少額資金でバリュー株投資は避けるべき?資金効率から考える短期・中長期投資の選び方

本記事は、YouTube動画『少額資金でバリュー株投資は避けるべき?資金効率から考える投資戦略』の内容を基に構成しています。

株式投資では、「将来の需要が増える」「企業の負債が減少する」「業績改善につながるイベントが予定されている」といった材料をもとに企業を分析し、株価が上昇するまで保有する方法があります。

短期的な値動きに振り回されず、企業の将来性を信じて保有するため、一見すると堅実な投資方法に見えます。実際に、事前に想定した通り株価が上昇することもあります。

しかし、株価が本格的に上昇する時期が1年後になる場合、その間ずっと資金が拘束されます。さらに、途中で決算やニュースが出ると、「一度利益を確定した方がよいのではないか」「このまま保有を続けるべきなのか」と迷うことになります。

動画では、このような投資方法について、戦略としては成立するものの、「資金効率」という視点を持つ必要があると解説しています。

特に投資資金が少ない人にとっては、単に損をしないことだけでなく、限られた資金をどの程度の期間で、どれだけ増やせるかを考えることが重要です。

目次

将来のイベントを見越して株を買う投資方法

株式投資では、今後発生する可能性が高いイベントを予測し、その影響が株価に織り込まれる前に株を買う方法があります。

たとえば、今後需要が拡大すると予想される製品を持っている企業や、大きな負債の返済が完了する企業、赤字事業からの撤退によって収益性が改善する企業などが候補になります。

そのほかにも、新工場の稼働、新製品の発売、大型契約の締結、業界再編、増配、自社株買いなどが、株価を押し上げる材料になる場合があります。

この投資方法の考え方は比較的明確です。

現時点の株価では十分に評価されていないものの、将来的に企業価値が上昇する可能性があるため、先回りして株を買います。その後、予想したイベントが実現し、業績や市場評価が改善した段階で利益を確定します。

問題は、イベントが株価に反映されるまでの時間です。

予想が正しくても、上昇までに1年かかれば、その1年間は資金をほかの銘柄に使えません。さらに、企業の将来性に変化がなくても、相場全体の下落や決算発表によって、一時的に株価が大きく下落する可能性もあります。

そのため、動画では、投資判断の正しさだけでなく、資金が拘束される期間も考えるべきだと指摘しています。

投資では資金効率を考えることが重要

資金効率とは、投資に使った資金が、一定期間にどれだけ利益を生み出したかを示す考え方です。

仮に100万円を投資して、1年後に120万円になった場合、利益は20万円で、年間リターンは20%です。

一方、同じ100万円を投資して20万円の利益を得たとしても、それに5年かかった場合、単純に1年当たりで考えると、収益性は大きく低下します。

もちろん、実際の投資では複利や配当、税金なども考慮する必要があります。しかし、「いくら儲かったか」だけを見るのではなく、「どれだけの期間をかけて儲けたか」を考えることが重要です。

動画では、時間をかければ比較的利益を得やすい投資方法であっても、月平均や年平均の収益率に直すと、想像ほど大きな利益になっていないことがあると説明しています。

投資家本人は「利益が出た」と感じていても、その間に資金が長期間拘束されているため、ほかの投資機会を逃している可能性があります。

利益額だけでは投資の良し悪しを判断できない

たとえば、100万円を5年間保有し、最終的に150万円になったとします。

利益は50万円なので、一見すると成功した投資に見えます。しかし、5年間で50万円の利益であれば、単純計算では1年間当たり10万円です。

もちろん、元本100万円に対して5年間で50%増えているため、決して悪い成績とは限りません。ただし、その投資に多くの分析時間を使い、値下がりリスクを負い、5年間資金を動かせなかったことまで考える必要があります。

投資資金が大きければ、低い収益率でも利益額は大きくなります。しかし、元本が少ない場合は、低い収益率では資産形成のスピードが非常に遅くなることがあります。

上昇が期待できる期間を絞る考え方

動画では、将来のイベントを見越して投資する場合でも、「どの期間が最も株価上昇につながりやすいか」を絞ることが重要だとしています。

企業の将来性が高いからといって、何年も前から株を持ち続ける必要があるとは限りません。

株価が動きやすい時期には、決算発表、新製品の発売、制度変更、大型案件の開始など、一定のきっかけが存在することがあります。

そのため、イベントが発生するまで長期間保有するのではなく、市場の注目が集まり始める時期や、業績への反映が確認できる時期を見極めて投資する方法もあります。

もちろん、期間を絞りすぎると、想定より早く株価が上昇した場合に乗り遅れる可能性があります。それでも、限られた資金を有効に使うという意味では、保有期間を意識することが大切です。

