【日本株25銘柄を徹底分析】2026年の勝ち組・負け組が鮮明に!キオクシア、三菱重工、日本製鉄など今後の注目ポイント

本記事は、YouTube動画『【必見】日本株の人気25銘柄を一気に分析|2026年後半の勝ち組と負け組』の内容を基に構成しています。

2026年の日本株市場では、人気銘柄の間で株価パフォーマンスに大きな格差が生まれています。

半導体メモリー大手のキオクシアホールディングスは年初から株価が約3.6倍になった一方、助川電気工業は約29%下落しました。どちらも投資家から注目されている人気銘柄ですが、その明暗は大きく分かれています。

今回取り上げる人気25銘柄のうち、2026年10月26日時点で日経平均株価の上昇率を上回った企業は15社、下回った企業は10社でした。

しかし、興味深いのは、株価が上昇している企業の業績が必ずしも好調とは限らず、反対に株価が下落している企業でも利益が大幅に増加しているという点です。

今後半年間、これまでの勝ち組が上昇を続けるのか、それとも負け組との逆転が起こるのでしょうか。

今回は、人気25銘柄を業種別に分析しながら、株価と業績予想の関係、今後の決算で確認すべきポイントを詳しく解説します。

なお、株価騰落率や業績予想は原則として2026年10月26日時点の動画内データを使用しています。

目次

日本株の人気25銘柄で勝ち組と負け組が鮮明に

業種別では電子部品が圧倒的な強さ

まず、人気25銘柄を事業内容によって6つのグループに分類すると、株価パフォーマンスに大きな差があることが分かります。

2026年の年初から10月26日までの株価騰落率について、各グループの中央値を比較すると、次のようになります。

業種グループ年初来騰落率の中央値
電子部品+117%
半導体・メモリー+58%
電線・光・素材+44%
エンタメ・消費+22%
金融・通信・投資+12%
防衛・重工・エネルギー約-20%

最も好調だった電子部品と、最も低迷した防衛・重工・エネルギーでは、約137ポイントもの差が開いています。

特に強かったのは、AIやデータセンター関連の需要拡大から恩恵を受ける企業です。

日経平均を上回った15銘柄のうち、11銘柄が半導体、電子部品、電線、光関連企業でした。

一方、防衛・重工・エネルギー関連の4銘柄は、すべて年初からマイナスとなっています。

防衛予算の拡大などによって成長が期待される分野でも、必ずしも株価が上昇するわけではないことが分かります。

半導体関連株への集中には注意が必要

好調な半導体・電子部品関連株ですが、同じ成長テーマに依存していることはリスクにもなります。

2026年10月22日、関連する11銘柄の株価は1日平均で6.0%下落しました。

一方、それ以外の14銘柄の平均下落率は1.2%でした。

同日の米国市場でも半導体株指数が6.7%下落しており、半導体関連銘柄が世界的に売られたことが分かります。

つまり、複数の銘柄に投資していても、それらが同じAI・半導体需要に依存していれば、実質的には同じリスクを抱えている可能性があります。

銘柄数を増やすだけでは、十分な分散投資にならないということです。

過去6年間では勝ち組の約4割が半年後に失速

動画では、過去6年間の10月26日時点における人気25銘柄の株価動向も分析しています。

その結果、日経平均を上回っていた事例は70回あり、その後の半年間も日経平均を上回ったのは41回でした。

割合にすると約59%です。

残りの29回、約41%は、その後の半年間で日経平均を下回りました。

つまり、10月時点で勝ち組だった銘柄でも、約4割は翌年春までの半年間で相対的に失速していたことになります。

年初来の株価上昇率だけで今後の成績を予測することは難しいといえます。

ただし、この分析は現在人気の25銘柄を過去にさかのぼって調査したものであり、日本株市場全体に当てはまる確率ではありません。

株価と業績予想の関係から4つに分類する

動画で特に重視しているのが、株価のパフォーマンスと企業の業績予想の関係です。

株価が日経平均に勝ったかどうかだけでなく、企業が年度当初に発表した利益予想を、その後引き上げたかどうかを比較しています。

この2つの指標によって、25銘柄を次のように分類します。

分類条件銘柄数
勝ち組株価が日経平均を上回り、利益予想も上方修正9社
負け組株価が日経平均を下回り、利益予想も上方修正なし6社
ねじれ株価と利益予想の方向が一致しない7社
別途分析通期利益予想を公表していない3社

