日経平均6万5000円台でも資産は減る?AI・半導体相場の裏で進む優待株・高配当株の調整と「涙のナンピン」戦略

本記事は、YouTube動画『日経バブルも資産崩壊中!涙のナンピン』の内容を基に構成しています。

目次

日経平均はバブル的上昇、それでも個人投資家の資産は減っている

2026年5月25日、日経平均株価は6万5000円台を記録し、日本株市場は一見すると非常に強い相場となっています。わずか1年ほど前には3万円台だったことを考えると、日経平均は短期間で2倍近く上昇したことになり、まさに「日経バブル」と呼びたくなるような状況です。

しかし、動画内で語られている重要なポイントは、日経平均が大きく上昇しているにもかかわらず、すべての投資家が利益を得ているわけではないという点です。むしろ、優待株や高配当バリュー株を中心に保有している投資家の中には、日経平均が上がっている日に資産が大きく減っている人も少なくないとされています。

この背景には、現在の日本株相場が「全体上昇」ではなく、AI関連株、半導体関連株、ハイテク株に資金が集中する相場になっていることがあります。指数だけを見ると強い相場に見えますが、実際には上がっている銘柄と下がっている銘柄の差がかなり大きくなっています。

AI・半導体関連株が相場をけん引している

現在の日経平均を押し上げている中心は、AI、半導体、ハイテク関連株です。動画では、キオクシア、藤倉、ソフトバンクグループなどが強い値動きを見せている銘柄として取り上げられています。

キオクシアは上場後に安値を付けた場面もありましたが、その後は大きく上昇し、非常に強い相場を形成しています。藤倉も一時的な調整を挟みながら再び大きく上昇しており、ハイボラティリティながらもAI関連株として注目されています。ソフトバンクグループも大きく下げた後に急反発しており、日経平均を押し上げる存在になっています。

一方で、動画内では「ここから買いに行くのは怖い」という率直な見方も示されています。すでに大きく上昇した銘柄は、上昇余地があるとしても、急落リスクも大きくなります。特に短期間で何倍にもなった銘柄は、少しの材料で大きく下落する可能性があるため、慎重に見る必要があります。

高配当株・優待株には厳しい相場が続いている

日経平均が上がっている一方で、三菱UFJ、みずほ、三菱重工、任天堂など、個人投資家に人気のある大型株やバリュー株には厳しい動きも見られます。

特に動画で強調されているのは、小売関連株や優待株の弱さです。イオン、ツルハ、セブン&アイ、マツキヨココカラ、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス、JMホールディングスなど、日常生活に身近な企業の株価が大きく調整していると紹介されています。

こうした銘柄は、AI・半導体株のような派手な成長期待で買われるタイプではありません。そのため、資金が成長株に集中している局面では、どうしても出遅れたり、売られたりしやすくなります。

ただし、見方を変えると、日経平均が高値圏にあるにもかかわらず、個別では安くなっている銘柄が増えているとも言えます。つまり、指数だけを見て「今は高すぎる」と判断するのではなく、個別銘柄ごとに配当利回り、優待内容、業績、財務内容を見ることが重要になります。

ゴールドウインをナンピン買いした理由

動画では、投稿者が実際に購入した銘柄として、ゴールドウインが紹介されています。証券コードは8111です。

ゴールドウインはスポーツウェアを手掛ける企業で、「ザ・ノース・フェイス」など認知度の高いブランドを扱っています。2025年には株式分割を行い、以前よりも個人投資家が買いやすい価格帯になりました。また、分割後も100株から株主優待を受けられる点が注目されています。

株価はジグザグしながら右肩下がりとなっており、動画内では年初来安値を付ける場面もあったと説明されています。そのため、投稿者は「さすがに安くなってきた」と判断し、家族名義も含めて買い増しを行ったとしています。

ゴールドウインの魅力として挙げられているのは、配当利回りが約3.3%あることに加え、株主優待の価値が高い可能性がある点です。3月権利ではTシャツやタオルセットなどの選べる優待があり、過去にはフリマサイトなどで比較的高い価格で取引されていた例もあるとされています。

