フジクラ・JX金属が一時20%近い暴落から急反発!セリングクライマックスで大底形成か、それとも決算後に2番底か

本記事は、YouTube動画『フジクラ・JX金属が大暴落から急反発!セリクラ確定か、来週の決算で2番底か』の内容を基に構成しています。

2026年11月6日の東京株式市場では、AI関連銘柄を中心に記録的な売りが広がりました。特にフジクラとJX金属は、取引開始直後に一時17〜20%近い急落を記録し、投資家に大きな衝撃を与えました。

しかし、注目すべきはその後の値動きです。

フジクラは一時2,622円まで下落したものの、終値は2,962円まで回復しました。JX金属も一時2,187円まで売られましたが、終値は2,435円となり、両銘柄とも朝の急落幅の半分以上を取り戻しました。

こうした激しい下落と急反発は、投げ売りが出尽くして相場が底を打つ「セリングクライマックス(セリクラ)」の典型的な特徴にも見えます。

果たして11月6日の急落が大底だったのでしょうか。それとも11月9日のJX金属、11月10日のフジクラの決算をきっかけに、再び安値を試す展開になるのでしょうか。

今回は両銘柄の値動き、過去の急落事例、米国市場の状況、企業業績、そして来週の重要な価格水準を詳しく分析します。

目次

フジクラとJX金属が11月6日に大暴落、その後急反発

フジクラは一時19.6%安、JX金属も17.1%安

11月6日の朝、フジクラとJX金属には大量の売り注文が集中しました。

フジクラは午前9時28分に初値がつき、その後午前9時30分頃には2,622円まで下落しました。前日終値3,260円と比較すると約19.6%の急落です。

一方、JX金属は午前9時24分に初値がつき、2,187円まで下落しました。前日終値2,637円から約17.1%の下落となります。

ところが、両銘柄とも安値をつけてから急速に買い戻されました。

銘柄前日終値当日安値当日終値
フジクラ3,260円2,622円2,962円
JX金属2,637円2,187円2,435円

前日終値から当日の安値までの下落幅に対し、終値までに取り戻した割合はフジクラが約53%、JX金属が約55%でした。

つまり、朝に発生した大きな売り圧力に対して、取引時間中に相当量の買い注文が入ったことになります。

これは株価の底打ちを考えるうえで重要な動きです。

ただし、安値から大きく反発したことと、その安値が今後も守られることは別問題です。

今後の決算発表や米国市場の動向によっては、再び売り圧力が強まる可能性があります。

セリングクライマックスとは?大底形成を示す3つの条件

セリクラは大量の投げ売りを買い手が吸収する現象

セリングクライマックスとは、株価の急落局面で投資家の売り注文が集中し、その売りを大量の買い注文が吸収することで、売り圧力が弱まる現象です。

株価が大きく下落すると、損失に耐えられなくなった投資家が保有株を売却します。

特に信用取引を利用している場合、株価下落によって証拠金の余力が減少し、強制的な決済や追加の資金投入を迫られることもあります。

こうした売りが集中すると、短時間で株価が大幅に下落します。

しかし、その価格を割安と判断する投資家が大量に買い始めると、株価は急反発します。

この動きが相場の最終的な投げ売りとなり、その後の上昇につながることがあります。

今回の動画では、セリクラを判断する材料として、売買の集中、安値からの戻り、市場全体への売りの広がりという3つの要素を確認しています。

1. 大量の売買が集中した

11月6日の東証プライム市場では、前場だけで売買代金が概算6兆3,752億円に達しました。

また、フジクラの売買代金も午後3時18分時点で約1,761億円となっています。

通常時と比較してどの程度売買が膨らんだのかについては追加の検証が必要ですが、少なくとも大規模な売り注文と買い注文がぶつかったことが分かります。

2. 安値から下落幅の半分以上を取り戻した

セリクラの可能性を考えるうえで、当日の安値からどの程度反発したかは重要です。

今回、JX金属は下落幅の約55%、フジクラは約53%を取り戻しました。

JX金属は始値と安値が同じ水準で、その後は上昇しました。フジクラも安く寄り付いた後に大きく反発しています。

株価が大幅に売られたにもかかわらず、終値までに下落幅の半分以上を回復したことは、安値圏で相当の買い需要が存在したことを示しています。

3. 市場全体に売りが広がった

当日の前場では、東証プライム市場の約98%の銘柄が値下がりしました。

個別企業の業績悪化だけで説明できる動きではなく、市場全体が強い売り圧力にさらされていたことになります。

こうした全面安の局面では、業績が比較的堅調な企業まで売られることがあります。

今回もフジクラとJX金属の事業環境そのものが突然大幅に悪化したというより、AI関連株全体への警戒感や投資家の資金繰りが売りを加速させた可能性があります。

以上の3条件から、11月6日の値動きにはセリクラを疑う十分な材料があると考えられます。

ただし、セリクラだったかどうかは、今後の取引で当日の安値が守られるかを確認する必要があります。

過去32銘柄の検証では急反発後の75%が安値を維持

似た急落と反発を記録した16回を検証

今回の動画では、半導体材料、電線、電子部品、半導体製造装置などに関連する32銘柄について、過去の株価データを分析しています。

分析対象は2026年11月5日までに取得できた日足データです。

今回の値動きに近い事例として、次の条件を設定しています。

  • 前日も株価が下落している
  • 当日の安値が前日終値より15%以上安い
  • 当日終値は前日終値を下回っている
  • 安値から終値までに下落幅の40%以上を回復している

同じ銘柄で近接する事例を調整すると、該当するケースは16回ありました。

そのうち、その後20営業日の間に急落当日の安値を一度も下回らなかったケースは12回でした。

安値を維持した割合は75%です。

今回のフジクラとJX金属についても、11月6日の安値が底として機能する可能性を考える根拠になります。

急落後の戻りが弱い場合は安値を割りやすい

さらに、急落後の戻りの大きさによって結果がどのように変わるのかを比較しています。

急落と反発の条件対象回数20営業日安値維持率
一時10%以上安、戻り20%未満308回23.7%
一時10%以上安、戻り40%以上106回38.7%
一時15%以上安、戻り40%以上16回75.0%

