本記事は、YouTube動画『テスタさんが語る株初心者の負け方と成長の考え方』の内容を基に構成しています。
導入
株式投資を始めたばかりの人にとって、最もつらい瞬間は「上がると思って買った株が下がること」です。
しかも、1回だけならまだしも、それが何度も続くと「自分には向いていないのではないか」「なぜ下がったのか分からない」「次にどう立ち回ればいいのか分からない」と混乱してしまいます。
今回の動画では、個人投資家として知られるテスタさんが、自身の初心者時代の経験を振り返りながら、投資で負けたときにどう反省すればよいのか、資金を減らしたときにどう行動すべきか、そしてメンタルが崩れたときにどう相場と向き合うべきかについて語っています。
結論から言えば、株で勝てるようになるために大切なのは、最初から特別な才能を持っていることではありません。
むしろ、負けた理由を丁寧に振り返り、ロットを抑え、自分の実力を過信せず、少しずつ負けを減らしていくことが重要です。
テスタさんも最初から勝てたわけではない
動画の冒頭では、視聴者から「テスタさんのブログを最初から見ているが、3ヶ月目から100万円勝っていて参考にならない」という趣旨の質問が紹介されます。
これに対してテスタさんは、最初の2ヶ月は負けていたと説明しています。
株を始めてすぐに大きく勝てたわけではなく、最初は大きく負け、次の月はその半分くらい負け、その次に少し勝てるようになり、さらにその次の月にもう少し勝てるようになった、という流れだったそうです。
たとえば、イメージとしては次のような流れです。
最初に30万円負ける。
次に15万円負ける。
その後、15万円勝つ。
さらに30万円勝つ。
このように、いきなり勝ち組になったのではなく、徐々に負けが減り、少しずつプラスに変わっていったということです。
ここで重要なのは、テスタさん自身も「何かが急に変わったわけではない」と話している点です。
特別な手法を急に見つけたわけでも、ある日突然、相場が完璧に読めるようになったわけでもありません。
毎日毎日、株を見続け、取引を振り返り、少しずつ上達していった結果として、勝てるようになっていったのです。
初心者の頃は誰でも感情に振り回される
テスタさんは、現在の結果だけを見ると「すごい人」に見えるかもしれないが、初心者の頃は多くの人と同じだったと語っています。
株を始めたばかりの頃は、買った株が少し動くだけでドキドキし、勝てば大喜びし、負ければ大きく落ち込み、含み損になれば祈るような気持ちになったそうです。
さらに、急落したときには指が固まって損切りできず、毎日つらい気持ちで相場を見ていたとも話しています。
これは、多くの初心者が経験することです。
株価が下がっているのに売れない。
損失を確定させるのが怖い。
「戻ってくれ」と祈ってしまう。
そして、さらに下がってから後悔する。
このような経験は、初心者にとって非常に苦しいものです。しかし、テスタさんの話から分かるのは、そうした感情に振り回されること自体は特別な失敗ではないということです。
最初から冷静に損切りできる人ばかりではありません。
大切なのは、その経験から何を学び、次にどう改善するかです。
負けたときは「なぜ下がったのか」より先に考えることがある
動画の中で、視聴者から「上がると思って買った株が下がって損してばかりです。なぜ売られたのか分からず、どう立ち回ればよいのか困っています」という質問が出ます。
これに対してテスタさんは、まず「上がると思った理由」に注目すべきだと話しています。
多くの初心者は、株価が下がった後に「なぜ下がったのか」を考えようとします。
もちろん、それも大切です。
しかし、それ以前に大事なのは、自分がなぜ上がると思ったのかを明確にすることです。
たとえば、決算が良いと思ったから買ったのか。
チャートの形が良いと思ったから買ったのか。
材料が出たから買ったのか。
SNSで話題になっていたから買ったのか。
なんとなく上がりそうだと思ったのか。
この「買った理由」が曖昧なままだと、反省も曖昧になります。
上がると思った理由が間違っていた可能性を考える
テスタさんは、上がると思って買った株が下がったのであれば、まず「上がると思った理由が間違っていた可能性」を考えるべきだと説明しています。
もし、自分が上がると思った理由が当たっていたのに株価が下がったのであれば、その理由自体が市場では評価されなかったということになります。
一方で、そもそも自分の想定が外れていたのであれば、当然ながらその判断材料が間違っていたことになります。
つまり、どちらにしても確認すべきなのは「自分の買い理由が正しかったのか」という点です。
たとえば、決算の数字を見て買ったのであれば、どの数字を見て良いと判断したのかを振り返る必要があります。
売上が伸びていたから買ったのか。
営業利益が増えていたから買ったのか。
会社予想が上方修正されたから買ったのか。
それとも、見た目の利益は良かったが、市場予想には届いていなかったのか。
株式市場では、単純に「決算が黒字だった」「増収増益だった」だけで株価が上がるとは限りません。
市場が期待していた数字より弱ければ、好決算に見えても売られることがあります。
