本記事は、YouTube動画『8月権利確定で必ず押さえたい厳選10銘柄』の内容を基に構成しています。
8月は、株主優待投資家にとって見逃せない月の1つです。外食、家電、アパレル、スーパーマーケット、動画配信サービス、写真撮影など、日常生活で使いやすい優待を用意する企業が数多く権利確定を迎えます。
さらに、直近では株主優待制度の拡充を発表した企業もあります。これまで年1回だった優待を年2回に増やしたり、贈呈額を引き上げたりする動きが見られ、優待投資家にとって選択肢が広がっています。
一方で、優待内容だけを見て株式を購入するのは危険です。業績や株価水準、配当、継続保有条件、将来的な優待廃止リスクまで確認する必要があります。
ここでは、動画で紹介された8月権利確定の注目10銘柄について、初心者にも分かりやすく詳しく解説します。
8月の株主優待銘柄を選ぶ際のポイント
株主優待とは、企業が一定数以上の株式を保有する株主に対し、自社商品やサービス券、買い物券、ポイントなどを贈る制度です。
配当金とは異なり、金銭以外の形で株主へ利益を還元するところに特徴があります。自社店舗やサービスの利用を促し、長期的な株主を増やす目的で導入している企業も少なくありません。
ただし、優待銘柄を選ぶ際は「優待利回りの高さ」だけで判断しないことが大切です。少なくとも、次の点を確認する必要があります。
- 権利確定月と権利付き最終日
- 必要な保有株数
- 半年または1年以上などの継続保有条件
- 優待券を利用できる店舗やサービス
- 配当利回りと優待利回りを合わせた総合利回り
- 業績や財務内容
- 優待制度を今後も維持できるか
権利付き最終日に株式を保有していれば優待を受け取れるとは限りません。銘柄によっては株主名簿への連続記載などが条件となり、権利確定直前に購入しても対象にならない場合があります。
また、動画内で紹介された株価や利回りは収録時点の数字です。株価の変動や制度変更によって内容が変わる可能性があるため、実際に投資する際は企業の最新IR情報を確認する必要があります。
コシダカホールディングス|株主優待が年2回に拡充
最初に紹介されたのは、証券コード2157のコシダカホールディングスです。
同社は「カラオケまねきねこ」を中心に、カラオケ事業などを展開しています。全国に店舗があるため、利用しやすい株主優待銘柄として注目されています。
年1回から年2回へ変更
コシダカホールディングスは、直近で株主優待制度の拡充を発表しました。
従来は年1回の優待でしたが、変更後は年2回となります。有効期限は1年から半年へ短縮されるものの、年間で受け取れる金額が実質的に増える内容です。
動画では、通常保有の場合に年間約4,000円相当、長期保有条件を満たした場合には最大で年間約8,000円相当のサービス利用券を受け取れる内容として紹介されています。
収録時点の株価は1,000円前後とされており、長期保有時の優待利回りは8%近く、通常保有でも4%近くになるとの試算でした。さらに、2%台半ばの配当利回りも期待できるため、総合利回りの高さが大きな魅力です。
カラオケ利用者には実用性が高い
近年は物価上昇や人件費の増加などを背景に、カラオケ料金も上昇傾向にあります。そのような環境下で利用券の年間贈呈額が増えることは、カラオケを定期的に利用する人にとって大きなメリットです。
午前中の低価格プランやフリータイムなどと組み合わせれば、優待券を効率的に使える可能性があります。家族や友人との娯楽だけでなく、ストレス解消の手段として活用できる実用性の高い優待です。
業績についても、動画では今期に回復が見込まれ、配当性向も過度に高くないと評価されています。ただし、優待の大幅拡充は企業にとってコストになるため、長期的に維持できるかという視点は必要です。
コジマ|ビックカメラグループで使える優待券を拡充
続いて紹介されたのは、家電量販店を展開するコジマです。
コジマはビックカメラグループの企業であり、株主優待券はコジマだけでなく、ビックカメラグループの対象店舗などでも利用できます。
年間の優待額が増加
動画では、コジマも直近で株主優待制度を拡充した銘柄として取り上げられています。
変更後は、2月と8月の両方でそれぞれ2,000円相当、年間合計4,000円相当の優待券を受け取れる内容です。さらに、一定の継続保有条件を満たすことで長期保有分が上乗せされます。
従来よりも年間贈呈額が増え、本家に当たるビックカメラの優待を上回るほど魅力的な制度になったと評価されています。
コジマはビックカメラよりも最低投資金額が低く、比較的購入しやすい点も特徴です。収録時点では配当利回りが約2%、通常の優待利回りが約3%とされ、合計では約5%の総合利回りが見込まれていました。長期保有分を加えれば、さらに高い利回りになります。
