本記事は、YouTube動画『【保存版】次の暴落が来たら、この動画を開いてください。新NISA民の避難マニュアル』の内容を基に構成しています。
株価が好調な今こそ「暴落への備え」が必要
2026年8月現在、株式市場は比較的好調な推移を続けています。新NISAを利用してS&P500などに投資している人の中には、資産評価額が過去最高水準になっている人も少なくないでしょう。
一方で、株価が上昇を続けるほど「そろそろ大きな下落が来るのではないか」と不安になる人も増えてきます。
動画では、こうした状況だからこそ、暴落が起きてから対応を考えるのではなく、相場が落ち着いている今のうちに行動ルールを決めておくことが重要だと説明しています。
暴落相場では、含み損が急速に拡大することで冷静な判断が難しくなります。そのため、「その時になったら考える」のではなく、「あらかじめ決めたルールを実行する」という状態にしておくことが重要です。
動画で紹介されている基本的な避難マニュアルは、次の3つです。
- 積み立てをそのまま続ける
- 生活費として必要な現金を確保する
- 証券アプリを見る回数を減らす
一見すると非常にシンプルですが、長期投資を続けるうえでは重要な考え方です。
2026年8月の株式市場は好調も、暴落リスクは消えていない
動画では、2026年8月時点で「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が最高値を更新している状況が紹介されています。
3月末には米国とイランをめぐる情勢などから大きく下落する局面もあったものの、その後は市場が落ち着き、株価は急速に回復しました。
こうした値動きを見ると、株価が下落した局面でも売却せず、長期的に保有を続ける「バイ・アンド・ホールド」の重要性が改めて分かります。
しかし、相場が好調だからといって暴落の可能性がなくなったわけではありません。
動画では、今後の株式市場に影響を与える可能性がある要因として、株価水準の高さ、金利、インフレ、地政学リスクなどを挙げています。
AI・半導体への期待が株価に織り込まれている
現在の米国株式市場では、AIや半導体関連企業への期待が非常に高まっています。
将来的な成長期待が株価に大きく反映されているため、企業業績や経済指標などに少しでも悪材料が出れば、株価が大きく調整する可能性があります。
特に成長期待の高い銘柄ほど、期待が崩れた際の下落幅も大きくなりやすい点には注意が必要です。
長期金利の上昇も株価の逆風になる
米国の長期金利が高い状態が続くことも株式市場にとって懸念材料になります。
一般的に金利が上昇すると、企業の資金調達コストが高くなります。また、将来得られる利益を現在価値に換算する際の割引率も上昇するため、特に成長株の評価が下がりやすくなります。
さらにインフレや財政への警戒から長期金利が一段と上昇すれば、株価に下押し圧力がかかる可能性があります。
関税や中東情勢などの地政学リスク
関税政策や中東情勢なども企業業績に影響を与える可能性があります。
貿易摩擦が強まれば企業のコストが増えるほか、エネルギー価格や物流コストが上昇する可能性もあります。
こうした状況によって企業利益が圧迫されれば、株価が調整する要因になります。
ただし、動画では「暴落を予想すること」が目的ではないと強調しています。
重要なのは、暴落がいつ起きるかを当てることではなく、暴落はいずれ発生するものだと考え、事前に備えておくことです。
米国株にはこれまで何度も暴落が起きている
株式市場の歴史を振り返ると、大きな暴落は何度も起きています。
動画では、過去約100年間の米国株市場における代表的な暴落として、1929年の世界恐慌、1970年代のオイルショック、1987年のブラックマンデー、2000年代初頭のITバブル崩壊、2008年前後の世界金融危機、2020年のコロナショックなどを紹介しています。
下落率は暴落によって異なりますが、数十%規模の下落は決して珍しい出来事ではありません。
特に1929年の世界恐慌では非常に大きな下落が発生し、株価が以前の水準を回復するまで長い時間がかかりました。
一方、2020年のコロナショックでは急激な下落が起きたものの、各国政府や中央銀行による大規模な金融・財政政策などもあり、その後株価は比較的短期間で回復しました。
もちろん、将来の暴落でも同じように回復するとは限りません。
それでも過去を振り返れば、米国株市場は暴落と回復を繰り返しながら長期的には成長してきました。
長期投資では、暴落そのものを避けることよりも「暴落時に市場から退場しないこと」が重要になります。
暴落を「長期上昇の途中にある段差」と考える
投資を始めたばかりの人にとって、含み損は想像以上に精神的な負担になります。
