本記事は、YouTube動画『株上昇乗れてない多数/三井物産 新安値/スペースX爆上げ』の内容を基に構成しています。
日経平均株価がついに7万円目前まで上昇し、史上最高値圏を更新する展開となっています。一見すると日本株市場は絶好調に見えますが、実際には多くの個人投資家が「上昇の恩恵を感じられていない」と感じているようです。
指数だけを見ると強気相場そのものですが、市場の内部を見ると必ずしも全面高ではなく、一部の大型株や半導体関連銘柄だけが相場を牽引している状況が浮かび上がります。
本記事では、現在の日本株市場の実態や年初来安値を更新した注目銘柄、さらにアメリカ市場で話題となっているスペースX関連銘柄の急騰について詳しく解説します。
日経平均は7万円目前へ到達
日経平均株価は一時7万円にタッチし、終値ベースでも6万9404円を記録しました。
また、TOPIXも史上最高値圏に位置しており、日本株市場全体としては非常に強い状態が続いています。
年足チャートで見ても、日経平均とTOPIXはともに歴史的高値付近を推移しており、日本株の強さが際立っています。
しかし、実際に投資家が利益を得られているかというと、状況は少し異なります。
動画内で実施されたアンケートでは3464票の回答が集まり、結果は以下のようになりました。
・全然乗れていない:55%
・そこそこ乗れている:34%
・めちゃくちゃ乗れている:11%
つまり、指数は大きく上昇しているにもかかわらず、実際にその恩恵を十分受けている投資家は約1割しかいないという結果になっています。
なぜ指数だけが上がるのか
現在の相場を理解するうえで重要なのが、「指数上昇=市場全体の上昇ではない」という点です。
実際に騰落レシオを見ると106程度となっており、過熱感を示す200近辺には程遠い水準です。
通常、本当に市場全体が強い相場では、多くの銘柄が一斉に買われるため騰落レシオも大きく上昇します。
しかし今回は違います。
新高値銘柄より新安値銘柄の方が多い
特に象徴的なのが年初来高値と年初来安値の比較です。
プライム市場で年初来高値を更新した銘柄はわずか41銘柄でした。
一方で、年初来安値を更新した銘柄は55銘柄も存在しています。
日経平均が史上最高値圏にいるにもかかわらず、新安値銘柄の方が多いというのは非常に特徴的な現象です。
これは少数の大型株だけが指数を押し上げ、多くの銘柄はむしろ苦戦していることを示しています。
そのため、「自分だけが乗れていない」と感じる必要はありません。
市場全体で見ても、多くの投資家が同じ感覚を持っていると考えられます。
三井物産をはじめ商社株が苦戦
年初来安値を更新した代表的な銘柄として三井物産が挙げられています。
現在の指標は以下の通りです。
・PER:14.5倍
・PBR:1.52倍
・配当利回り:約2.93%
2024年から2025年にかけて商社株は投資家から非常に高い人気を集めました。
特に著名投資家の投資報道などもあり、「商社ブーム」とも言える状況が続いていました。
しかし現在は流れが変わっています。
商社全体が弱い動き
三井物産だけでなく、
・伊藤忠商事
・住友商事
・三菱商事
なども軒並み下落しています。
これまで市場を牽引してきた商社株が調整局面に入っていることが分かります。
人気セクターであっても永遠に上昇し続けるわけではなく、相場の主役は常に入れ替わるという典型的な事例と言えるでしょう。
JR東海と東京メトロも下落継続
鉄道株も厳しい状況が続いています。
JR東海
JR東海は年初来安値を更新しました。
指標は以下の通りです。
・PER:7.1倍
・PBR:0.63倍
・配当利回り:約0.95%
業績見通しも減益予想となっており、投資家からの評価は厳しくなっています。
東京メトロ
東京メトロも上場以来の安値圏を更新し続けています。
週足チャートを見ると、ほぼ一貫した下落トレンドとなっており、売り圧力の強さが目立ちます。
現在の指標は以下の通りです。
・PER:15.4倍
・PBR:1.05倍
・配当利回り:約3.31%
利回り面では魅力が出始めていますが、市場ではまだ積極的な買いが入る状況には至っていません。
半導体関連銘柄が相場を牽引
一方で、日本株市場の主役は依然として半導体関連銘柄です。
レーザーテックの勢いが止まらない
レーザーテックは売買代金ランキングでも上位を維持し、株価は9万円台に到達しています。
4月頃には2万円台だったことを考えると、驚異的な上昇率です。
投資家の間では「そのうち100万円銘柄になるのではないか」という声も出るほど勢いがあります。
アドバンテストが3万円回復
アドバンテストも大きく上昇しました。
ついに株価は3万円台を回復し、過去最高値である3万2500円付近も視野に入っています。
この水準を突破すれば、再び史上最高値更新という展開も期待されています。
その他の強い銘柄
市場では以下のような銘柄も買われています。
・イビデン
・東京精密
・スクリーンホールディングス
・SUMCO
・太陽誘電
・JX金属
・三井金属
特に半導体や電子部品関連への資金流入が目立っています。
三井ハイテックがストップ高
決算発表を受けて三井ハイテックが急騰しました。
株価は15.66%上昇し、ストップ高を記録しています。
これまで決算発表のたびに下落するケースが続いていたため、市場の期待値はそれほど高くありませんでした。
しかし今回は第1四半期から業績上方修正を発表したことで、市場が好感した形となっています。
期待値が低かった銘柄ほど、好材料が出た際のインパクトが大きくなる典型例と言えるでしょう。
アメリカ市場ではスペースX関連銘柄が急騰
アメリカ市場ではスペースX関連銘柄が大きな話題となっています。
株価は前日に19.6%上昇し、その後の時間外取引でも約10%上昇するなど、お祭り状態となっています。
事前には「バリュエーションが高すぎる」という意見も多く見られましたが、実際には予想を大きく上回る勢いで買われています。
アメリカ市場も半導体主導
アメリカ市場でも構図は日本と似ています。
NASDAQは史上最高値圏。
S&P500も史上最高値圏。
さらに半導体指数も高値近辺で推移しています。
日本市場もアメリカ市場も、半導体関連が相場を支える中心的な存在になっている状況です。
今後の注目イベント
市場参加者が注目しているイベントも控えています。
FOMC
6月18日にはFOMCが開催されます。
日本時間では翌19日の午前3時に結果が公表される予定です。
FRB議長の発言内容次第では、株式市場や為替市場が大きく動く可能性があります。
決算シーズン到来
7月からは本格的な決算シーズンが始まります。
企業業績が株価を大きく左右する時期となるため、個別銘柄の値動きはさらに激しくなるでしょう。
さらに、
・雇用統計
・CPI(消費者物価指数)
・各種企業決算
など重要イベントが続くため、市場は引き続き神経質な展開が予想されます。
まとめ
日経平均株価は7万円目前という歴史的な高値圏に到達していますが、その恩恵を実感できている投資家は決して多くありません。
実際には新高値銘柄より新安値銘柄の方が多く、市場全体が全面高になっているわけではなく、一部の半導体関連銘柄や大型成長株が指数を押し上げている状況です。
一方で三井物産をはじめとする商社株や鉄道株は苦戦が続いており、銘柄選びによって結果が大きく分かれる相場となっています。
今後はFOMCや企業決算など重要イベントが続くため、指数だけを見るのではなく、どのセクターに資金が集まっているのかを見極めることがこれまで以上に重要になりそうです。


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