バリュー株投資は本当に安全なのか

動画の中で特に強調されているのが、初心者がバリュー株投資を安全な方法だと思い込むことへの注意です。

バリュー株とは、企業の利益や資産、配当などと比較して、株価が割安に放置されていると考えられる銘柄です。

一般的には、PERやPBR、配当利回りなどの指標を使い、企業の本来の価値に対して株価が安い銘柄を探します。

バリュー株投資では、「もともと株価が安いため、大きく下がりにくい」「景気や相場全体が回復すれば、いずれ評価される」「株価が上がらなくても配当を受け取れる」と考えられることがあります。

このため、成長株投資や短期売買よりも安全で、初心者向けの投資方法として紹介されることもあります。

しかし、動画では、この考え方には大きな落とし穴があると指摘しています。

割安な株には割安なまま放置される理由がある

株価が割安に見える銘柄には、多くの場合、何らかの理由があります。

単純に投資家から見落とされているだけの場合もありますが、成長性が低い、業界全体が縮小している、財務状態に不安がある、株主還元が弱い、経営陣への評価が低いなど、市場が積極的に買わない理由を抱えていることもあります。

そのため、「指標が安い」というだけで、将来的に必ず株価が上昇するわけではありません。

低いPERやPBRが、将来の成長余地を示しているのではなく、企業の将来性の低さを反映している場合もあります。

このように、株価が安い状態が長期間続くことは「バリュートラップ」と呼ばれることがあります。

割安株は下落しても売りにくい

バリュー株投資には、心理的な問題もあります。

投資家は「この株は割安だから買った」と考えています。その株価がさらに下がると、「もっと割安になった」と考えやすくなります。

本来であれば、購入時の前提が崩れていないかを確認し、必要に応じて損切りするべきです。しかし、割安という理由で買っているため、値下がりしても売る判断が難しくなります。

結果として、株価が下落するたびに買い増したり、何年も含み損を抱えたりする可能性があります。

企業価値が改善しなければ、割安に見える株がさらに安くなり、そのまま長期間低迷することもあります。

資産が多い人と少ない人では投資戦略が異なる

動画では、バリュー株投資がすべての投資家に向いていないわけではないと説明しています。

特に大きな資産を持っている人にとっては、年2%や3%程度の配当でも、十分な金額になる可能性があります。

たとえば、1億円を配当利回り3%の株式に投資した場合、税金を考慮しなければ年間300万円の配当になります。

10億円を同じ利回りで運用すれば、年間3000万円です。

この規模になると、株価がすぐに上昇しなくても、配当を受け取りながら数年間待つことができます。

一方で、投資元本が300万円の場合、配当利回り3%なら年間の配当は9万円です。

9万円でも意味がないわけではありません。しかし、300万円を大きく増やすことを目的に株式投資を始めた人にとっては、年間9万円では期待した資産形成のスピードに届かない可能性があります。

