本記事は、YouTube動画『決算急落で購入者が続々!私も欲しい銘柄』の内容を基に構成しています。
決算発表をきっかけに株価が急落すると、「業績悪化だから避けるべき」と考える投資家がいる一方で、「長期投資なら買い場ではないか」と考える投資家もいます。
今回の動画では、決算後に大きく値下がりした銘柄の中から、配当利回りや株主優待、財務面などを踏まえて注目したい銘柄が複数紹介されています。
特に中心となったのが、長期にわたって増配を続けている三菱HCキャピタルです。そのほか、グローブライド、サイバーエージェント、シュッピン、三井不動産、第一生命ホールディングス、KPPグループホールディングスなどにも触れながら、決算急落後の投資判断について解説しています。
決算急落後の銘柄に注目する理由
株価は、企業の業績そのものだけで動くわけではありません。
決算が黒字であっても、市場参加者が期待していた数字を下回れば売られることがあります。反対に、前年同期比で減益となっていても、「すでに悪材料が株価に織り込まれていた」と判断されれば、株価が上昇することもあります。
そのため、決算後に急落した銘柄を見る場合には、単純に「減益だから悪い」と判断するのではなく、どの程度業績が悪化しているのか、現在の株価水準は割安なのか、配当や株主優待を含めた総合的な魅力があるのかを見ることが重要です。
今回の動画では、こうした視点から複数の銘柄が紹介されています。
三菱HCキャピタルが決算後に約4%下落
最初に紹介されたのが、証券コード8593の三菱HCキャピタルです。
三菱HCキャピタルは国内大手のリース会社で、長期投資家や高配当株投資家からも人気の高い銘柄です。
直近の第1四半期決算では、経常利益が前年同期比で約42%減少したとされ、その決算を受けて株価は約4.3%下落しました。
株価が比較的大きく下落したことで、SNS上では「購入した」「買い増した」といった投稿も多く見られたと動画では紹介されています。
配当利回りは約3.7%
株価下落によって、三菱HCキャピタルの配当利回りは約3.7%まで上昇しています。
3.7%という数字だけを見ると、現在の日本株市場では突出して高い水準とはいえないかもしれません。
しかし、三菱HCキャピタルの最大の特徴は、単純な現在の配当利回りではなく、長期にわたる増配実績にあります。
同社は約30年近く連続増配を続けており、配当成長株として非常に高い評価を受けています。
つまり、「今3.7%もらえる」という点だけではなく、5年後、10年後に配当金がどこまで成長しているかを考えることが重要になります。
三菱HCキャピタルは将来の取得利回りに注目
動画投稿者は、三菱HCキャピタルをかなり以前から保有していると説明しています。
最初に購入した頃の株価は400円台だったとみられ、当時の1株配当は10円台だったとのことです。
その後、長年の増配によって現在の配当金は当時と比べて大きく増加しています。
仮に400円で購入した株に対して年間50円の配当が支払われるようになれば、取得価格に対する配当利回りは12.5%になります。
これは、現在の株価に対する配当利回りとは全く異なる考え方です。
取得利回りとは
長期投資では、「取得利回り」という考え方があります。
取得利回りは、自分が株を購入した価格に対して、現在どれくらいの配当金を受け取っているかを見るものです。
例えば、500円で購入した株の年間配当が50円まで増えれば、取得価格に対する配当利回りは10%になります。
連続増配株では、この取得利回りが年月とともに大きく上昇する可能性があります。
三菱HCキャピタルの場合、現在の3.7%という配当利回りだけを見るのではなく、今後も増配が継続した場合の将来的な配当収入まで考えることがポイントになるというわけです。
業績減速には注意が必要
一方で、三菱HCキャピタルの足元の業績には注意も必要です。
今回の第1四半期では前年同期比で大きく利益を落としており、単純に4倍して通期業績を予想すると、会社計画に届かない可能性を意識させる内容だったと動画では指摘されています。
前年同期の数字が非常に良かった反動もあると考えられますが、業績の進捗状況については今後の四半期決算を確認する必要があります。
つまり、「連続増配だから安心」とだけ考えるのではなく、利益成長やキャッシュフローが今後も配当を支えられるかを見ることが重要です。
三菱ブランドと大型株としての安心感
三菱HCキャピタルは、時価総額が2兆円を超える大型企業でもあります。
さらに、「三菱」のブランドを持つ企業であることも、長期保有を考える投資家にとって安心材料の1つとして挙げられています。
動画投稿者自身もすでに保有しており、今後さらに株価が下落する場面があれば、少しずつ買い増したい銘柄として紹介しています。
グローブライドは決算後に約13%急落
続いて紹介されたのがグローブライドです。
グローブライドは、釣り具ブランド「DAIWA」で知られる企業です。
釣り具だけでなく、ゴルフ用品、テニス用品、自転車関連商品なども展開しています。
直近の決算では上期経常利益予想を約29%下方修正したことなどが嫌気され、株価は約12.7%下落しました。
短期間でかなり大きな下落となったため、投資家から見れば割安感が出てきた可能性があります。
配当利回り約4.2%に株主優待も
