本記事は、YouTube動画『イラン戦争の停戦期限が迫る中での市場リスクと今後の相場見通し』の内容を基に構成しています。
中東情勢が世界の金融市場を揺らす局面が続いています。今回の動画では、イラン戦争の停戦期限が迫る中で、市場が本当に警戒しているポイントは何か、ホルムズ海峡の問題がなぜ重要なのか、そして日本や米国株にどのような影響が及ぶのかが丁寧に語られていました。
一見すると、停戦するかしないかだけが焦点のように見えます。しかし、実際にはそれ以上に重要なのが、ホルムズ海峡を「誰が、どのような条件で、どのように通すのか」という通行ルールです。ここが定まらない限り、たとえ軍事衝突がいったん沈静化しても、原油供給不安や物流混乱は簡単には解消しません。
さらに、この問題は単なる中東の地域紛争ではなく、原油価格、日本のエネルギー調達コスト、米国株の先行き、さらには世界の投資マネーの流れにまでつながるテーマです。動画では、こうした複雑な状況を踏まえつつ、足元の相場と今後の見通しについても詳しく解説されていました。
この記事では、動画の内容をできるだけ削らず、初心者の方にも流れがわかるように整理しながら、背景説明も加えて詳しくまとめていきます。
いま市場が恐れているのは「停戦失敗」そのものではない
今回の動画で最初に強調されていたのは、市場参加者が最も恐れているのは、単純に停戦期限が切れることではないという点です。多くの人は「停戦できるか、できないか」が最大の焦点だと思いがちですが、実際の市場はもっと現実的な部分を見ています。
その現実的な問題とは、ホルムズ海峡を誰がどのような条件で通航させるのかというルールが未確定のままであることです。
ホルムズ海峡は、世界のエネルギー輸送における最重要拠点の1つです。中東からアジアへ向かう原油やLNGの多くがここを通ります。そのため、この海峡が完全に機能しなくなる、あるいは部分的にしか機能しなくなるだけでも、世界経済に大きな影響を与えます。
動画では、現在のホルムズ海峡が米国とイランによる「二重封鎖状態」にあると説明されていました。つまり、どちらか一方だけが海上交通を制限しているのではなく、複数の政治的・軍事的圧力が重なった状態になっているわけです。この状況では、仮に正式な停戦合意が近づいたとしても、船舶の運航がすぐに正常化するとは限りません。
特に湾岸諸国は、停戦協議の結果としてイランのホルムズ海峡に対する影響力が固定化される可能性を警戒しているとされます。これは単なる一時的な軍事リスクではなく、将来的な通行ルールそのものが変わってしまうかもしれないという懸念です。
つまり、いま世界が見ているのは「戦争が終わるか」ではなく、「戦争後にどんな海のルールが残るのか」ということなのです。
クウェートのフォースマジュール宣言が意味するもの
動画では、クウェートがフォースマジュール、つまり不可抗力条項の発動を宣言したことにも触れられていました。これは一般のニュースでは見落とされやすいポイントですが、実は非常に重要です。
フォースマジュール宣言というと、全面的に供給停止になるような印象を持つ方もいるかもしれません。しかし、今回の文脈では、原油自体はあるけれども契約通りに運べない、あるいは安定的に届けられないという意味合いが強いと説明されています。
ここが重要です。市場にとって怖いのは「原油がゼロになること」だけではありません。原油が存在していても、それを消費地まで約束通りに届けられないなら、価格は上がりますし、企業活動にも支障が出ます。
たとえば、製油所や発電所、輸送業者は、いつ、どれだけのエネルギー資源が届くのかを前提に事業計画を組んでいます。それが崩れると、単なる資源価格高騰だけではなく、物流費、保険料、代替調達コストなどが一斉に上がります。結果として、企業収益や家計負担にじわじわ効いてくるのです。
動画では、このような事態がすでに始まっている可能性が示されていました。言い換えれば、問題は「あるか、ないか」ではなく、「予定通り回るかどうか」に移っているのです。
日本にとってホルムズ海峡問題が深刻な理由
今回の動画の中でも特に日本の視聴者にとって重要なのが、日本のエネルギー依存構造に関する説明です。
動画によれば、2024年度の日本の原油輸入に占める中東依存度は96%に達しているとのことでした。これは非常に高い数字です。ほぼすべての原油を中東に頼っていると言ってよい水準であり、ホルムズ海峡の不安定化はそのまま日本経済のリスクになります。