そのため、負けた後の反省では「良い決算だと思ったのに下がった」で終わらせるのではなく、「自分は何を良いと判断し、市場はどこを悪いと見たのか」まで考える必要があります。
逆の取引をしていたら儲かっていた理由を考える
テスタさんは、非常に実践的な考え方として「逆の取引をしていたら儲かっていた理由を考えるべき」と話しています。
上がると思って買った株が下がったのであれば、結果的にはそこで空売りしていれば利益が出ていたことになります。
もちろん、実際に空売りすればよかったという単純な話ではありません。
重要なのは、「なぜ自分は買いだと思ったのに、実際には売りが正解だったのか」を考えることです。
これは、自分の判断のズレを見つけるために役立ちます。
たとえば、自分はチャートが強いと思って買ったが、実際には上値が重く、短期勢の利確が入りやすい位置だったのかもしれません。
自分は材料が良いと思って買ったが、すでに株価には織り込まれていたのかもしれません。
自分は決算が良いと思って買ったが、機関投資家は来期の成長鈍化を見て売っていたのかもしれません。
このように、逆の立場から考えることで、自分が見落としていた視点に気づきやすくなります。
分からないものにお金を入れないことが大切
テスタさんは、なぜ売られたのか分からないものにお金を投資する必要はないとも話しています。
これは、初心者にとって非常に重要な考え方です。
相場では、分からないことがたくさんあります。
なぜ上がったのか分からない。
なぜ下がったのか分からない。
なぜ好材料で売られたのか分からない。
なぜ悪材料なのに上がったのか分からない。
このような状態で大きなお金を入れてしまうと、取引は投資ではなくギャンブルに近くなります。
もちろん、すべてを完璧に理解してからでなければ投資してはいけない、という意味ではありません。
しかし、少なくとも自分なりに「こういう理由で買う」「こうなったら間違いだったと判断する」という基準が必要です。
それがないまま取引を続けると、負けた後に反省することもできません。
紙に書くだけでも練習になる
テスタさんは、分からないうちは実際にお金をかける必要はなく、紙に書いておけばよいと話しています。
これは、いわゆるペーパートレードの考え方です。
実際に買う前に、「この株はこういう理由で上がると思う」と紙やメモに書いておきます。
そして、数日後や数週間後に結果を確認します。
実際に上がったのか。
下がったのか。
上がった理由は想定通りだったのか。
下がった場合、自分の想定はどこで間違っていたのか。
これを繰り返すだけでも、相場を見る力は少しずつ鍛えられます。
しかも、実際にお金を失わずに練習できます。
初心者のうちは、焦って大きな資金を入れるよりも、こうした検証を重ねる方が結果的に近道になる可能性があります。
少し勝てた後ほど過信しやすい
動画では、80万円の資金で20万円ほど稼げたものの、その後18万円損してしまったという質問も取り上げられています。
このようなケースについて、テスタさんは「自分の力を過信してしまうことがある」と説明しています。
投資で少し勝てるようになると、人は自信を持ちます。
もちろん、自信そのものは悪いことではありません。
しかし、問題はその自信が過信に変わることです。
最初は慎重に取引していたのに、勝ちが続くとロットが大きくなる。
「今月も勝たないといけない」と思い始める。
いつの間にか無理な取引が増える。
そして、1回の負けで大きく資金を減らしてしまう。
これは、多くの初心者が経験しやすい失敗です。
本当の実力はトータルで見るべき
テスタさんは、20万円勝って18万円負けたのであれば、トータルでは2万円のプラスであり、それが今の実力だと考えるべきだと話しています。
これは非常に現実的な考え方です。
人は調子が良いときだけを見て、自分の実力を高く見積もりがちです。
たとえば、1ヶ月で20万円勝つと、「このペースなら1年で240万円勝てる」と考えてしまいます。
しかし、実際には良い月もあれば悪い月もあります。
大切なのは、調子の良い月だけを見ることではなく、勝ち負けを含めた平均を見ることです。
20万円勝って18万円負けたなら、結果は2万円プラスです。
それが今の実力だと受け止め、また1から積み上げる姿勢が必要です。
調子が良いときの成績だけで未来を計算しない
投資では、短期間の勝ちをそのまま将来に当てはめてしまうことがあります。
1ヶ月で10万円勝ったから、1年で120万円勝てる。
1週間で5万円勝ったから、1ヶ月で20万円勝てる。
このように考えると、気持ちは大きくなります。
しかし、相場は毎月同じように動くわけではありません。
勝ちやすい時期もあれば、負けやすい時期もあります。
自分の手法に合う相場もあれば、まったく合わない相場もあります。
そのため、短期間の好調だけで自分の実力を判断すると危険です。
むしろ、悪い時期も含めてどれくらい資金を守れるかが重要です。
大きく負けた後に全額出金する判断は悪くない
動画の後半では、200万円から取引を始め、一時は月間プラスの月もあったものの、最終的に150万円まで減らしてしまった人の質問が紹介されます。
その人は、いったん全額出金して頭を冷やし、取引を振り返りながら自分ルールを作っていると話しています。
