世界の株式時価総額1,470兆円が吹き飛んだ今、なぜ売ってはいけないのか?【トランプショック後の回復シナリオを解説】

※この記事は、YouTube動画「世界の株式時価総額1,470兆円消失・・それでも売らない理由。」の内容をもとに執筆しています。

結論:暴落しても売らない理由は「お金は消えていない」から

2025年4月に発生した「トランプショック」により、世界全体で1,470兆円の株式価値が3日で消失しました。日本の国家予算(約110兆円)の10年分に相当するこの数字を見て、「世界経済が終わる」と感じた方も多いはずです。

しかし本記事では、株式時価総額がなぜ消えるのか、そしてその後どうやって復活していくのかを機関投資家の動きと過去の事例を交えて徹底的に解説していきます。


目次

トランプショックとは?3営業日で世界から1,470兆円が消えた

2025年4月3日、米国が発表した総合関税によって、株式市場は激しく動揺。特にS&P500は2日連続で4%以上の急落、わずか3日間で世界全体の株式時価総額は約1,470兆円も減少しました。

  • 4月3日(1日間)だけで米国株から250兆円が消失
  • 日米合計で1日500兆円の時価総額が蒸発
  • S&P500は5000ポイント付近まで急落

これほどの急変動は、100年に7回しか起きていない歴史的事象です。


そもそも「時価総額が消える」とはどういうことか?

ここで誤解しがちなのが「企業価値が焼失した」という表現です。これは物理的に資産が燃えたわけではなく、株価が下がることで評価額が減少したという意味です。

言い換えると、お金はどこかに「消えた」のではなく「移動した」だけなのです。

  • 株式市場 → 債券・ゴールド・現金へ
  • リターンは低くても安全な資産に一時退避
  • 株価が戻ればまた資金も戻る

つまり、「お金の避難所」が変わっただけであり、世界全体のお金の総量は減っていないのです。

暴落のメカニズム:機関投資家が仕掛けて、回復も導く

株式市場の大半(約8~9割)は、機関投資家が取引しています。暴落の始まりから回復まで、彼らの行動がマーケットを支配しているのです。

暴落の4ステップ

ステップ内容
① 事件発生と初動下落トランプショックや疫病、金融危機などが引き金に。ヘッジファンドやクオンツが即時売却。
② セリングクライマックス個人投資家が損切り、SNSでは「株やめます」がトレンドに。株式相場は絶望の縁へ。
③ 底打ちと横ばい機関投資家がポジションを軽くして静観。徐々に買いの兆しが見え始める。
④ 回復開始グッドニュースが増え、株価が徐々に上昇。個人投資家は戻るタイミングを失いがち。

実例:リーマンショックの教訓

2008年9月にリーマン・ブラザーズが破綻し、S&P500は1ヶ月で30%下落、金融株は最大90%も急落しました。

しかしその後、FRBによる金融緩和などを受け、2009年3月から劇的な回復を遂げています。

時期状況
2008年9月リーマン破綻、暴落開始
2008年10月~2009年3月底値模索・絶望の期間
2009年3月以降政策支援により回復開始

暴落のたびに「今度こそ世界が終わる」と言われましたが、歴史は常に回復してきました


個人投資家がやるべきことは「積み立て」と「継続」

短期で売買を繰り返す機関投資家に、個人投資家が正面から勝つことは困難です。

しかし個人には、時間と自由という最大の武器があります。

個人投資家の強み

項目個人投資家機関投資家(例:ヘッジファンド)
投資目的資産形成(家族・老後)顧客の資産管理・成績
投資期間10~30年の長期四半期・年次評価
行動制限自由・放置可能評価や規制で制限あり
戦略積立投資・ドルコスト平均法リスク調整・タイミング投資

つまり、「何もしない」が最強戦略になることすらあります。


なぜ「売らない」のか?その理由は明確

  • お金は消えたのではなく、移動しただけ
  • 暴落は短期、回復は長期
  • 長期積立投資なら底値でも購入できる
  • 機関投資家の戦略と個人投資家の武器は違う

現在のような下落相場こそ、積み立て投資家にとっては絶好の仕込み時です。


まとめ:暴落の先にあるのは「欲望による回復」

株価は「エレベーターで落ちて、階段で上る」と言われますが、回復の起点は人間の「もっと儲けたい」という欲望です。

そのため、いずれ必ず資金は株式市場に戻ってきます。

最後に強調したいのは以下の点です:

  • 歴史は必ず回復してきた
  • 下落相場こそが長期投資のチャンス
  • 暴落は避けられないが、恐れる必要はない

たとえ時価総額1,470兆円が消えたとしても、売らないことが最終的に勝つ投資家の行動であることを、歴史が証明しています。


「相場に残る者が勝者」
これが投資の最もシンプルで最も難しい真実なのかもしれません。

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