動画の投稿者自身も、新卒1年目に投資信託を購入した際、わずか数百円の損失が怖くなり、すぐに売却してしまった経験があると語っています。
しかし長期チャートを見ると、暴落は永遠に続く下落ではなく、長期的な上昇トレンドの途中に存在する大きな段差として見ることもできます。
S&P500や全世界株式などのインデックス投資は、長期的な企業利益や世界経済の成長を前提とした投資方法です。
当然ながら未来の株価上昇が保証されているわけではありません。
それでも、暴落のたびに慌てて売却してしまえば、長期投資のメリットを十分に得ることが難しくなります。
だからこそ、暴落時に最も重要になるのは「投資を続けられる状態を作っておくこと」です。
自分の資産が30%下落したらいくら減るのか
暴落に備えるうえで有効なのが、「実際に自分の資産がどれくらい減るのか」を事前に計算しておくことです。
例えば株式資産が30%下落した場合、投資額によって含み損は大きく変わります。
500万円を投資している場合は約150万円、1000万円なら約300万円、2000万円なら約600万円の含み損になります。
「30%下落」と割合で聞くと冷静に感じられても、「300万円減る」「600万円減る」と金額で考えると、心理的なインパクトは大きくなります。
例えば毎月10万円を積み立てている人が300万円の含み損を抱えれば、単純計算では約2年半分の積立額が一時的に消えたように見えることになります。
もちろん、売却しなければ損失が確定したわけではありません。
しかし暴落時には評価額が大きく減った画面を見ることになるため、その状況を事前に想像しておくことが重要です。
「実際に起きた時に初めて金額を見る」のではなく、「これくらい減る可能性がある」と事前に理解しておけば、暴落時にも冷静になりやすくなります。
暴落時の避難マニュアル1:積み立てをそのまま続ける
動画で最初に紹介されている対策が、積立投資をそのまま継続することです。
株価が大きく下落すると、「これ以上損したくない」と考えて積み立てを停止したくなる人もいるでしょう。
しかし積立投資では、下落局面こそ多くの口数を購入できます。
一定額を定期的に投資するドルコスト平均法では、価格が高い時には少ない口数を購入し、価格が安い時には多くの口数を購入することになります。
そのため株価が下落した局面は、長期的に見れば安い価格で資産を購入できる時期でもあります。
その後株価が回復すれば、安値で購入した分がリターンを押し上げる可能性があります。
動画では、暴落が起きても「積立設定には触らない」というルールを決めておくことを推奨しています。
暴落時の避難マニュアル2:生活費の現金を確保する
2つ目の対策は、生活費として必要な現金を確保しておくことです。
投資資産が下落しているタイミングで急な出費が発生すると、生活費を補うために株や投資信託を売却しなければならなくなる可能性があります。
しかし暴落時に投資資産を売却すると、含み損が実際の損失として確定してしまいます。
そのため動画では、生活費の6か月から1年分程度の現金を手元に確保しておくことを勧めています。
十分な現金があれば、株価が下落しても投資資産を売却せずに生活できます。
つまり現金は、暴落時に投資資産を守るための「クッション」として機能します。
資産形成では投資効率だけを考えると、できるだけ多くのお金を投資に回したくなるかもしれません。
しかし暴落時の精神的な余裕まで考えれば、一定額の現金を保有することには大きな意味があります。
暴落時の避難マニュアル3:証券アプリを見る回数を減らす
3つ目は、証券アプリを見る回数を減らすことです。
暴落が起きると、資産評価額が毎日のように減少します。
そのため不安になり、1日に何度も証券アプリを開いてしまう人も少なくありません。
しかし、アプリを見る回数を増やしても損益が改善するわけではありません。
むしろ値下がりを繰り返し目にすることで不安が強まり、感情的な売買をしてしまう可能性があります。
行動経済学では、人間は同じ金額であれば、利益を得る喜びよりも損失による苦痛を強く感じやすいとされています。これは「損失回避」と呼ばれる心理傾向です。
動画では、普段毎日証券アプリを確認している人であれば、暴落時は週1回程度に減らす方法を紹介しています。
相場と一定の距離を取ることで、不必要な売買を防ぎやすくなるという考え方です。
暴落時にやってはいけない「狼狽売り」
暴落時に最も避けたい行動の1つが狼狽売りです。
株価が急落すると、「もっと下がるかもしれない」と恐怖を感じ、保有資産を売却したくなることがあります。
しかし下落局面で売却すると損失が確定します。
さらに問題なのは、その後の株価回復に乗れなくなる可能性があることです。
「一度売って、相場が落ち着いたら買い直せばいい」と考える人もいます。