仮に優待価値を3,000円程度と見積もっても、配当と合わせた総合利回りは4%台後半になる可能性があります。さらに9月権利では割引券もあり、使い方によっては総合利回りがさらに高まる可能性があります。

もちろん、優待の実質価値は人によって異なります。自分で使うのか、家族で使うのか、換金価値を重視するのかによって評価は変わります。ただ、動画内では「少なく見積もっても魅力がある」と判断されており、インカム目的の投資先として注目されています。

イズミを購入した理由

もう1つの購入銘柄として紹介されているのが、イズミです。イズミは中四国地方を中心にスーパーマーケットやショッピングモールを展開している企業で、地域によっては非常に身近な存在です。

動画では、イズミを「イオンのような業態」と表現しています。スーパーだけでなく、モール型の商業施設も展開しており、地域密着型の小売企業として一定の存在感があります。

イズミも直近で株価が大きく下落しており、動画内では1日で約3.3%下げたと紹介されています。ただ、株式分割によって1株あたりの価格が下がり、100株単位でも買いやすくなっています。株価が900円前後という水準であれば、個人投資家でも比較的手を出しやすい銘柄と言えます。

配当利回りは約3.3%程度とされており、スーパー業態としては魅力的な水準です。加えて、株主優待もあります。100株保有で、買い物時に使える割引券が年2回もらえるほか、クオカードを選択できる仕組みもあると説明されています。

特にイズミの店舗を日常的に利用する人にとっては、優待の実質価値が高くなります。近くに店舗があり、普段の買い物で使えるのであれば、配当と優待を合わせた総合利回りはかなり魅力的になる可能性があります。

今の相場で見るべきはインカムゲイン

動画全体を通して重要な考え方は、株価の短期的な値動きではなく、インカムゲインに注目するという点です。

日経平均が6万5000円台まで上昇している一方で、自分の保有株が下がると、投資家心理としてはかなり苦しくなります。しかし、配当や優待が安定している銘柄であれば、株価が一時的に下がっても、長期保有によって一定のリターンを得られる可能性があります。

例えば、配当利回りが5%の銘柄であれば、単純計算では10年保有すると投資元本の半分程度を配当で回収できることになります。もちろん、減配や業績悪化のリスクはありますが、株価の値上がり益だけを狙うよりも、精神的には安定しやすい投資方法です。

動画では、今のように相場が混沌としている局面では、「潰れにくい企業」「配当が安定している企業」「優待価値がある企業」を中心に見ることが、負けにくい投資につながるとされています。

注目されていた小売・優待関連銘柄

動画では、購入銘柄以外にも、株価が下がってきている注目銘柄が複数紹介されています。

イオンは、以前は3,000円台だった株価が大きく下がり、1,400円台まで下落していると説明されています。小売業界全体が弱い中で、イオンもその影響を受けていると見られています。

ツルハホールディングスは、イオングループのドラッグストア大手として紹介されています。株価は大きく上げた後に下落しているものの、配当利回りと優待を合わせた総合利回りは魅力的な水準になっているとされています。

セブン&アイ・ホールディングスも安値圏にある銘柄として取り上げられています。配当利回りは約3.3%、優待利回りも加えると総合利回りが高まるため、気になる銘柄として紹介されています。

マツキヨココカラ、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス、JMホールディングスも、株価が下がってきている銘柄として挙げられています。特にJMホールディングスは「肉のハナマサ」などを運営しており、200株保有で肉の優待がある点が個人投資家にとって魅力とされています。

高配当・優待銘柄にも分散して注目

動画では、小売以外にもナック、レック、JR九州、みずほリース、ワキタ、SANKYOなどが取り上げられています。

ナックはダスキンの代理店大手で、配当利回りが約4.4%と高く、さらに化粧品系の株主優待もあると紹介されています。株価が下がっているため、総合利回りの高さが目立つ銘柄です。

