介護保険の基礎&民間保険の必要性について解説

介護保険について詳しく解説された動画「【無対策はヤバイ】介護保険の基礎&民間保険の必要性について解説」をご紹介します。

この動画では、介護保険の基本的な仕組みや民間の介護保険の必要性について、具体例を交えながらわかりやすく説明しています。


目次

介護保険とは?

介護保険は、要介護状態になり介護サービスが必要になった際に、サービス費用の自己負担を原則1割に抑えることができる公的保険制度です。

例えば、ヘルパーが掃除や調理などのサポートを提供し、そのサービス料金が5万円の場合でも、自己負担額は5000円で済みます。残りの9割は公的な財源から賄われます。

要介護認定者の現状

厚生労働省の調査によると、現在の要介護認定者数は約715.5万人で、65歳以上の約5人に1人が該当します。このことから、介護の問題は多くの人にとって他人事ではありません。


介護保険の基礎知識

介護保険を理解する上で、以下の3つの要素が重要です。

1. 登場人物

介護保険には以下の3者が関与します。

  • 利用者: 要介護認定を受けた本人
  • 市町村: 介護保険料の徴収や要介護認定を行う自治体
  • サービス提供事業者: 実際に介護サービスを提供する機関

仕組みとしては、利用者が市町村で要介護認定を受け、その後サービス提供事業者から介護サービスを受けます。サービス費用の9割は市町村が負担し、利用者は1割を自己負担します。

2. 保険料

介護保険料は「標準報酬月額 × 介護保険料率」で計算されます。

例えば、月給30万円の場合、介護保険料率1.6%で計算すると、月2400円ほどが自己負担額となります。また、会社員の場合、会社が保険料の半分を負担する仕組みです。

3. 財源

介護保険の財源は以下の割合で構成されています。

  • 税金: 約50%
  • 保険料: 約50%

自己負担1割で利用できる背景には、税金や保険料を活用して残りの費用を賄う仕組みがあります。


介護保険料の推移と節約の難しさ

介護保険料率は年々上昇しており、2009年の1.1999%から2023年には1.82%に増加しています。

2024年は若干下がり1.6%となりましたが、長期的には増加傾向が続くと予測されています。

節約は困難

介護保険料は標準報酬月額を基に算出されるため、所得税のように控除や経費で節約することはできません。

副業で得た収入には社会保険料が課されないため、副業を通じて収入を増やすことが有効な手段とされています。


民間の介護保険は必要か?

結論: 不要

民間の介護保険はコストパフォーマンスが悪いため、加入は推奨されません。その理由は以下の通りです。

  1. 年齢を重ねるほど要介護状態になる確率が高く、保険加入者の多くが給付を申請するため、保険料が割高になる。
  2. 民間保険会社にとって、介護保険の運営は利益が見込めないため、利用者にとって有益な保険商品はほぼ存在しない。

介護費用への備えとしては、保険よりも個人資産の蓄積が効果的です。


介護費用の実際

令和3年度の調査によると、介護費用の平均は以下の通りです。

  • 一時費用: 約74万円
  • 月額費用: 約8.3万円
  • 平均介護期間: 約5年1ヶ月

これらを考慮すると、約570万円の蓄えがあれば安心とされています。この金額を準備するには、40歳から毎月1.9万円ずつ貯蓄する計算になります。


今後の備え: 副業と投資

副業や投資を活用することで、以下の効果が期待できます。

  1. 社会保険料の節約: 副業収入には社会保険料が課されない。
  2. 資産形成: 副業収入や投資による資産所得で、将来の介護費用をまかなう。

動画では、副業や投資に関する具体的な方法が過去の動画で詳しく解説されているため、参考にすることを勧めています。


まとめ

介護保険に備えるには、公的保険の仕組みを理解し、個人資産を蓄えることが重要です。民間保険に頼るよりも、自分で稼ぐ力や資産を増やす力を鍛えることが、将来的な安心につながります。今回の内容を基に、早めの対策を検討してみてはいかがでしょうか?

監修:牛越 博文
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