本記事は、YouTube動画『アサヒ逆転決算、MS&ADは爆益!悩む最恐優待も』の内容を基に構成しています。
2026年8月14日は、多くの上場企業が決算を発表し、決算シーズンも終盤を迎えました。
今回の動画では、サイバー攻撃の影響などから業績への懸念が強まっていたアサヒグループホールディングスの決算をはじめ、MS&ADインシュアランスグループホールディングス、SOMPOホールディングスなど保険大手の決算が取り上げられています。
さらに、8月の株主優待銘柄の中でも、非常に高い優待利回りから注目を集めている一方、優待制度の継続そのものに不安がある銘柄についても詳しく解説されています。
決算内容だけでなく、「高配当株」「株主優待株」をどのように考えるべきなのかという点でも参考になる内容です。
アサヒグループHDが好決算、業績回復が鮮明に
最初に取り上げられたのが、ビールや飲料などを手掛けるアサヒグループホールディングスです。
同社はサイバー攻撃の影響などによって一時的に業績への不安が広がり、株価も大きく下落する局面がありました。
しかし今回発表された決算では、上期の最終利益が大幅な増益となり、足元でも利益が伸びるなど、業績の回復が鮮明になっています。過去最高水準の数字も並び、進捗率についても順調な内容だったと動画では評価されています。
決算は取引時間中に発表され、その後の株価も上昇しました。
一時は大きく売り込まれていたアサヒ株ですが、そこから徐々に回復し、今回の決算によってさらに安心感が広がった形です。
もっとも、直近では株価そのものがかなり上昇しているため、「今から買うには少し高く感じる」という見方もできます。
一方で、動画では長期的な株価水準や配当利回りなどを考えると、必ずしも割高とは言い切れないとの見方も示されています。
アサヒで期待される株主優待の復活
アサヒグループHDについて、動画内ではもう1つ注目されているポイントがあります。
それが株主優待です。
アサヒには以前、株主優待制度がありましたが、その後廃止されています。
一方、同社は株式分割を実施しており、以前よりも個人投資家が株式を保有しやすい環境になっています。
そのため動画では、業績が好調に推移する中で、将来的に100株保有者を対象とした株主優待などが新設・復活する可能性に期待したいとの見方が示されています。
もちろん、動画内でも優待復活が正式に発表されたわけではありません。
あくまで投資家としての期待ではありますが、個人株主を増やしたい企業にとって、株式分割と株主優待を組み合わせるケースは珍しくありません。
今後の株主還元策は注目ポイントの1つになりそうです。
MS&ADは第1四半期から大幅増益
続いて取り上げられたのが、損害保険大手のMS&ADインシュアランスグループホールディングスです。
今回発表された第1四半期決算では、最終利益が前年同期比で増益となり、非常に好調なスタートとなりました。
動画では「第1四半期からかなり高い進捗率になっている」と評価されており、想定以上に強い数字が出た決算として紹介されています。
決算発表後のPTSでも株価が上昇し、5,000円台を意識する動きとなりました。
MS&ADは過去に株式分割を実施しており、長期間保有してきた投資家にとっては、大きな値上がり益が生まれている銘柄でもあります。
それだけ株価が上昇しているにもかかわらず、動画内では配当利回りが依然として比較的高い水準にある点も評価されています。
高配当バリュー株の強さが続く
MS&ADに限らず、ここ数年の日本株市場では金融株や保険株など、いわゆる高配当バリュー株が強い動きを見せています。
バリュー株とは、企業の利益や資産価値などに対して株価が比較的割安と考えられる銘柄です。
さらに配当利回りが高ければ、株価上昇だけでなく、保有中のインカムゲインも期待できます。
動画では、MS&ADのような銘柄について「高配当バリュー株の強さを象徴する存在」として注目しています。
SOMPOホールディングスも増益決算
保険株ではSOMPOホールディングスも取り上げられました。
こちらも第1四半期の最終利益が大幅な増益となり、好調な決算内容になっています。
今期は利益が減少する予想となっているものの、第1四半期の利益水準は高く、通期計画に対して順調に進んでいるとの見方が示されています。
SOMPOも過去に株式分割を実施しており、長期保有してきた投資家にとっては大幅な含み益が生まれているケースがあります。
動画では、保険会社について金利上昇が収益環境の改善につながる可能性にも触れています。
不祥事で株価が下落した大型株はチャンスになることも
SOMPOについては、過去に中古車販売会社を巡る問題などを背景に株価が大きく下落した時期がありました。
動画投稿者は、そのような株価下落局面で買い増しを行った経験を紹介しています。
ここで重要なのは、「不祥事が起きた株を何でも買えばよい」という話ではありません。