ここで重要なのは、会社が利益予想を据え置いているからといって、業績が悪いとは限らないことです。

例えば、三菱重工業は利益予想を据え置いていますが、前年度と比較すると大幅な増益を見込んでいます。

反対に、利益予想を引き上げていても、その中身が一時的な利益に依存している場合は注意が必要です。

半導体・メモリー関連株:キオクシアとSUMCOの対照的な動き

キオクシア:株価は高値から65%下落、それでも利益は拡大予想

人気25銘柄の中で、最も大きく上昇したのがキオクシアホールディングスです。

2026年の年初から10月26日までに株価は約3.6倍になりました。

しかし、6月22日には年初のおよそ10.4倍まで上昇しており、そこから約65%下落しています。

高値から見ると株価は約3分の1になった計算です。

一方、企業業績には異なる動きが見られます。

2026年4~6月期の営業利益は1兆2,700億円とされ、前年同期の449億円から大幅に増加しました。

この3カ月間だけで、前年度通期の営業利益8,704億円を超えています。

さらに、会社が示した4~9月期の営業利益予想は3兆1,600億円です。

ここから4~6月期の実績を差し引くと、7~9月期だけで約1兆8,900億円の営業利益を見込んでいる計算になります。

つまり、業績予想上は利益拡大が続いているにもかかわらず、株価は高値から大きく調整しているのです。

これは、株価が先行して将来の高成長を織り込み、その後、市場の期待値が変化した可能性を示しています。

キオクシアの注目点は、四半期ごとの利益予想です。

10月30日の決算では、7~9月期の実績に加え、10~12月期の見通しが焦点になります。

10~12月期の利益予想が7~9月期を下回れば、利益成長のピークが近づいているとの見方が強まる可能性があります。

アドバンテスト:業績予想の上方修正が続くか

半導体検査装置大手のアドバンテストは、年初から58%上昇しています。

2026年7月には通期営業利益予想を6,275億円から8,460億円へ引き上げました。

株価が日経平均を上回り、利益予想も上方修正されているため、典型的な勝ち組に分類されます。

ただし、今後も株価上昇が続くかどうかは、すでに引き上げられた利益予想をさらに上回る成長を示せるかに左右されます。

10月28日の決算で、営業利益予想8,460億円が再び引き上げられるかが注目されます。

イビデン:営業利益率20%を維持できるか

半導体パッケージ基板などを手掛けるイビデンは、年初から145%上昇しています。

8月には通期営業利益予想を900億円から1,270億円へ引き上げました。

さらに、4~6月期の営業利益率は21.8%となり、前年同期の18.1%から改善しています。

営業利益率とは、売上高に対して営業利益がどの程度残るかを示す指標です。

例えば営業利益率20%なら、売上高100円に対して20円の営業利益を稼いでいることになります。

イビデンについては、10月29日の決算で利益率20%以上を維持できるかが重要です。

浜松ホトニクス:年初来24%上昇も日経平均との差はわずか

浜松ホトニクスは年初から24%上昇しました。

日経平均の上昇率23.5%をわずかに上回っています。

同社はこれまでに業績予想を2回引き上げていますが、株価のパフォーマンスでは市場平均と大きな差はありません。

注目すべきは、次回決算で明らかになる2026年9月期通期の最終的な業績です。

業績予想の上方修正が実際の利益としてどの程度実現したかが、その後の評価を左右する可能性があります。

SUMCO:赤字なのに株価は58%上昇

半導体シリコンウエハー大手のSUMCOは、キオクシアとは対照的な状況です。

株価は年初から58%上昇していますが、2026年4~6月期の営業損益は11億円の赤字でした。

さらに、1~9月期の会社予想も63億円の営業赤字となっています。

つまり、実際の業績は赤字なのに、株価は将来の回復を先取りして上昇しているのです。

ただし、会社予想を四半期別に分解すると、7~9月期は小幅な黒字を見込んでいる計算になります。

そのため、次の決算で実際に黒字転換できたかが重要になります。

黒字転換が確認できれば、市場が先行して織り込んだ業績回復が現実になり始めたと評価できます。

反対に赤字が続けば、株価の先行上昇が過大だったとの見方が強まる可能性があります。

なお、SUMCOの株価は7月14日の高値からすでに約57%下落しています。

電子部品関連:太陽誘電と村田製作所で利益率に約4倍の差

太陽誘電:株価は2.4倍でも営業利益率は5.1%

電子部品関連で注目されるのが、太陽誘電と村田製作所です。

両社は、電子回路に欠かせない積層セラミックコンデンサーなどを主力製品としています。

太陽誘電の株価は年初から約2.4倍になりました。

2026年8月には、通期営業利益予想を300億円から450億円へ引き上げています。

しかし、4~6月期の営業利益率は5.1%にとどまっています。

