本記事は、YouTube動画『あの注目優待がついに内容発表!NTT大復活も』の内容を基に構成しています。
2026年8月21日の株式市場では、株主優待投資家にとって注目度の高い発表がありました。
証券コード8783のabc株式会社が、注目されていた株主優待制度について「一部変更および継続」を発表したためです。
同社の株主優待は、100株保有でも1万円相当のポイントを受け取れる非常に高水準な内容となっており、株価が低迷していたこともあって、「本当にこの優待を続けられるのか」と疑問視する声もありました。
しかし今回、ポイント優待そのものは継続されることが明らかになりました。
また、同日の株式市場ではNTTが約2.9%上昇し、年初来高値を更新するなど通信株にも資金が流入しています。原油関連株や海運株、メタプラネットなどにも大きな値動きが見られました。
今回は、abcの株主優待の内容を中心に、NTTや原油関連株、REITなど2026年8月21日に注目された銘柄について詳しく見ていきます。
abc(8783)が株主優待の継続を発表
今回最も注目されたのが、abc株式会社です。
abcは証券コード8783で東証スタンダード市場に上場しており、金融サービスや不動産関連事業、Web3、暗号資産関連事業など幅広い事業を展開しています。
同社は以前「GFA株式会社」という社名でしたが、現在はabc株式会社となっています。
2026年8月21日、同社は「株主優待制度の一部変更および継続に関するお知らせ」を発表しました。
このタイトルだけを見ると、
「優待内容が大幅に改悪されるのではないか」
「もしかすると優待そのものが廃止されるのではないか」
と警戒した投資家も少なくなかったと考えられます。
それほどabcの株主優待は、現在の株価に対して非常に大きな内容となっているためです。
100株で1万円相当という異例の株主優待
abcの株主優待の大きな特徴が、株主優待ポイントです。
100株を保有すると、1株につき100ポイントが付与されます。
つまり、
100株 × 100ポイント = 10,000ポイント
となり、1ポイントをおおむね1円相当として利用できるため、100株保有で1万円相当のポイントとなります。
さらに保有株数が増えるとポイントも増えていきます。
ポイント制度では、100株までは1株100ポイント、101~500株部分は1株80ポイント、501~1,000株部分は1株50ポイントなど、保有株数に応じて付与されます。
また、長期保有制度も設けられており、1年以上保有するとポイントが1.5倍、その後も保有期間に応じて増え、6年以上では最大2倍になります。
もともとの制度でも、100株以上の株主に対してポイントを付与し、継続保有期間に応じて最大2倍とする仕組みが設けられていました。
約6,600円の投資で1万円相当の優待
この株主優待が特に注目される理由は、株価とのバランスです。
動画収録時点ではabcの株価は66円前後でした。
100株購入すると、
66円 × 100株 = 6,600円
です。
つまり、約6,600円分の株式を保有することで、1万円相当の株主優待ポイントを受け取れる計算になります。
単純計算では、優待額が投資金額を上回っています。
株探でも2026年8月時点の最低投資金額は約6,700円、100株から株主優待が発生するとされており、非常に高い優待利回りとなっています。
一般的な株主優待銘柄と比較しても、かなり異例の水準です。
そのため、
「この条件を本当に維持できるのか」
という点が市場参加者の間で注目されていました。
ポイント優待は変更せず継続へ
今回の発表で重要なのは、株主優待ポイントそのものについて大きな変更がなかったことです。
動画では、優待廃止やポイント削減などの大幅な改悪も想定されていたものの、結果としてポイント制度は継続されたことが評価されています。
一方で変更されたのが、暗号資産に関連する優待です。
abcではこれまで株主優待として、ミームコインやNFTなど暗号資産関連の特典も設定していました。
今回はこちらの部分が変更対象となった一方、投資家にとって金額的な魅力が大きい株主優待ポイントについては継続される形となりました。
そのため、ポイントを目的としてabc株を保有している投資家にとっては、比較的安心できる発表だったといえます。
優待が豪華すぎること自体がリスクにもなる
もっとも、動画では今回の優待継続について手放しでは評価していません。
むしろ、
「少し条件を厳しくした方がよかったのではないか」
という見方も示されています。
例えば、
「1年以上継続保有した株主だけを対象にする」
「300株以上を対象にする」
といった条件を設ける方法です。
株主優待は企業にとってコストになります。
特にabcのように、株価に対する優待額が非常に大きい場合、制度を長期間維持できるかどうかは慎重に見る必要があります。
今回優待が継続されたからといって、今後も同じ制度が永久に続く保証はありません。
むしろ投資家として重要なのは、「優待利回りが高いから安全」ではなく、「これだけ高い優待を会社が継続できるのか」という視点を持つことです。
abcの優待ポイントはどこで使える?
