本記事は、YouTube動画『日本人があまり知らないイギリスの日本ブーム』の内容を基に構成しています。
近年、イギリスでは日本への旅行が人気を集めています。訪日観光への関心が高まる背景には、日本の食文化やアニメ、ゲームなどがイギリス社会に広く浸透していることもあると考えられます。
日本文化の人気といえば、寿司やラーメン、カツカレーなどを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、実際にイギリスで広がっている日本ブームは、それだけではありません。
日本のわらびもちがロンドンの高級百貨店で販売され、ガンダムのプラモデル専門店が進出しています。ポケモンカードは高額で取引される一方、窃盗事件の標的にもなっています。
さらに、日本発祥の学習法である公文式が現地の子どもたちに広く利用され、日本庭園も長年にわたって親しまれています。
今回は、食品、アニメ、玩具、教育、庭園という幅広い分野から、日本人には意外と知られていないイギリスの日本ブームについて詳しく紹介します。
イギリスで日本文化の人気が広がっている背景
イギリスと日本の文化交流には長い歴史がありますが、近年は日本の文化や商品に触れる機会が以前よりも増えています。
特に日本食は、イギリス社会で身近な存在になりつつあります。
寿司はスーパーマーケットでも販売され、ラーメン専門店も広がっています。また、イギリス独自の発展を遂げた日本食として知られているのがカツカレーです。
イギリスのカツカレーは、日本のカレーライスとは異なる形で提供されることもありますが、現地では日本を代表する料理の1つとして認識されています。
こうした日本食の普及に加えて、アニメやゲームなどを通じて日本文化に関心を持つ人も増えています。
さらに、TikTokやInstagramなどのSNSによって、それまで一部の愛好家にしか知られていなかった日本の商品が、短期間で一般消費者に広がる事例も見られます。
その代表例が、日本の和菓子をヒントにした「もちアイス」です。
イギリスで「もちアイス」が大人気に
雪見だいふくに似た「Little Moons」が大ヒット
イギリスで人気になっている日本由来のスイーツの1つが、もちアイスです。
日本でいえば「雪見だいふく」のように、柔らかいもち生地でアイスクリームを包んだ商品です。
もともと、こうしたスタイルのアイスクリームはアメリカなどでも人気になっていましたが、イギリスでは現地企業の「Little Moons(リトルムーンズ)」が大きな成功を収めました。
Little Moonsは2010年代半ばから徐々に知名度を高め、2021年にはTikTokをきっかけに爆発的な人気を獲得しました。
特に、購入した商品を紹介したり、独特の食感を楽しむ動画を投稿したりする動きが広がり、若い世代を中心に話題となりました。
TikTokが公開している事例によれば、Little Moonsは2021年2月、イギリスのスーパーマーケットTescoにおいて、2020年12月と比較して売上が1,300%増加したとされています。
当初は限られた百貨店や小売店で扱われていましたが、人気の拡大に伴って販売網が広がり、一般的なスーパーマーケットでも購入できるようになりました。
日本由来の味だけでなく、独自のフレーバーも展開
Little Moonsの特徴は、日本のもちアイスという発想を取り入れながら、現地の好みに合わせた商品を開発していることです。
例えば、ストロベリーチーズケーキや柚子チーズケーキといったフレーバーがあります。
一方で、抹茶のような日本らしい味も販売されています。
日本の食品が海外で人気になる場合、必ずしも日本と同じ味や食べ方が受け入れられるとは限りません。
現地の食文化と組み合わされることで、新しい商品として発展していくこともあります。
Little Moonsの成功は、その代表的な事例といえるでしょう。
日本のわらびもち専門店がロンドンに進出
「甘味処鎌倉」が2025年11月にロンドンで開店
もちアイスに続いて、さらに日本らしい和菓子もイギリスに進出しています。
2025年11月30日、日本国内でわらびもち専門店を展開している「甘味処鎌倉」が、ロンドンに店舗をオープンしました。
出店先は、イギリスの老舗百貨店「John Lewis & Partners(ジョン・ルイス)」です。
