本記事は、YouTube動画『株価暴落中も利回りに旨み 優待銘柄も』の内容を基に構成しています。
株価下落局面でも注目したい高配当・優待銘柄
2026年6月17日の日本株市場では、日経平均が高値圏で推移する一方、個別銘柄の中には株価を大きく下げ、年初来安値を更新するような銘柄も目立っています。
株価が下落している銘柄は、一見すると投資対象として避けたくなるものです。しかし、業績が極端に悪化しているわけではなく、配当利回りや株主優待利回りが高まっている場合、長期投資家にとっては検討余地が出てくることもあります。
今回の動画では、株価が大きく下落しているものの、配当や株主優待の面で魅力が増している銘柄として、NSDを中心に紹介されています。あわせて、投稿者自身が優待目的で購入したものの、株価下落で含み損を抱えている銘柄や、リート、高配当株、金融株、半導体関連株などについても幅広く触れられています。
NSDは株価下落で利回り妙味が出てきた情報サービス大手
最初に紹介された銘柄は、NSDです。証券コードは9759で、ソフトウェア開発を手掛ける情報サービス大手の企業です。
NSDは時価総額が2000億円を超える規模の企業であり、ソフトウェア開発会社としては一定の存在感を持つ銘柄です。しかし、直近の株価は大きく下落しており、高値圏では3600円前後だった株価が、足元では2400円前後まで下がっていると説明されています。
この水準は、ここ数年で見ても比較的安い位置にあるとされ、長期チャートで見ても買いやすさが出てきている可能性があります。もちろん、株価が下がっているということは市場から何らかの懸念を持たれているとも考えられますが、業績や財務内容を確認すると、単純に悲観するだけではない見方もできます。
NSDの魅力は配当利回りと株主優待
NSDについて、動画内ではPERに割安感があり、PBRはやや高めである一方、配当利回りが4%近くまで上がっている点が魅力として紹介されています。
配当利回りが4%前後ある銘柄は、高配当株として十分に検討対象になります。さらにNSDには株主優待もあり、100株保有でクオカードまたは優待ポイントとして1000円相当がもらえるとされています。
クオカードはコンビニや書店などで利用できるため、実質的には現金に近い優待と見ることもできます。通常の優待利回りは0.4%程度とされ、配当と合わせた総合利回りは4.4%程度になります。
さらに、NSDの株主優待は継続保有によって内容が増える仕組みになっており、長期保有では優待が2倍になると紹介されています。これにより、長期投資を前提にした場合、総合利回りがさらに高まる可能性があります。
業績は過去最高益で財務内容も堅調
NSDは株価こそ大きく下げているものの、業績面では過去最高益を記録しており、今期予想もそれを上回る見通しになっていると説明されています。
配当についても、これまでしっかり増配を続けてきた経緯があります。一部の年では大きな減配に見える部分もありますが、EPSの推移を見る限り、業績そのものが大きく崩れたわけではなく、記念配当や一時的な要因の影響があった可能性があると述べられています。
また、自己資本比率は75%程度とされ、財務の健全性も高い水準にあります。自己資本比率が高い企業は、借入依存度が低く、景気悪化時にも一定の耐久力があると考えられます。
このように、NSDは株価下落によって配当利回りと優待利回りが高まっている一方、業績や財務が大きく悪化しているわけではないため、長期保有を前提に検討する余地がある銘柄として紹介されています。
ソフトウェア企業としてAI時代の波に乗れる可能性
動画内では、NSDのようなソフトウェア企業について、AI時代における将来性にも触れられています。
近年は半導体関連株や電子部品株が市場の注目を集めています。AIの普及により、半導体、ハードウェア、電子部品、電力、資源など、さまざまな分野に需要が波及しているためです。
しかし、半導体やハードウェアだけでは価値は生まれません。そこにソフトウェアが乗ることで、初めて実用的なサービスやシステムになります。ChatGPT、Claude、GoogleのAIなどの基盤技術が進展する中で、それらを活用した周辺システムや業務アプリケーションの開発需要は今後も増えていく可能性があります。