しかし実際には相場の底値をリアルタイムで判断することは非常に困難です。
底値は時間が経過した後で初めて「ここが底だった」と分かります。
そのため売却後に株価が反発すると、「もう少し下がるかもしれない」と考えて買い戻せず、そのまま上昇相場を逃してしまうことがあります。
追加投資をするなら3回以上に分ける
暴落時には「安くなったから一気に買おう」と考える人もいるでしょう。
しかし動画では、追加投資を行う場合でも、一度に資金を投入するのではなく、複数回に分けて投資する方法を紹介しています。
動画投稿者のルールでは、20%程度の下落から追加投資を開始し、3回程度に分けて買っていく方法を採用しています。
これは、最初に「ここが底だ」と考えて全額を投資した後、さらに株価が大きく下落してしまうリスクを避けるためです。
例えば20%下落時に一部を投資し、その後さらに下落した場合に追加で投資できる資金を残しておけば、心理的にも余裕を持ちやすくなります。
底値を当てるのではなく、時間と価格を分散しながら投資する考え方です。
ただし、追加投資の具体的な水準や金額は人によって異なります。
生活資金や投資期間、リスク許容度を考えたうえで、自分なりのルールを決めておくことが重要です。
暴落中はSNSやニュースを見すぎない
暴落時にはSNSやニュースでも悲観的な情報が急増します。
「株はもう終わりだ」「今回は過去とは違う」といった意見が数多く出てくるでしょう。
実際、大きな暴落が起きるたびに「今回は違う」と言われてきました。
もちろん、暴落の原因は毎回異なります。そのため経済状況を確認すること自体は重要です。
しかし必要以上に悲観的な情報を見続けると、不安が増幅されてしまいます。
恐怖は人から人へ伝わりやすいため、暴落時には情報源を絞り、SNSとの距離を取ることも有効です。
長期投資家にとって重要なのは、短期的なニュースに反応することではなく、自分が決めた投資方針を維持できるかどうかです。
暴落前に「自分専用の避難マニュアル」を作っておく
今回の動画で特に重要なのは、暴落時の行動を事前にルール化しておくという考え方です。
動画投稿者の場合は、次のようなルールを設定しています。
- 積み立てはそのまま継続する
- 追加投資は20%程度の下落から3回に分けて行う
- 証券アプリは週1回だけ確認する
このようなルールは、冷静な時の自分から、暴落時にパニックになっている自分への指示書とも言えます。
実際に暴落すると、頭では長期投資が重要だと理解していても、含み損が数百万円規模になることで感情が大きく揺れる可能性があります。
だからこそ相場が好調で冷静な今のうちに、「株価が何%下がったら何をするか」「何をしないか」を決めておくことが重要になります。
新NISAでは「暴落を避ける」より「暴落を乗り越える」ことが重要
新NISAを使った投資は、長期間にわたる資産形成を目的としている人が多いでしょう。
その場合、数十年間の投資期間の中で暴落を一度も経験しない可能性は低いと考えられます。
重要なのは暴落を完全に避けることではありません。
暴落が起きても生活に支障がなく、積立投資を継続できる仕組みを作っておくことです。
そのためには投資商品を選ぶことだけでなく、現金を確保し、リスクを取りすぎず、相場を見る頻度まで含めた投資環境を整える必要があります。
長期投資では「何を買うか」以上に、「暴落時にも持ち続けられるか」が結果を大きく左右する可能性があります。
まとめ
2026年8月時点では株式市場は好調に推移し、S&P500関連の投資信託なども高値圏にあります。
しかし株式市場では、これまで何度も大きな暴落が起きてきました。今後も金利上昇、インフレ、企業業績、地政学リスクなどをきっかけに、大きな下落が発生する可能性はあります。
ただし暴落がいつ来るかを正確に予測することは困難です。
そのため長期投資家にとって重要なのは、暴落を予想することではなく、暴落が来ても投資を続けられる準備をしておくことです。
動画で紹介された基本的な避難マニュアルは、「積み立てを続ける」「生活費の現金を確保する」「証券アプリを見る回数を減らす」という3つです。
さらに追加投資をする場合には資金を複数回に分け、狼狽売りやSNSの見すぎを避けることも重要になります。
新NISAを使った資産形成では、短期的な株価の上下よりも長期間市場に残り続けることが重要です。
株価が好調で冷静に考えられる今のうちに、自分の資産が30%、40%下落した時にどう行動するのかを決め、「自分専用の暴落時マニュアル」を作っておくことが、次の下落相場を乗り越えるための備えになるでしょう。


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