株価が大きく上昇している一方で、利益率はまだ低い水準です。

市場は現在の収益力よりも、今後の利益率改善を期待している可能性があります。

11月5日の決算では、この5.1%という営業利益率がどこまで改善するかが焦点になります。

村田製作所:営業利益率19.6%の高収益企業

村田製作所も年初から91%上昇しています。

4~6月期の営業利益率は19.6%と、前年同期の14.8%から大幅に改善しました。

太陽誘電の5.1%と比較すると、およそ4倍の利益率です。

それでも、株価の上昇率では太陽誘電の方が上回っています。

この違いは、市場が両社に期待する内容の差として考えることができます。

太陽誘電には、低い利益率からの改善が期待されています。

一方、村田製作所には、すでに高い利益率を維持できるかが問われています。

村田製作所の10月30日の決算では、営業利益率20%近い収益力が続いているかが重要になります。

電線・光関連:AIデータセンター需要が成長を後押し

古河電気工業:光関連事業が赤字から黒字へ

古河電気工業は年初から約2.8倍となり、人気25銘柄の中で2番目の上昇率でした。

注目されているのは、データセンター向けの光関連事業です。

2026年4~6月期の光関連事業の利益は92億円となり、前年同期の赤字から黒字へ転換しました。

AIデータセンターでは、大量のデータを高速で通信する必要があり、光ファイバーや光関連部品の重要性が高まっています。

古河電工の株価上昇は、こうした需要拡大によって赤字事業が利益を生み出す事業へ変化したことを評価していると考えられます。

今後は、この事業の利益拡大が継続するかが重要です。

岡本硝子:赤字からの黒字転換が焦点

岡本硝子は年初から約2.1倍になりました。

ただし、2026年4~6月期の営業損益は1億3,200万円の赤字です。

会社の通期営業利益予想は1億9,200万円の黒字ですが、予想は据え置かれています。

現時点では業績回復への期待が株価に先行して反映されている状況です。

SUMCOと同様に、今後の決算で実際に黒字化できるかが重要になります。

JX金属:営業利益率31.3%を維持できるか

JX金属は年初から44%上昇しました。

2026年4~6月期の営業利益率は31.3%と高水準で、8月には利益予想も引き上げています。

ただし、その利益には銅価格などの市況改善や、鉱山会社の持分に関連する利益も含まれています。

そのため、営業利益率31.3%という数字だけで本業の実力を判断することには注意が必要です。

銅価格の上昇などの追い風や一時的な利益を除いても、高い収益性を維持できるかが焦点になります。

フジクラ:業績予想は2倍でも株価は高値から49%下落

フジクラは年初から37%上昇しています。

会社は業績予想を2回引き上げ、その結果、利益予想は当初の約2倍になりました。

しかし、株価は2026年5月の高値から約49%下落しています。

業績予想が大幅に改善していても、株価が上昇し続けるとは限らないことを示す例です。

市場がそれ以上の成長を期待していれば、予想の上方修正だけでは株価を支えきれないことがあります。

今後は、2回引き上げた利益予想がさらに上方修正されるかが注目されます。

日本製鉄:利益予想1,000億円上方修正の裏に国内事業の悪化

株価は年初からわずか3.1%上昇

日本製鉄は年初から3.1%の上昇にとどまり、日経平均を大きく下回っています。

一方、2026年8月4日には、通期事業利益予想を5,300億円から6,300億円へ引き上げました。

上方修正額は1,000億円です。

通常、利益予想の上方修正は株価にとって好材料と考えられます。

しかし、日本製鉄の株価はほとんど上昇していません。

その理由を考えるには、上方修正の内訳を見る必要があります。

国内の実力利益は900億円下方修正

日本製鉄が実力ベースと呼ぶ利益の見通しは7,000億円で据え置かれました。

しかし、その中身には大きな変化がありました。

国内事業の実力利益は、5月時点の4,700億円から8月には3,800億円へ引き下げられています。

わずか3カ月間で900億円、約19%の下方修正です。

一方、海外事業の利益見通しは900億円引き上げられました。

海外事業の改善には、買収したUSスチールの利益貢献が大きく関係しています。

さらに、事業利益予想の1,000億円の上方修正には、在庫評価などの調整要因も含まれています。

つまり、表面的には1,000億円の上方修正ですが、国内の本業については収益環境が悪化しているということです。

このような状況では、投資家が上方修正を素直に評価しない可能性があります。

日本製鉄の注目点は、国内実力利益3,800億円の見通しです。

11月5日の決算で、この数字がさらに引き下げられるのか、それとも下げ止まるのかが重要になります。

業績予想の上方修正は、金額の大きさだけでなく、どの事業で利益が増えたのかを確認する必要があります。

