新NISA口座→初めて評価額がマイナスになりました。。

2024年1月からスタートした新NISA制度ですが、運用開始から1年2ヶ月が経過した2025年3月4日、動画投稿者のNISA口座の評価損益が初めてマイナスになったことが報告されました。

さらに、3月5日の基準価格更新により、評価損は2万3000円に拡大。この状況は、長年NISAで積み立て投資を行ってきた投稿者にとって初めての経験とのことです。

本記事では、新NISAでの具体的な投資内容、評価額の推移、そして今後の見通しについて詳しく解説します。

編集:ダイヤモンド・ザイ編集部
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目次

新NISAでの投資内容

投稿者は、

  • 積み立て投資枠 では S&P500に毎月10万円
  • 成長投資枠 では、
    • アメリカの半導体株指数(SOX)に40万円
    • NASDAQ100に100万円
    • インドの代表的な株価指数(Nifty50)に100万円
    • 2025年1月も同じ内容で追加投資

この結果、2024年の新NISA投資枠である360万円を全額投資し、2025年分の成長投資枠240万円も既に投資済みという状況になっています。

評価額の推移とマイナス転落の要因

2024年1月からの累計投資額と評価額の推移を見ると、

  • これまで評価額(オレンジ)が投資金額(水色)を上回っていた
  • 2024年は株高・円安のダブルの追い風により評価益が大きく上昇
  • しかし、2025年に入り、
    • トランプ関税などの影響で米国株が売られる
    • 円高が進行し、外貨建て資産の評価額が下落
    • その結果、評価益が75万円から2ヶ月でマイナス2万円に転落

特に、大きく評価損が拡大したのはインドのNifty50でした。

インド株(Nifty50)の動向

  • 2024年1月に100万円分を成長投資枠で購入
  • 株高とルピー高の影響で6月末時点には評価額が122万円に上昇
  • しかし、
    • 2024年9月下旬にピークをつけて以来、右肩下がり
    • 2025年1月に追加投資100万円を行うも、さらに株安と円高が進行
    • 結果として200万円の投資に対して評価損が1万5000円

このように、インド株は昨年からの下落トレンドが続いており、円高の影響も加わり損失が発生しています。

S&P500とドル円の動向

  • S&P500は長期的に見るとほぼ右肩上がりの動き
  • 2025年2月19日に過去最高値を記録
  • 一方で円高が進行しており、ドル建て資産の評価が圧迫

この比較からも、株価の下落だけでなく為替の動きがNISA口座の評価額に大きく影響していることがわかります。

今後の戦略とNISA運用のポイント

今回のように、年初一括投資を行うと、その後の市場変動によって評価損が急速に拡大するリスクがあるため、筆者は次のような点を意識しているようです。

  1. 毎月積み立て投資の活用
    • NISAの積立投資枠は年間120万円
    • 毎月最大30万円まで積み立て可能(成長投資枠と合わせて)
    • ドルコスト平均法を活用することで、価格変動リスクを抑えられる
  2. 楽天証券のサービス活用
    • クレカ積立:毎月10万円まで(0.5%ポイント還元)
    • 楽天キャッシュ積立:毎月5万円まで(0.5%ポイント還元)
    • ポイントを活用してお得に投資が可能
  3. 為替リスクを考慮した分散投資
    • 円高時に海外資産の評価額は下がるが、逆に言えば安く買い増しのチャンス
    • 2024年は市場環境が良すぎたため、一時的な評価損は想定内
    • 長期投資の視点を持ち、市場の波に動じないことが重要

まとめ

新NISAの運用開始から1年以上が経過し、初めて評価損が発生しました。

  • 2024年の相場は株高・円安のダブルの恩恵を受けて評価益が大きく増加
  • 2025年に入り、
    • トランプ関税や市場不安定化で株安が進行
    • 円高が進み、外貨建て資産の評価額が低下
    • 特にインド株(Nifty50)の下落が影響

しかし、動画投稿者はこの状況を長期投資の視点で「ニュートラルな状態に戻った」と捉え、今後の買い増しチャンスと見ています。

NISAでの投資は、長期目線で市場の上下を冷静に捉え、計画的に運用することが重要です。

特に、

  • 毎月積み立て投資を活用する
  • 為替リスクを考慮して分散投資する
  • 証券会社のポイント還元などを賢く活用する

こうした視点を持つことで、市場変動に振り回されることなく、資産形成を継続できるでしょう。

本記事がNISA運用の参考になれば幸いです。今後も市場の動向をチェックしながら、賢い投資戦略を考えていきましょう!

編集:ダイヤモンド・ザイ編集部
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