株価下落によって、配当利回りは約4.2%まで上昇しています。
さらに3月には株主優待もあり、QUOカードがもらえる制度が用意されています。
動画では、1000円相当のQUOカードが基本となり、3年以上継続保有すると2000円相当になると紹介されています。
グローブライドらしく、釣りに関連したデザインのQUOカードが採用されることもあるようです。
自己資本比率も50%を超える水準とされ、財務面では一定の安心感があると評価されています。
ただし、業績自体はピーク時から弱くなっているため、単に株価が下がったから買うのではなく、利益が今後回復するか確認する必要があります。
サイバーエージェントは好決算でも約17%下落
サイバーエージェントも大きく株価を下げた銘柄として紹介されています。
決算そのものは必ずしも悪い内容ではなく、増配も発表されました。
しかし、市場予想を十分に上回る内容ではなかったことから、いわゆる「コンセンサス割れ」と受け止められ、株価は約17%下落しました。
コンセンサス割れとは
株式市場では、企業の決算数字だけでなく、アナリストなどが事前に予想している業績との比較が重視されます。
例えば、利益が前年比20%増えていても、市場が30%増を期待していれば「期待外れ」と判断され、株価が下落するケースがあります。
これがコンセンサス割れです。
そのため、決算が良いのに株価が急落するという現象は珍しくありません。
サイバーエージェントの場合、配当利回りは約1.6%と高配当株ではありませんが、株主優待として「ABEMA」のプレミアムサービスを利用できる特典があります。
業績そのものは悪くないため、大幅下落後の水準に注目しても面白いのではないかと紹介されています。
シュッピンは株主優待が大きな魅力
続いて紹介されたのがシュッピンです。
シュッピンはカメラ専門店「Map Camera」などを展開する企業で、時計、自転車、筆記具などの専門商材も取り扱っています。
直近の決算では利益が大幅に減少し、株価も約7.3%下落しました。
業績面では厳しい内容となっていますが、配当利回りは約3.3%あり、さらに株主優待が大きな魅力とされています。
長期保有で最大1万円相当の優待
シュッピンの株主優待では、自社のサービスなどで利用できる優待券がもらえます。
動画では5000円相当の優待券を1枚受け取ることができ、長期保有すると2枚になるため、最大1万円相当になると紹介されています。
優待を実際に利用する人にとっては、配当と優待を合わせた実質利回りがかなり高くなる可能性があります。
ただし、今回は利益が大きく落ちているため、優待だけで判断せず、本業の収益力についても確認する必要があります。
三井不動産も決算後に約4%下落
三井不動産も注目銘柄として挙げられています。
直近決算では減益となり、株価は約4%下落しました。
株価が下がったことで、以前より購入しやすい水準になってきたとして紹介されています。
配当利回りは約2.5%です。
さらに株主優待として、三井ショッピングパークポイントを受け取ることができます。
保有株数に応じて優待内容が拡充される制度もあり、三井不動産グループの商業施設を利用する人にとっては使いやすい優待といえます。
第一生命ホールディングスは金利上昇が追い風か
第一生命ホールディングスも、株価が大きく下落した銘柄として紹介されています。
動画によると、保険株全体が売られる中で、第一生命ホールディングスも約4.8%下落しました。
一方、日本では今後追加利上げが行われる可能性もあり、金利上昇は生命保険会社にとって追い風になる場合があります。
生命保険会社は契約者から受け取った保険料を国債などで運用しているため、金利が高くなれば新たな運用資産の利回り改善につながる可能性があるからです。
第一生命ホールディングスの配当利回りは約3.9%とされており、高配当銘柄としても注目されています。
また、株主向けのポイント制度などもあり、配当以外の魅力もあります。
KPPグループホールディングスは増益でも株価下落
KPPグループホールディングスも紹介されています。
直近決算では大幅増益となったものの、株価は約4.6%下落しました。
これは決算前まで株価が上昇していた反動や、材料出尽くしによる売りが出た可能性も考えられます。
それでも配当利回りは約3.8%あり、株主優待も用意されています。
動画では1000円相当の優待を年2回受け取れる内容と紹介されており、配当と優待の両方を重視する投資家にとって注目しやすい銘柄です。
今後買いたい銘柄① 野村不動産ホールディングス
ここから動画では、決算急落銘柄だけでなく、投稿者が今後購入を検討している銘柄についても紹介しています。
その1つが野村不動産ホールディングスです。
SNSなどでも購入報告が多かった銘柄で、投稿者自身もすでに買い増しを行っています。
株価がさらに下落し、800円台に入れば追加購入を考えているとしています。
配当利回りは約4.8%まで上昇しており、高配当株としてかなり魅力のある水準になっています。
すでに複数回ナンピンしているものの、株価がさらに下がれば取得単価を下げるために買い増す方針です。
ナンピンとは
ナンピンとは、保有している株の価格が下落した際に追加購入し、平均取得価格を下げる投資方法です。
例えば、1000円で100株購入した後、800円で100株追加購入すると、平均取得価格は900円になります。