防衛・重工関連:国策銘柄なのに4社すべてが下落

三菱重工業:株価は下落しても業績は大幅増益

2026年の日本株市場では、防衛関連銘柄の不振が目立っています。

その代表が三菱重工業です。

株価は年初から8.9%下落し、3月2日の高値からは約33%下落しています。

会社の通期業績予想も据え置かれているため、今回の分類では負け組に含まれます。

ところが、実際の業績を見ると状況は異なります。

2026年4~6月期の事業利益は1,596億円で、前年同期の967億円から約65%増加しました。

同期間の受注高は2兆224億円です。

さらに、受注残高は約14兆円という大きな規模になっています。

通期事業利益予想は5,400億円で、前年度実績を約25%上回る水準です。これらの四半期実績と通期見通しは、三菱重工業の決算資料でも確認できます。

三菱重工

つまり、株価は下落していても、実際の利益は大幅に増えているのです。

三菱重工で重要なのは14兆円の受注残高

三菱重工業の今後を判断するうえで、重要な指標が受注残高です。

受注残高とは、顧客から注文を受けているものの、まだ売上として計上されていない契約の金額を指します。

受注残高が大きい企業は、将来の売上につながる仕事をすでに確保していると考えられます。

ただし、受注残高が減少したからといって、直ちに事業が悪化したとは限りません。

受注していた製品を納入し、売上に計上した結果として残高が減ることもあるためです。

重要なのは、新規受注高と受注残高をセットで確認することです。

新規受注が減少し、受注残高も継続的に減少するようであれば、将来の成長に対する見方を変える必要があります。

11月6日の決算では、この受注動向が重要な判断材料になります。

IHI:利益急増の背景には約400億円の不動産売却益

IHIは年初から13%下落しています。

一方、通期利益予想は2,400億円から2,500億円へ引き上げました。

株価は負けているものの、業績予想は改善しているため、ねじれ銘柄に分類されます。

ただし、4~6月期の営業利益が前年同期の約3.5倍になった背景には、約400億円の不動産売却益が含まれています。

不動産売却益は一時的な利益であり、毎年繰り返し発生するものではありません。

さらに、同期間の受注高は3,607億円で、前年同期より15%減少しました。

そのため、IHIについては一時的な利益を除いた収益力と、新規受注の回復が重要です。

東洋エンジニアリング:黒字転換予想でも株価は28%下落

東洋エンジニアリングは年初から28%下落しています。

前年度は190億円の営業赤字でしたが、今年度は30億円の営業黒字を見込んでいます。

ただし、黒字転換の予想は据え置かれています。

今後は、実際に黒字転換を実現できるかに加えて、新規受注が増えているかを確認する必要があります。

助川電気工業:人気25銘柄で最大級の下落

助川電気工業は年初から29%下落し、今回の25銘柄の中でも特に厳しい株価パフォーマンスとなっています。

同社は5月に業績予想を引き上げているため、株価と利益予想の方向が一致していません。

注目点は、2026年9月期の営業利益が、上方修正後の予想である12億8,000万円に到達したかどうかです。

金融・通信・投資関連:株価が上がっても利益予想は据え置き

東京海上ホールディングス:年初来51%上昇

東京海上ホールディングスは年初から51%上昇しました。

10月26日には、2026年の年初来で最も高い終値を付けています。

しかし、4~6月期の修正純利益は前年同期を下回り、会社の通期利益予想も据え置かれています。

株価は大幅に上昇しているものの、業績予想は引き上げられていない状態です。

今後は、修正純利益が前年同期を上回る水準まで回復するかが重要になります。

三菱UFJフィナンシャル・グループ:経常利益は58%増

三菱UFJフィナンシャル・グループは年初から33%上昇しています。

2026年4~6月期の経常利益は前年同期比58%増となりました。

一方、通期純利益目標の2兆7,000億円は据え置かれています。

銀行株は金利環境や貸出動向、債券運用などの影響を受けますが、今回の分析では経常利益の伸びに注目しています。

11月13日の決算で、高い利益成長が続いているかが確認ポイントになります。

ソフトバンクグループ:保有資産価値と借入金が重要

ソフトバンクグループは年初から3%下落しています。

さらに、6月の高値からは51%下落しました。

同社は通期利益予想を公表していません。

保有する株式や投資資産の評価額によって損益が大きく変動するため、通常の事業会社とは異なる分析が必要です。

そこで重要になるのが、保有資産の価値と負債の関係です。

資産価値が増加していても、借入金などの負債が大きければ、株主に帰属する実質的な価値は限定される可能性があります。

11月10日の決算では、保有資産の価値と借入金の水準が焦点になります。

NTT:利益成長の停滞が課題