その意味で、NSDのような情報サービス企業も、AI時代の裏側を支える存在として再評価される余地があると考えられます。
投稿者が優待目的で購入して含み損を抱える銘柄
次に紹介されたのは、投稿者自身が株主優待目的で購入したものの、株価が大きく下落して含み損を抱えている銘柄です。動画内では「ABC」と聞き取れる銘柄として紹介されていますが、内容としては株主優待ポイントが1万円相当もらえる銘柄だと説明されています。
株価が100円を下回っているため、優待利回りだけを見ると100%を超えるような異常な水準になっているとされています。
通常、優待利回りが極端に高い銘柄は、実際には使いにくい優待であったり、優待廃止リスクが高かったりするケースもあります。しかし、この銘柄については、ネットカフェや宿泊施設のような場所で使えるポイントがあるとされ、投稿者は「1度だけでも優待を使ってみたい」という思いで購入したと語っています。
ただし、購入後に株価が半値以下になってしまい、下落率としては50%程度の損失を抱えているとのことです。絶対額としては大きくないものの、買ってすぐに半分になるという精神的なダメージは大きいと述べられています。
高利回り優待銘柄には廃止リスクもある
このような超高利回り優待銘柄で注意したいのは、優待廃止や改悪のリスクです。
特に業績が不安定な企業や、株価が大きく下落している企業では、株主優待を継続する余力がなくなることがあります。さらに、権利を取った後に後出しで優待廃止や変更が発表されるケースもあり、投資家にとっては大きなリスクになります。
動画内でも、投稿者は「1度だけでも優待を出してほしい」と語っており、超高利回り優待銘柄に対する期待と不安の両方がにじんでいます。
株主優待投資は楽しい投資手法の1つですが、優待利回りだけを見て飛びつくのではなく、業績、財務、優待の継続可能性を確認することが重要です。
隠れたお宝優待を探す楽しさ
一方で、動画では株主優待投資の楽しさについても語られています。
過去には、山口県のホテルで使える宿泊券がもらえる優待銘柄があり、少ない投資額で旅館のような施設に宿泊できるケースもあったと紹介されています。こうした優待は、誰にとっても使いやすいわけではありませんが、利用できる人にとっては非常に価値が高いものになります。
また、投稿者はテルマー湯の優待券を取得できたことにも触れており、東京でサウナを楽しみにしていると述べています。
このように、株主優待には配当とは違った楽しみがあります。特に、外食、宿泊、レジャー、温浴施設などの優待は、実際に利用することで投資の満足感が高まることもあります。
ただし、低位株や業績不安のある優待銘柄は株価下落も大きくなりやすいため、楽しさとリスクのバランスを取ることが大切です。
リートは利回り6%前後の銘柄も出てきている
動画後半では、リート関連銘柄にも触れられています。
まず紹介されたのは、投資法人みらいです。決算内容では分配金がやや減少する見通しとされているものの、予想分配金を年2回分として計算すると、利回りは6%前後になると説明されています。
リートの場合、株式の配当とは異なり、分配金の予想額を年換算し、それを投資口価格で割ることで利回りを計算します。見た目の利回りが高くても、一時的な売却益や特殊要因が含まれている場合があるため、単純に直近分配金を2倍するだけでは実態を見誤ることもあります。
続いて、東急リアル・エステート投資法人も紹介されています。こちらも分配金が比較的安定しており、利回りは6%近い水準とされています。リート全体が株価を落としている中で、利回り面では魅力が高まっていると述べられています。
さらに、いちごオフィスリート投資法人についても言及されています。直近の分配金予想が大きく上振れているため、見た目の利回りは非常に高く見えるものの、それがそのまま毎期続くわけではない点に注意が必要です。
NTT都市開発リート投資法人については、分配金利回りが4.8%程度とされ、NTT系という安心感もあると紹介されています。
みずほなど銀行株は日銀政策を受けて堅調
続いて、金融株についても触れられています。
みずほフィナンシャルグループはこの日、3.2%上昇し、高値を更新したと紹介されています。投稿者のポートフォリオも、みずほの上昇によって一定のプラスになったと語られています。