そして、悔しさや取り返したい気持ちがある中で、次は30万円から再スタートする予定だと相談しています。
これに対してテスタさんは、非常に素晴らしい行動だと評価しています。
なぜなら、150万円残っているにもかかわらず、全額を再投入するのではなく、30万円から再スタートしようとしているからです。
これは、自分のメンタル状態を理解し、リスクを抑えようとしている証拠です。
取り返したい気持ちは消えなくても行動で抑える
投資で大きく負けた後、「取り返したい」と思うのは自然なことです。
50万円負けたら、50万円を取り返したい。
できれば早く元に戻したい。
そう考えるのは人間として普通です。
しかし、その気持ちのまま大きなロットで取引すると、さらに損失を広げる可能性があります。
テスタさんは、取り返したい気持ちが完全になくなることはないだろうとしながらも、それを行動に出さないことが大切だと話しています。
つまり、悔しい気持ちがあっても、150万円を全額入れるのではなく、30万円で再スタートする。
もっとお金を足すのではなく、資金を絞ってやり直す。
このように、感情をゼロにするのではなく、行動でリスクを制御することが重要なのです。
株式投資で最も大切なのは生き残ること
今回の動画全体を通して伝わってくるのは、株式投資では「勝つこと」以上に「生き残ること」が大切だという考え方です。
初心者のうちは、どうしても大きく勝つ方法を探しがちです。
短期間で資金を増やしたい。
早く上手くなりたい。
負けを一気に取り返したい。
しかし、そうした気持ちが強すぎると、ロットが大きくなり、損切りが遅れ、冷静な判断ができなくなります。
その結果、資金を大きく減らし、相場から退場してしまうことがあります。
逆に、少額でも相場に残り続ければ、学ぶチャンスは続きます。
負けた理由を振り返り、買った理由を検証し、少しずつ判断の精度を上げていけば、時間をかけて成長することができます。
追加解説:初心者が取引を振り返るときの考え方
ここからは、動画内容を踏まえた追加解説です。
初心者が取引を振り返るときは、単に「勝った」「負けた」だけを見るのではなく、取引前の仮説と結果を比べることが大切です。
たとえば、買う前に次のような内容をメモしておきます。
・なぜ買おうと思ったのか
・どの価格帯で買ったのか
・どこまで上がると考えたのか
・どこまで下がったら間違いだと判断するのか
・決算、材料、チャート、需給のうち何を根拠にしたのか
このように書いておくと、負けた後の反省が具体的になります。
「なんとなく負けた」ではなく、「決算の見方が甘かった」「高値づかみだった」「損切りラインを決めていなかった」「材料がすでに織り込まれていた」といった形で、改善点が見えやすくなります。
投資で成長するためには、失敗そのものよりも、失敗を曖昧なまま放置することの方が危険です。
初心者ほどロットを小さくするべき理由
動画でも繰り返し示されているように、初心者にとってロット管理は非常に重要です。
ロットとは、簡単に言えば取引する金額や株数の大きさです。
同じ銘柄を買う場合でも、10万円分買うのと100万円分買うのでは、メンタルへの負担がまったく違います。
10万円分の取引で5%下がれば損失は5,000円です。
しかし、100万円分の取引で5%下がれば損失は5万円です。
損失額が大きくなると、人は冷静な判断をしにくくなります。
本来なら損切りすべき場面でも、「ここで売ったら5万円の損が確定してしまう」と考えて売れなくなることがあります。
そのため、初心者のうちは勝つためのロットではなく、学ぶためのロットに抑えることが重要です。
まとめ
今回の動画では、テスタさんが自身の初心者時代を振り返りながら、株で負けたときの反省方法や資金管理、メンタルとの向き合い方について語っていました。
特に重要なのは、テスタさんも最初から勝てたわけではないという点です。
最初は負け、次に負け幅が小さくなり、その後に少し勝てるようになり、徐々に成績が改善していったという流れでした。
株式投資では、負けたときに「なぜ下がったのか」と考えるだけでなく、まず「なぜ自分は上がると思ったのか」を振り返ることが大切です。
その理由が間違っていたのか、市場の見方とズレていたのか、逆の取引ならなぜ利益が出ていたのかを考えることで、次の改善につながります。
また、短期間で少し勝てたとしても、それを自分の実力だと過信しないことも重要です。
20万円勝って18万円負けたなら、トータルでは2万円のプラスです。
その現実を受け止め、平均的な成績を少しずつ上げていく姿勢が必要です。
そして、大きく負けた後に取り返したい気持ちが出るのは自然なことですが、その感情のまま大きな資金を再投入するのは危険です。
悔しさがあっても、ロットを落とし、少額から再スタートすることが、長く相場に残るための大切な判断になります。
株式投資で成長するために必要なのは、最初から特別な才能を持っていることではありません。
負けを記録し、理由を考え、資金を守りながら、少しずつ自分の判断を改善していくことです。
その積み重ねこそが、長期的に相場で生き残るための最も現実的な道だと言えるでしょう。


コメント