この数字だけを見ると、「もし海峡が止まったら日本はすぐにガソリン不足になるのではないか」と不安になるかもしれません。しかし、動画ではそこを少し冷静に整理していました。明日いきなりガソリンがなくなるという話ではないものの、安心もできないというのが実態です。
なぜなら、日本の製油所は中東産原油に最適化された設備設計になっているからです。
原油はどれも同じではない
初心者の方は、原油と聞くとどれも同じに思うかもしれません。しかし実際には、産地によって重さ、粘り気、硫黄分などが異なります。簡単に言えば、原油にも「種類」があるのです。
そして各国の製油所は、自国が主に輸入する原油の性質に合わせて設備を作り込んでいます。日本は長年、中東産原油を大量に使ってきたため、中東産原油向けに最適化された設備が多いわけです。
そのため、仮に米国産や他地域の原油を緊急輸入できたとしても、すぐに同じ効率で精製できるとは限りません。設備効率が落ちたり、運用コストが増えたりする可能性があります。
つまり、日本が最初に受ける打撃は「量が足りない」ことよりも、「価格が上がる」「調達コストが増える」「エネルギー関連コストが全体として重くなる」ことなのです。
動画では、日本の製油所稼働率が4月11日までの週で67.8%にとどまっていた点にも触れられていました。これも、短期での完全代替が難しい背景として挙げられています。設備余力があるように見えても、原油の質の違いまで含めて考えると、すぐに別ルートへ切り替えられるわけではありません。
原油価格が急反発した理由
動画の中では、原油スポット価格が前日比6.9%高の1バレル89.61ドルまで急反発したことにも言及されていました。この上昇は単なる思惑ではなく、複数の要因が重なって起きたものとされています。
まず、停戦協議が難航していることです。トランプ大統領は停戦延長の可能性について極めて低いとし、合意が成立するまで逆封鎖は続けるとの見方を示しました。一方で、イラン側は次回協議の日程すら決まっていないとしています。パキスタンは前向きなシグナルがあるとしていますが、全体として見ると「合意に近づいている」というより、「交渉が壊れないように何とかつないでいる」段階だという認識が示されていました。
さらに、米軍によるイラン船舶の拿捕も緊張を高めました。米軍は、軍民両用物資を運んでいた疑いがあるとして停止を警告したものの従わなかったため、6時間かけて拿捕したと説明しています。これに対し、イラン側は武装海賊行為だと非難し、停戦合意違反だと反発しました。
こうした出来事が重なることで、市場は「まだ危機は終わっていない」と判断し、原油価格を押し上げたわけです。
しかも重要なのは、動画でも強調されていたように、問題は海峡が「開くか閉じるか」だけではないということです。たとえ明日ホルムズ海峡が開いたとしても、すぐ正常化するとは限らないのです。
問題は封鎖そのものよりも「正常化にかかる時間」
ここは今回の動画の中でも、特に本質的な部分でした。
多くの人は、ホルムズ海峡が再開すれば問題は解決すると考えがちです。しかし動画では、そこから先の「供給網が元に戻るまでの時間」の方がむしろ重要だと説明されています。
湾内には日量1,300万バレルの原油と3億立方メートルのLNGが閉じ込められているとされ、また2月末以来、世界市場から消えた原油は5億バレルを超えているとの説明もありました。これが事実であれば、単純に通航を再開しただけでは、滞留した貨物や遅延分を一気に解消できません。
物流には順番があります。港湾の混雑、船腹の確保、保険の再設定、ルート安全確認、荷揚げの再調整など、さまざまな手続きが必要です。つまり、海峡が物理的に通れるようになっても、サプライチェーン全体が正常化するには時間がかかります。
この間、価格は高止まりしやすくなります。しかも、その高止まりは単に需給逼迫だけでなく、輸送コストや保険料、政治リスクプレミアムが乗ることで一段と強まります。
動画では、サウジアラビアが東西パイプラインを使って紅海側へ迂回し、ロシアが代替供給源として存在感を高めているとも説明されていました。しかし、これは危機が終わるという意味ではありません。原油がより遠回りし、より高コストになり、より政治的な不確実性を抱えた状態で市場に届くという意味です。