甘味処鎌倉はすでにアジアを中心に海外展開を進めていましたが、ロンドンへの出店はヨーロッパ市場への進出という意味でも重要な出来事となりました。
わらびもちは日本では広く知られる和菓子ですが、海外では寿司やラーメンほど一般的ではありません。
そのため、ロンドンに専門店が開店し、オープン当初には行列ができるほどの注目を集めたという点は興味深いところです。
わらびもち10切れが約4,000円という価格
さらに注目されるのが、商品の販売価格です。
動画によると、きなこのわらびもち10切れ入りの商品が18ポンドで販売されているといいます。
動画内では、日本円に換算すると約4,000円に近い価格として紹介されています。
抹茶のわらびもちは、さらに高い価格に設定されているとのことです。
日本の感覚では、わらびもちに4,000円近い金額を支払うことに驚く人もいるでしょう。
もっとも、海外で日本の食品を販売する場合、原材料の調達費用や輸送費、人件費、店舗の賃料などが価格に反映されます。
また、現地では日本の伝統的なスイーツが特別感のある商品として評価されている可能性もあります。
ただし、価格が高いことや開店当初に行列ができたことだけで、長期的な需要の規模まで判断できるわけではありません。
それでも、わらびもちのような比較的専門性の高い日本の和菓子が、ロンドンの百貨店で販売されるようになったことは、日本食文化の広がりを示す事例といえます。
ガンダムのプラモデル専門店がロンドンに進出
2026年7月に「ガンダムベースロンドン」が登場
日本のアニメ文化も、イギリスで存在感を強めています。
動画では、2026年7月、ロンドン中心部のカムデンタウンに、ガンダムのプラモデルを扱う専門店「ガンダムベースロンドン」がオープンしたと紹介されています。
ガンダムのプラモデルは、一般に「ガンプラ」と呼ばれています。
1979年に放送が始まったアニメ『機動戦士ガンダム』を起点とするガンダムシリーズは、日本では長年にわたり幅広い世代に親しまれてきました。
その関連商品であるガンプラも、1980年代から日本の模型文化を代表する商品の1つとなっています。
動画によれば、ガンダムベースはすでにドイツのデュッセルドルフにも展開されており、ロンドンはヨーロッパで2店舗目にあたるということです。
日本では昔からガンダムのファンが多く存在していますが、近年はヨーロッパでもガンプラの人気が高まり、関連イベントなども開催されるようになっています。
SNSによるファン交流が人気拡大の背景に
ガンプラの人気が海外で広がっている背景の1つとして、動画ではSNSを通じたファン同士の交流が挙げられています。
ガンプラは、単に購入して飾るだけの商品ではありません。
自分でパーツを組み立て、塗装や加工を加えたり、独自の作品に仕上げたりする楽しみがあります。
そのため、完成した作品を写真や動画で公開することと相性がよく、SNS上で世界中のファンが作品を共有できます。
言語が違っていても、完成した模型の写真を見れば、その技術や工夫を理解しやすいという特徴もあります。
こうした交流が、海外におけるガンプラの認知度を高める一因になっていると考えられます。
また、ロンドンのカムデンタウンは、音楽やファッション、サブカルチャーとの結びつきが強い地域として知られています。
そのような場所に日本のプラモデル専門店が進出したという点も、日本のアニメ文化がイギリスで一定の市場を形成していることを示す動きとして注目されます。
ポケモンカードの人気が過熱し、窃盗事件も発生
高額カードを狙った犯罪がイギリスで問題に
一方、日本発祥の商品が人気になりすぎた結果、社会問題が発生している事例もあります。
それがポケモンカードです。
ポケモンカードは、日本だけでなく世界各国で人気を集めており、特に希少性の高いカードはコレクターの間で高額取引されています。
中には、日本円で数百万円、あるいはそれ以上の価格が付くカードもあります。
このように価値が高騰したことで、カード専門店やコレクターを狙った犯罪も起こっています。
動画では、イギリスのチェシャー州にある店舗で約6万ポンド相当のカードが盗まれた事件が紹介されています。
この事件については、チェシャー警察も2026年7月3日に公表しています。