abcの株主優待ポイントは、同社グループが運営する店舗などで利用できます。
代表的なのが「BOOK AND BED TOKYO」です。
BOOK AND BED TOKYOは「泊まれる本屋」をコンセプトとした宿泊施設で、本棚の中にベッドスペースが設けられた独特のスタイルが特徴です。
新宿や心斎橋などに施設があります。
abc側の過去の発表でも、「BOOK AND BED TOKYO 新宿」「BOOK AND BED TOKYO 心斎橋」などがポイント利用先として案内されています。
東京や大阪へ旅行・出張する人であれば、宿泊費として利用できる可能性があるため、実用性のある優待といえます。
施設によっては宿泊だけでなく、カフェや飲食などにポイントを利用できるケースもあります。
ただし、利用可能店舗や利用条件については変更される可能性があります。
実際に利用する際には、abcが案内している最新の株主優待ページを確認した方がよいでしょう。
高利回りだけでabc株を買うのは注意
100株を約6,600円で購入し、1万円相当のポイントを受け取れるのであれば、
「1回優待を受け取れば元が取れる」
と考えたくなるところです。
しかし、株式投資では当然ながら株価下落リスクがあります。
例えば66円で購入した株が30円まで下落すれば、株式の評価額は半分以下になります。
さらに、株主優待制度が将来変更・廃止される可能性もあります。
abcは株価の値動きも非常に大きく、業績や経営面についても不透明感が意識される局面がありました。
したがって、極端に高い優待利回りだけを見て投資判断をするのではなく、
企業業績、財務状況、株価変動、優待の継続可能性
まで含めて考える必要があります。
NTTが約2.9%上昇し年初来高値へ
続いて注目されたのがNTTです。
2026年8月21日のNTT株は166.1円で取引を終え、前日比4.7円高、上昇率は2.91%となりました。
同日の高値は166.2円で、年初来高値を更新しています。
NTT株はしばらく一定の価格帯で推移していましたが、ここにきて上値を試す展開となっています。
動画ではこれを「大復活」と表現しています。
NTT上昇の背景に業績と目標株価引き上げ
NTTが買われている背景として、動画では業績や株主還元に対する評価が挙げられています。
NTTは長期的に増配を続けてきた企業として知られており、通信インフラという比較的安定した事業基盤も持っています。
さらに最近では証券会社によるNTTの目標株価引き上げも相次いでいます。
2026年8月20日には国内大手証券が目標株価を194円へ引き上げたことが報じられており、これも8月21日の株価上昇を後押しした可能性があります。
株価が長期間低迷していたNTTですが、市場の評価が少しずつ変化してきている状況といえます。
KDDIやソフトバンクなど通信株も堅調
NTTだけでなく、動画ではKDDIやソフトバンクも堅調だったことが紹介されています。
通信会社は携帯電話や通信インフラなど、景気に左右されにくい収益源を持っています。
そのため株式市場が不安定な局面では、比較的ディフェンシブなセクターとして資金が向かうことがあります。
特に配当を重視する投資家にとって、通信株は長期保有候補になりやすいセクターです。
ただし、通信料金政策や設備投資負担、競争激化などのリスクもあるため、「通信だから絶対に安全」というわけではありません。
ホンダなど自動車株も上昇
動画ではホンダの株価についても触れています。
自動車業界全体を取り巻く環境は必ずしも楽観できる状況ではありませんが、この日は自動車株全体が比較的強い動きを見せました。
ホンダについては株価上昇後でも配当利回りが約4%程度あるとして、高配当株としての魅力にも注目しています。
高配当株の場合、株価が上昇すると配当利回りは低下します。