そのため、市場参加者の関心は、原油の総量そのものから、「どのルートで、どのくらいのコストで、どれくらい安定的に届くのか」へと移っています。
いま起きているのは「ミサイルの戦争」から「交渉戦」への移行
動画では、中東で起きていることを、ミサイルによる戦争からホルムズ海峡を巡る交渉戦への移行と表現していました。これは非常にわかりやすい整理です。
つまり、軍事衝突の局面が終わったわけではないものの、いまの主戦場は「実際にどれだけ撃ち合うか」よりも、「どのルールを誰が握るか」に移っているのです。
この変化は世界各国の対応にも表れています。動画では、中国はホルムズ海峡の正常化を求め、EUは航行を妨害するイランへの制裁拡大を準備していると説明されていました。ここからわかるのは、もはやこの問題が米国対イランの二国間対立ではなく、世界全体が海上交通のルールを再交渉している局面だということです。
このような状況では、投資家が相場見通しを単純化するのは危険です。ニュースの見出しだけを見て「停戦だから買い」「再開戦だから売り」と判断すると、本質を見失います。むしろ重要なのは、ルール形成がどちらに傾くのか、正常化のスピードがどうなるのか、その結果としてエネルギーコストがどう変わるのかを段階的に見ることです。
視聴者からの質問に対するバフェット太郎氏の回答
動画後半では、視聴者から寄せられた質問に対して、バフェット太郎氏が自身の相場観を説明するパートがありました。ここでは、単に地政学リスクを語るだけではなく、自身の過去の見通しや投資スタンスについてもかなり具体的に説明しています。
「ずっと暴落を言い続けているのではないか」という質問への回答
この質問に対して、バフェット太郎氏は、1年前から毎日のように「明日暴落する」と言い続けていたわけではないと説明していました。むしろ1年前の4月7日には「今が絶好の買い場です」という趣旨の動画を出しており、1年前の時点では真逆の見解を示していたと述べています。
その上で、当時は夏頃まで株高が続き、その後秋に下落すると予想していたとのことでした。また、ビットコインについても下落を予想していたとしています。
結果として、S&P500は秋以降も上昇が続いた一方で、マグニフィセント7は10月に天井をつけ、今年3月末にかけて最大20%下落したと説明されています。また、ビットコインにも高値から半値になる局面があったとされました。
一方で、自身は金や金鉱株、ラテンアメリカを中心とした新興国株、さらに最近ではエネルギー株にも強気で、これらがS&P500やオルカンを大きく上回るパフォーマンスを上げたとしています。
動画で紹介されていた過去1年のパフォーマンスは以下の通りです。
- バンガードS&P500 ETF(VOO) 34.6%高
- 金鉱株ETF(GDX) 94.7%高
- iShares MSCIブラジルETF(EWZ) 64.3%高
- iShares MSCIメキシコETF(EWW) 45.4%高
この説明のポイントは、「S&P500を買っていなかったから機会損失をしている」という単純な話ではないということです。市場全体を見ながら、強いアセットクラスに資金を振っていたため、本人としては大きな機会損失はしていないという立場でした。
ここから学べるのは、投資判断は必ずしも「米国株を持っているか持っていないか」だけでは測れないということです。金、資源、新興国、エネルギーなど、相場環境によって優位に立つ資産は変わります。
中間選挙の年でもセル・イン・メイが来ないと考える理由
次に取り上げられたのが、「中間選挙の年はセル・イン・メイになりやすいのに、なぜ今回はそうならないと思うのか」という質問でした。
バフェット太郎氏は、その理由として、3月に大きな調整がすでに起きたこと、そして相場が新波動入りしたことを挙げています。
動画では、1950年以降の中間選挙の年に限定したS&P500の月間平均騰落率についても説明されていました。4月が-0.3%、5月-0.7%、6月-2.1%、7月+1.3%、8月-0.4%、9月-0.8%、10月+3.0%、11月+2.7%、12月+0.8%という傾向が示されていました。
これだけを見ると、たしかに4月から9月にかけて弱く、10月から年末にかけて強くなる傾向があります。ただし、動画ではこうしたアノマリーは平時には有効でも、戦争や不況のような有事では機能しにくいことが強調されていました。