警察の発表によると、2026年4月8日、ウォリントンのカード専門店「Celestial Collectables」が窃盗被害に遭い、約6万2,000ポンド相当のポケモンカードが盗まれました。
犯行に関与した兄弟は罪を認め、その後、いずれも実刑判決を受けています。
さらに動画では、マンチェスターで窃盗組織の拠点が捜索され、約25万ポンド、日本円にして約5,000万円相当の希少なカードが押収された事件も紹介されています。
この約25万ポンドの事件については、動画内の情報として扱う必要がありますが、少なくとも高額なポケモンカードを狙った犯罪がイギリスで実際に発生していることは確認できます。
フランスでは約30万ユーロのカードが強奪される事件も
こうした事件はイギリスだけで起きているわけではありません。
2026年4月には、フランス南西部のドルドーニュ県で、ポケモンカードのコレクターが自宅で強盗被害に遭う事件が発生しました。
報道によると、犯人の1人は配達員を装って住宅を訪問し、住人を銃で脅したうえで、共犯者とともにカードを持ち去ったとされています。
被害額は約30万ユーロとされ、動画では日本円で約4,800万円に相当すると紹介されています。
高額なカードが保管されていることを狙った計画的な犯行だった可能性も指摘されています。
また、動画では、希少なカードが犯罪組織のマネーロンダリングに利用されているのではないかという疑念にも触れています。
マネーロンダリングとは、犯罪によって得られた資金の出所を分かりにくくする行為です。
高額な収集品は、売買価格が品物の希少性や状態、購入者の評価によって大きく変わるため、不正な資金移動に悪用されるリスクが指摘されることがあります。
ただし、ポケモンカードが実際にどの程度マネーロンダリングに利用されているのかについては、個別の捜査結果などを確認する必要があります。
ポケモンカード市場全体を犯罪と結びつけて考えるべきではありません。
今回の事例から分かるのは、日本発祥の娯楽商品が、ヨーロッパでも高額な資産的価値を持つ商品として取引されるようになっているということです。
イギリスでは日本の「公文式」も広く普及している
公文式の学習教室が600以上も展開
5
食品や玩具とは少し異なる分野でも、日本発祥の仕組みがイギリス社会に浸透しています。
それが、日本の学習法として知られる「公文式」です。
公文式は、1954年に日本の公文公(くもん とおる)氏が考案した学習法を起源としています。
教師が一斉に授業を進めるのではなく、学習者が自分の能力に合った教材を使って、少しずつ学習を進めることを基本としています。
日本では学習塾として広く知られており、全国各地に教室が展開されています。
動画では、イギリス国内で600以上の教室が開かれ、6万人以上の子どもが学んでいると紹介されています。
公文のイギリス・アイルランド向け公式サイトでも、600以上の教室が展開され、6万7,000人以上が学んでいると案内されています。なお、この人数はイギリスとアイルランドを合わせたものです。
日本の学習塾がこれほど多くの現地の子どもたちに利用されていることは、あまり知られていないかもしれません。
日本人駐在員の子どもだけが対象ではない
ロンドンには、日本人駐在員やその家族が多く暮らす地域があります。
例えば、西ロンドンにあるイーリング・ブロードウェイ周辺は、日本人にも比較的なじみのある地域です。
動画では、以前から日本人家族が多く住むマンションの近くに公文式の教室があることなどが紹介されています。
日本人が多い地域には、日本の学校への進学や帰国後の受験に備えるための日本人向け学習塾も存在しています。
しかし、公文式の特徴は、こうした日本人家庭だけを対象としているわけではないことです。
現地のイギリス人家庭を含め、幅広い子どもたちが利用しています。
公文式では、算数・数学だけでなく、英語の学習プログラムも提供されています。
英語を母国語とするイギリスの子どもたちの場合、日本人が外国語として英語を学ぶのとは目的が異なります。
単語のつづりや語彙力、読解力、文章を書く能力など、母国語としての英語力を伸ばす学習が中心になります。
こうした内容についても、公文式の自主学習型の教材が利用されています。
イギリスには1983年から進出していた
公文式がイギリスに進出したのは、最近のことではありません。
