ゴールド(金)が4,000ドル割れへ急落!下落理由とは?今後の価格見通しを徹底解説

本記事は、YouTube動画『ゴールド(金)大幅下落↓4,000ドル割れ↓下落理由&今後の見通しは?』の内容を基に構成しています。

2026年に入り、これまで歴史的な上昇を続けてきたゴールド(金)が大きな調整局面を迎えています。ニューヨーク金先物価格は一時5,300ドル台まで上昇したものの、その後急落し、ついに4,000ドルを割り込む展開となりました。

「有事の金」と呼ばれるゴールドですが、中東情勢の悪化や金融市場の混乱が起きたにもかかわらず、なぜ価格は下落しているのでしょうか。

本記事では、ゴールド急落の背景や複数の下落要因、今後の見通し、さらにゴールド投資を続けるべきかについて、初心者にも分かりやすく詳しく解説します。

目次

ゴールド価格は高値から約25%下落

ニューヨーク金先物は、年初からヘッジファンドや個人投資家によるレバレッジ取引を背景に急騰し、一時5,370ドル付近まで上昇しました。

しかし、その後は25日移動平均線付近まで調整しながら推移し、2月には各国中央銀行による金購入を支えに再び5,300ドル付近まで上昇します。

ところが、中東での戦争をきっかけに相場の流れが大きく変化しました。

これまで何度も価格を支えてきた4,400ドル付近のサポートラインを下抜けると、その後は反発しても4,400ドルが今度はレジスタンスラインとして機能し、価格は押し戻され続けています。