企業の事業基盤がしっかりしており、不祥事によって企業価値そのものが長期的に失われる可能性が低いと判断できる場合、一時的な株価急落が投資機会になるケースもあります。
大型企業が一時的な問題で大きく売られた場面は、中長期投資家にとって注目すべきタイミングになるという考え方です。
8月優待で注目される「ABC」の高利回り
ここから動画のテーマは、8月の株主優待銘柄へ移ります。
特に注目されているのが、動画内で「ABC」と呼ばれている銘柄です。
この銘柄は直近で株価が非常に激しく動いており、ストップ高に近い上昇をした直後に大きく下落するなど、不安定な値動きが続いています。
また、代表取締役や取締役の退任、経営体制の見直しに関する発表なども出ており、企業としても大きな変化の中にあります。
その一方で、個人投資家から非常に注目されているのが株主優待です。
100株保有すると、グループ店舗などで利用できる1万円分程度のポイントが受け取れる仕組みとして動画では紹介されています。
株価が大幅に下落した結果、投資金額に対する優待金額の割合が極端に高くなっており、数字上では非常に高い優待利回りになります。
「優待利回り100%超」に飛びついてはいけない理由
一見すると、非常に魅力的な優待です。
例えば数千円程度の投資で1万円相当の優待が受け取れるのであれば、それだけで投資金額を回収できるように見えます。
しかし、ここには大きなリスクがあります。
株価がここまで下落しているということは、企業の経営状態や今後の事業継続性、株主優待制度の維持などについて、市場が強い不安を抱いている可能性があります。
特に株主優待は、企業側が制度変更や廃止を発表することができます。
株価が急落したことで個人投資家が大量に株式を取得すると、企業が負担する優待費用が急増する可能性もあります。
その結果、優待内容の縮小や利用条件の変更、最悪の場合は廃止につながることも考えられます。
優待の利用店舗にも変化
動画では、この優待について実際に利用できる店舗が減っているのではないかという話も紹介されています。
銀座の店舗がなくなったほか、新宿の店舗についても優待が利用できないという情報が視聴者から寄せられたとされています。
投稿者自身が店舗側に確認したところ、利用可能との回答だったそうですが、実店舗ではスタッフが制度を正しく把握していないケースもあります。
動画では過去の別企業の優待でも、本部では「利用できる」と回答されているにもかかわらず、店舗では「利用できない」と言われた経験が紹介されています。
株主優待では、このような店舗と本部の認識の違いが起こるケースもあるため注意が必要です。
優待制度が大幅改悪される可能性も
今後のシナリオとして、動画ではいくつかの可能性が示されています。
例えば、利用できる店舗を減らしたり、「5,000円購入するごとに1,000円分利用可能」といった条件付きの優待に変更したりするケースです。
こうなると、額面上は1万円分の優待でも、実際の価値は大きく低下します。
動画投稿者自身も、現在の優待がそのまま維持される可能性については慎重に見ています。
つまり「優待利回りが高いから買う」のではなく、優待が維持されなかった場合でも耐えられる投資金額に抑えることが重要です。
RIZAPグループは黒字転換
続いて紹介されたのがRIZAPグループです。
第1四半期では黒字転換となり、chocoZAP事業の店舗展開も拡大しています。
急速な出店が業績成長につながっている一方、動画では過去のRIZAPグループの急拡大にも触れています。
同社は以前、さまざまな事業や企業を取り込みながら急速に規模を拡大しましたが、その後業績が悪化した時期がありました。
そのため、chocoZAPの出店ペースが速いことについても、成長だけを見るのではなく、将来の固定費負担などを慎重に確認する必要があるとしています。
夢展望やMRKなどRIZAP関連銘柄も決算発表
RIZAPグループ関連では、夢展望なども決算を発表しています。
夢展望は赤字幅が縮小しているものの、依然として赤字の状態です。
過去には株価が大きく上下することで注目された銘柄でもあり、株主優待制度の変更などもありました。
また、RIZAPグループ系の銘柄では、以前魅力的だった優待内容が変更され、使い勝手が低下したケースもあります。
株主優待だけを目的に長期間保有する場合には、「現在の優待が将来も続くとは限らない」という前提を持つことが重要です。
小僧ホールディングスは赤字縮小
小僧寿しなどを展開する小僧ホールディングスも紹介されています。
株価は低位で推移しており、業績についても依然として厳しい状況ですが、今回の決算では赤字幅が縮小しました。
一方、同社は株価に対する株主優待の割合が比較的高い銘柄として紹介されています。
近くに利用可能店舗があり、優待を実際に消費できる投資家であれば、少額で楽しむ選択肢にはなり得ます。