家電以外の買い物にも活用できる
ビックカメラグループの店舗では、家電だけでなく日用品、医薬品、食品、酒類などを販売している場合があります。そのため、大型家電を購入する予定がない人でも優待券を使いやすいのがメリットです。
対象となるインターネット通販で利用できる場合もあり、近隣に実店舗がない人でも活用の余地があります。
動画の投稿者は、夫婦でコジマとビックカメラの株式を保有し、年間で合計2万2,000円相当の優待券を受け取っていると説明しています。複数名義を活用すれば、生活家電や日用品の購入負担を抑えることが可能です。
IDOM|高利回りのデジタルギフト優待に注目
3銘柄目は、証券コード7599のIDOMです。
IDOMは、中古車販売・買い取りサービス「ガリバー」を展開している企業です。中古車市場の動向に業績が左右されやすい一方、新たに導入されたデジタルギフト優待によって注目を集めています。
年2回のデジタルギフトを予定
動画で説明された株主優待は、1回につき2,500円相当のデジタルギフトを受け取れるというものです。
8月の初回優待については継続保有期間を問わない一方、その後は1年以上の継続保有が必要になるとされています。そのため、8月に初めて購入した株主は最初の優待を受け取れても、次の2月は対象外となり、その次の8月から再び対象になるという説明でした。
継続保有条件の判定方法は重要です。単に1年間株式を持っていればよいとは限らず、基準日時点の株主名簿へ同一株主番号で継続して記載されることなどが条件となる場合があります。
総合利回りは7%を超える水準
動画の試算では、優待利回りが約3.9%、配当利回りが約3%で、総合利回りは約7.26%でした。これは一般的な優待銘柄と比較しても、かなり高い水準です。
ただし、優待の条件が良すぎる場合は注意も必要です。企業の利益に対して優待コストが大きくなれば、将来的に制度が縮小または廃止される可能性があります。
IDOMは魅力的な高利回り銘柄である一方、「この優待が永続するとは限らない」という前提で検討する必要があります。優待だけではなく、中古車事業の収益性や今後の業績も確認しておきたいところです。
ワールド|アパレルブランドで利用できる優待券
4銘柄目は、アパレル大手のワールドです。
ワールドという社名にはなじみがなくても、「UNTITLED」や「TAKEO KIKUCHI」をはじめ、同社が展開するブランドを利用した経験がある人は多いでしょう。衣料品だけでなく、雑貨など幅広いブランドを展開しています。
半年以上の継続保有が必要
ワールドの株主優待は、同社グループの対象店舗やオンラインストアなどで使える優待券です。ただし、半年以上の継続保有が必要であるため、権利確定直前に購入してもすぐに優待を受け取れるわけではありません。
動画では、株式分割後の基準として100株では500円相当、200株では1,500円相当の優待になると説明されています。最低単元の100株よりも、200株保有のほうが投資金額に対する優待効率が高くなる設計です。
さらに、保有株数に応じて優待額が増え、3年以上継続保有すると贈呈額が2倍になります。最大区分では2,000株保有により5万円相当を年2回、年間10万円相当の優待券を受け取れると紹介されています。
もっとも、優待額を増やすためだけに2,000株まで買い増すと、特定銘柄への資金集中が起こります。動画では、一般の投資家であれば200株を保有し、長期保有によって年間最大6,000円相当を目指す方法が現実的だとしています。
配当と長期優待を組み合わせる
ワールドは配当利回りも比較的高く、動画では4%台の水準として紹介されています。200株保有時の優待を加えると、総合利回りは5%近い水準になるとの見方です。
衣料品は必要性を感じながらも、現金を支払って購入する際には後回しになりやすい支出です。優待券があれば、普段は選ばないブランドの商品を試したり、家族の衣服を購入したりできます。
一方で、利用したいブランドがワールドの対象店舗に含まれているかは事前確認が必要です。優待券を受け取っても、近隣に対象店舗がなければ利便性は下がります。オンラインストアでの利用条件も含め、自分の生活圏との相性を確認しておきましょう。
クリエイト・レストランツ・ホールディングス|外食優待の定番銘柄
5銘柄目は、証券コード3387のクリエイト・レストランツ・ホールディングスです。
同社は、ショッピングセンター内のレストラン、フードコート、居酒屋など、さまざまな外食ブランドを運営しています。利用できる店舗数が多く、2月と8月の株主優待銘柄として高い人気があります。