300万円を配当利回り3%で運用した場合

300万円を配当利回り3%で運用すると、税引き前の配当は年間9万円です。

単純計算では、5年間で45万円になります。元本に対して15%です。

実際には配当への税金がかかる場合があり、企業が減配したり無配に転じたりする可能性もあります。また、株価が下落すれば、配当以上の含み損を抱えることもあります。

そのため、配当利回り3%を受け取れるからといって、元本が安全であるわけではありません。

動画では、年間9万円を得るために長期間資金を拘束するのであれば、働く時間を増やした方が早い場合もあるという、やや厳しい見方を示しています。

この主張は、配当投資そのものを否定するというより、少額資金を短期間で大きく増やしたい人の目的と、低利回りのバリュー株投資が合っていないという意味です。

暴落時のバリュー株投資は有効なのか

バリュー株は、一般的に成長株よりも株価変動が小さいと考えられることがあります。

しかし、相場全体が大きく下落する局面では、バリュー株も下落します。

業績が安定している企業や、低い株価指標で取引されている企業であっても、市場参加者が一斉にリスク資産を売却する状況では、株価下落を避けられないことがあります。

ただし、動画では、大きな資産を持つ投資家が、相場全体の暴落によってバリュー株がさらに割安になった場面で買い、何年でも保有する方法は成立するとしています。

通常時から割安だった銘柄が、市場全体の混乱によってさらに大きく売られれば、配当利回りや資産価値から見た魅力が高まる可能性があります。

そして、投資資金に余裕があり、すぐに売却する必要がなければ、配当を受け取りながら市場の回復を待つことができます。

重要なのは、生活資金や短期間で必要になる資金を使わず、長期保有できる余裕資金で投資することです。

少額資金を大きく増やしたい人とバリュー投資の相性

動画では、300万円を3000万円や1億円に増やしたいと考えている人は、一般的なバリュー株投資を避けた方がよいという、はっきりとした意見が示されています。

その理由は、バリュー株投資では、資産を10倍、30倍に増やすまでに長い時間がかかる可能性が高いからです。

年3%の配当を受け取り続けても、元本が短期間で大きく増えるわけではありません。

もちろん、割安株が市場から再評価され、株価が数倍になることもあります。しかし、それを安定して見つけることは簡単ではありません。

また、割安株の多くは成長力が低いため、高成長企業のように利益や売上高が急拡大し、株価が大きく上昇する展開を期待しにくい場合があります。

投資資金が少なく、資産を積極的に増やすことが目的であれば、一定の値上がり益を狙える銘柄や、より短い時間軸で資金を回転させる方法を検討する必要があります。

ただし、短期売買には高いリスクがあります。短期にすれば必ず資金効率が上がるわけではありません。売買回数が増えるほど、判断ミスや手数料、税金の影響も大きくなります。

そのため、動画の内容を実践する場合も、「短期売買なら簡単に増やせる」と解釈するのではなく、自分の技術、経験、生活環境に合った時間軸を選ぶことが重要です。

16歳の投資家は短期と中長期のどちらを選ぶべきか

動画では、16歳で投資歴1年という視聴者から、「短期で上達することを重視するべきか、中長期で資産を増やすべきか」という質問が寄せられています。

これに対して、配信者は当初、学校生活や勉強を優先するべきだと強く反応しています。

その後、すべての16歳が同じ環境にいるわけではなく、さまざまな家庭事情や進路があることを踏まえ、発言を修正しています。

最終的には、若いうちは短期投資に挑戦し、資金が増えてきた段階で中長期投資へ移行する考え方もあると述べています。

この部分で重要なのは、年齢が若いから必ず短期投資をするべきという意味ではありません。

若い人には長い運用期間があります。そのため、一般的な資産形成という観点では、インデックス投資などを長期で続けることにも大きな利点があります。

一方で、トレード技術を身につけることを目的とするなら、少額で短期売買を経験し、自分の判断やリスク管理を学ぶ方法もあります。

ただし、学業や仕事、生活に支障が出るほど取引に集中するべきではありません。特に短期売買は、値動きを頻繁に確認する必要があり、精神的な負担も大きくなります。

著名なバリュー投資家と同じ方法を選ぶべきか

動画では、著名なバリュー投資家についても触れられています。

優れた実績を持ち、何億円もの資産を築いた投資家は、非常に高い分析力と経験を持っています。

そのため、その投資方法が無効だというわけではありません。

しかし、動画では、その分野で最も成功している人物の資産規模を見ることも重要だと説明しています。

たとえば、ある投資方法で最も有名な投資家が数億円を築いている場合、その方法で10億円を目指すには、その著名投資家を上回る成果が必要になります。

もちろん、成功者として表に出ていない投資家もいるため、単純に資産額だけで投資方法の限界を決めることはできません。

それでも、自分の目標額と投資方法の期待リターンが合っているかを考えることは重要です。

資産を守ることに適した方法と、資産を大きく増やすことに適した方法は必ずしも同じではありません。

すでに大きな資産を持っている人は、元本を守りながら年3%を得るだけでも十分かもしれません。一方で、元本が少なく、数十倍の資産形成を目指す人には、同じ方法では目標達成が難しい可能性があります。

仕事をしながら投資するならスイングか長期投資か

動画では、「将来株で生活したいと考え、チャートの形と出来高を重視したスイングトレードをしているが、仕事をしている人にはスイングと長期投資のどちらがよいか」という質問も紹介されています。

