本記事は、YouTube動画『最強のゴールドプラスはどれ?積立額別の複利爆発ラインと実質コストの罠』の内容を基に構成しています。
近年、投資信託業界では「オルカン」「S&P500」「NASDAQ100」といった王道指数にゴールド(金)を組み合わせた新しい商品が次々と登場しています。
中でも注目を集めているのが「ゴールドプラスシリーズ」です。
SNSなどでは「ゴルカン」「ゴルナス」といった愛称で呼ばれ、高いリターン実績から話題になっています。しかし、その一方でレバレッジ特有のリスクや見えにくいコストも存在します。
本記事では、動画で解説されていた内容を基に、ゴールドプラス商品の特徴やメリット・デメリット、実際の運用シミュレーションまで詳しく解説していきます。
ゴールドプラスシリーズとは何か
ゴールドプラスシリーズとは、株式指数とゴールドを組み合わせたレバレッジ型ファンドです。
通常の投資信託であれば、100万円投資した場合は100万円分の資産しか保有できません。
しかしゴールドプラスシリーズでは、100万円の資金で株式100万円分とゴールド100万円分を同時に保有する仕組みになっています。
つまり実質的に200万円分のポジションを持つことになり、レバレッジ2倍の運用が行われます。
主な4商品
現在注目されている商品は次の4つです。
- ゴルプラ(S&P500+ゴールド)
- ゴルナス(NASDAQ100+ゴールド)
- ゴルカン(全世界株式+ゴールド)
- ゴルファン(FANG++ゴールド)
いずれも「株式100%+ゴールド100%」という構成で運用されており、合計200%のポジションを保有する点が共通しています。
なぜゴールドと株式を組み合わせるのか
動画では、富裕層の資産運用についても触れられていました。
富裕層のポートフォリオは一般的に、
- 株式
- 債券
- 不動産
- ゴールド
といった異なる資産を組み合わせて構築されています。
これは、それぞれの資産が異なる値動きをするためです。
株式市場が暴落する局面では、ゴールドが資金の避難先として買われるケースも多く、リスク分散効果が期待できます。
実はゴールドも長期リターンが高い
一般的にゴールドは「守りの資産」というイメージがあります。
しかし動画で紹介されたデータによると、1999年末から2025年末までの約25年間において、
- 世界株式:約年率8%
- ゴールド:約年率8%
とほぼ同じパフォーマンスだったと説明されています。
さらにゴールドの方が株式よりリスクが低く、リーマンショックやコロナショック時の最大下落率も小さい傾向があります。
そのため、
「株式とゴールドを組み合わせれば、より効率的な資産運用ができるのではないか」
という考え方がゴールドプラスシリーズの根底にあります。
ゴールドプラスシリーズの驚異的な成績
ゴールドプラスシリーズが人気を集める最大の理由は、その高い運用成績です。
動画で紹介されたデータでは、
ゴルプラ
過去1年:約81.68%上昇
ゴルナス
過去1年:約97.32%上昇
という非常に高いリターンを記録しています。
特にゴルナスは1年でほぼ資産が2倍になった計算です。
またゴルプラについては3年間で約4倍になったと紹介されていました。
100万円が約400万円になる計算であり、これが多くの投資家を惹きつけている理由です。
25年前からゴルカンが存在したらどうなっていたのか
動画内では興味深いバックテストも紹介されていました。
1999年から2025年までの約25年間で、
- オルカン:約7.4倍
- ゴールド:約7.5倍
に成長していました。
しかしゴルカンのような「全世界株式+ゴールド+レバレッジ2倍」という商品が存在していたと仮定すると、
なんと約57倍になったという試算が紹介されています。
100万円が5,700万円になる計算です。
もちろんバックテストには都合の良い条件が含まれる可能性もありますが、長期的にレバレッジを活用した資産形成の威力を示す事例として非常にインパクトがあります。
ゴールド価格は今後どうなるのか