レックは日用品メーカーで、配当利回りが約3.1%、さらに2,000円相当の商品優待があるとされ、総合利回りでは5%を超える可能性があると説明されています。

JR九州は、最近株価が下がってきている銘柄として紹介されています。配当利回りは約3.4%で、優待の価値も考えると総合利回りが高いと見られています。鉄道株は地域経済や観光需要の影響を受けますが、優待投資家からは根強い人気があります。

みずほリースは、株価が調整しているものの、配当利回りが4%近くまで上がっていると紹介されています。リース会社は高配当株として注目されることが多く、安定配当を重視する投資家にとっては候補になりやすい銘柄です。

ワキタは建設機械の商社で、配当利回りが約5.9%と非常に高い水準にあるとされています。さらにホテルの利用券1万円分の優待もありますが、大阪でしか使えない点には注意が必要です。また、配当性向が高い点もリスクとして意識する必要があります。

SANKYOはパチンコ関連企業として紹介されています。株価は高値から大きく下がっており、配当利回りは約4.8%程度とされています。パチンコ業界は長期的には厳しいと言われることもありますが、過去には復活した経緯もあり、高配当銘柄として注目されています。

ナンピンは危険だが、考え方次第では戦略になる

今回の動画タイトルにもある「涙のナンピン」とは、保有株が下がったところで追加購入し、平均取得単価を下げる行為を指します。

ナンピンは、使い方を間違えると非常に危険です。業績が悪化している企業や、将来性が大きく損なわれている企業を下がるたびに買い増すと、損失がさらに膨らむ可能性があります。

しかし、業績が安定しており、財務も健全で、配当や優待も維持できそうな企業であれば、株価下落時の買い増しが長期的には有効になることもあります。動画内でのゴールドウインやイズミの購入も、単なる感情的なナンピンではなく、配当利回り、優待価値、業績、自己資本比率などを確認したうえでの判断として語られています。

つまり、ナンピンそのものが悪いのではなく、「なぜ買い増すのか」を説明できるかどうかが重要です。株価が下がっているから買うのではなく、事業内容や財務内容を見たうえで、割安感とインカムの魅力があると判断できる場合に限って検討すべきです。

投資では精神的な安定も重要になる

動画の後半では、投資の話から少し離れ、職場で体調を気遣われたエピソードが語られています。

投稿者は、胃カメラや大腸カメラの検査を受けるために有給申請をしたところ、上司から呼び出され、怒られるのかと思ったら体調を心配されたと話しています。その配慮が嬉しかった一方で、退職を考えていた気持ちが揺らいだとも語られています。

この話は一見、投資とは関係がないように見えます。しかし、長く投資を続けるうえでは、生活や仕事、健康、精神状態が大きく影響します。相場が悪いときに無理をして判断すると、冷静さを失いやすくなります。逆に、生活基盤や精神面が安定していると、株価下落時にも落ち着いて判断しやすくなります。

また、投稿者は過去の就職活動で「上司になったら何を大事にするか」と聞かれ、「部下の体調です」と答えたエピソードも紹介しています。人の体調を気遣うことの大切さを改めて感じたという話は、投資だけでなく、人生全体に通じる内容です。

まとめ

今回の動画では、日経平均が6万5000円台まで上昇する一方で、優待株や高配当株を中心に保有している投資家の資産が減っているという、現在の日本株市場のねじれが語られていました。

AI・半導体関連株が強く、指数を押し上げている一方で、小売株、優待株、バリュー株には厳しい調整が続いています。しかし、こうした局面は、見方を変えれば安くなった優良銘柄を拾うチャンスにもなります。

動画内では、ゴールドウインとイズミを実際に購入した銘柄として紹介し、配当利回り、株主優待、業績、財務内容を確認したうえで、インカム重視の投資判断を行っていることが説明されていました。

日経平均だけを見ていると、今の相場は非常に強く見えます。しかし、個別銘柄を見ると、すでに大きく下がっている銘柄も多く存在します。こうした混沌とした相場では、短期的な値動きに振り回されるのではなく、配当や優待といったインカムゲインを重視し、長期的に保有できる銘柄を選ぶ姿勢が重要になります。

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