本記事は、YouTube動画『今週の米国株まとめ|S&P500は最高値目前、FOMC・円安・日本株急騰を徹底解説』の内容を基に構成しています。
今週の米国株市場は予想以上の底堅さを見せた
今週の米国株市場は、中東情勢や金融政策を巡る不透明感が残る中でも底堅い推移を見せました。
S&P500は週間で0.93%上昇し、7,500ポイント付近まで回復しました。過去最高値の7,609ポイントまであと1%強という水準に達しており、市場は再び最高値更新を視野に入れています。
動画投稿者自身のポートフォリオも大きく回復し、1週間で約474万円の評価額増加となりました。
しかし、この利益は単に「寝ていただけ」で得られたものではありません。
過去にリスクを取り、市場のボラティリティに耐え続けた結果として得られたリターンであり、長期投資家にとって重要なのは下落局面で市場から逃げないことだと強調されています。
長期投資家が理解すべき「ボラティリティへの対価」
株式市場では短期間で資産が増減します。
多くの投資家は下落局面になると不安になり売却したくなりますが、長期的なリターンはその不安に耐えた投資家に与えられます。
今回の市場回復も、その典型例でした。
少しずつ積み上がった利益が長期間にわたって複利で成長し、最終的には大きな資産形成につながります。
そのため、
「少し下がったから売る」
「ニュースが不安だから現金化する」
といった行動は、将来の利益を自ら手放してしまう可能性があります。
ドル円は161円台へ 円安が再加速
今週、日本人投資家にとって特に気になったのが為替市場です。
ドル円は161.3円まで上昇し、週間では0.67%の円安ドル高となりました。
これまで160円付近が為替介入警戒ラインとして意識されていましたが、それを突破して円安が進行しています。
背景には日米金融政策の違いがあります。
FOMC後にドル買いが進んだ理由
今週行われたFOMCでは政策金利の据え置きが決定されました。
これは市場予想通りでしたが、新FRB議長となったウォラー議長の発言が想定以上にタカ派と受け止められました。
議長は、
「FRBは物価安定を最優先する」
という姿勢を強調しました。
市場はこれを、
「利下げを急がない」
「インフレ抑制を優先する」
というメッセージとして受け止めました。
結果としてドル買いが進み、円安要因となりました。
長期金利は一時上昇も最終的には低下
FOMC後には米国長期金利が上昇する場面もありました。
しかし週間ベースでは最終的に低下しています。
債券価格は上昇し、金利低下を示しました。
通常であれば、
- ゴールド
- ビットコイン
なども上昇しやすい環境ですが、今週はそれほど強い反応は見られませんでした。
特にビットコインはやや軟調な推移となっています。
日本株が大幅上昇した理由
今週は日本株が非常に強い動きを見せました。
TOPIXを上回る勢いで日経平均が上昇しています。
背景には中東情勢の改善期待があります。
ホルムズ海峡の安全保障問題が後退し、
「エネルギー供給リスクが低下する」
という見方が広がりました。
日本はエネルギー輸入依存度が高いため、この恩恵を大きく受けた形です。
半導体株が日経平均を牽引
今回の日経平均上昇の最大要因は半導体関連株です。
TOPIXよりも日経平均が大きく上昇したのは、指数構成上、半導体関連銘柄の影響が大きいためです。
市場全体も堅調ですが、特に半導体関連企業の上昇が際立っています。
ドローダウンはわずか0.6% 市場はほぼ最高値圏
現在のS&P500は最高値からわずか0.6%下に位置しています。
6月に入ってレンジ相場が続いていますが、
「相場が悪い」
という状況ではありません。
むしろ、
「最高値圏での調整」
と考える方が自然です。
来週にも再び最高値更新があっても不思議ではない状況です。
一括投資と積立投資、今年はどちらが優勢か
動画では一括投資と積立投資の比較も行われました。
結果として今年は一括投資が優勢となっています。
理由は単純です。
年初から株価が上昇しているため、早い段階で資金を投入した方が有利だったからです。
しかし、これはあくまで結果論です。
事前に株価の動きを正確に予測することはできません。
そのため、
- 一括投資
- 積立投資
どちらを選んでも、長期的に継続できる方法を選ぶことが重要だと説明されています。
中東戦争終結期待が市場を押し上げた
今週最大のニュースは、イスラエルとイランを巡る緊張緩和でした。
トランプ大統領が停戦合意成立を発表し、イラン側も同様の発言を行ったことで市場は大きく反応しました。
ただし、
- 副大統領のスイス訪問中止
- 停戦合意を巡る情報の錯綜
などもあり、完全な解決には至っていません。
それでも市場は、
「最悪期は脱した」
と判断し、リスクオンの流れが強まりました。
ジョン・テンプルトンの名言が示す現在地
動画では著名投資家ジョン・テンプルトンの有名な言葉も紹介されました。
強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、陶酔の中で消えていく
現在の投資家心理を見ると、まだ楽観や陶酔には至っていません。
恐怖と欲望指数も依然として慎重姿勢を示しており、市場参加者の多くはまだ警戒しています。
この状況をテンプルトンの言葉に当てはめると、相場はまだ成長過程にある可能性があります。
S&P500は本当に割高なのか
近年、
「AIバブルだ」
「株価が高すぎる」
という声が増えています。
しかし動画では異なる見方が示されています。
利益成長が株価上昇以上に大きい
S&P500企業の利益成長が非常に強いため、PERなどの割高指標はむしろ低下傾向にあります。
つまり、
株価は上がっている
↓
利益はそれ以上に伸びている
↓
結果として割安化している
という現象が起きています。
特にハイテク企業ではその傾向が顕著です。
VIX急落後の過去データは強気を示唆
今週の特徴的な出来事として、恐怖指数VIXが急低下しました。
過去30年間で同様のケースはわずか4回しかありません。
その後の平均リターンを見ると、
- 半年後:+6.6%
- 1年後:+15.8%
という高い成績を記録しています。
もちろん未来を保証するものではありませんが、過去データ上はポジティブな傾向が見られています。
「市場はあなたより賢い」という重要な考え方
動画終盤では、著名経済学者ケネス・フレンチの考え方も紹介されました。
市場には膨大な情報がすでに織り込まれています。
個人投資家がネットやSNSで得た情報だけで市場を出し抜くことは極めて困難です。
だからこそ、
- 相場予想に依存しない
- タイミングを狙いすぎない
- 市場に長く居続ける
という姿勢が重要になります。
まとめ
今週の米国株市場は、中東情勢の改善期待やFOMC通過を受けて堅調に推移しました。S&P500は最高値目前まで回復し、ドル円は161円台へ上昇、日本株も半導体主導で大きく上昇しています。
一方で、投資家心理はまだ極端な楽観には達しておらず、過去のデータを見る限り、強気相場が継続する余地も残されています。
動画全体を通して一貫していたメッセージは非常にシンプルです。
「タイミングよりタイム」
つまり、市場の先行きを予想しようとするよりも、市場に長く居続けることが資産形成には重要だということです。
短期的なニュースや値動きに振り回されるのではなく、適切なリスクを取りながら淡々と積立投資を続けることこそが、長期的な成功への近道であると改めて示された1週間でした。


コメント