実際、今年は2月が-0.8%、3月が-5.1%と、例年の平均と異なる動きになっています。これは1月以降に地政学リスクが高まり、2月末にイラン戦争が勃発し、3月にはホルムズ海峡封鎖や米国による地上戦警戒が高まったためだと整理されています。
しかし、その後は戦争集結期待で株価が急反発し、新高値を更新して新波動入りしたとされます。新波動入りした相場では、含み損を抱えた投資家が少なくなり、投資家心理が楽観や強気に傾きやすいという説明でした。
さらに、6月にはイーロン・マスク氏率いる宇宙開発企業X、事実上SpaceXとされる巨大IPOへの期待も投資家心理を支える可能性があると述べられていました。企業評価額は1兆7,500億ドル、約260兆円規模とされ、市場史上最大級のIPOになる見通しとされています。
加えて、年後半にはOpenAIやAnthropicのような巨大AI企業のIPOも計画されているとし、AIブームが再び投資家心理を刺激する可能性があると説明していました。
ただし、こうした巨大IPOは既存のハイテク株から資金を吸い上げる可能性もあります。そのため、相場全体の受給が悪化し、不安定になるリスクもあるというバランスの取れた見方が示されていました。
相場見通しは「占い」ではなく「天気予報」である
動画の中でも印象的だったのが、相場見通しを占いではなく天気予報にたとえた部分です。
これは投資初心者にとって非常に大切な考え方です。多くの人は、相場予想を「一度言ったら最後まで変えてはいけないもの」と考えがちです。しかし現実の市場では、新しい情報が次々と入ってきます。戦争、原油価格、企業業績、金利、雇用、消費など、状況が変われば見通しも変わるのが自然です。
動画では、占いは生年月日など変わらない情報をもとに未来を語るが、天気予報は観測データや気圧配置など最新情報を取り込んで予想を修正すると説明していました。そして相場見通しも同じであり、新しい情報が入れば何度でも修正していくべきだという立場を示していました。
これは投資で失敗しにくくするためにとても重要です。相場に対して意地を張ってしまうと、「自分の予想が正しいはずだ」と願望に縛られます。しかし市場で必要なのは願望ではなく、変化に応じて考えを修正する柔軟性です。
秋以降の下落相場をどう見ているのか
動画後半では、もし秋以降に下落相場へ転じた場合の見通しについても詳しく語られていました。
質問者は、3月の安値が意識されるため下落幅は浅くなるのではないか、あるいは秋までに30%以上上がるのではないかと尋ねていました。これに対してバフェット太郎氏は、テクニカル的には3月30日の安値6,316.91がターゲットになるものの、そこで必ず下げ止まる保証はないと説明しました。
そして、自身が秋以降の下落を予想している理由は、米国経済の景気後退入りを見込んでいるからだとしています。消費者心理の冷え込みや労働市場の徐々な悪化を踏まえると、米国は景気後退に向かっているとの見方です。
過去の景気後退を伴う下落相場では、S&P500の最大下落率は平均32%であり、天井から底打ちまでの期間は平均15か月だったとも説明されていました。したがって、今回も同程度かそれ以上の値幅と日柄が予想されるということです。
さらに、それ以上の下落になる可能性がある理由として、シラーPERが40倍という歴史的高水準にある点も指摘していました。過去155年の平均は17倍であり、たとえ株価が半値になってもPERが20倍なら、まだ歴史平均よりやや高いという見方です。
これは非常に強気相場の裏返しでもあります。つまり、現在の米国株は高く評価されすぎているため、景気後退と高金利が重なれば、想像以上に大きく下がる余地があるということです。
秋までの上昇余地は限定的との見方
一方で、秋までに30%以上も上昇するとは予想していないとも語られていました。
1950年以降のS&P500の年間パフォーマンスは平均+9.6%であり、中間選挙の年に限れば平均+4.6%です。そして先週末時点でのS&P500の年初来パフォーマンスは+4.1%であり、すでに中間選挙年の平均にかなり近い水準に達しているとされました。
このため、今後のアップサイドは限定的と見ています。つまり、秋までの株高を予想しているといっても、それは「新しい大相場の始まり」というほど強いものではなく、慎重ながらも株高が続く程度のイメージです。