この結果から、急落後に十分な反発が起きなかった場合、その日の安値が再び割り込まれる傾向が強かったことが分かります。

反対に、極端な急落から大きく反発した場合は、安値が維持されやすいという結果になっています。

ただし、この75%という数字には注意が必要です。

安値維持率75%には落とし穴、日付で数えると約56%

2011年3月15日に8回の事例が集中

過去の急落事例を詳しく調べると、16回のうち8回が2011年3月15日に集中していました。

これは東日本大震災の直後にあたります。

当時は日本株全体が大きく売られ、複数の銘柄が同じ日に急落しました。

つまり、16回の事例をすべて独立した出来事として扱うことには問題があります。

同じ日に多くの企業が売られた場合、それぞれの値動きは共通の市場環境から影響を受けているためです。

そこで、銘柄単位ではなく、急落が発生した日付単位で数え直しています。

その結果、該当する日付は9日となり、条件に該当した銘柄が20営業日の間に安値を守った日付は5日でした。

割合は約56%です。

さらに、2011年3月15日を除外して銘柄単位で集計すると、8回中4回が安値を維持し、成功率は50%となります。

銘柄単位では75%だった数字が、数え方を変更すると50〜56%程度まで低下したわけです。

これは統計を利用した相場分析で非常に重要なポイントです。

一見すると高い確率が示されていても、特定の相場環境に事例が集中している場合、その数字が将来の結果を正確に表すとは限りません。

今回の16回というサンプル数も決して多くありません。

そのため、11月6日の急反発だけを理由に、大底形成が確定したと判断するのは早いといえます。

古河電工は44%上昇、2024年の急落事例では14%下落

2026年3月9日の古河電工は底打ちに成功

今回の値動きと比較できる成功事例として、2026年3月9日の古河電工があります。

古河電工は当日、大きく売られた後に急反発しました。

その後20営業日の間に当日の安値を下回ることはなく、20営業日後の株価は急落当日の終値から約44.3%上昇しています。

同じ電線関連銘柄で、急落後の買い需要が相場を支え、その後の大幅上昇につながった例です。

今回のフジクラも似た展開をたどる可能性があります。

2024年8月5日の急落では反発後も下落

一方、2024年8月5日の急落局面では、同様に大きく売られてから反発した銘柄でも、その後に再び安値を更新した事例がありました。

動画で紹介された事例では、20営業日後の株価は急落当日の終値から約14.0%下落しています。

急落当日のローソク足だけを見ると、どちらも底打ちへの期待が高まる形です。

しかし、その後の結果は正反対になりました。

重要なのは急落当日の反発だけでなく、その後の市場環境や企業業績が改善するかどうかです。

日経平均の過去データでは約8割が再び安値を試した

20営業日後に上昇していても途中で安値を更新する場合がある

個別株だけでなく、日経平均の過去データにも注目する必要があります。

動画では、日経平均が前日終値から一時5%以上下落した日を59回抽出しています。

このうち20営業日先まで観測できた58回について、当日の安値を一度も下回らなかったケースは11回でした。

割合は19.0%です。

つまり、約81%のケースでは急落当日の安値をその後に再び下回っています。

一方、20営業日後の終値が急落当日の終値を上回っていたケースは37回で、割合は63.8%でした。

この2つの数字には大きな意味があります。

株価が約1か月後に回復していたとしても、その途中では急落当日の安値を更新している可能性があるということです。

最終的に上昇する方向を予測できたとしても、途中の下落に耐えられるとは限りません。

特に信用取引では、途中の追加下落によって強制決済を迫られるリスクがあります。

11月6日の日経平均は個別株ほど反発しなかった

11月6日の日経平均は、終値で5万7,434円台となりました。

安値からの戻りは前日終値からの下落幅に対して約16%にとどまっています。

フジクラとJX金属が下落幅の半分以上を取り戻したのとは対照的です。

AI関連の一部銘柄では買い戻しが強く入ったものの、市場全体では依然として売り圧力が残っていた可能性があります。

今後、日経平均が再び下落した際にフジクラとJX金属が11月6日の安値を維持できるかが重要です。

指数が弱いにもかかわらず個別株が安値を守るのであれば、相対的な強さが確認できます。

反対に、日経平均の下落とともに両銘柄も安値を更新するようであれば、今回の反発を底打ちと判断する根拠は弱まります。

フジクラの過去データにはさらに下落するリスクも

急落後に安値を維持したのは19.2%

フジクラ自身の過去の値動きを分析すると、底打ちを楽観できない数字も確認できます。