NTTは年初から12%上昇していますが、日経平均の上昇率には届いていません。

会社の通期営業利益予想は1兆7,100億円で、前年度とほぼ同水準です。

予想は据え置かれています。

安定した収益を持つ企業である一方、株価の上昇には利益成長が必要になる可能性があります。

11月4日の決算では、営業利益が前年同期比でどの程度伸びるかが注目されます。

ソニーフィナンシャルグループ:修正純利益の動向に注目

ソニーフィナンシャルグループは年初から14%下落しています。

会社の修正純利益予想は1,100億円で据え置かれています。

株価は市場平均を下回り、利益予想も上方修正されていないため、負け組に分類されます。

今後は、修正純利益が会社予想に沿って推移しているかが重要です。

消費・エンタメ関連:任天堂、サンリオ、オリエンタルランドの明暗

ヤマハ発動機:利益予想を1,800億円から2,600億円へ上方修正

ヤマハ発動機は年初から55%上昇しています。

2026年8月には、通期営業利益予想を1,800億円から2,600億円へ引き上げました。

上方修正額は800億円です。

株価が市場平均を上回り、利益予想も引き上げられているため、勝ち組に分類されます。

11月6日の決算では、通期営業利益2,600億円の達成に向けて利益が順調に積み上がっているかが注目されます。

サンリオ:年初来31%上昇でも1年前からは10%下落

サンリオは年初から31%上昇しています。

ただし、1年前と比較すると株価は約10%下落しています。

これは、2025年秋に高値を付けた後に下落し、2026年に入ってから一部を取り戻しているためです。

同社の2026年4~6月期の営業利益率は43.1%でした。

非常に高い水準ですが、前年同期の46.9%からは低下しています。

会社の業績予想も据え置かれています。

今後は、利益率が再び改善するかが重要です。

年初来で株価が上昇しているからといって、長期的な上昇トレンドが続いているとは限りません。

オリエンタルランド:年初来上昇でも前年比ではマイナス

東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは、年初から13%上昇しています。

しかし、1年前と比較すると約6%下落しています。

会社の通期利益予想は減益見通しのまま据え置かれています。

そのため、10月29日の決算で減益予想に修正があるかが重要になります。

来園者数や客単価、施設運営コストなどが、今後の収益を左右する要因です。

任天堂:年初来19%下落、前年比では33%下落

任天堂は年初から19%下落しています。

さらに、1年前と比較すると33%の下落です。

一方、2026年4~6月期の営業利益は前年同期の約2.5倍になりました。

通期営業利益予想は3,700億円で、前年度とほぼ同じ水準に据え置かれています。

四半期業績は好調でも、通期では大幅な利益成長を見込んでいないことになります。

任天堂の株価が今後回復するためには、四半期の好調が継続し、通期予想の引き上げにつながるかが重要です。

11月5日の決算では、通期営業利益3,700億円の見通しを変更するかが注目されます。

人気25銘柄の勝ち組・負け組・ねじれを一覧で比較

ここまでの分析を、株価と利益予想の方向によって整理します。

勝ち組9銘柄

株価が日経平均を上回り、利益予想も引き上げた企業です。

銘柄注目ポイント
アドバンテスト通期利益予想8,460億円の再上方修正
イビデン営業利益率20%超の維持
浜松ホトニクス上方修正後の通期業績の着地
太陽誘電営業利益率5.1%からの改善
村田製作所営業利益率19.6%の維持
古河電気工業光関連事業の利益成長
JX金属一時要因を除いた高収益の維持
フジクラ利益予想の追加上方修正
ヤマハ発動機営業利益2,600億円の達成見通し

これらの企業では、すでに高い成長期待が株価に反映されている可能性があります。

そのため、業績が好調であるだけでなく、市場の期待をさらに上回れるかが重要になります。

負け組6銘柄

株価が日経平均を下回り、利益予想も上方修正されていない企業です。

銘柄注目ポイント
三菱重工業受注残高約14兆円と新規受注
東洋エンジニアリング黒字転換と新規受注
NTT営業利益の成長率
ソニーフィナンシャルグループ修正純利益の進捗
オリエンタルランド減益予想の修正
任天堂通期営業利益3,700億円の上方修正

特に三菱重工業は、株価が下落している一方で実際の利益が大幅に増加しているため、今後の決算によって評価が変化する可能性があります。

ねじれ7銘柄

株価と利益予想の方向が一致していない企業です。

銘柄状況
岡本硝子株価は勝ち、予想は据え置き
東京海上HD株価は勝ち、予想は据え置き
三菱UFJ FG株価は勝ち、目標は据え置き
サンリオ株価は勝ち、予想は据え置き
日本製鉄株価は負け、予想は上方修正
IHI株価は負け、予想は上方修正
助川電気工業株価は負け、予想は上方修正