ただし、その後さらに株価が下落すれば損失額そのものが大きくなるため、単純に「下がったら買えばよい」という手法ではありません。
企業の業績や財務状況を確認しながら慎重に行う必要があります。
今後買いたい銘柄② MIRARTH不動産投資法人
次に紹介されたのが、MIRARTH不動産投資法人です。
こちらは一般企業の株式ではなく、REITです。
REITとは、投資家から資金を集めて不動産に投資し、賃料収入などを投資家に分配する金融商品です。
MIRARTH不動産投資法人の分配金利回りは約6.7%と非常に高い水準になっています。
現在の分配金水準だけでも利回りが高く、今後分配金が回復・増加すれば、さらに高い収益が期待できる可能性があります。
高利回りという点から、購入候補として注目していると説明しています。
今後買いたい銘柄③ 東急不動産ホールディングス
最後に紹介されたのが、東急不動産ホールディングスです。
以前から投稿者が注目している銘柄で、株価が一度上昇しかけたものの、その後再び下落してきたことで買いやすくなっているとしています。
特に、株価下落によって配当利回りが4%近くまで上昇すれば、積極的に購入を検討したいとしています。
直近決算は増益だったため、業績面では比較的前向きに見られる銘柄として紹介されています。
不動産株に投資資金を振り向けたい理由
動画投稿者は、最近不動産株が安くなってきているため、不動産セクターへの投資を増やしたいと話しています。
今回紹介された中でも、三井不動産、野村不動産ホールディングス、東急不動産ホールディングス、MIRARTH不動産投資法人など、不動産関連銘柄が複数登場しています。
ただし、不動産株だけに投資資金を集中させることには注意も必要です。
同じセクターに投資先が偏ってしまうと、不動産市場全体に逆風が吹いた場合、保有資産全体が大きく値下がりする可能性があります。
動画でも、1つのセクターに偏らず、分散投資を意識しながら今後もさまざまな銘柄を買っていきたいと説明しています。
株主優待を使った「優待旅行」も投資の楽しみ
動画後半では、株主優待を実際に使う「優待旅行」についても紹介されています。
投稿者は共立メンテナンス、ブロンコビリー、アークランズなどの株主優待を利用するため、神戸方面への旅行を計画しているとしています。
共立メンテナンスでは宿泊関連の優待やグループ飲食店で使える食事券があり、ブロンコビリーでは株主優待券を利用できます。
さらにアークランズでは、ホームセンターなどで利用できる優待券を受け取っており、関西方面への旅行時にまとめて利用しているとのことです。
株主優待は、単なる金銭的な利回りだけでなく、旅行や食事、買い物など生活の中で楽しめることも魅力の1つです。
高配当株は「今の利回り」だけで判断しない
今回の動画で特に重要だったポイントは、現在表示されている配当利回りだけで株を判断しないということです。
三菱HCキャピタルの例のように、長期的に増配を続ける企業の場合、購入時点では3%台の配当利回りでも、10年後には取得価格に対して非常に高い利回りになっている可能性があります。
一方で、高配当であっても業績が悪化して減配されれば、想定していた収益を得られない場合があります。
そのため、高配当株を選ぶ際には、
- 現在の配当利回り
- 過去の増配実績
- 利益やキャッシュフロー
- 配当性向
- 財務健全性
- 今後の事業成長
などを総合的に確認することが重要です。
決算急落は必ずしも買い場ではない
今回紹介された銘柄の多くは、決算後に株価が急落しています。
ただし、「10%下落したから割安」「高配当になったから買い」と単純に判断するのは危険です。
株価が下落する背景には、今後の利益減少を市場が織り込んでいる場合もあります。
特に決算後の急落銘柄では、下落率ではなく「なぜ下がったのか」を確認することが重要です。
一時的な期待外れなのか、それとも企業の競争力や収益構造そのものが悪化しているのかによって、投資判断は大きく変わります。
まとめ
今回の動画では、決算後に株価が大きく下落した銘柄の中から、高配当や株主優待、長期保有に適した銘柄が紹介されました。
特に注目された三菱HCキャピタルは、第1四半期決算を受けて株価が下落したものの、約30年にわたる連続増配実績が大きな魅力です。
現在の配当利回りだけではなく、5年後、10年後の配当成長まで考えることで、長期投資ならではの魅力が見えてきます。
そのほか、グローブライド、サイバーエージェント、シュッピン、三井不動産、第一生命ホールディングス、KPPグループホールディングスなども、決算急落後の銘柄として紹介されました。
また、野村不動産ホールディングス、MIRARTH不動産投資法人、東急不動産ホールディングスなどは、今後さらに株価が下がれば購入を検討したい銘柄として挙げられています。
決算急落は長期投資家にとって買い場になることもありますが、下落したという理由だけで飛びつくのではなく、業績、配当、財務、将来性を確認することが重要です。
高配当株投資では、「今何%もらえるか」だけでなく、「今後どれだけ配当が育つ可能性があるのか」という視点を持つことで、より長期的な投資判断につながります。


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