過去に株価が一時10%以上下落した事例のうち、20営業日先まで観測できたものは26回ありました。

そのうち、急落当日の安値を維持したケースは5回です。

割合は19.2%にとどまります。

さらに、急落当日の終値から10%以上安い終値を、その後20営業日の間につけたケースは14回ありました。

割合は53.8%です。

つまり、フジクラは大幅下落が起きた後、さらに深い下落へ進む事例も少なくなかったことになります。

ただし、この集計には、今回のように安値から大きく反発した日だけでなく、反発が弱かった日も含まれています。

前述の75%という数字は急落と反発の形で選んだものであり、19.2%という数字はフジクラという銘柄を基準に選んだものです。

集計条件が異なるため、単純に比較して結論を出すことはできません。

今回の反発の強さを評価しつつ、過去の深い続落パターンも警戒する必要があります。

JX金属は上場後のデータが少ない

JX金属については、比較できる過去データがさらに限られています。

動画で採用した条件に該当する急落は8回あり、このうち20営業日先まで観測できた6回は、すべて急落当日の安値を更新していました。

ただし、この集計では上場直後の期間が除外されています。

別途確認した2025年4月7日の急落では、その日の安値を守り、20営業日後には約22.5%上昇していました。

JX金属は株式市場での取引履歴が比較的短いため、少数の事例から統計的な結論を導くことには限界があります。

なぜAI・半導体関連株が世界的に暴落したのか

米国半導体株の急落が日本市場に波及

今回の日本株急落の背景には、米国市場でのAI・半導体関連株への売りがありました。

動画によると、11月5日の米国市場では半導体株指数のSOX指数が約12.2%下落し、NASDAQ総合指数も5.52%下落しました。

S&P500も2025年4月以来の大きな下落率となったとされています。

市場では、米国の中間選挙を受けてAI向けデータセンターへの規制が強化されるのではないかという懸念が広がりました。

AI関連企業への投資期待は、これまで大量のデータセンター建設や半導体設備投資を支えてきました。

しかし、その投資ペースが鈍化する可能性が意識されると、関連企業の将来の成長率も見直されます。

特にフジクラのような光通信関連企業や、JX金属のような半導体材料関連企業は、AIインフラ投資の将来性に対する市場の評価が株価に大きく影響します。

ただし、規制の具体的な内容や実施時期などについては、今後の確認が必要です。

現時点で重要なのは、実際に需要が減少したかどうかだけでなく、将来の成長に対する投資家の期待が急速に変化したことです。

韓国KOSPIも約8%急落

世界的な売りは韓国市場にも波及しました。

韓国の代表的な株価指数であるKOSPIも約8%下落し、取引が一時中断される場面があったと動画では説明されています。

韓国市場には半導体関連の大型企業が多く、AI設備投資への期待が株価に反映されてきました。

そのため、AI投資への不安が強まると、韓国市場全体にも影響が及びやすくなります。

日本でも同様に、半導体関連株や電線関連株を中心に大きな売りが発生しました。

古河電工も一時約21%下落した後、午後には下落率を約9%まで縮小する場面がありました。

複数の銘柄が同じタイミングで急落し、その後に反発したことから、個別企業固有の問題だけでなく、共通した市場要因が大きく作用していた可能性があります。

フジクラとJX金属はどこまで下がったのか

フジクラは直近6営業日で29.4%下落

今回の急落は、長期的に見ても非常に大きな下落局面の中で発生しました。

フジクラは直近6営業日で29.4%下落しています。

また、過去の最高終値から11月6日の一時安値までの下落率は66.6%に達しました。

JX金属も、過去の最高終値から当日の安値まで61.8%下落しています。

つまり、両銘柄とも高値から6割以上下落する場面があったことになります。

大幅下落した銘柄では、利益確定売りだけでなく、含み損を抱えた投資家の損切りや信用取引の解消が連鎖する可能性があります。

その一方で、業績が維持されている場合には、株価下落によって割安感が強まることもあります。

重要なのは、株価が大きく下落したという事実だけでなく、企業の将来利益がどの程度変化したのかを確認することです。

業績は悪化しているのか?PERは15〜16倍まで低下

フジクラは過去に業績予想を上方修正

株価が大幅に下落する一方、両銘柄には発表済みの企業業績という支えがあります。

フジクラは2026年6月と8月に業績予想を上方修正したと動画では説明されています。

AI向けデータセンターへの投資拡大が、光通信関連製品の需要を押し上げてきたことが背景にあります。

ただし、株式市場が評価するのは過去の好業績だけではありません。

