本記事は、YouTube動画『日経平均は年内8万円、来年10万円もあり得る?朝倉氏が語る日本株相場』の内容を基に構成しています。
日本株は今後、どこまで上昇する可能性があるのでしょうか。
動画では、現在の日本株について「今の水準は安い」との見方が示される一方、短期的には大きな値動きが続き、信用取引やレバレッジには注意が必要だと語られています。
特に注目されるのが、日経平均について「年内8万円」「来年10万円」もおかしくないという強気な見通しです。
ただし、単純に株価が一直線に上昇するという話ではありません。現在の下落によって信用取引の買いポジションが整理されることや、AI関連株以外へ資金が広がること、世界の巨大マネーやCTAによる売買など、さまざまな要因が今後の相場を左右すると説明されています。
今回は、動画で語られた日本株の上昇シナリオや注目すべき銘柄の考え方、空売り比率、レバレッジ取引のリスクまで詳しく整理します。
日経平均は年内8万円、来年10万円も視野に入るとの見方
動画の中で最も印象的なのが、日経平均の今後についての非常に強気な予想です。
出演者は、日経平均について「年内に8万円程度まで行ってもおかしくない」との見方を示しています。
さらに、来年には10万円に到達しても不思議ではないとしています。
もちろん、これは確定的な予想ではなく、あくまで動画内で示された相場観です。
現在の相場は途中で下落を挟んでいますが、この下落こそが次の上昇につながる重要な調整になる可能性があると説明されています。
動画では、過去にも大きく株価が下落した局面があり、その後の上昇につながったことが指摘されています。
つまり、大きな上昇相場では、途中で投資家を振り落とすような下落が入ること自体は珍しくないという考え方です。
現在の下落が次の上昇エネルギーになる可能性
今回の下落について、動画では悲観的に捉えるよりも、むしろ今後の上昇に必要な調整だと説明しています。
その理由の1つが「信用取引の整理」です。
株価が急上昇すると、多くの投資家が信用取引を利用して株を購入するようになります。
信用取引とは、証券会社から資金などを借りて、自分の資金以上の株式を売買する仕組みです。
相場が上昇している間は利益を大きくできる一方、株価が下落すると損失も急激に膨らみます。
動画では、今回の下落によって、過剰に信用取引を行っていた投資家が市場から振り落とされたことが、かえって相場にとってプラスになる可能性があると説明しています。
信用取引のポジションが整理されれば、売り圧力が減り、その後の上昇につながりやすくなるという考え方です。
8月から9月の調整後に流れが変わる可能性
動画では、8月から9月にかけて相場が不安定になりやすいことにも触れています。
過去にも夏から秋の初めにかけて株価が調整し、その後に相場の流れが変わるケースがありました。
今回についても、しばらく現在のような不安定な状況が続いた後、どこかのタイミングで相場の流れが変わる可能性があるとしています。
そして、流れが変わった場合には、株価の上昇スピードが非常に速くなる可能性もあるとしています。
株式市場では、多くの投資家が「上昇を確認してから買おう」と考えます。
しかし実際には、相場が大きく動き始めたころには、すでに株価がかなり上昇していることも珍しくありません。
そのため、現在の調整局面をどう利用するのかが重要になってきます。
今の日本株は「安い」との評価
動画では、「今は株を買うタイミングなのか」という質問に対して、現在の株価水準は基本的には安いという見方が示されています。
ただし、「安いからすぐ上がる」という意味ではありません。
株価が割安であっても、市場参加者が買わなければ株価は上昇しません。
そのため、現在の水準そのものは魅力的だとしても、「いつ上昇が始まるのか」については分からないとしています。
この点は投資初心者にとって重要です。
企業価値に対して株価が安いことと、短期的に株価が上昇することは別の問題だからです。
割安株が長期間放置されるケースもあれば、逆に割高な株がさらに上昇することもあります。
100兆円規模の資金が入れば幅広い株が買われる可能性
動画では、今後大きな資金が市場に流入した場合、特定の業種だけではなく幅広い銘柄が買われる可能性があると説明しています。
仮に100兆円規模のお金が市場に入ってきた場合、その資金は一部の人気銘柄だけでは吸収できません。
そのため、投資家は次々と割安な銘柄や魅力的な企業を探して買うようになります。
結果として、相場全体に資金が広がる可能性があります。
現在はAI関連株など特定のテーマに資金が集中していますが、今後は別の業種へ資金が移る可能性もあるということです。
インフレ相場では値上げできる企業が強い
動画では、インフレ時代に強い企業の特徴についても触れています。
代表的なのが「値上げできる企業」です。
物価が上昇すると、企業にとって原材料費や人件費などのコストが上昇します。
しかし、商品やサービスの価格を引き上げられる企業であれば、そのコスト上昇を販売価格に転嫁できます。
つまり、インフレ環境でも利益を守りやすくなります。
動画では、サイゼリヤや任天堂などが例として挙げられています。
