本記事は、YouTube動画『株価急落も圧倒的還元中!今週注目決算も』の内容を基に構成しています。
株価急落局面でも注目される「株主還元力」
今回の動画では、足元で株価が大きく下落している一方で、株主還元に積極的な企業として「積水化学工業」が取り上げられています。
株式投資では、株価が上がっている銘柄に目が向きがちです。しかし、長期投資や高配当投資を考える場合、株価が下がっている局面こそ、企業の本当の力を確認する重要なタイミングになります。
特に注目したいのは、単に配当利回りが高いかどうかだけではありません。連続増配を続けているか、配当性向に無理がないか、DOEを設定しているか、自己資本が厚いかといった点を総合的に見る必要があります。
動画では、こうした観点から、積水化学工業は現在の株価下落局面でも確認しておきたい銘柄として紹介されています。
日経平均先物は大きく上昇、ただし全面高とは限らない
動画冒頭では、個別銘柄の話に入る前に、日経平均先物の動きについて触れられています。
日経平均先物は直近で約1200円上昇し、一時6万700円台をつけたとされています。背景には、米国株、とくに半導体関連株の上昇があります。
米国市場で半導体株が強くなると、日本市場でも半導体関連やハイテク関連の銘柄に買いが入りやすくなります。そのため、日経平均先物が大きく上昇することがあります。
ただし、動画内でも指摘されているように、半導体やハイテクだけが上がり、その他の銘柄はあまり上がらないという展開もあります。つまり、日経平均だけを見ると相場全体が強く見えても、実際には一部の大型株や特定セクターだけが上昇している場合もあるということです。
そのため、投資家としては「日経平均が上がっているから安心」と単純に考えるのではなく、自分が保有している銘柄や注目している銘柄が、相場全体の中でどう動いているのかを確認することが大切です。
積水化学工業とはどのような企業か
今回の中心銘柄として紹介されたのが、積水化学工業です。証券コードは4204です。
積水化学工業は、化学関連の大手企業で、高機能樹脂、住宅、医療関連など幅広い分野に事業を展開しています。「積水」というブランド名に安心感を持つ投資家も多く、時価総額も1兆円を超える規模の企業として紹介されています。
時価総額が大きい企業は、必ず安全というわけではありません。しかし、一定以上の規模がある企業は、事業基盤や財務面で安定感があるケースが多く、長期投資の候補として確認されやすい傾向があります。
動画では、積水化学工業について、配当利回りは約3.4%程度とされています。超高配当というほどではないものの、最近は株価上昇によって配当利回りが2%台に下がっている銘柄も多いため、3%台半ばの利回りは十分に魅力がある水準だと説明されています。
株価は3000円付近から2300円台へ下落
積水化学工業は、直近で株価を大きく下げています。
動画では、以前は3000円程度をつけていた株価が、一気に2300円程度まで下落していると説明されています。年初来安値を更新するような厳しい展開となっており、株価チャートだけを見ると弱い印象を受ける局面です。
下落のきっかけとしては、直近の決算発表が挙げられています。今期の経常利益が3%減益見通しとなり、一方で配当は1円増配予定という内容でした。決算内容がやや物足りないと受け止められたのか、発表後に株価は3.8%下落し、その後も軟調な動きが続いているとされています。
ただし、動画では、経常利益以外の部分は基本的に上向いているとも説明されています。つまり、決算全体がすべて悪いというより、一部の利益項目が市場の期待に届かなかったことで売られている可能性があるという見方です。
17期連続増配予定という強い還元姿勢
積水化学工業の大きな魅力として紹介されているのが、連続増配です。
同社は16期連続で増配を続けており、今回も1円増配予定となったことで、17期連続増配予定となっています。
連続増配とは、毎年のように配当を増やし続けることです。これは、企業が株主還元に積極的であることを示す重要な材料になります。
もちろん、連続増配だから絶対に安全というわけではありません。業績が悪化すれば、将来的に増配が止まったり、減配に転じたりする可能性もあります。しかし、長い期間にわたって増配を続けてきた企業は、経営陣が株主還元を重視している可能性が高く、投資家から評価されやすい傾向があります。
動画では、配当利回りだけを見るのではなく、連続増配や累進配当、DOEの有無などを総合的に見ることが重要だと説明されています。
DOE3%以上、配当性向40%以上という方針
積水化学工業の還元姿勢で特に注目されているのが、DOE3%以上という方針です。
DOEとは、自己資本配当率のことです。簡単に言えば、企業が持っている自己資本に対して、どれくらい配当を出すかを示す指標です。
配当性向は、その年の利益に対してどれくらい配当を出すかを見る指標です。一方、DOEは自己資本を基準にするため、単年度の利益変動に左右されにくいという特徴があります。
積水化学工業は、連結配当性向40%以上、DOE3%以上という株主還元方針を掲げていると動画では説明されています。
特に「配当性向40%以上」という表現は、40%を上限にするのではなく、最低限の目安として40%以上を出すという意味合いで紹介されています。これは、株主に対して一定以上の利益還元を行う姿勢を示すものです。
自己資本比率60%程度という財務の安心感
DOEを掲げていても、自己資本が少なければ、その効果は限定的です。
しかし、動画では積水化学工業について、自己資本比率が60%程度あり、有利子負債倍率も低いと説明されています。これは財務面で一定の安心感があるという評価につながります。