今後も高い成長率が維持できるか、受注や利益率が期待に沿って推移するかが重要になります。

JX金属には為替と銅価格の追い風

JX金属については、為替相場と銅価格も業績に影響します。

動画で紹介された会社側の想定は、ドル円が1ドル155円、銅価格が1ポンド580セントです。

一方、11月6日午後3時40分頃の市場水準は、ドル円が157円台、銅価格が約620セントでした。

この水準が続く場合、会社の想定に対して円安と銅価格の上昇が利益を支える可能性があります。

ただし、為替や商品価格が追い風になっていても、半導体材料の需要そのものが弱まれば、必ずしも業績全体が改善するとは限りません。

来週の決算では、為替や銅価格による利益への影響と、本業の受注・販売数量の変化を分けて確認する必要があります。

予想PERはJX金属16.1倍、フジクラ15.0倍

11月6日の終値と動画で採用した予想利益を基に計算したPERは、次の水準です。

銘柄予想PER
JX金属約16.1倍
フジクラ約15.0倍

PERは株価収益率と呼ばれ、株価が企業の1株当たり利益の何倍で取引されているかを示す指標です。

例えばPER15倍であれば、投資家が企業の年間利益の15倍に相当する価格を株式に支払っていることになります。

株価が下落して利益予想が変わらなければ、PERは低下します。

今回の両銘柄でも、将来の成長期待に対して投資家が支払う価格が大きく縮小したと考えられます。

しかし、PERが15〜16倍になったことだけで割安と判断することはできません。

決算で利益予想が引き下げられれば、新たな利益水準でPERを計算し直す必要があります。

そのため、今回の決算は株価の大底を判断する重要な材料になります。

来週の重要価格はフジクラ2,622円と3,002円、JX金属2,187円と2,474円

今回の動画では、11月9日から13日までの相場を判断する価格水準を設定しています。

銘柄11月6日安値11月6日高値11月5日終値
フジクラ2,622円3,002円3,260円
JX金属2,187円2,474円2,637円

安値を守れるかが最重要

まず注目したいのは、フジクラの2,622円とJX金属の2,187円です。

この価格は、今回の大暴落でつけた安値です。

今後、株価が再び下落したとしても、この水準で買い注文が入って反発すれば、底値として意識されている可能性が高まります。

反対に、この価格を明確に下回り、終値でも回復できない場合は、11月6日が大底だったという見方を修正する必要があります。

高値を上抜ければ反発継続の材料

次に注目したいのは、当日の高値です。

フジクラは3,002円、JX金属は2,474円が目安になります。

11月6日の安値を守ったうえで、この高値を超えて終えることができれば、買い需要が翌週以降も継続している可能性が高まります。

さらに前日終値まで回復できれば、今回の暴落で失った値幅を取り戻す動きが進んでいると評価できます。

ただし、価格の上抜けだけでなく、米国関連株の落ち着きや決算内容の改善が伴っているかも確認する必要があります。

来週の株価シナリオは3つ、最も可能性が高いのは2番底探り

動画では11月9日から13日までの展開について、3つのシナリオを設定しています。

シナリオ主観的な想定割合
セリクラ成立・上昇継続35%
2番底を探りながらもみ合い45%
安値割れから続落20%

これらは統計モデルが算出した確率ではなく、過去の検証結果と現在の市場環境を踏まえた動画内の見立てです。

シナリオ1:セリクラ成立で本格反発(35%)

この場合、11月6日の安値が今後も守られ、株価は上昇方向へ進みます。

週末までに当日の高値を上抜け、その水準を維持することが重要です。

また、JX金属とフジクラの決算で受注や利益の見通しが維持されれば、業績面からも買い材料が強まります。

米国のAI・半導体関連株が落ち着けば、11月6日が大底だったという見方が一段と強まります。

シナリオ2:2番底を探りながらもみ合い(45%)

現時点で最も重視されているのが、このシナリオです。

株価はいったん反発しても、米国市場の動向や決算発表を受けて、再び11月6日の安値付近まで下落する可能性があります。

一時的に安値を下回っても、終値までに回復する展開も考えられます。

あるいは当日の安値と高値の間でもみ合い、方向感を探る展開になるかもしれません。

過去の日経平均の急落事例では、最終的に上昇していても途中で安値を更新するケースが多くありました。

今回も短期間で一直線に上昇するより、一度下値を確認してから回復する展開を中心に考えています。

なお、途中で11月6日の安値を下回った場合は、過去の検証で用いた「20営業日間、安値を一度も割らない」という条件は満たさなくなります。

その後に上昇しても、当日の安値を守ったケースとは区別して評価する必要があります。

シナリオ3:安値割れから続落(20%)