ただし、業績が赤字の企業では、優待や配当の維持可能性を特に慎重に確認する必要があります。
ペッパーフードサービスは業績改善へ
「いきなり!ステーキ」などを運営するペッパーフードサービスも決算を発表しました。
動画では、業績予想の上方修正があり、赤字状態から徐々に改善しつつある点が評価されています。
500株保有すると食事券が受け取れる優待もあり、優待目的の投資家から注目される銘柄です。
もっとも、業績や株価の変動が大きいため、安定した大型株とは異なるリスクがある点には注意が必要です。
APホールディングスは厳しい決算
塚田農場などを展開するAPホールディングスは、第1四半期の利益が大幅に減少し、厳しい決算となりました。
飲食業界では、人件費や食材費などの上昇もあり、利益を確保することが難しくなっている企業も少なくありません。
APホールディングスには食事券の株主優待があり、実際に店舗を利用する投資家にとっては魅力があります。
動画では、決算を受けて株価が大きく下落するようであれば、株価水準と優待内容を確認しながら検討する余地があるとの見方が示されています。
SANKO MARKETING FOODSは赤字縮小
SANKO MARKETING FOODSも取り上げられています。
同社は長期間にわたり厳しい業績が続いており、株価も大きく下落してきた銘柄です。
今回の決算では赤字幅が縮小したものの、依然として赤字となっています。
ただし、厳しい業績の中でも株主優待を継続している点については動画内で評価されています。
このような銘柄では、優待利回りが高く見える一方、企業の財務状態や事業継続性を十分に確認する必要があります。
ラオックスも赤字が続く
ラオックスホールディングスについては、上期では赤字幅が縮小したものの、足元では赤字が拡大しているという複雑な決算内容が紹介されています。
通期では黒字化を目指しているものの、現時点では予定通りに進んでいるとは言いにくい状況です。
一方で、配当や株主優待があり、株価に対するインカム利回りは比較的高い銘柄です。
動画では「優待や配当がなくなる可能性も受け入れられる人」であれば検討余地があるとの慎重な見方が示されています。
ハーバー研究所は優待利回りが魅力
化粧品などを手掛けるハーバー研究所も、第1四半期で赤字となり厳しいスタートとなりました。
一方で、同社は配当だけでなく、自社商品などに利用できる割引券の株主優待が魅力となっています。
優待を実際に利用する場合だけでなく、優待券そのものに一定の市場価値があるため、総合利回りで考えると高くなる可能性があります。
ただし、優待利回りの高さだけでなく、本業の回復が伴うかどうかを確認することが重要です。
ライドオンエクスプレスは減益
宅配寿司「銀のさら」などを展開するライドオンエクスプレスホールディングスは、減益決算となりました。
もともと今期は利益減少が予想されていましたが、第1四半期でも厳しい数字が出ています。
一方で、配当と宅配サービスで利用できる優待券を合わせると、総合利回りは比較的高い水準になります。
株価が決算を受けて大きく下落した場合には、優待と業績のバランスを確認する余地がありそうです。
ホットランドは好調な業績
「築地銀だこ」などを展開するホットランドは、増益決算となりました。
動画では、テイクアウトに強い業態であることも今後の強みになる可能性があると指摘されています。
外食産業では、店内飲食だけでなく持ち帰りや宅配への対応力が重要になっています。
そのため、持ち帰り需要を取り込める企業は、今後も注目される可能性があります。
ワシントンホテルは優待にも注目
ワシントンホテルについては、ホテル宿泊などに利用できる株主優待が魅力として紹介されています。
全国に利用可能な施設があるため、旅行や出張の機会が多い人にとって使いやすい優待です。
決算内容は弱い部分もありますが、株価が下落した場合には優待価値とのバランスから検討する余地があるとの見方が示されています。
トリドールは減益でも進捗を確認
丸亀製麺などを展開するトリドールホールディングスも決算を発表しました。
第1四半期の最終利益は減益となりましたが、通期予想に対する進捗という点では必ずしも極端に悪い内容ではないとの見方も示されています。
飲食企業は季節によって利益が大きく変わることもあるため、1四半期だけを見るのではなく、年間を通じた業績推移を見ることが重要です。
ゼビオHDは好決算
スポーツ用品を展開するゼビオホールディングスは、利益が大幅に増加し、上期計画に対しても順調な決算となりました。
株価も決算を受けて上昇しています。
同社は配当に加えて、店舗で利用できる割引券の株主優待を継続しています。
動画では、優待券には一定の市場価値もあるため、配当と優待を合わせた総合利回りで見ると魅力のある銘柄として紹介されています。