ブランド力や商品力が強く、値上げをしても顧客が離れにくい企業であれば、インフレ環境でも業績を維持しやすいという考え方です。
プライスリーダーになれる企業は強い
ここで重要になるのが「プライスリーダー」という考え方です。
プライスリーダーとは、業界の中で価格設定に大きな影響力を持つ企業のことです。
一般的には、業界最大手や強いブランドを持つ企業がプライスリーダーになりやすい傾向があります。
例えば、業界最大手が値上げを行えば、競合企業も追随しやすくなります。
一方、シェアの小さい企業が単独で値上げすると、顧客が競合他社に移ってしまう可能性があります。
そのため、インフレ相場では「価格決定力」が企業を見るうえで重要な要素になります。
業界1位だけを買えばいいわけではない
一方で、動画では「常に業界1位を買えばいい」という単純な考え方には否定的な見方も示されています。
確かに業界最大手には、ブランド力や規模、価格決定力などの強みがあります。
しかし、2番手や3番手の企業が急成長し、1番手に近づくこともあります。
また、業界によっては1位と2位の企業に大きな差がないケースもあります。
動画では、不動産業界の三菱地所や三井不動産などを例に挙げ、順位だけで企業価値を判断できるわけではないと説明しています。
重要なのは、その業界の構造や企業独自の強み、今後の変化です。
AI株だけではなく次の主役が出てくる可能性
今回の相場で特徴的なのが、AI関連株の急騰です。
半導体やデータセンターなどAI関連銘柄には大量の資金が流れ込み、多くの銘柄が短期間で大きく上昇しました。
しかし、動画ではAI関連株は信用取引のポジションが大きくなっていることから、次の上昇局面では別の銘柄が主役になる可能性もあるとしています。
信用取引のしがらみが少ない銘柄が先に上昇し、その後にAI関連株などが再び引っ張られるシナリオです。
実際、動画収録時点ではTOPIXが高値を更新しそうな状況となっており、これまで注目されていなかった銘柄にも資金が流れていると分析しています。
人気株ほどプロがすぐ買わない理由
動画では、個人投資家とプロ投資家の行動の違いについても詳しく説明されています。
個人投資家の間で大きなブームになった銘柄の場合、信用取引を利用して買っている人が非常に多くなることがあります。
こうした状況では、プロ投資家はすぐには買わないケースがあります。
動画では、プロの考え方を「まずその人たちに降りてもらう」「売ったことを確認してから買う」という表現で説明しています。
信用買いが大量に残っていると、株価が少し下落しただけで損切りや追証による売りが発生しやすくなります。
プロ投資家にとっては、その売りが出尽くすまで待った方が、より安い価格で株を買える可能性があります。
空売り比率40%~50%が示すプロの売り
動画では、空売り比率についても重要な指標として紹介しています。
空売りとは、株を借りて売り、株価が下落した後に安く買い戻して利益を得る取引方法です。
動画によると、空売り比率が高いときには50%程度に達し、現在でも40%程度、低いときでも35%程度になることがあるとされています。
普通の個人投資家を考えれば、投資家の半分が空売りだけを行っているとは考えにくいでしょう。
それにもかかわらず空売り比率が40%や50%になるということは、機関投資家などのプロが大量に売っていることを意味すると動画では説明しています。
つまり、株価が下落しているときでも、必ずしも全員が損をしているわけではありません。
下落によって大きな利益を得ている投資家もいるということです。
キオクシアやフジクラの急落でも利益を得る投資家がいる
動画では、キオクシアやフジクラなど大きく値動きした銘柄についても触れています。
例えば、ある銘柄が11万円から3万円まで下落した場合、株を買っていた投資家にとっては非常に大きな損失になります。
しかし、空売りをしていた投資家にとっては逆に大きな利益になります。
動画では、「株価が下がったから市場参加者全員が損をしている」という考え方は間違いだと指摘しています。
上昇相場でも下落相場でも、プロ投資家は利益を狙っています。
この視点を持つことが、株式市場の動きを理解するうえで重要だとしています。
CTAの順張り取引が相場をさらに大きく動かす
動画で解説されているもう1つの重要な存在がCTAです。
CTAは、商品投資顧問などを指す言葉ですが、実際の市場ではコンピューターを利用したトレンドフォロー型の取引を行うファンドなども含めて語られることがあります。
動画では、CTAの特徴を「上がったらさらに買い、下がったらさらに売る」という順張り型の取引として説明しています。
こうした巨額の資金が相場に入ると、値動きが一方向に加速する場合があります。
株価が上昇すれば買いが増え、さらに上昇します。
逆に下落すると売りが増え、さらに下落します。
そのため、本来の企業価値から見ても株価が行き過ぎるケースが起こります。
日本株を動かしているのは世界の巨大マネー
動画では、日本株の大きな値動きは日本の個人投資家だけで作られているわけではないと強調しています。
例えば、特定の大型株に2兆円、3兆円という資金を日本の個人投資家だけで投入することは現実的ではありません。