このグループは、株価が業績に先行している場合と、業績の改善が株価に反映されていない場合に分かれます。

そのため、業績予想の中身を詳しく確認する必要があります。

通期利益予想を公表していない3銘柄

キオクシア、SUMCO、ソフトバンクグループは、今回の比較に用いた通期利益予想を公表していないため、別の指標で評価します。

キオクシアでは四半期ごとの営業利益予想、SUMCOでは四半期損益の黒字転換、ソフトバンクグループでは保有資産価値と負債の関係が重要になります。

過去の統計では負け組の逆転も珍しくない

ここまでを見ると、株価が大きく上昇している企業ほど有利に感じるかもしれません。

しかし、動画で紹介されている過去6年間の統計では、必ずしもそうではありません。

10月26日時点で年初から株価が下落していた事例は50回ありました。

そのうち32回、64%は半年後に株価が上昇していました。

一方、日経平均を上回っていた事例70回のうち、半年後に株価が上昇していたのは49回、70%でした。

両者の違いは6ポイントです。

また、10月26日時点で日経平均を下回っていた63回のうち、31回はその後の半年間で日経平均を上回りました。

過去の集計では、負け組から勝ち組への逆転も一定の割合で起きていたことになります。

ただし、今回の分析対象は現在人気の25銘柄を後から選んだものです。

銘柄選定に偏りがあるうえ、観測数も限られているため、将来の上昇確率を示すものではありません。

年初から2倍以上になった銘柄は急落リスクにも注意

今回の25銘柄の中で、年初から2倍以上に上昇したのは次の5社です。

  • キオクシア
  • 古河電気工業
  • イビデン
  • 太陽誘電
  • 岡本硝子

動画で紹介された過去6年間の分析では、10月26日時点で株価が年初から2倍以上になっていた事例が12回ありました。

そのうち4回は、次の半年間の途中でさらに20%以上下落する場面がありました。

割合にすると約33%です。

大幅に上昇した銘柄ほど、その後の値動きが大きくなる可能性があります。

特に信用取引を利用している場合は、途中の大幅な下落によって追証や強制決済につながるリスクがあります。

また、半導体やAI関連株を複数保有している場合も注意が必要です。

企業名が異なっていても、同じ需要拡大を背景に株価が上昇しているため、市場の期待が変化すると同時に下落することがあります。

2026年10~11月の決算で確認したい注目銘柄

2026年10月末から11月にかけて、日本株の主力企業の決算発表が集中します。

10月28日のアドバンテスト、29日のイビデン、30日のキオクシアなど、半導体関連企業の決算が続く予定です。

ライブドアニュース+1

動画で示された主な確認予定日と注目ポイントは次のとおりです。

日付銘柄確認したい数字
10月28日アドバンテスト営業利益予想8,460億円
10月29日イビデン営業利益率20%
10月29日オリエンタルランド通期減益予想
10月30日キオクシア四半期ごとの営業利益
10月30日村田製作所営業利益率19.6%
11月4日NTT営業利益の伸び
11月5日日本製鉄国内実力利益3,800億円
11月5日任天堂営業利益予想3,700億円
11月5日太陽誘電営業利益率の改善
11月6日三菱重工業新規受注と受注残高
11月6日ヤマハ発動機営業利益2,600億円への進捗
11月10日ソフトバンクG保有資産価値と借入金