また、株で生活するにはデイトレードが上手でなければならないのかという疑問も出ています。

これに対して、動画では、現在はデイトレーダーが以前より少なくなっており、必ずしもデイトレードにこだわる必要はないとの見方を示しています。

デイトレードとは、原則として購入した株をその日のうちに売却し、翌日にポジションを持ち越さない取引です。

短時間で利益を確定できる可能性がある一方、取引中は値動きを継続的に確認する必要があります。会社員が勤務中に行うことは難しく、生活スタイルとの相性が非常に重要です。

会社員にはスイングトレードが現実的な場合もある

スイングトレードは、数日から数週間程度の値動きを狙う取引方法です。

デイトレードほど頻繁に画面を見る必要がなく、仕事をしながらでも対応しやすいという利点があります。

チャートの形、出来高、決算、業界動向などを確認し、株価が上昇しやすい局面に絞って売買します。

ただし、翌日に株を持ち越すため、夜間のニュースや海外市場の急変によって、翌朝に大きく株価が下落するリスクがあります。

そのため、損切りルールや保有銘柄数、1回当たりの投資金額を事前に決める必要があります。

長期投資でも値上がり益を狙う方法はある

動画では、資金が少ない人にとって、配当だけを目的とした長期投資は資金効率が低くなりやすいとしています。

ただし、長期投資のすべてを否定しているわけではありません。

長期的に売上高や利益が成長し、株価が数倍になる可能性がある企業へ投資するのであれば、少額資金でも大きな値上がり益を得られる可能性があります。

問題は、「長期投資」という言葉だけで安心し、成長性の低い株を何年も保有してしまうことです。

長期投資でも、企業が成長しているか、購入時の投資理由が維持されているか、競争力が低下していないかを継続的に確認する必要があります。

100万円を5年で3倍にしても遅いのか

動画では、100万円を5年かけて3倍にし、300万円にした場合についても言及しています。

5年間で資産を3倍にする成績は、一般的には非常に高いリターンです。年率換算すると、おおむね24%から25%程度に相当します。

そのため、投資成績としては決して小さくありません。

一方で、利益額だけを見ると、5年間で200万円です。年間平均では40万円になります。

動画では、投資にかけた時間や労力を考えれば、アルバイトや副業を増やした方が、より早く元本を増やせる場合もあると説明しています。

この指摘は、少額資金の段階では「運用利回り」だけでなく、「入金力」も非常に重要だということを示しています。

少額投資では入金力が資産形成を左右する

100万円を年10%で運用した場合、1年間の利益は10万円です。

一方で、毎月5万円を追加投資すれば、1年間の入金額は60万円になります。

元本が少ない時期には、運用益よりも、給与や副業から投資資金を追加する効果の方が大きいことがあります。

そのため、少額資金を増やしたい場合は、投資技術だけでなく、収入を増やすことや支出を管理することも重要です。

動画では、100万円を何年も動かさずに運用するより、ある程度短い時間軸で良い場面を狙った方が、資金を増やしやすいとの見方が示されています。

しかし、短期取引で継続的に利益を出すには相応の技術が必要です。初心者が無理に回転売買を増やすと、逆に資金を減らす可能性があります。

したがって、入金力を高めながら、少額で取引経験を積み、無理のない範囲で資金効率を高めることが現実的です。

積立NISAはなぜ長期投資でも意味があるのか

動画では、積立NISAのような長期投資についても触れています。

少額の元本を長期間放置する投資は資金効率が低く見える一方、積立投資には毎月継続的に資金を追加する仕組みがあります。

そのため、最初は100万円しかなくても、その後毎月積み立てることで、運用する資産の母体が徐々に大きくなります。

たとえば、毎月5万円を20年間積み立てれば、元本だけで1200万円です。これに運用益が加われば、さらに大きな資産になる可能性があります。

つまり、積立投資は、最初に用意した100万円だけを増やす方法ではありません。

給与などから継続的に資金を追加し、長期間にわたって元本を大きくしていく方法です。

動画内では「来年から人気の積立NISA」という表現がありますが、現在の日本では、2024年1月から新NISA制度が始まっています。

新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があり、長期の資産形成を支援する制度として利用されています。