最も警戒すべきなのは、11月6日の安値を終値で下回る展開です。

フジクラが2,622円、JX金属が2,187円を終値で割り込めば、動画では続落シナリオを優先するとしています。

特に米国の半導体関連株への売りが継続し、決算でも受注や利益の見通しが悪化する場合には注意が必要です。

株価下落と業績悪化が同時に進めば、PERが低下していても割安感が薄れる可能性があります。

11月9日・10日の決算が最大の分岐点に

JX金属は11月9日、フジクラは11月10日に決算予定

来週は両銘柄にとって重要な決算発表が予定されています。

JX金属は11月9日、フジクラは11月10日の予定です。

市場が注目するのは、単純な売上高や利益の増減だけではありません。

特に重要なのは、今後の受注見通しと企業側が示す成長予測です。

AI関連企業への設備投資が継続しているのか、顧客の発注に変化が生じているのか、企業側の説明が注目されます。

業績予想が維持され、受注も堅調であれば、今回の株価急落は投資家の期待が過度に冷え込んだ結果だったという見方を支えます。

反対に、利益予想が引き下げられたり、受注の鈍化が確認されたりすれば、株価の評価を見直す必要があります。

信用買い残の減少は底打ちを判断する重要材料

11月10日公表予定の信用残高を確認

株価の底打ちを判断するうえでは、信用取引の残高も重要です。

動画では、11月6日申込分を含む週の信用残高が11月10日に公表される予定だとしています。

信用買い残とは、投資家が証券会社から資金を借りて購入し、まだ決済していない株式の残高です。

信用買い残が多い状態では、株価の下落によって損切りや強制決済が増え、さらに株価が下がる可能性があります。

一方、急落によって信用買い残が大きく減少した場合は、将来の売り圧力が軽減されている可能性があります。

例えば株価が安値を守りながら信用買い残が減っていれば、売り注文を吸収しつつ需給が改善していると考えられます。

ただし、信用買い残が減少したからといって、売りが完全に出尽くしたとは限りません。

新たな信用買いと返済が同時に行われるため、残高はその差し引きで決まります。

逆に、11月6日の急反発によって信用買い残が増えていた場合は、次の下落局面で売りに転じる可能性のあるポジションが増えたことになります。

信用残高とその後の株価の動きを組み合わせて判断することが重要です。

米国市場・SQなど来週は重要イベントが集中

11月6日午後3時40分頃の時点では、NASDAQ100先物が前日清算値より約0.8%上昇していました。

米国株先物に買い戻しが入っていたことは、日本株にとって一定の安心材料です。

ただし、動画では11月6日の米国雇用統計も重要イベントとして挙げています。

米国の経済指標を受けて金利や株価が変動すれば、AI関連株への投資姿勢も再び変化する可能性があります。

また、11月13日には先物やオプションの清算に関係するSQも控えています。

こうしたイベントが続く週では、週初めに大きく反発しても、その後に再び売りが強まることがあります。

したがって、11月9日の寄り付きだけで底打ちを判断するのではなく、決算発表、信用残高、米国市場、週末の株価まで確認する必要があります。

現物保有・信用取引・新規投資で異なる注意点

現物株を保有している場合

