高い株と安い株はどちらを買うべきか?リターンを最大化する銘柄選びは「PBR」と「PER」から考える

本記事は、YouTube動画『高い株と安い株どっちを買う?リターンを最大化する銘柄選びは2つの数字だけ見ればいい』の内容を基に構成しています。

目次

株価が安いから買う、高いから避けるという考え方は危険です

株式投資を始めたばかりの人が、最初につまずきやすいのが「株価の高い・安い」の判断です。

たとえば、ある銘柄の株価が1株150円だったとします。一方で、別の銘柄は1株8万円です。このとき、多くの人は「150円の株は安いから買いやすい」「8万円の株は高すぎて買えない」と考えがちです。

しかし、投資の世界では、この考え方はかなり危ういものです。なぜなら、株式投資で買っているのは、スーパーで売られている野菜や日用品のような「目に見える商品」ではないからです。投資家が買っているのは、その企業が将来にわたってお金を稼ぐ力です。

株価が150円でも、その会社がほとんど利益を出せていなければ、150円ですら高い可能性があります。逆に、株価が8万円でも、その会社の利益が安定して増え続けているなら、8万円でもまだ割安と判断される場合があります。

つまり、株式投資で重要なのは、株価そのものを見ることではありません。その株価に見合うだけの価値があるのかどうかを考えることです。

価格と価値はまったく別物です

投資で最初に理解しておきたいのは、「価格」と「価値」は別物だということです。

価格とは、自分が支払うお金のことです。英語で言えば「Price」です。一方、価値とは、その支払いによって自分が手に入れるものです。英語では「Value」と言います。

たとえば、3万円のジャケットを買ったとします。3万円という金額は価格です。しかし、そのジャケットを毎日のように着て、3年経ってもまだ使えるのであれば、自分にとっての価値は3万円以上かもしれません。

反対に、セールで1000円のTシャツを買ったとします。値段だけ見れば非常に安い買い物です。しかし、1回着ただけでシワだらけになり、1度洗っただけで縮んでしまい、結局クローゼットの奥に眠ってしまったとしたら、そのTシャツの価値はかなり低いと言えます。

株式投資も同じです。

「この株は高いか安いか」と聞くのではなく、「この株の価格は、その企業の価値に対して割に合っているのか」と考える必要があります。

バリュー投資は「安い株を買うこと」ではありません

投資の世界では「バリュー投資」という言葉があります。これを聞くと、多くの人は「安い株を探して買うこと」だと考えます。

しかし、これは正確ではありません。

バリュー投資とは、価値に比べて安く評価されている株を買うことです。単に株価が低い銘柄を買うことではありません。

たとえば、ある会社の株価が5000円から1000円に下がったとします。見た目だけなら80%も安くなっています。しかし、同じ期間にその会社の利益が90%減っていたとしたらどうでしょうか。株価は下がっていても、利益の落ち込みの方が大きいため、1000円になった今の方がむしろ割高かもしれません。

反対に、ある会社の株価が5000円から8000円に上がったとします。見た目には60%も高くなっています。しかし、同じ期間に利益が3倍になっていたなら、8000円でも以前より割安になっている可能性があります。

このように、株価だけを見て「安い」「高い」と判断するのは危険です。価格は表面に見えている数字であり、本当に見るべきなのは企業の価値です。

株の価値を判断する入り口はPBRとPERです

株式市場には、企業の価値を判断するための指標がたくさんあります。

PBR、PER、ROE、ROA、EV/EBITDA、配当利回り、株価純資産倍率、株価収益率など、名前を聞くだけで難しく感じる人も多いはずです。

しかし、最初からすべてを覚える必要はありません。投資初心者がまず理解すべきなのは、PBRとPERの2つです。

この2つを理解するだけでも、株価だけを見て判断していた状態から大きく前進できます。

PBRは企業の資産に対して株価が高いか安いかを見る指標です

PBRとは、株価純資産倍率のことです。

PBRは、企業の純資産に対して、株価がどれくらいの水準で評価されているかを示します。もう少し簡単に言えば、その会社が持っている資産から負債を差し引いた「会計上の価値」と、株式市場での評価を比べる指標です。

たとえば、ある会社の純資産が100億円で、時価総額が80億円だったとします。この場合、PBRは0.8倍です。市場はこの会社を、帳簿上の純資産よりも低く評価していることになります。

一方、純資産が100億円で、時価総額が300億円なら、PBRは3倍です。この場合、市場はその会社に対して、現在持っている資産だけでなく、将来の収益力や成長性も評価していると考えられます。