幅広い飲食店で使える優待券
クリエイト・レストランツ・ホールディングスの魅力は、グループ内の多数の飲食ブランドで優待券を使えることです。特定の業態に限定されないため、家族での外食から日常のランチまで幅広く活用できます。
保有株数に応じて優待額が増える仕組みで、一定の株数を長期間保有すると追加優待も受けられます。普段から対象店舗を利用する人にとって、実質的な食費の節約につながる優待です。
動画では、外食業界の中でも居酒屋業態よりレストラン業態が比較的強い状況にあると説明されています。クリエイト・レストランツ・ホールディングスは複数の業態を展開しているため、単一ブランドに依存しない点が強みです。
ただし、原材料費、人件費、光熱費の上昇は外食企業の利益を圧迫します。優待人気だけでなく、既存店売上高や利益率の推移にも注意が必要です。
イオン|キャッシュバックとラウンジ利用が魅力
6銘柄目は、証券コード8267のイオンです。
イオンは2月と8月に権利確定を迎える代表的な株主優待銘柄です。日常的にイオンや対象グループ店舗を利用する人にとって、非常に実用性の高い優待制度を用意しています。
オーナーズカードによるキャッシュバック
イオン株を一定数以上保有すると、株主向けのオーナーズカードが発行されます。対象店舗でカードを提示して買い物をすると、保有株数に応じた割合で半年ごとにキャッシュバックを受けられます。
動画では、100株からキャッシュバックを受けることができ、保有株数に応じて還元率が上がり、最大7%になると説明されています。
特に推奨されていたのは300株保有による3%還元です。イオン系列の店舗で食品や日用品を継続的に購入する家庭であれば、年間の利用額が大きくなるため、キャッシュバックの効果も高まります。
たとえば、対象となる買い物が年間50万円なら、3%還元で1万5,000円相当です。配当とは別に日常支出の一部が戻ってくるため、家計との相性が良い優待といえます。
イオンラウンジも利用可能
もう1つの特徴が、イオンラウンジを利用できることです。対象店舗では、買い物の途中に休憩できる専用スペースが設けられています。
利用可能な回数や条件は保有株数などによって異なります。また、イオン本体だけでなく、イオンファンタジーやマックスバリュ東海など、一部のグループ企業の株主優待でもラウンジ利用資格を得られる場合があります。
イオンの配当利回り自体は動画収録時点で約1%と、それほど高い水準ではありません。しかし、日常的な買い物に対するキャッシュバックやラウンジ利用を含めて考えると、生活密着型の優待銘柄として大きな価値があります。
U-NEXT HOLDINGS|動画配信サービスを優待で楽しめる
7銘柄目は、U-NEXT HOLDINGSです。
同社は動画配信サービス「U-NEXT」を展開しています。映画、ドラマ、アニメ、ドキュメンタリーなどを視聴する人にとって、サービス利用権そのものを受け取れる個性的な優待です。
100株で90日分の利用権
動画では、100株保有によりU-NEXTを90日間利用できる権利と、サービス内で利用できる1,000円分のポイントが贈られると説明されています。優待は年2回ですが、90日分を2回受け取っても合計180日となり、1年間すべてをカバーすることはできません。
そこで動画内で提案されていたのが、家族2人がそれぞれ100株ずつ保有する方法です。
2名義分の優待を時期をずらして利用すれば、理論上はほぼ1年を通してU-NEXTを視聴できます。1人で1,000株を保有する方法もありますが、資金効率や銘柄集中の観点では、100株を2名義で保有する方法が有力だとしています。
ポイントは電子書籍にも利用可能
付与されるポイントは、映像作品だけでなく電子書籍などにも利用できます。1名義で年間2,000円分、夫婦など2名義なら年間4,000円分のポイントとなるため、本を購入する人にもメリットがあります。
動画では、サービス利用権とポイントを控えめに評価しても、優待利回りは約3.5%になると試算しています。配当を加えれば、一定の総合利回りを期待できます。
ただし、もともとU-NEXTを利用する予定がない人にとっては、優待の額面がそのまま経済的価値になるわけではありません。現在有料会員である人や、加入を検討している人に向いた銘柄です。
スタジオアリス|家族写真を残せる撮影優待
8銘柄目は、子ども向け写真館を展開するスタジオアリスです。
同社の株主優待では、店舗で写真撮影を受けられる株主写真撮影券が贈られます。子どもの誕生日、七五三、入学・卒業などの記念撮影に利用できるほか、家族写真や夫婦の記念写真にも活用できます。