動画の表現を借りれば、毎週毎月どんどん上がるというより、「振り返ってみれば少し上がっていた」と感じる程度の穏やかな上昇を想定しているわけです。
2027年10月ごろ底打ちという長期見通し
最後に、バフェット太郎氏は自身の長期相場観も示していました。
S&P500が史上最高値圏で推移していることを踏まえると、景気後退を伴う下落相場は秋以降になると予想しているとのことです。そして、その背景には3月の急落によってセル・イン・メイの可能性が小さくなったこと、しかし労働市場と個人消費には減速の兆候が見られることがあると説明しています。
その上で、これから米国株の新たな大相場が始まるというより、最後の上昇相場になるとの見方を示しました。そして、歴史的に景気後退を伴う下落相場は天井から平均15か月で底打ちし、3月と10月が転換月になりやすいことを踏まえると、2027年10月ごろが底打ち時期ではないかと予想していました。
加えて、S&P500の最大下落率は50%、円建てでは60%程度も想定し得るとかなり厳しい見通しも示されています。欧州株や新興国株も同様に下落する見通しながら、それらの下落率は米国株よりやや浅いと予想しているようです。
さらに長期では、2025年12月末を起点とした2040年までのS&P500の年率平均リターンは1桁前半にとどまる一方、欧州株、新興国株、コモディティ、暗号資産は2桁台の相対的に高いパフォーマンスになる可能性があると述べていました。
これは、次の景気拡大局面では米国一強ではなく、国際分散投資の時代が来るという見立てです。
追加解説 この動画から個人投資家が学ぶべきこと
今回の動画は、中東情勢や原油価格のニュース解説に見えて、実際にはそれ以上に多くの学びが含まれていました。
まず1つ目は、相場は単純なニュースの善悪だけで動いているわけではないということです。停戦という言葉が出たから安心とは限らず、その後の通行ルールや供給正常化のスピードまで見ないと本当の意味では判断できません。
2つ目は、日本はエネルギー面で非常に脆弱だということです。原油の96%を中東に依存し、製油所も中東産原油向けに最適化されている以上、ホルムズ海峡の問題は遠い国の戦争では済みません。電気代、ガソリン代、物流費、企業コストを通じて、私たちの生活や投資環境に直結します。
3つ目は、相場見通しを固定しないことの重要性です。投資で勝ち続ける人ほど、自分の予想に執着しません。新しい情報が出たら見通しを修正する。これはブレているのではなく、むしろ現実的で強い姿勢です。
そして4つ目は、投資対象を広く見ることです。米国株だけを見ていると、金や資源、新興国、エネルギーなどの大きな流れを見落とします。動画で語られていたように、過去1年でもS&P500を上回る資産はいくつもありました。今後の世界では、国際分散や資産分散の重要性がこれまで以上に高まるかもしれません。
まとめ
今回の動画では、イラン戦争の停戦期限をめぐる市場の本当の懸念は、停戦そのものではなく、ホルムズ海峡をどう通すのかという通行ルールにあると解説されていました。クウェートのフォースマジュール宣言、米軍によるイラン船舶の拿捕、交渉難航、そして原油価格の急反発などを通じて、中東情勢がなお不安定であることが示されています。
特に日本は原油輸入の96%を中東に依存しているため、この問題の影響を受けやすい立場にあります。しかも日本の製油所は中東産原油向けに最適化されており、代替調達も簡単ではありません。そのため、最初に表れるのは数量不足よりも価格上昇や調達コスト増という形になる可能性が高いです。
また、動画後半では、米国株の見通しについても詳しく語られました。足元では新波動入りによる強気相場が続く可能性がある一方で、秋以降は景気後退を背景とする下落相場に転じる可能性があるという慎重な見方です。さらに長期では、米国株一辺倒ではなく、欧州株、新興国株、コモディティ、暗号資産などを含めた国際分散投資の時代が来るかもしれないという大きな視点も示されていました。
相場は常に変化します。だからこそ、結論を急ぎすぎず、目先の見出しに振り回されず、状況の本質を見る姿勢が大切です。今回の動画は、その大切さを改めて教えてくれる内容だったと言えるでしょう。


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