一般的には、PBRが低いほど割安に見えやすいです。ただし、PBRが低いから必ず買いというわけではありません。PBRが低い会社の中には、市場から低く評価されるだけの理由を持っている会社もあるからです。

たとえば、成長性が低い、利益率が悪い、事業の将来性に不安がある、資産をうまく活用できていないといった理由がある場合、PBRが低くても安易に割安とは言えません。

そのため、PBRは単独で見るのではなく、同じ業種の企業と比べることが大切です。

たとえば、同じ半導体関連企業で、A社のPBRが1.5倍、B社のPBRが4倍だったとします。事業内容、収益性、成長期待が近いのであれば、A社はB社に比べて相対的に割安と考えられる可能性があります。

PERは企業の利益に対して株価が高いか安いかを見る指標です

PERとは、株価収益率のことです。

PERは、その会社が1年間に稼ぐ利益に対して、株価が何倍まで買われているかを示します。簡単に言えば、「その会社の利益何年分の価格で株が買われているか」を見る指標です。

たとえば、ある会社の時価総額が1000億円で、年間の純利益が100億円だったとします。この場合、PERは10倍です。単純に考えると、その会社が毎年100億円の利益を稼ぎ続ければ、10年分の利益で時価総額に届く計算になります。

PERが低いほど、投資家が支払う金額に対して、その会社が稼ぐ利益が大きいことになります。そのため、一見するとお得に見えます。

しかし、PERも低ければ必ず良いというわけではありません。

PERが低い会社の中には、市場が将来の利益減少をすでに織り込んでいる場合があります。今の利益は大きくても、来年以降に利益が大きく落ちると見られていれば、株価はあまり上がらず、PERが低く見えることがあります。

そのため、PERもPBRと同じく、同業他社との比較が重要です。

PBRは資産を見る指標、PERは利益を見る指標です。この2つを理解すれば、株価の見た目だけでなく、企業の中身と比較して判断する入り口に立つことができます。

投資判断は複雑にしすぎる必要はありません

投資を学び始めると、多くの指標や専門用語に圧倒されます。そして、すべてを理解しなければ投資を始められないと思ってしまう人もいます。

しかし、投資はむやみに複雑にする必要はありません。

複雑な分析を中途半端に使うよりも、シンプルな考え方を徹底する方が実践では役立つことがあります。まずはPBRで資産面の評価を見る。PERで利益面の評価を見る。そして、同業他社と比べる。この基本を押さえるだけでも、株価だけを見て判断するよりはるかに冷静な投資判断ができます。

主導株を見つけるにはETFの保有銘柄を見る

次に重要なのが「主導株」という考え方です。

主導株とは、ある産業やテーマの流れを代表する銘柄のことです。単に時価総額が大きい会社という意味だけではありません。その銘柄の株価が、その産業全体のトレンドを比較的よく反映しているような企業を指します。

主導株を見つける手がかりの1つが、ETFの保有銘柄を見ることです。

ETFとは、上場投資信託のことです。複数の銘柄がパッケージになった金融商品であり、株式のように取引所で売買できます。多くのETFは、自分たちがどの銘柄をどのくらいの比率で保有しているかを公開しています。

たとえば、半導体関連に興味がある場合、半導体関連ETFを調べ、その保有銘柄を確認します。そこに東京エレクトロンやレーザーテックのような銘柄が上位に入っていれば、それらは日本の半導体テーマを代表する候補と考えることができます。

防衛関連に興味がある場合も同じです。防衛関連のETFやテーマ型ファンドの保有銘柄を見れば、そのテーマで市場が重視している銘柄の候補を把握できます。

何千もの銘柄の中から、何もない状態で探す必要はありません。ETFは一定の基準で銘柄をまとめてくれています。まずはETFがどの銘柄を多く組み入れているのかを見ることで、産業の中心銘柄を探す手がかりになります。

ETFを買うべきか、個別株を買うべきか

ETFには大きなメリットがあります。複数の銘柄に分散投資できるため、個別株1社に集中するよりもリスクを抑えやすいことです。

特に、投資初心者にとっては、TOPIXや日経225、S&P500などに連動するインデックス型ETFは有力な選択肢です。市場全体に投資したい場合、ETFは非常に便利な道具になります。

一方で、特定の主導株を理解していて、その会社に強い期待を持てる場合は、個別株を直接買うという選択肢もあります。

なぜなら、ETFは複数の銘柄を保有しているため、主導株が大きく上がっても、他の構成銘柄が上がらなかったり下がったりすると、ETF全体の上昇率は抑えられてしまうからです。