公文の公式情報によると、イギリスで最初の学習教室が開設されたのは1983年です。
その後、1990年に関連会社が設立され、1997年には英語を母国語とする子ども向けの英語学習プログラムも導入されました。
つまり、公文式は40年以上にわたってイギリスで展開されてきたことになります。
日本の教育が海外で注目される事例としては、エジプトで日本式教育の要素を取り入れた学校が設立されていることなども知られています。
ただし、公文式の場合は、日本の学校制度そのものを海外に導入するのではなく、日本発祥の学習方法を現地の教育市場に提供しています。
日本で生まれた教育サービスが、文化や言語の異なる国でも利用されているという点が特徴的です。
食品やアニメと違い、日常生活の中で目立ちにくい分野ですが、日本発祥の仕組みがイギリス社会に定着している重要な事例といえるでしょう。
イギリスには100年以上前から日本庭園が存在している
ここまで、比較的新しい日本文化の広がりを紹介してきました。
しかし、イギリスにおける日本文化の受容は最近始まったものではありません。
実は、イギリスには古くから日本庭園が造られており、日本の植物や庭園文化が親しまれてきた歴史があります。
キューガーデンには1910年の日英博覧会に由来する日本建築がある
ロンドン近郊にある「キューガーデン(Kew Gardens)」は、世界的にも知られる植物園です。
その歴史は18世紀にさかのぼり、植物の収集や研究が行われてきました。
イギリスは大英帝国時代、世界各地に植民地を持っており、海外から植物を収集し、栽培方法や利用方法を研究していました。
キューガーデンも、こうした植物学の発展や国際的な植物の移動と深い関係を持っています。
現在、この植物園には日本庭園を再現した「Japanese Landscape」というエリアがあります。
その中心に位置するのが「勅使門」と呼ばれる日本式の門です。
この門は、1910年にロンドンで開催された日英博覧会のために造られたものです。
日英博覧会は、日本の文化や産業などをイギリスに紹介することを目的として開催されました。
当時の日本は、近代化を進めるとともに、欧米諸国との関係を強化していた時代でした。
博覧会では、日本の建築や庭園なども紹介され、多くの来場者が日本文化に触れました。
ただし、現在のキューガーデンにある日本庭園全体が1910年に造られたわけではありません。
キューガーデンの公式情報によると、現在の日本庭園エリアは1996年に整備されたもので、1910年の日英博覧会に由来する勅使門を中心に構成されています。
庭園には日本らしい石組みや砂利、植物などが配置され、日本庭園特有の景観が再現されています。
このように、100年以上前の日本文化紹介の取り組みが、現在のイギリスにも形を変えて残されているのです。
ホランドパークの京都庭園は1991年に造られた
ロンドンにある日本庭園として、もう1つ有名なのがホランドパークです。
ホランドパークは、ロンドン西部のケンジントン地区にある公園で、園内には「京都庭園」と呼ばれる日本庭園があります。
京都庭園は、1991年に開催されたジャパン・フェスティバルに関連して整備されました。
園内には池や滝、石組みなどが配置され、日本庭園の景観を楽しむことができます。
ロンドンの中心部に近い場所で日本的な風景に触れられることから、観光客だけでなく、地元の人々にも親しまれています。
東日本大震災への支援に感謝して「福島庭園」が造られた
ホランドパークには、京都庭園だけでなく「福島庭園」もあります。
福島庭園は、2012年7月24日に一般公開されました。
この庭園が造られた背景には、2011年3月11日に発生した東日本大震災があります。
震災後、イギリスから日本に対してさまざまな支援が寄せられました。
福島庭園は、そうしたイギリスからの支援に対する日本側の感謝の気持ちを表すために整備されたものです。
在英国日本国大使館の記録でも、震災後のイギリスの支援に対する感謝を記念した庭園であることが説明されています。
庭園の設計には、京都の造園家である北山安夫氏が携わりました
日本庭園というと、美しい景観や伝統文化を海外に紹介する施設という印象が強いかもしれません。
しかし、福島庭園のように、国家間の友好関係や歴史的な出来事への思いを形にした庭園もあります。