三越伊勢丹は株式分割で優待が取得しやすく
三越伊勢丹ホールディングスについても触れられています。
決算自体は前日に発表され、株価は下落しましたが、株主優待制度については株式分割に伴う変更が発表されています。
株式分割後も100株から優待を受け取れる形となるため、従来より少ない投資金額で優待を取得できる可能性があります。
百貨店を頻繁に利用する人にとっては、株主優待の実用性が高い銘柄です。
NTTは高値を更新
動画ではNTTの株価についても言及されています。
長期間なかなか上値を突破できない状態が続いていましたが、この日は高値を更新する動きが見られました。
ここからさらに上値を突破できるかどうかが注目されます。
NTTは少額から投資しやすい大型株でもあり、初心者が長期保有を検討する銘柄の1つとしても知られています。
QBネットは配当と優待の両方が魅力
ヘアカット専門店「QB HOUSE」を展開するQBネットホールディングスも紹介されています。
同社は配当を実施しているほか、継続保有によってヘアカットに利用できる優待券が受け取れる制度があります。
サービス料金そのものが上昇しているため、優待券1枚あたりの実質的な価値も以前より大きくなっています。
日常的にQB HOUSEを利用する人にとっては、実用性の高い優待と言えそうです。
初心者は「高利回り優待株」から始めない方がいい
今回の動画で特に重要なのが、最後に語られている株主優待投資の考え方です。
動画投稿者は、今回紹介したような業績が不安定で優待利回りが非常に高い銘柄について、初心者には基本的におすすめしないとしています。
投資を始めたばかりの段階では、まず事業基盤が安定している企業や、業績・財務・配当などに安心感のある「定番銘柄」から経験を積んだ方がよいという考えです。
高利回りに見える銘柄には、高利回りになっている理由があります。
株価が大きく下落している、業績が赤字である、優待廃止の可能性があるなど、何らかのリスクを市場が織り込んでいるケースが多いためです。
ハイリスク優待株は「薄く広く」がポイント
一方、投資経験が増え、資金に余裕が出てきた場合には、こうしたハイリスクな優待株をポートフォリオの一部に組み入れる方法も紹介されています。
重要なのは、1銘柄に資金を集中させないことです。
例えば1つの銘柄を500株、1,000株と大量に持つのではなく、100株ずつ複数の銘柄に分散します。
優待利回りの高い銘柄は魅力的ですが、その分、優待廃止や業績悪化、株価下落といったリスクもあります。
複数銘柄に分散しておけば、1社の優待が廃止されたとしても、他の銘柄の配当や優待でカバーできる可能性があります。
動画投稿者は、自身の経験上、このようなハイリスク優待株を複数に分散することで、全体として見ると悪くない利回りを得られることもあると説明しています。
株主優待では「利回り」より継続性を見る
株主優待投資では、どうしても「優待利回り○%」という数字に目が向きがちです。
しかし、本当に重要なのは、その優待を企業が継続できるのかという点です。
例えば1万円を投資して年間5,000円相当の優待が受け取れるのであれば、優待利回りは50%になります。
数字だけを見ると非常に魅力的です。
しかし翌年に優待制度が廃止され、株価も半分になれば、投資としては大きな損失になります。
逆に優待利回りが3%程度でも、企業の業績が安定し、増配や株価上昇が続けば、長期的にはより良い投資になる可能性があります。
優待投資では「今いくらもらえるか」だけでなく、「5年後、10年後もその企業が利益を出し続けられるか」という視点が重要です。
まとめ
2026年8月14日の決算では、アサヒグループホールディングスの業績回復や、MS&AD、SOMPOホールディングスなど保険大手の好調な業績が目立ちました。
特に高配当バリュー株は、株価が上昇した後でも一定の配当利回りを維持している銘柄があり、引き続き注目される分野となっています。
一方、8月の株主優待銘柄では、株価急落によって極端に高い優待利回りとなっている銘柄もあります。
こうした銘柄は「優待だけで元が取れる」と考えたくなりますが、優待廃止や改悪、業績悪化、株価急落といったリスクも同時に抱えています。
初心者であれば、まずは業績や財務が安定した大型株を中心に投資経験を積み、その後、資金に余裕が出てからハイリスクな優待株を少額ずつ分散して保有するという方法が現実的でしょう。
配当利回りや優待利回りは、株式投資における重要な判断材料です。
ただし、「利回りが高い=良い銘柄」ではありません。
なぜその利回りが高くなっているのか、企業にその株主還元を続ける力があるのかまで確認することが、株主優待投資で長く利益を残していくための重要なポイントと言えそうです。


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