たとえば、主導株が20%上がっても、ETF全体では8%しか上がらないことがあります。分散によってリスクを抑える代わりに、リターンも分散されるのです。

つまり、ETFは安定性を重視する人に向いています。一方、個別株はリターンをより強く狙いたい人に向いています。ただし、個別株はリスクも集中するため、外した時のダメージも大きくなります。

銘柄を増やせばリターンが上がるわけではありません

投資では、銘柄数を増やせば安全になると考えられがちです。確かに、分散によって1社の失敗によるダメージを抑える効果はあります。

しかし、銘柄をたくさん持てば、それだけでリターンが上がるわけではありません。

野球でたとえると、打席に立つ回数を増やせば必ずヒットが増えるわけではありません。大切なのは打率です。投資も同じで、たくさん銘柄を買えば稼げるのではなく、どの銘柄を選ぶかの質が重要です。

100銘柄に均等分散して、そのうち1銘柄が大きく上がったとしても、口座全体への影響は小さくなります。逆に、自分が本当に理解し、リスクも引き受けられる少数の銘柄に集中すれば、その銘柄の上昇が資産全体に反映されやすくなります。

もちろん、確信がない場合はインデックスETFを買うのが堅実です。それは恥ずかしいことではありません。自分の能力の範囲を認め、その中で最善の判断をすることは、投資において非常に重要です。

投資は勉強だけでは上達しません

投資を始めようとすると、多くの人はまず本を買います。

バフェットの投資哲学、テクニカル分析、マクロ経済、ピーター・リンチの銘柄選び、チャートの読み方など、机の上に何冊も本を積み上げます。そして3ヶ月経っても、まだ1銘柄も買っていないということがあります。

これは、水泳を覚えたいのに、図書館で水泳の本を借りて、家で3ヶ月読み続けているようなものです。どれだけ本を読んでも、実際にプールに入らなければ、水の感覚は身につきません。

投資も同じです。

もちろん勉強は大切です。しかし、すべての知識を身につけてから始める必要はありません。まずは小さな金額で実践し、その中で問題に遭遇し、調べて学ぶことが重要です。

たとえば、ある株を買ったあとに株価が下がったとします。そこで「なぜ下がったのか」と調べます。すると、その会社の主力製品の価格が下がっていたことが分かるかもしれません。ここで「株価は製品価格と連動することがある」という知識が身につきます。

この学びは、ただ本を読んだだけの知識とは違います。自分のお金を入れたことで、痛みとともに記憶に残ります。

だからこそ、投資は小さく始めることが大切です。少額で実践し、疑問が出たら調べる。その繰り返しで少しずつ前に進むことができます。

自分が持っている株にとって本当に重要な情報を見る

投資では、毎日大量のニュースが流れてきます。金利、為替、政治、決算、景気指標、海外市場など、すべてを追いかけようとすると、判断の軸がぶれてしまいます。

大切なのは、自分が持っている会社にとって本当に重要な情報は何かを見極めることです。

たとえば、ソニーグループの株を持っているとします。ある日、FRBが利下げを見送ったというニュースが出て、ソニーの株価が2%下がったとします。このとき、慌てて売るべきでしょうか。

まず考えるべきなのは、FRBの利下げ見送りが、ソニーの利益にどれほど直接的な影響を与えるのかという点です。

ソニーの利益を主に左右するのは、ゲーム事業、イメージセンサーの需要、エンタメコンテンツの収益などです。FRBの金融政策がこれらにまったく影響しないわけではありませんが、直接的な影響は限定的な場合もあります。

もし、ゲーム事業が好調で、イメージセンサーの需要も増えているなら、FRBのニュースで株価が下がった場面は、むしろ冷静に買い増しを検討する材料になるかもしれません。

反対に、ソニーの大型ゲームタイトルが延期になったり、イメージセンサーの受注が減り始めたりした場合は、たとえ金利低下で株価が一時的に上がっても、ポジションを見直す必要があるかもしれません。

会社ごとに見るべき核心変数は違います

投資判断で重要なのは、その会社の利益に最も直接的に関わる変数を見つけることです。

ソニーであれば、ゲーム事業やイメージセンサーが重要です。トヨタであれば、自動車の販売台数や為替、原材料価格が重要になります。東京エレクトロンであれば、半導体設備投資のサイクルが重要です。三菱UFJフィナンシャル・グループであれば、金利環境や貸出先の信用リスク、資産の質などが重要になります。