額面以上に価値を感じやすい優待
写真撮影券では、衣装や背景を選び、本格的なカメラで撮影した写真を受け取れます。動画では、通常料金に換算すると1万円前後の価値があり、保守的に6,000~7,000円程度と見積もっても十分に魅力があると評価されています。
仮に優待価値を6,000円と見積もった場合、収録時点の株価を基準にすると優待利回りは約3%、配当を含めた総合利回りは約5.5%になるとの試算です。
株主優待がなければ、「費用が高い」「予約が面倒」といった理由で家族写真を後回しにすることもあります。しかし、撮影券が届けば店舗へ行くきっかけになります。
子どもの成長や家族の姿は、後から同じ瞬間を撮り直すことができません。単なる金額換算を超えて、思い出を残せる点にこの優待の価値があります。
利用しない人には価値が限定される
一方、写真館を利用する予定がない人には向いていません。優待利回りは、実際に利用して初めて意味を持ちます。
業績については、動画では一時的な低迷から持ち直す見込みとされています。株価も安値から回復しているため、優待価値だけでなく、少子化が写真館事業に与える影響や今後の成長性も考慮すべきでしょう。
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス|食品を選べる年2回の優待
9銘柄目は、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスです。
同社は「マルエツ」「カスミ」「マックスバリュ関東」などを傘下に持つスーパーマーケットグループです。
優待券または食品を選択可能
株主は、対象店舗で利用できる買い物優待券と、食品を中心とした優待品から希望するものを選択できます。
買い物優待券は、一定額の買い物ごとに所定額を割り引く形式です。対象店舗が生活圏内にあれば、日常の食料品購入に利用できます。
店舗が近くにない場合でも、米やレトルト食品などの優待品を選べるため、全国の株主が活用しやすい制度です。動画では、JAの厳選ギフト商品など、2,000円程度の価値があると考えられる商品が用意され、これを年2回受け取れると説明されています。
評価額をやや控えめに見積もっても、優待利回りは5%程度になる可能性があり、配当を加えた総合利回りはさらに高くなります。
業績面には注意が必要
株価の絶対水準が比較的低く、最低投資金額を抑えやすいことも特徴です。長期的な株価推移では下落しており、以前より購入しやすい水準にあると紹介されています。
しかし、株価が安いことには理由があります。スーパーマーケット業界は競争が激しく、人件費、物流費、電気代、仕入れ価格の上昇が利益を圧迫します。
動画でも業績の先行きには不透明感があると指摘されています。優待利回りの高さだけを見て購入するのではなく、本業の収益力を慎重に確認する必要があります。
CVSベイエリア|1万円相当の異例の優待に注目
最後に紹介されたのは、CVSベイエリアです。
文字起こしでは企業名が「ABC」と誤変換されていますが、紹介されている事業内容や施設から、CVSベイエリアを指していると考えられます。
この銘柄は、今回の10銘柄の中でも特に投機的な位置付けです。動画でも、一般的な安定優待銘柄とは性質が異なることを強調しています。
投資金額を上回るほど高額な優待
動画で紹介された内容では、8月の株主に対し、グループ施設などで利用できる1万円相当の優待券または優待ポイントが贈られます。
収録時点の株価は670円前後とされ、100株の購入金額は約6万7,000円です。1回の優待が1万円相当であれば、単純計算の優待利回りは非常に高くなります。
利用先として紹介されたのが、「BOOK AND BED TOKYO」などの宿泊施設です。本棚の中にベッドが設置されたような内装が特徴で、本を読みながら宿泊できる独特な空間となっています。
店舗によってはシャワーやワーキングスペースも備えており、単なるカプセルホテルとは異なる体験ができます。動画では、平日の安い日であれば3,950円程度から宿泊できる場合があり、1万円分の優待を複数回の宿泊に使える可能性があると説明されています。
優待廃止や変更の可能性に注意
これほど高い優待利回りには、大きなリスクも伴います。
企業の利益や財務規模に対して優待負担が大きすぎれば、制度を維持できなくなる可能性があります。株主優待は企業の判断で変更や廃止が可能であり、前年と同じ内容が翌年も続く保証はありません。