そのため、高配当株を購入する際には単純に現在の利回りだけを見るのではなく、過去の株価水準や業績、配当方針なども確認することが重要です。
原油価格上昇でINPEXなど資源株が上昇
2026年8月21日は原油価格も上昇しました。
動画では原油価格が約2%上昇したことを受けて、関連銘柄にも買いが入ったと説明しています。
代表例がINPEXです。
INPEXは石油・天然ガスの開発を手掛ける日本最大級の資源開発会社です。
原油価格が上昇すると、原油や天然ガスの販売価格上昇によって収益改善への期待が高まりやすくなります。
そのため、
原油価格上昇
↓
資源会社の利益増加期待
↓
資源株上昇
という流れになることがあります。
動画ではINPEXがこの日約2.2%上昇したと紹介されています。
ENEOSやコスモHDなど石油関連株にも資金流入
原油関連では、INPEXだけでなくENEOSホールディングスやコスモエネルギーホールディングスなども上昇しました。
こうした企業は原油価格の影響を受けますが、INPEXのような資源開発企業と石油元売り会社ではビジネスモデルが異なります。
そのため、「原油が上がればすべての石油関連企業の利益が同じように増える」というわけではありません。
それでも原油価格が大きく動いた日は、関連セクター全体に短期資金が流入することがあります。
海運株も大幅高、日本郵船や川崎汽船が上昇
この日は海運株にも大きな動きがありました。
動画では日本郵船が約4.5%、商船三井が約4.6%、川崎汽船が約7.3%上昇したと紹介しています。
特に川崎汽船の上昇率は大きく、海運セクターが市場でも目立つ存在となりました。
海運株は世界景気、運賃、燃料価格、為替など多くの要因の影響を受けます。
そのため値動きが非常に大きくなりやすいセクターでもあります。
高配当利回りが注目されることも多い一方、業績の変動も大きいため、現在の配当だけを基準に判断するのは注意が必要です。
REITが下落し高利回り銘柄が増加
一方、株価が上昇した銘柄ばかりではありません。
動画ではJ-REITの一部が下落し、年初来安値を更新していることも紹介しています。
代表例として挙げられているのが積水ハウス・リート投資法人です。
価格下落によって分配金利回りは約5.2%まで上昇しているとされます。
REITとは「不動産投資信託」のことで、投資家から集めた資金をオフィス、住宅、ホテル、物流施設などに投資し、賃料収入などを投資家に分配する仕組みです。
金利上昇はREITに逆風になりやすい
REITが売られる理由の1つとして考えられるのが金利です。
REITは不動産取得のために借入金を利用するケースが多いため、金利が上昇すると利払い負担が増えます。
さらに、安全性の高い国債などの利回りが上昇すると、
「わざわざ価格変動のあるREITを買わなくてもよいのではないか」
と考える投資家も増えます。
そのため一般的には、
金利上昇 → REITには逆風
金利低下 → REITには追い風
となりやすい傾向があります。
もっとも、価格が大きく下落すれば分配金利回りは上昇します。
そのため長期投資家にとっては、REITの下落局面が投資機会になる場合もあります。
高利回りインフラファンドにも注目
動画では「東京インフラ」にも触れられており、分配金利回りが約7%まで上昇しているとして紹介されています。
インフラファンドは、太陽光発電設備などのインフラ資産に投資し、そこから得られる収益を投資家へ分配する商品です。
高い分配金利回りが魅力ですが、価格下落によって利回りが高く見えているケースもあります。
利回りが高い場合には、
「なぜ市場がこの価格まで売っているのか」
を考えることが重要です。
高利回りそのものが安全性を意味するわけではありません。
メタプラネットが約21%の急騰
この日、特に激しい値動きを見せた銘柄として紹介されたのがメタプラネットです。