現物株を保有している投資家にとっては、企業の中長期的な業績と株価の関係が重要です。

来週の決算で受注や利益見通しが維持され、11月6日の安値も守られるのであれば、大底形成への期待は高まります。

反対に、業績の成長見通しが悪化する場合は、株価が高値から大きく下がっているという理由だけで保有を続ける判断には注意が必要です。

信用取引で保有している場合

信用取引を利用している場合は、さらに厳しいリスク管理が求められます。

フジクラの過去の急落事例では、急落当日の終値からさらに10%以上安い終値をつけたケースが53.8%ありました。

今後の回復を期待していたとしても、その途中で証拠金の余力が不足すれば、ポジションを維持できない可能性があります。

証券会社の維持率や追加証拠金の条件を確認し、想定外の下落にも対応できるかを考える必要があります。

これから購入を検討する場合

まだ株式を保有していない投資家にとっては、11月6日の安値で買えなかったことを過度に意識する必要はありません。

むしろ、11月6日の高値を超えて引けるか、その動きに業績見通しや米国市場の改善が伴っているかを確認する方法もあります。

フジクラでは3,002円、JX金属では2,474円が最初の注目水準です。

株価の安さだけで判断せず、底打ちを裏付ける材料が増えているかを確認することが大切です。

まとめ:フジクラとJX金属は大底候補だが、2番底への警戒が必要

11月6日のフジクラとJX金属の暴落は、市場に大きな衝撃を与えました。

フジクラは一時19.6%安、JX金属は17.1%安まで売られましたが、終値では両銘柄とも下落幅の半分以上を取り戻しています。

大量の売買、強い反発、市場全体への売りの広がりという点から、今回の値動きはセリングクライマックスの候補と考えられます。

しかし、過去の統計では注意すべき点も明らかになっています。

似た急落と急反発を記録した16回のうち12回、75%が20営業日間にわたって安値を維持しましたが、同じ日付をまとめると成功したのは9日中5日で、約56%でした。

また、日経平均の急落事例では、約1か月後に上昇していたケースが63.8%あった一方、急落当日の安値を守ったケースは19.0%しかありませんでした。

つまり、最終的に株価が回復するとしても、途中で2番底を探る可能性は十分にあるということです。

現時点で動画が最も重視しているのは、45%とした2番底探りのシナリオです。

来週はJX金属が11月9日、フジクラが11月10日に決算を予定しています。

市場が懸念しているAI関連投資の先行きについて、企業側がどのような説明を行うのかが注目されます。

フジクラは2,622円、JX金属は2,187円を守れるか。さらにフジクラ3,002円、JX金属2,474円を超えて反発を続けられるか。

この価格水準と決算内容を組み合わせることで、11月6日の急落が本当の大底だったのか、それともさらなる下落に向けた一時的な反発だったのかを判断する材料が増えていきます。

今回の急反発は底打ちへの期待を高める動きでしたが、セリクラ確定と判断するにはまだ早い状況です。

来週の決算、信用残高、米国株の値動き、そして11月6日の安値を維持できるかが、今後の方向性を左右する重要なポイントになるでしょう。

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