つまり、保有している会社によって、見るべきニュースは変わります。

すべてのニュースを見る必要はありません。自分が持っている会社の利益に直接関わる情報を優先して見ることが大切です。それ以外のニュースは、多くの場合ノイズです。

ノイズを見すぎると、短期的な株価の動きに振り回され、長期的な判断ができなくなります。

詳しい業界ほど投資で間違えることもあります

一見すると、自分が詳しい業界に投資することは有利に思えます。たとえば、半導体業界で働いている人なら、半導体企業のことを一般の個人投資家よりも深く知っているはずです。

しかし、詳しすぎることが逆に投資判断を誤らせることもあります。

現場で働いている人は、特定の会社の弱点や製品の課題、部門ごとの問題点をよく知っています。そのため、「この会社はダメだ」と強い先入観を持ってしまうことがあります。

しかし、株価は現場の細かな事情だけで決まるわけではありません。市場が見ているのは、来期の売上、利益率、受注、ガイダンス、成長率といった数字です。

自分が細部の弱点を知っていても、市場全体がその会社の将来利益を前向きに見ていれば、株価は上がることがあります。

これは美人コンテストのようなものです。自分は出場者の裏側を知っていて、「この人は優勝すべきではない」と思っていても、審査員や観客はステージ上の印象だけで判断します。結果として、自分が選ばないと思っていた人が優勝することもあります。

投資も同じです。自分が詳しいことは武器になりますが、それによって傲慢になってはいけません。市場が最終的に見るのは、売上、利益、成長率といった数字です。

ETFは万能ではなく、使いどころが重要です

ETFは非常に便利な金融商品ですが、万能ではありません。

ETFが特に向いているのは、市場全体や指数に投資したい場合です。たとえば、日本株全体が上がると思うなら、TOPIXや日経225に連動するETFを買うことで、日本市場全体に近い値動きを狙うことができます。

一方で、半導体産業に投資したいと考え、その中でも東京エレクトロンが主導株だと判断しているなら、わざわざ他の複数銘柄も含まれたETFを買う必要があるのかを考える必要があります。

個別株に直接投資すれば、その企業の値動きをより強く取りに行けます。資金を最も有望だと考える銘柄に集中できるからです。

ただし、集中投資にはリスクもあります。期待が外れた場合、ETFよりも大きな損失を受ける可能性があります。

テーマ型ETFでは、上がる時は主導株ほど上がらないのに、下がる時は周辺銘柄の影響で思ったより大きく下がることもあります。だからこそ、ETFは便利な道具ではありますが、場面を選んで使うべきです。

初心者は、まずインデックス型ETFから始めるのが自然です。そこから経験を積み、特定の産業への理解が深まってきたら、産業別ETFや個別株へ進むという選択肢も出てきます。

理解していない分野には無理に手を出さない

金、仮想通貨、コモディティ、AI関連、半導体、防衛、銀行株など、投資対象は無数にあります。

しかし、すべての分野に投資する必要はありません。自分が評価ロジックを理解していないものには、無理に手を出さないことが大切です。

多くの人が損をする理由は、頭が悪いからではありません。自分が何を買っているのか理解しないまま、話題性だけで投資してしまうからです。

友人が良いと言ったから買った。ニュースで上がると言っていたから買った。SNSで盛り上がっていたから買った。しかし、自分ではその投資対象の価値を説明できない。これでは、下がった時にどう判断すればよいか分からなくなります。

自分が理解している範囲で戦うことは、臆病ではありません。むしろ投資における規律です。

テクノロジー業界に詳しい人は、公開情報をもとにテクノロジー株を見ればよいでしょう。金融業界に詳しい人は金融株、製造業に詳しい人は製造業の株を見るという形で、自分の理解できる範囲から機会を探すことが大切です。

ただし、仕事上知り得た未公開の重要情報を使って売買することは、インサイダー取引に該当する可能性があり、絶対に避けなければなりません。

他人と比較しないことが投資では重要です

投資において、比較は非常に危険です。

自分が買ったA株が20%上がったとします。本来なら十分に嬉しい成果です。しかし、友人が買ったB株が100%上がったと聞いた瞬間、自分の20%の利益が物足りなく感じてしまいます。