銀行株が上昇した背景としては、日銀の金融政策決定会合が関係していると説明されています。利上げ観測や金融政策の方向性は、銀行株に大きな影響を与えます。
一般的に、金利上昇は銀行の利ざや改善につながるため、銀行株にとってはプラス材料と見られます。一方で、急激な利上げは景気悪化への懸念を招くため、株式市場全体にはマイナスに働くこともあります。
動画内では、「タカ派」と「ハト派」という言葉についても簡単に説明されています。タカ派は利上げや金融引き締めに前向きな姿勢を指し、ハト派は金融緩和を重視し、利上げに慎重な姿勢を指します。
今回の市場では、金融政策に対する過度な警戒感が和らいだことで、銀行株に安心感が出た可能性があるとされています。
第一生命や金融関連株も高値圏へ
金融関連株として、第一生命ホールディングスにも触れられています。
第一生命は株価がしっかり上昇しており、高値を取ってきていると紹介されています。投稿者は以前、安値圏で購入していたようで、短期間で株価が大きく上昇したことに満足感を示しています。
また、直近では大きな増配もあり、金融関連株の中でも良い流れを引っ張っている銘柄として紹介されています。
銀行、保険、リースなどの金融株は、金利環境の変化によって評価が変わりやすいセクターです。金利上昇局面では恩恵を受けやすい一方、景気後退や政策変更によるリスクもあります。
カルビーやSANKYO、IKKなど下落中の優待・高配当株
一方で、厳しい値動きになっている銘柄も複数紹介されています。
カルビーは株価が日々下落しており、年初来安値を更新していると説明されています。株価下落によって、株主優待を含めた総合利回りは3%程度まで高まっている可能性があるとされています。
また、SANKYOについても触れられています。パチンコ関連企業ということで、一般的にはイメージが良くないと見られることもありますが、過去にはコロナ禍で悲観された後に大きく上昇した経緯があります。
投稿者は、JTがESG投資に向かないと言われながらも結果的に大きく上昇した例にも触れ、イメージだけで投資判断をするのではなく、実際の業績や店舗の状況、配当利回りなどを確認することが大切だと述べています。
IKKについても株価下落が続いており、配当と優待の両面で魅力が出てきている銘柄として紹介されています。
半導体・AI関連の波及効果はどこまで広がるのか
動画では、半導体関連株の強さについても語られています。
特にレーザーテックなどの半導体関連銘柄は大きく上昇しており、「どこまで行くのかわからない」と表現されています。AIブームによって半導体需要が高まり、その関連銘柄に資金が集まっている状況です。
さらに、その流れは半導体だけにとどまりません。AIにはソフトウェアが必要であり、ソフトウェアを動かすにはハードウェアが必要です。ハードウェアには電子部品が必要であり、電子部品を製造するには電力や資源も必要になります。
このように、AIブームはさまざまなセクターに波及しており、次にどの業種が注目されるのかを考えることも投資の面白さの1つだとされています。
太陽誘電や村田製作所についても、かつては高配当株として見られる場面があったものの、その後大きく上昇したと紹介されています。投稿者は、当時買っておけばよかったという思いも語っています。
タムロンは増配と中期経営計画で上昇
タムロンについても取り上げられています。
タムロンはカメラ用交換レンズを手掛ける企業で、特にサードパーティ製レンズの分野で知られています。ソニー純正レンズなどは20万円、30万円するものもありますが、タムロンのレンズは比較的手頃な価格で高い性能を提供しており、カメラユーザーから支持されています。
動画内では、投稿者自身もタムロンのレンズに非常にお世話になっていると語っています。
株価については、増配や中期経営計画の発表などを受けて大きく上昇していると紹介されています。製品力と株主還元の両方が評価されている銘柄と見ることができます。
鉄板高配当株としてホンダ、積水ハウス、野村不動産、全国保証、三菱HCキャピタル
最後に、比較的安定感のある高配当株として、複数の銘柄が紹介されています。
ホンダは株価が底打ちしたような動きになっており、1400円前後で配当利回り5%程度が狙える水準とされています。ただし、決算では一部大きな赤字要因もあるため、安心して買えるかどうかは慎重に判断する必要があります。