動画収録時点では、直近の決算発表で優待変更に関する情報が出なかったため、8月分が実施される可能性に期待が集まっていました。しかし、決算発表を通過したからといって、その後の変更がないとは限りません。
優待廃止が発表されれば、優待目的で保有していた投資家の売りが集中し、株価が急落する恐れがあります。この銘柄は安定的な長期投資先というより、優待継続の不確実性を理解したうえで検討すべき銘柄です。
8月優待は自分が使えるかどうかで選ぶ
今回紹介された10銘柄は、いずれも魅力的な優待制度を持っています。しかし、万人に同じ価値があるわけではありません。
カラオケへ行かない人にとって、コシダカホールディングスの利用券は額面ほどの価値を持ちません。U-NEXTを見ない人にとっては、無料視聴期間があっても活用できないでしょう。スタジオアリスについても、写真館を利用する予定がなければ優待価値は限定的です。
反対に、イオンで毎週食料品を購入する家庭にとっては、数%のキャッシュバックが年間で大きな金額になります。ビックカメラグループを利用する人であれば、コジマの優待券を現金に近い感覚で使えるでしょう。
優待銘柄を選ぶ際には、企業が公表する額面だけでなく、自分が実際に利用した場合の価値で考えることが重要です。
権利確定直前の購入には注意
株主優待の権利を取るためには、権利付き最終日までに株式を購入しておく必要があります。ただし、優待人気の高い銘柄は権利確定日に向けて株価が上昇し、権利落ち日に下落することがあります。
たとえば、5,000円相当の優待を受け取っても、権利落ち後に株価が1万円下がれば、短期的には優待価値を上回る含み損が発生します。
また、制度信用取引を使った「優待クロス」では、逆日歩などのコストが想定以上に膨らむ場合があります。一般信用取引でも貸株料や売買手数料がかかり、在庫を確保できるとは限りません。
優待を長期的に楽しむのであれば、権利確定直前だけに集中して買うのではなく、株価と業績を見ながら時間を分散して購入する方法も選択肢になります。
株主優待の改悪・廃止リスクを忘れない
日本企業では株主優待が広く普及していますが、近年は公平な利益還元を重視し、優待を廃止して配当へ一本化する企業も見られます。
特に注意したいのは、本業の利益に対して優待コストが重い企業です。優待利回りが極端に高い場合、それは魅力であると同時に、持続可能性への警告でもあります。
デジタルギフトや高額ポイントを導入したばかりの銘柄では、新規株主が急増することで企業の想定以上に費用が膨らむ可能性もあります。その結果、継続保有条件の追加、贈呈額の引き下げ、必要株数の増加、制度そのものの廃止につながることがあります。
したがって、優待は将来も確実に受け取れる利益として計算するのではなく、「継続すれば得られる付加価値」として考えるのが無難です。
まとめ
8月は、日常生活で使いやすい株主優待銘柄が数多く権利確定を迎える月です。
今回の動画では、次の10銘柄が紹介されました。
- コシダカホールディングス
- コジマ
- IDOM
- ワールド
- クリエイト・レストランツ・ホールディングス
- イオン
- U-NEXT HOLDINGS
- スタジオアリス
- ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス
- CVSベイエリア
コシダカホールディングスとコジマは、直近の優待拡充によって魅力が高まっています。IDOMはデジタルギフトと配当を合わせた高い総合利回りが注目されますが、制度の持続可能性には注意が必要です。
ワールドやクリエイト・レストランツ・ホールディングスは、普段の買い物や外食に利用しやすく、長期保有による優遇も期待できます。イオンはキャッシュバックとラウンジ、U-NEXT HOLDINGSは動画配信、スタジオアリスは家族写真というように、それぞれ異なる生活場面で役立ちます。
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスは食品を選べる実用性が魅力です。一方、CVSベイエリアは非常に高い優待利回りが期待されるものの、優待変更や廃止、株価下落のリスクを十分に理解する必要があります。
株主優待投資で重要なのは、利回りの高さだけを追わないことです。自分や家族が実際に使えるか、本業の利益は安定しているか、配当と優待を無理なく維持できるかを確認したうえで判断することが大切です。
なお、株主優待の内容や継続保有条件、対象店舗、権利確定日は変更される場合があります。投資を検討する際は、必ず各企業が発表する最新のIR情報を確認してください。


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