その結果、A株を売ってB株を追いかけてしまう。そして、自分が買った直後からB株が下がり始める。このような失敗は珍しくありません。

比較は、自分の計画を壊します。比較は、衝動的な判断を生みます。比較は、永遠に満足できない状態を作ります。

資金量、リスク許容度、投資期間、理解している業界は人によって違います。他人と比べることに意味はありません。

比較すべき相手は、昨日の自分です。昨日より少し理解が深まったか。昨日より感情をコントロールできたか。昨日より冷静に判断できたか。投資で本当に意味がある比較は、それだけです。

なぜ投資をする必要があるのか

投資をする理由は、一夜で大金持ちになるためではありません。

長い目で見ると、現金の購買力はインフレによって削られやすいからです。銀行口座の数字は減っていなくても、物価が上がれば、そのお金で買えるものは少なくなります。

インフレは見えない形で資産価値を減らしていきます。

たとえば、毎年2%から3%のインフレが続いた場合、100万円の購買力は10年後にはおおよそ82万円から74万円程度まで下がる計算になります。3%のインフレが20年続けば、購買力は約55万円程度まで落ちます。

つまり、投資で大切なのは、必ずしも短期間で大きく増やすことではありません。長期的に見て、自分の資産の成長スピードがインフレを少しでも上回ることが重要です。

初心者はインデックスETFから始めてもよい

投資の達人になる必要はありません。

個別銘柄を選ぶ自信がない場合は、インデックス型ETFや投資信託を使って、長期的に積み立てる方法があります。新NISAのつみたて投資枠を使い、毎月一定額を積み立てるだけでも、長期的な資産形成の第一歩になります。

この方法であれば、個別株の決算を細かく読む必要はありません。板を見続ける必要もありません。複雑なテクニカル分析を理解する必要もありません。

毎月買って、継続する。時間と複利の力を味方につける。このシンプルな方法でも、長期投資では十分に意味があります。

もちろん、年10%のリターンが約束されているわけではありません。しかし、10万円を年10%で30年運用できた場合、税金や手数料を考えない単純計算では約174万円になります。

投資に必要なのは、天才的なひらめきだけではありません。規律と時間も非常に重要です。

インデックスETFから個別株へ段階的に学ぶ

もう少し時間をかけて学ぶ気がある人は、インデックスETFから産業別ETFへ、さらに個別株へと段階的に進むこともできます。

最初は市場全体に投資するインデックスETFで、株式市場の値動きに慣れる。次に、PBRとPERを見られるようになり、同業他社と比較する。そして、自分が詳しい産業の主導株を見つける。さらに、自分が持っている会社にとって重要な情報とノイズを見分けられるようになる。

この流れは、初心者が投資を学んでいくうえで非常に現実的です。

いきなり個別株で大きなリターンを狙う必要はありません。焦って飛び級しようとすると、失敗した時のダメージも大きくなります。

投資は一生続けられる営みです。短期間で完璧になる必要はありません。少しずつ理解を深め、少しずつ判断力を高めていけばよいのです。

まとめ

今回の動画で最も重要なメッセージは、株価の高い・安いだけで投資判断をしてはいけないということです。

株価150円の銘柄が安いとは限りません。株価8万円の銘柄が高すぎるとも限りません。大切なのは、価格と価値を比べることです。

その入り口になる指標が、PBRとPERです。PBRは企業の資産に対して株価が高いか安いかを見る指標です。PERは企業の利益に対して株価が高いか安いかを見る指標です。ただし、どちらも単独で判断するのではなく、同業他社と比較して考えることが大切です。

また、主導株を見つけるにはETFの保有銘柄を見る方法があります。ETFは市場全体やテーマに投資する便利な道具ですが、万能ではありません。主導株を理解しているなら、個別株を直接買う選択肢もあります。ただし、その分リスクも高くなります。

投資では、自分が持っている会社にとって本当に重要な情報を見極めることも欠かせません。すべてのニュースを見る必要はありません。その会社の利益に直接関わる核心変数を追いかけ、それ以外のノイズに振り回されないことが重要です。

そして、理解していない分野には無理に手を出さないこと。他人と比較しないこと。小さく実践しながら学ぶこと。この3つも、長く投資を続けるうえで非常に大切です。

投資は試験ではありません。完璧に勉強してから始めるものではなく、小さく始め、経験しながら少しずつ上達していくものです。

まずはインデックスETFから始めても構いません。そこからPBRとPERを学び、産業別ETFや主導株を調べ、自分に合った投資スタイルを作っていけばよいのです。

安い株を探すのではなく、価値に対して割安な株を探す。この視点を持てるかどうかが、投資判断を大きく変える第一歩になります。

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