日本文化が海外で受け入れられている背景には、こうした長年の交流の積み重ねも存在しているのです。
イギリスでは日本の桜も親しまれている
日本庭園に加えて、イギリス各地では日本の桜も見ることができます。
ロンドンには春になると桜が咲く公園や並木道があり、花見を楽しむ人々の姿も見られます。
日本では、桜は春の訪れや新しい生活の始まりを象徴する花として親しまれています。
イギリスでは日本と文化的な意味合いが必ずしも同じではありませんが、桜の美しさは広く評価されています。
キューガーデンも、日本からイギリスにもたらされた植物について紹介しており、桜だけでなく、ツツジや竹、カエデなどもイギリスの庭園文化に取り入れられてきたと説明しています。
日本の植物は、長い年月をかけてイギリスの風景の一部となってきました。
食文化やアニメのように短期間で話題になる日本ブームとは異なり、植物や庭園は、時間をかけてイギリス社会に根付いてきた日本文化の代表例といえるでしょう。
日本ブームは食品やアニメだけでなく、教育や伝統文化にも広がっている
今回紹介した事例から分かるのは、イギリスにおける日本文化の人気が、非常に幅広い分野に及んでいるということです。
もちアイスのように、日本の商品から着想を得て現地企業が独自に発展させたものがあります。
一方で、わらびもちのように、日本の専門店が海外に直接進出する事例もあります。
ガンプラやポケモンカードは、日本で生まれたアニメやゲームの世界観が、国境を越えて支持されている例です。
特にポケモンカードについては、高額な商品を狙った犯罪まで発生しており、人気の拡大が新たな社会問題を生み出している側面もあります。
さらに、公文式のように、日本発祥の教育サービスが現地の子どもたちに利用されている例もあります。
そして、日本庭園や桜のように、100年以上にわたる文化交流を背景としてイギリスに根付いてきたものも存在しています。
SNSの普及によって日本文化が世界へ広がりやすくなった
近年の日本ブームを考えるうえで、SNSの存在も重要です。
かつて海外で日本の商品や文化が広まるには、テレビや雑誌、専門店、口コミなどが大きな役割を果たしていました。
しかし現在では、TikTokやInstagram、YouTubeなどを通じて、日本の商品や文化が短期間で世界中に紹介されるようになっています。
もちアイスの人気拡大は、その分かりやすい例です。
また、ガンプラのような趣味性の高い分野でも、ファン同士が完成作品や制作技術を共有することで、国を超えたコミュニティーが形成されやすくなっています。
ただし、すべての日本文化がSNSによって普及しているわけではありません。
公文式のように長期間にわたる事業展開によって定着したものもあれば、日本庭園のように歴史的な交流を背景として受け継がれてきたものもあります。
日本文化が海外に広がる経路は、商品や分野によって大きく異なります。
まとめ:イギリスには日本人が知らない日本文化が数多く存在する
イギリスで広がっている日本ブームは、寿司やラーメン、カツカレーといった日本食の人気だけでは説明できません。
もちアイスは現地企業によって大ヒット商品となり、わらびもちの専門店もロンドンに進出しています。
アニメや玩具の分野では、ガンプラやポケモンカードが支持を集めています。特にポケモンカードは、希少な商品が高額で取引されるようになったことで、窃盗や強盗の標的になるという問題も発生しています。
教育の分野では、日本発祥の公文式が長年にわたって展開され、イギリスの多くの子どもたちに利用されています。
さらに、日本庭園や桜は、長い歴史を持つ日英交流の中でイギリス社会に根付いてきました。
こうして見ると、日本の文化は単に一時的な流行として消費されているだけではなく、現地の生活や娯楽、教育、景観など、さまざまな形で取り入れられていることが分かります。
日本人にとっては当たり前のものが、海外では新鮮な商品や文化として評価されることもあります。一方で、日本ではあまり意識されていない分野が、現地では広く普及していることもあります。
イギリスで日本旅行が人気を集めている背景を考えるうえでも、こうした日本文化の広がりは興味深い現象といえるでしょう。
今後も、日本で生まれた商品やサービスが、現地の文化と融合しながら新たな形で発展していく可能性があります。


コメント