自己資本比率とは、会社の総資産のうち、返済不要の自己資本がどれくらいあるかを示す指標です。一般的には、自己資本比率が高いほど財務の安定性が高いと見られます。
もちろん業種によって適正水準は異なりますが、60%程度という水準は比較的高い部類に入ります。そのため、動画では、積水化学工業は配当だけでなく、財務面でも魅力がある銘柄として紹介されています。
積水化学工業は今の下落局面で確認したい銘柄
動画内では、積水化学工業について、株価は下落しているものの、連続増配、DOE、配当利回り、財務の安定感を考えると、確認しておきたい銘柄だとまとめられています。
配当利回りは約3.4%程度で、欲を言えば3.5%程度ほしいというコメントもありました。しかし、時価総額が1兆円を超える大型企業であり、17期連続増配予定、DOE3%以上、自己資本比率60%程度という点を考えると、株主還元銘柄としての魅力は十分にあるとされています。
株価が下がっている銘柄を見ると、不安を感じる人も多いです。しかし、下落理由を確認し、業績、財務、配当方針に大きな問題がないかを見極めることで、投資候補として検討できる場合があります。
今週注目の決算銘柄
動画後半では、今週決算を迎える注目銘柄についても紹介されています。
まず取り上げられたのが住友林業です。住友林業は直近で株価を大きく下げており、配当利回りは約3.6%程度まで高まっているとされています。今回の決算は第1四半期決算であり、今期のスタートがどうなるかが注目されています。
次に紹介されたのがJTです。JTは6月権利銘柄としても注目されており、株価は近年大きく上昇してきました。コロナ期には1800円程度だった株価が大きく回復し、現在でも配当利回りは約4.1%程度あると説明されています。ただし、JTとしては利回りが低く見えると感じる投資家もいるほど、過去の高配当イメージが強い銘柄です。
IHIも注目銘柄として紹介されています。直近では株価が下落しているものの、過去に大きく上昇した銘柄であり、本決算と今期見通しがどう出るかが注目されています。
任天堂についても、金曜日決算の大注目銘柄として取り上げられています。株価は右肩下がりの厳しい状況とされていますが、企業としての地力は強く、本決算と今期予想が注目ポイントになります。
小野薬品工業も5月8日に決算予定とされ、株価は一時期より上昇したものの、直近高値からは下落していると説明されています。本決算の内容、今期見通し、配当方針が注目されています。
川崎汽船も決算注目銘柄として紹介されています。株価は直近で落ち気味ですが、配当利回りは約4.8%程度と高い水準にあります。今期の予想や増配の有無が焦点です。
NTTについては、連続増配株として今回の決算に注目している投資家が多いとされています。動画では、おそらく増配してくるのではないかという見方が示されつつも、業績や株価の動きには注意が必要だと説明されています。
SGホールディングスも、佐川急便を抱える企業として紹介されています。配当利回りは約3.6%程度とされ、株価下落によって注目度が高まっている銘柄です。本決算、今期見通し、配当方針がポイントになります。
決算後に注目したい銘柄も紹介
動画では、直近で決算を発表した銘柄として、DMG森精機やAREホールディングスにも触れられています。
DMG森精機は決算内容が良く、上方修正があった銘柄として紹介されています。株価が大きく上がりすぎなければ、6月権利銘柄として面白い可能性があるとされています。
AREホールディングスについては、直近決算で増配が入ったとされ、高配当銘柄として注目されています。ただし、資源関連やテーマ性の強い銘柄は、市況次第で大きく上がることもあれば下がることもあるため、注意が必要です。
決算シーズンは数字だけでなく「今期見通し」が重要
決算シーズンでは、前期の実績だけでなく、今期の会社予想が非常に重要になります。
たとえば、本決算で前期の数字が良くても、今期見通しが弱ければ株価が下がることがあります。反対に、前期の数字がやや弱くても、今期見通しが強ければ株価が上がることもあります。
特に高配当株の場合は、今期の配当予想がどうなるかが重要です。増配があるのか、配当維持なのか、減配リスクがあるのかによって、投資家の評価は大きく変わります。
今回紹介された銘柄は、いずれも配当や株主還元に関心のある投資家が注目しやすい銘柄です。そのため、決算では売上や利益だけでなく、配当方針、株主還元方針、財務の安定性を合わせて確認することが大切です。
まとめ
今回の動画では、株価が大きく下落している一方で、株主還元に積極的な銘柄として積水化学工業が紹介されました。
積水化学工業は、株価が3000円付近から2300円台まで下落している厳しい局面にあります。しかし、17期連続増配予定、DOE3%以上、連結配当性向40%以上、自己資本比率60%程度という点を見ると、株主還元姿勢と財務の安定感がある企業として確認する価値があるとされています。
また、今週は住友林業、JT、IHI、任天堂、小野薬品工業、川崎汽船、NTT、SGホールディングスなど、注目度の高い決算が続きます。決算シーズンでは、前期の結果だけでなく、今期予想、配当方針、増配の有無が株価を大きく動かす可能性があります。
株価が下がっている銘柄は、一見すると不安に見えます。しかし、下落の理由を冷静に確認し、業績、財務、還元方針に大きな問題がないかを見極めることで、長期投資の候補として検討できる場合があります。
今回の内容は、短期的な株価の上下に振り回されるのではなく、企業の還元姿勢や財務の強さを確認する重要性を改めて考えるきっかけになる動画内容でした。


コメント