の中に出回っているお金の量を示す指標です。現金や預金など、比較的すぐに使えるお金の総量を表します。

アメリカでは2022年の利上げ開始以降、M2の伸びが一度鈍化しました。しかし、2023年以降は再び上昇基調に入り、直近ではさらに勢いを増しているように見えます。

お金の量が増えれば、その一部は株式市場にも流れ込みやすくなります。つまり、M2が増えている環境では、株価が上がりやすい土壌ができているとも言えます。

もちろん、M2だけで株価が決まるわけではありません。しかし、流動性が増えていることは、株式市場にとって追い風になりやすい要素です。

日本株の実力値を見るうえで重要なのはEPS

日本株の現在地を考えるうえで、動画ではEPSにも注目しています。

EPSとは、1株あたり利益のことです。企業がどれだけ利益を稼いでいるかを示す重要な指標で、株価の妥当性を見るときによく使われます。

現在は決算発表シーズンに入っており、日本企業のEPSはかなり伸びています。動画によれば、決算発表が始まってから短期間でEPSは約7%伸びているとのことです。

これは非常に重要です。株価が上がっているだけでなく、企業利益の見通しも上がっているため、株価上昇に一定の根拠があるからです。

特に年度初めの段階でここまでEPSが伸びるのは、過去と比べても珍しいとされています。通常、大きな上方修正は中間決算や2月頃に出ることが多く、年度初めからここまで見通しが良いケースは多くありません。

PER26倍はやや上限感がある

一方で、株価の水準には注意も必要です。

動画では、現在のEPSを前提にすると、PER26倍で日経平均6万2700円程度になると説明されています。現在の株価は、PERレンジで見るとやや上限に近い位置にあるとされています。

PERとは、株価が利益の何倍まで買われているかを示す指標です。PERが高いほど、将来の成長期待が強く織り込まれていることになります。

現在の株価を正当化するためには、さらにEPSが伸びる必要があります。動画では、EPSが10%成長した場合、PER26倍で日経平均6万4000円程度になるとされています。

さらにEPSが15%成長すれば、日経平均6万2000円台でもPER24倍程度となり、過去のレンジから見ても妥当感が出てくる可能性があります。

つまり、今の株価水準が高すぎるかどうかは、今後の企業業績がどこまで伸びるかに大きく左右されるということです。

決算発表では増益企業が減益企業を大きく上回っている

動画では、決算発表の状況についても具体的な数字が紹介されています。

5月8日までに約500社が決算を発表しており、そのうち今期の増益率を発表している企業を見ると、増益予想を出している企業が223社、減益予想を出している企業が108社ほどだったとされています。

つまり、増益企業の数は減益企業の約2倍あります。

増益率の分布を見ると、0〜5%の増益予想が最も多く、次に5〜10%の増益予想が多い状況です。さらに、10〜15%の増益予想を出している企業も多く、50%以上の大幅増益を見込む企業も一定数あります。

このような決算内容を見ると、日本企業の業績はかなり堅調だと言えます。

株価が上がっている背景には、単なる期待や雰囲気だけではなく、実際に企業業績が強いという要素があります。動画内でも、「今期も日本株の業績は良い」「そりゃ株は上がる」という趣旨で解説されています。

今週はアメリカCPIと決算ピークに注目

今後の相場を見るうえでは、イベントにも注意が必要です。

動画では、今週はアメリカのCPIが発表されることに触れられています。CPIとは消費者物価指数のことで、インフレの状況を見る重要な指標です。

CPIが市場予想より高ければ、米国の利下げ期待が後退し、株式市場にとってはマイナス材料になる可能性があります。逆に、CPIが落ち着いた内容であれば、株式市場には追い風になる可能性があります。

また、日本では決算発表が今週ピークを迎えます。ここまで日本企業の業績は良好ですが、決算発表が一巡した後に「材料出尽くし」となり、いったん相場が天井をつける可能性もあります。

さらに、5月相場には「セルインメイ」というアノマリーもあります。これは、5月に株を売れという有名な相場格言です。必ず当たるわけではありませんが、高値圏で決算発表が一巡するタイミングでは、利益確定売りが出やすくなる可能性があります。

追加解説:株価上昇が続くには業績の裏付けが必要

今回の相場解説で最も重要なのは、株価上昇と企業業績の関係です。

株価は短期的には需給や投資家心理で大きく動きます。しかし、中長期的には企業がどれだけ利益を稼ぐかが重要になります。

現在の日本株市場では、日経平均が高値圏にあるため、「さすがに上がりすぎではないか」と感じる人も多いかもしれません。確かに、PERの面ではやや上限に近いという見方もできます。

しかし、企業のEPSが伸びているのであれば、株価の上昇には一定の理由があります。もし今後も決算発表で増益企業が多く、EPSがさらに上方修正されていけば、現在の高い株価水準にも妥当感が出てきます。

反対に、EPSの伸びが止まったり、決算発表後に業績期待が後退したりすれば、高値圏の株価は調整しやすくなります。

そのため、今後の日本株を見るうえでは、日経平均の価格だけでなく、EPS、PER、決算内容、TOPIXの動き、NT倍率などを総合的に確認することが大切です。

まとめ

今回の動画では、5月11日の日本株市場について、日経平均、TOPIX、米国株、M2、日本企業の決算動向などをもとに解説されていました。

日経平均は295円安となりましたが、TOPIXは上昇し、値上がり銘柄数も値下がり銘柄数を上回っていました。そのため、相場全体が弱かったというよりは、半導体関連株などに利益確定売りが出た一方で、幅広い銘柄には買いが入っていたと見ることができます。

日経平均は上昇トレンドを維持しているものの、高値圏にあるため、今後は6万円台を維持できるかどうかが重要になります。また、TOPIXは下値を切り上げており、今後は日経平均型の銘柄からTOPIX銘柄へ資金が広がるかどうかも注目点です。

日本企業の決算は現時点でかなり堅調です。増益予想を出している企業が減益予想を出している企業を大きく上回っており、EPSも決算発表開始後に約7%伸びているとされています。

株価が上がっている背景には、単なる期待だけでなく、企業業績の強さがあります。ただし、現在の株価水準はPERで見るとやや上限感もあるため、今後さらにEPSが伸びるかどうかが重要です。

今週はアメリカCPIや日本企業の決算ピークが控えており、相場の方向性を決める重要な週になりそうです。高値圏での利益確定売りに注意しつつも、企業業績が好調である限り、日本株市場には引き続き底堅さが残る可能性があります。

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