動画では現在のゴールド市場についても詳しく解説されていました。
2026年初頭には金価格が急騰し、2か月で20%以上上昇した時期がありました。
しかしその後は調整局面に入り、大きく値を下げています。
中央銀行は金を買い続けている
一方で長期的には強気な見方も示されています。
その理由は中央銀行の買いです。
近年、
- 中国
- ロシア
- BRICS諸国
- グローバルサウス諸国
を中心に、金の保有量を増やす動きが続いています。
背景には米ドル依存を減らす「脱アメリカ」の流れがあります。
米国債だけでなくゴールドも準備資産として保有する国が増えており、これが長期的な金価格の下支え要因になっていると解説されています。
レイ・ダリオも推奨するゴールド保有比率
著名投資家の Ray Dalio もゴールド保有を推奨しています。
動画では、
「資産の5%〜15%程度を金で保有するべき」
という考え方が紹介されていました。
ただし、ゴールドを資産の中心に置くべきではないとも説明されています。
なぜなら株式は企業活動によって利益を生み出しますが、ゴールド自体は配当も利息も生まないからです。
したがって、
- 主力は株式
- 補完としてゴールド
という考え方が基本になります。
最大の注意点は「隠れコスト」
ゴールドプラスシリーズには見落とされがちな問題があります。
それが先物コストです。
表面上のコスト
ゴルカンの信託報酬は約0.2519%です。
一見するとそれほど高くありません。
実際には追加コストが発生
しかしレバレッジ運用を行うために先物を利用しており、その際に実質的な金利コストが発生しています。
動画では、
日本と米国の短期金利差を考慮すると
年間約3%前後
の隠れコストが存在すると説明されています。
つまり、
- 信託報酬
- 売買コスト
- 先物コスト
を合計すると、年間数%のコスト負担になる可能性があります。
ゴールドプラスの弱点
ここは非常に重要なポイントです。
レバレッジ型商品は上昇相場では強力ですが、横ばい相場に弱い特徴があります。
例えば、
- 株価が10年間横ばい
- ゴールドも10年間横ばい
だった場合でも、
先物コストや信託報酬は毎年発生します。
結果として基準価額は徐々に目減りしていきます。
つまり、
「長期で必ず儲かる商品」
ではなく、
「株式とゴールドが長期的に右肩上がりであること」
が前提の商品なのです。
複利爆発ラインはどれくらい早く訪れるのか
動画では具体的なシミュレーションも行われていました。
オルカンのみ
毎月5万円積立
年率8%
→ 年間500万円増えるライン到達:27年目
ゴルカン
毎月5万円積立
年率12%(コスト控除後想定)
→ 年間500万円増えるライン到達:19年目
実に8年も短縮される計算になります。
さらに毎月10万円積立なら、
13年程度で複利爆発ラインに到達する試算も紹介されていました。
どの商品を選ぶべきか
動画では次のような考え方が示されていました。
ゴルプラ
S&P500を信じる王道派向け
ゴルナス
AI・テクノロジーの成長を強く信じる人向け
ゴルカン
米国一極集中を避けたい人向け
ゴルファン
最大リターンを狙う超積極派向け
FANG+はわずか10銘柄で構成されているため、最もリスクが高いと説明されています。
まとめ
ゴールドプラスシリーズは、
「株式+ゴールド」
という優秀な資産をレバレッジ2倍で組み合わせた非常に魅力的な商品です。
実際に過去の成績は非常に優秀で、長期運用では資産形成を大きく加速させる可能性があります。
一方で、
- レバレッジによる値動きの大きさ
- 年間数%に及ぶ隠れコスト
- 長期横ばい相場への弱さ
といったデメリットも存在します。
そのため、NISAのコア資産をすべてゴールドプラスに置き換えるというよりも、リスク許容度の高い投資家が資産の一部で活用する方法が現実的でしょう。
高いリターンを狙える商品であることは間違いありませんが、「レバレッジ商品である」という本質を理解した上で活用することが重要です。


コメント