実際には、海外の機関投資家やヘッジファンドなど、世界の巨大な資金が日本株市場に流れ込んでいます。
その資金は買いだけではなく、売りにも使われます。
したがって、急騰も急落も巨大マネーによって増幅される可能性があります。
企業業績だけを見ていても説明できない値動きが起きる理由の1つが、こうしたトレーディング資金の存在です。
ボラティリティが高い相場は大きなチャンスでもある
動画では、現在の相場について「危険だから避けるべき」とだけ考えるのではなく、大きなチャンスが存在するとも説明しています。
値動きが激しいことを「ボラティリティが高い」と表現します。
ボラティリティが高ければ、短期間で大きな利益を得られる可能性があります。
動画では、うまく波に乗れば資産が非常に大きく増える可能性があり、反対に空売りでも大きな利益を得られる可能性があるとしています。
ただし、当然ながら逆方向に動けば大きな損失になります。
大きな利益の可能性と大きな損失のリスクは表裏一体です。
初心者はレバレッジをかけすぎない方がいい
動画では、特に初心者に対してレバレッジ取引への注意を促しています。
現在のように値動きが大きい相場では、レバレッジをかけることで短期間に大きな利益を得られる可能性があります。
しかし、その分だけ損失も大きくなります。
動画では、「レバレッジをあまりかけづらい相場」と評価しています。
特に投資初心者の場合、大きな値動きに慣れていないため、含み損に耐えられず底値付近で売却してしまうケースもあります。
現物株であれば株価が下落しても保有を続ける選択肢がありますが、信用取引では追証などによって強制的に売却しなければならなくなる可能性があります。
空売りは初心者には特に注意が必要
空売りについても、動画では特に慎重な姿勢が示されています。
通常の現物株投資では、最悪の場合でも株価が0円になれば損失の上限は投資した金額までです。
一方、空売りでは株価上昇の上限が存在しないため、理論上は損失にも上限がありません。
そのため、「空売りから入るのは怖い」と説明されています。
株価が短期間で2倍、3倍になるような相場では、空売りの損失が一気に膨らむ可能性があります。
初心者が短期的な利益だけを狙って安易に空売りを始めることには、大きなリスクがあります。
現金だけを持つことにもインフレリスクがある
動画の終盤では、資産分散についての話題にも触れています。
インフレが進む環境では、現金だけを保有していると実質的な購買力が低下していきます。
例えば物価が上昇すれば、同じ100万円でも将来購入できる商品やサービスは少なくなります。
そのため、株式だけではなく、不動産や金などの実物資産を含めた分散投資について考えることが重要になります。
動画では、株式、不動産、コモディティ、金、暗号資産など、さまざまな資産への分散というテーマが提示されています。
ただし、この資産分散についての詳しい議論は動画本編へ続く形となっています。
強気な相場観の背景にある「自信」
動画では、出演者がなぜここまで強気な相場観を持っているのかという質問もされています。
その答えとして挙げられたのが、自身の相場経験に対する強い自信です。
過去の相場局面やリーマンショックなどを経験し、今回の上昇局面についても自分の予想が当たってきたという認識から、現在の見通しを発信していると説明しています。
長い投資経験を持つ人ほど慎重な表現を使うことも多い中で、動画ではかなり明確な強気姿勢が示されています。
ただし、相場予想はどれほど経験豊富な投資家であっても必ず当たるものではありません。
動画で示された「年内8万円」「来年10万円」という数字も、あくまで出演者の相場観として捉える必要があります。
まとめ
今回の動画では、現在の日本株について非常に強気な見通しが語られました。
特に注目されるのが、日経平均について「年内8万円」「来年10万円になってもおかしくない」という予想です。
その背景には、現在の下落によって信用取引のポジションが整理されることや、今後AI関連株以外にも資金が広がる可能性、インフレによる株式など実物資産への資金流入といった考え方があります。
一方で、現在の相場は非常にボラティリティが高く、機関投資家による空売りやCTAによる順張り取引などによって、株価が大きく上下する可能性があります。
こうした相場では、短期間で大きな利益を得られるチャンスがある反面、レバレッジをかけすぎれば大きな損失につながります。
特に初心者は、「上がりそうだから信用取引で大きく買う」「下がりそうだから空売りする」といった極端な投資を避け、まずは現物投資を中心に考える方が無難でしょう。
また、銘柄選びでは単純に業界1位だけを見るのではなく、インフレ環境でも値上げできる価格決定力、企業の成長性、業界内での立ち位置などを総合的に見ることが重要です。
現在の下落が本当に次の大相場への準備なのか、それともさらに調整が続くのかは分かりません。
ただ、動画で語られているように、株価が下落して市場の過熱感が解消される局面は、長期的な投資機会を探すうえで重要なタイミングになる可能性があります。


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