2026年6月25日時点では4,000ドル近辺まで下落し、高値から約25%もの値下がりとなりました。

短期的には非常に弱いチャート形状となっており、テクニカル分析では依然として下落トレンドが継続していると判断されています。

200日移動平均線を割り込み長期トレンドにも変化

チャートを3年間に広げると、ゴールドは2024年から非常に強い上昇トレンドを形成していました。

約2年間で価格はおよそ2.5倍にまで上昇し、多くの投資家が恩恵を受けました。

しかし今回、市場関係者が特に注目しているのが200日移動平均線です。

ゴールドは2023年10月以来、およそ2年8か月ぶりに200日移動平均線を下回りました。

さらに今後は75日移動平均線が200日移動平均線を上から下へ抜ける「デッドクロス」が発生する可能性も高まっています。

デッドクロスは中長期的な下落シグナルとして知られており、このまま弱気相場が続けば3,600ドル付近まで下落する可能性も意識されています。

それでも長期では依然として大幅な上昇

短期チャートだけを見ると悲観的になりがちですが、長期的に見ると状況は少し異なります。

2024年初めと比較すると現在でも約2倍の価格水準を維持しています。

また2025年初めから見ても約1.5倍という高い価格帯です。

そのため、今回の下落は長期上昇相場の中で起きた比較的大きな調整局面と考えることもできます。

資産分散を目的としてゴールドを保有している投資家であれば、慌てて売却する必要はないという見方もできます。

なぜ戦争が起きているのに金は下落したのか

一般的にゴールドは「有事の金」と呼ばれています。

戦争や金融危機が発生すると安全資産として買われる傾向があります。

しかし今回は逆の動きとなりました。

その理由は、市場全体が急激な混乱に陥ったことで、投資家が現金を確保する必要に迫られたためです。

原油や株式などリスク資産が急落し、多くの投資家が追加証拠金(追証)への対応や資金確保を迫られました。

その際、もっとも換金しやすく利益も出ていたゴールドが優先的に売却されたのです。

ゴールドは5,000ドルを超える歴史的高値圏にあり、多くの保有者が含み益を抱えていました。

そのため、市場参加者はまず利益が出ているゴールドを売却し、現金化する動きが広がりました。

株式市場では半導体バブルが資金を吸収

ゴールドが売られたもう1つの理由は、資金の流れが大きく変化したことです。

S&P500は3月に下落したものの、その後は力強く反発しました。

特に市場をけん引したのが半導体関連株です。

半導体株指数SOX指数は4月以降18日連続で上昇する歴史的な強さを見せました。

さらに、

・AMD
・Micron
・Intel
・Marvell Technology
・Arm

といった半導体関連企業は、わずか数か月で株価が2倍近くまで上昇する銘柄も現れました。

短期間で大きな利益を狙う投資家にとって、値動きが鈍くなったゴールドよりも、勢いのある半導体株へ資金を移したくなるのは自然な流れです。

こうした資金シフトがゴールド価格の下落を加速させました。

ドル高もゴールドには逆風

さらに大きな下落要因となったのがドル高です。

ドルインデックスを見ると6月以降はドル高が加速しています。

ドル円は161円台後半まで円安が進みましたが、これは円が弱いだけではなく、ドルそのものが世界的に買われていることを意味します。

ユーロやポンドに対してもドル高が進行しました。

その背景には、6月5日に発表された強いアメリカ雇用統計があります。

さらにFOMCでは政策金利こそ据え置かれたものの、市場ではFRBが従来よりも利上げに積極的な姿勢へ転換したとの見方が広がりました。

これまで声明文にあった利下げに関する文言が削除され、新FRB議長ケビン・ウォーシュ氏もインフレ抑制を最優先する姿勢を示しました。

市場では早ければ9月利上げという見方まで浮上しています。

ドイツ銀行では年内2回、場合によっては3回の利上げ予想まで示されています。

一般的にゴールドはドル建てで取引されます。

ドルが高くなると、海外投資家にとってゴールドは割高になるため需要が減少し、価格には下押し圧力がかかります。

投資銀行の見通し引き下げも重荷

6月に入るとウォール街の主要投資銀行もゴールド価格の見通しを相次いで引き下げました。

こうしたレポートは機関投資家の投資判断にも影響を与えるため、市場心理をさらに悪化させる要因となっています。

また、世界最大級のゴールドETFであるGLDを見ると、2025年の上昇局面では売買が活発だったものの、2026年4月以降は出来高が減少しています。

価格だけでなく市場参加者の熱量そのものも低下していることが分かります。

ゴールド関連投資信託はどうなっているのか

楽天証券で購入できる代表的なゴールド関連ファンドにも影響が出ています。

三菱UFJ純金ファンドは基準価格が4万8,647円となり、1年間では約33.9%、3年間では132%という高いリターンを維持しています。

一方、レバレッジ型の商品であるゴルナスは6月25日に4%下落し、資産総額もピーク時の約2,000億円超から1,631億円まで減少しました。

また、楽天ゴールドファンドは設定時期が2026年1月と高値圏だったため、現時点では基準価格が下落しています。

しかし、今後もゴールドを資産分散の一部として保有したいのであれば、一括投資ではなく積立投資という方法も選択肢の1つになります。

今後のゴールド相場はどうなるのか

短期的にはテクニカル面で弱気シグナルが重なっています。

200日移動平均線の割り込みやデッドクロスの可能性を考えると、しばらく下落基調が続く可能性は否定できません。

また、ドル高や利上げ観測が続けば、ゴールドには引き続き逆風となるでしょう。

一方で、ゴールドは長期的にはインフレ対策や地政学リスクへの備えとして重要な資産であることに変わりはありません。

価格が大きく下落した局面では、長期投資家にとっては積立投資を始めるタイミングとして検討する余地もあります。

重要なのは短期の値動きだけに振り回されず、自身の資産配分や投資目的に合わせて冷静に判断することです。

まとめ

ゴールドが4,000ドルを割り込んだ背景には、単一の理由ではなく複数の要因が重なっています。

中東情勢による市場混乱で現金化需要が高まったこと、半導体株への資金シフト、FRBの利上げ観測によるドル高、さらに投資銀行による価格見通しの引き下げなどが同時に発生し、ゴールド価格を押し下げました。

短期的にはテクニカル面でも弱気相場が続く可能性がありますが、中長期では依然として2024年以降の大幅な上昇トレンドの中にあるとの見方もできます。

資産形成においてゴールドを保有する目的がリスク分散であるなら、短期的な価格変動だけで判断せず、長期的な視点で投資を続けることも重要です。今後はFRBの金融政策やドル相場、インフレ動向、中東情勢などがゴールド価格を左右する重要なポイントとなるでしょう。

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