積立投資が有効なのは、長期運用だからというだけでなく、継続的な入金と複利効果を組み合わせられるからです。

短期投資と長期投資は目的によって使い分ける

短期投資と長期投資のどちらが優れているかは、一概には決められません。

投資の目的、資金量、収入、年齢、生活スタイル、損失への耐性によって、適した方法は変わります。

資産を積極的に増やすことを目的とする人は、成長性の高い銘柄やスイングトレードなどを検討することになります。

一方で、すでに大きな資産があり、安定した配当や資産保全を重視する人には、バリュー株や高配当株が適する場合があります。

また、会社員として安定した収入があり、将来に向けて資産を形成したい人には、インデックスファンドの積立投資が有力な選択肢になります。

重要なのは、世間で安全といわれている方法を無条件に選ぶのではなく、自分の目標と投資方法が合っているかを確認することです。

資金効率を高める際に注意すべきこと

資金効率を意識すると、より短期間で利益を得られる投資方法に魅力を感じやすくなります。

しかし、一般的には、高いリターンを狙うほど、損失リスクも大きくなります。

保有期間を短くすれば、資金の回転は速くなりますが、売買判断の回数が増えます。判断回数が増えれば、誤った取引をする可能性も高まります。

さらに、短期売買では、企業価値とは無関係な値動きに巻き込まれることがあります。

そのため、資金効率を高める際には、単純に売買回数を増やすのではなく、期待値の高い場面に絞ることが重要です。

具体的には、次のような点を事前に決めておく必要があります。

  • どのような条件で株を買うのか
  • どのような条件で利益を確定するのか
  • 投資理由が崩れた場合に、どこで損切りするのか
  • 1銘柄に投資する金額をいくらまでにするのか
  • どれくらいの期間で株価が動かなければ撤退するのか

これらのルールを持たずに短期売買を行うと、資金効率を高めるどころか、損失を繰り返す可能性があります。

バリュー株投資をするなら確認したいポイント

動画では少額資金でのバリュー株投資に否定的な見方が示されていますが、バリュー株投資を選ぶ場合には、単に指標が安いという理由だけで判断しないことが重要です。

まず、なぜその株が割安に放置されているのかを考える必要があります。

業界全体が衰退しているのか、一時的な業績悪化なのか、経営に問題があるのか、単に投資家から注目されていないだけなのかによって、将来性は大きく変わります。

また、配当を目的とする場合は、現在の配当利回りだけでなく、企業が将来も配当を維持できるかを確認しなければなりません。

利益やキャッシュフローが減少している企業は、高い配当利回りを維持できず、減配する可能性があります。

株価が下落しているため、見かけ上の配当利回りだけが高くなっているケースにも注意が必要です。

さらに、割安状態が解消されるきっかけがあるかどうかも重要です。

業績改善、自社株買い、増配、不採算事業の売却、経営陣の交代など、市場から再評価される材料がなければ、割安なまま何年も放置される可能性があります。

まとめ

今回の動画では、将来の需要拡大や企業の負債減少などを見越して株を買う方法について、投資戦略としては成立するものの、資金が長期間拘束されるリスクを考える必要があると解説されました。

特に重要なのが資金効率です。

投資で利益が出たとしても、その利益を得るまでに何年もかかっていれば、年平均の収益は想像より小さい可能性があります。

また、初心者が安全だと考えやすいバリュー株投資についても、割安な株には割安で放置される理由があり、株価が下落するとさらに売りにくくなるという問題があります。

大きな資産を持っている人であれば、年3%の配当でも十分な収入になります。しかし、300万円程度の資金を大きく増やしたい人にとって、年間9万円程度の配当では、資産形成のスピードが遅いと感じる可能性があります。

一方で、短期投資を選べば簡単に資金が増えるわけでもありません。短期売買には高い技術とリスク管理が必要であり、売買回数を増やすだけでは損失につながります。

少額資金の段階では、投資だけで資産を増やそうとするのではなく、仕事や副業による入金力を高めることも重要です。

最終的には、次の3点を明確にする必要があります。

自分は資産を守りたいのか、それとも積極的に増やしたいのか。

どの程度の期間、資金を動かさずに保有できるのか。

期待する利益に対して、どこまでの損失リスクを受け入れられるのか。

バリュー株、成長株、スイングトレード、積立投資には、それぞれ異なる特徴があります。

世間で安全といわれている方法や、有名投資家が実践している方法をそのまま選ぶのではなく、自分の資金量、目的、運用期間に合った戦略を選ぶことが、株式投資を続けるうえで重要です。

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