11月13日三菱UFJ FG経常利益の伸び

日程は動画内で紹介された予定であり、変更される可能性があります。

特に重要なのは三菱重工業と日本製鉄

今回の25銘柄の中でも、今後の決算によって投資家の評価が変化する可能性がある企業として、三菱重工業と日本製鉄が挙げられています。

三菱重工業は、株価が低迷する一方で、利益が大幅に増加しています。

受注残高も大きく、今後の収益拡大を支える可能性があります。

一方、日本製鉄は利益予想が引き上げられているにもかかわらず、国内事業の収益力には下方修正が見られます。

この2社は、株価と業績の関係を考えるうえで対照的です。

三菱重工業では好調な業績が継続するか、日本製鉄では国内事業の収益悪化が止まるかが焦点になります。

日本株投資で重要なのは株価よりも利益予想の変化

今回の分析から分かるのは、株価の上昇率だけでは企業の実態を判断できないということです。

例えば、キオクシアは高値から株価が大幅に下落しているものの、会社の利益予想では成長が続いています。

SUMCOは赤字が続いているにもかかわらず、株価が上昇しています。

三菱重工業は増益を見込んでいるのに、株価は年初から下落しています。

日本製鉄は利益予想を上方修正したものの、国内事業では大幅な下方修正が行われています。

このように、同じ株価上昇や業績改善でも、背景は企業によって異なります。

そのため、投資判断では、現在の株価が上昇しているかどうかよりも、利益予想がどのように変化しているか、そしてその利益がどの事業から生まれているかを確認することが重要です。

特に今後の決算では、業績予想の上方修正そのものだけでなく、その背景にある数量増加、利益率改善、一時的な売却益、市況変動などを区別する必要があります。

まとめ:2027年春に向けて日本株の勝ち組は入れ替わるのか

2026年10月26日時点の日本株市場では、AI・半導体・電子部品関連銘柄が大きく上昇する一方、防衛・重工関連株などは低迷しています。

人気25銘柄のうち、日経平均を上回ったのは15銘柄、下回ったのは10銘柄でした。

しかし、株価が上昇している企業のすべてで業績予想が引き上げられているわけではありません。

反対に、株価が低迷している企業の中にも、三菱重工業のように利益成長が続いている企業や、日本製鉄のように利益予想が引き上げられている企業があります。

過去6年間の分析では、10月時点で日経平均を上回っていた銘柄の約4割が、その後の半年間で日経平均を下回りました。

現在の勝ち組が2027年春まで勝ち続ける保証はありません。

今後の日本株を分析するうえで重要なのは、年初来の株価上昇率よりも、企業が発表する利益予想の変化と、その中身を確認することです。

特に2026年10月末から11月にかけて発表される決算は、人気25銘柄の評価が変化する重要な機会になります。

これまで好調だった半導体関連企業がさらなる利益成長を示せるのか。そして、株価が低迷している三菱重工業や日本製鉄などに見直しの動きが広がるのか。

2027年春に向けた日本株の勝ち組と負け組を判断するうえで、今後の企業決算が重要な材料となりそうです。

※本記事は動画内容の紹介と情報提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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