積水ハウスは株価が下落しており、配当利回り4.4%程度が見込める銘柄として紹介されています。住宅関連株は金利や不動産市況の影響を受けやすいものの、安定配当銘柄として注目されることが多い企業です。
野村不動産についても、年初来安値付近からはやや戻しているものの、まだ安値圏にあるとされています。
全国保証は株価が下落し、配当利回り4.3%程度と魅力的な水準になっていると紹介されています。
三菱HCキャピタルについては、配当利回り3.9%程度であり、30年近く連続増配している銘柄として取り上げられています。長期増配の実績がある企業は、配当投資家にとって安心感のある銘柄の1つです。
高配当株が欲しくても資金が足りないという現実
動画の終盤では、投稿者自身の資金事情についても語られています。
日経平均が高値圏にある中でも、欲しい銘柄はたくさんあると述べています。しかし、現在は投資に回せる資金が少なく、なかなか買い増しできない状況だと説明されています。
その理由の1つとして挙げられているのが税金です。
投資や事業で利益が出ると、翌年に所得税や住民税、予定納税などの支払いが発生します。稼いだ年にすぐ税金を払うわけではなく、翌年に支払いが来るため、あらかじめ資金を残しておく必要があります。
しかし、投資好きな人ほど、余裕資金があるとすぐに株を買いたくなるものです。その結果、税金の支払い時期になって「資金を残していなかった」と焦るケースがあります。
投稿者も、住民税や予定納税の負担が重く、現在は投資資金が不足していると語っています。
税金の使い道への疑問と納税者としての思い
税金については、単に負担が重いという話だけでなく、その使い道についての思いも語られています。
投稿者は、税金が本当に困っている人や社会に必要な部分に適切に使われるのであれば、納税すること自体には反対ではないと述べています。一方で、政治家の飲食や不要に見える施設建設などに使われているのではないかという疑問も示しています。
また、人は生まれた環境や家庭の資産、受けられる教育によってスタート地点が大きく異なります。そのため、稼げる人から一定の税を集め、困っている人や必要な場所へ再分配することには意義があるという考えも述べられています。
ただし、その分配が適切に行われているのかについては疑問もあり、納税者として税金が有効に使われることを望んでいると締めくくられています。
高配当投資セミナーの案内
動画の最後では、投稿者が7月11日土曜日の14時から16時30分まで、東京でセミナーに登壇する予定であることも案内されています。
テーマは「高配当エンジンで走る資産形成術」です。
高配当投資をどのように資産形成に活かしていくのかについて話す予定であり、参加者同士の交流の場にもしたいと述べています。開催場所は新宿周辺を予定しており、詳細が決まり次第、改めて案内するとされています。
まとめ
今回の動画では、株価が下落している中でも配当利回りや株主優待利回りに魅力が出てきた銘柄として、NSDを中心に解説されました。
NSDは株価が高値から大きく下落しているものの、過去最高益を記録し、自己資本比率も高く、配当利回りと優待を合わせた総合利回りにも魅力があります。ソフトウェア企業として、AI時代の波及効果を受ける可能性がある点も注目材料です。
一方で、超高利回りの株主優待銘柄については、優待の魅力がある反面、株価下落や優待廃止のリスクもあります。優待利回りだけを見て投資するのではなく、業績や財務、継続可能性を慎重に見る必要があります。
また、リートでは6%前後の利回りが見込める銘柄も出てきており、金融株ではみずほや第一生命が堅調な動きを見せています。半導体・AI関連では、レーザーテック、太陽誘電、村田製作所、タムロンなどの動きにも注目が集まっています。
高配当株や優待株は、株価下落時にこそ利回り面で魅力が増すことがあります。ただし、安く見える銘柄には必ず理由があるため、配当や優待だけでなく、業績、財務、事業内容、将来性を総合的に確認することが大切です。
投資では、欲しい銘柄が多くても資金管理を誤ると、税金や生活費の支払いで苦しくなることがあります。高配当投資を長く続けるためには、銘柄選びだけでなく、現金管理や納税資金の確保も重要なポイントになります。


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