動画によると、メタプラネットはこの日20.95%上昇しました。
メタプラネットはビットコインを大量に保有する企業として知られており、株価もビットコイン価格の影響を強く受ける傾向があります。
ビットコイン価格が上昇すると、
「同社が保有しているビットコインの価値も増える」
との期待から、株価が大きく上昇することがあります。
一方、逆にビットコインが下落すれば株価が急落する可能性もあります。
動画でも、株価が一時2,000円前後まで上昇した後、200円台まで大幅に下落したことに触れています。
値動きの激しい銘柄であるため、通常の高配当株や大型株とは全く異なるリスク管理が必要です。
株主優待利回りだけで投資判断をしないことが重要
今回最も目を引くのは、やはりabcの株主優待です。
約6,000~7,000円程度の投資で1万円相当のポイントが得られるのであれば、数字だけを見ると極めて魅力的です。
しかし、投資では「利回りが高い理由」を考える必要があります。
株価が大きく下落しているからこそ、結果的に優待利回りが極端に高くなっている可能性があります。
特に極端な高利回り銘柄では、
株価下落
↓
優待利回り上昇
↓
優待目的の買いが増える
↓
優待廃止・縮小
↓
さらに株価下落
という流れになる可能性もあります。
したがって、「1回優待をもらえば元が取れる」という考え方だけでなく、優待廃止後でもその会社の株を保有したいと思えるかどうかを考えておくことが重要です。
不動産クラウドファンディングについても紹介
動画後半では、不動産クラウドファンディングサービス「CREAL」についても紹介されています。
不動産クラウドファンディングとは、複数の投資家から資金を集め、その資金で不動産に投資し、賃料収入や売却益などを投資家に分配する仕組みです。
少額から不動産投資を始められる点が特徴です。
ただし、動画内では「元本変動のリスクが基本的にない」「満期になれば元本がそのまま戻る」といった趣旨の説明がありますが、この点には注意が必要です。
不動産クラウドファンディングは銀行預金ではなく、元本保証の商品ではありません。
運用する不動産の価値が下落した場合や事業者の経営状況が悪化した場合などには、元本割れや償還遅延が発生する可能性があります。
そのため利用する際には、想定利回りだけでなく、投資対象物件、運用期間、劣後出資割合、事業者の財務状況なども確認することが重要です。
まとめ
2026年8月21日の市場で株主優待投資家から特に注目されたのが、abc株式会社の株主優待継続です。
100株保有で1万円相当のポイントという非常に手厚い内容が維持されたことで、優待を目的として保有している投資家にとっては大きなニュースとなりました。
一方、この優待利回りの高さは通常では考えにくい水準でもあります。
優待が今後も継続される保証はなく、株価下落や業績悪化、制度変更のリスクについては十分に考えておく必要があります。
また、同日はNTTが2.91%上昇して年初来高値を更新しました。証券会社による目標株価引き上げなどもあり、長く低迷していたNTT株に再評価の動きが出ています。
さらに、原油価格上昇を背景にINPEXなどの資源株が上昇し、日本郵船、商船三井、川崎汽船など海運株にも大きな買いが入りました。
一方ではREITなどが下落し、高い分配金利回りとなっている銘柄も増えています。
株主優待、高配当、REITなどはいずれも「利回り」が注目されやすい投資対象です。
しかし、利回りが高くなっている背景には必ず理由があります。
単純に数字の高さだけを見るのではなく、「なぜこの利回りになっているのか」「今後も維持できるのか」という視点で判断することが、長期投資では重要になりそうです。


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