本記事は、YouTube動画『落ちるナイフ構わず購入!半導体騙し上げ』の内容を基に構成しています。
10月1日の日本株市場では、日経平均が大きく上昇する一方で、銀行や保険、不動産、REITなどの高配当・バリュー株には弱い銘柄が目立ちました。
動画では、こうした相場環境のなかで大きく値下がりしていた「東海道リート投資法人」を新たに購入したことが紹介されています。
「落ちるナイフは掴むな」という相場格言があるように、下落している最中の銘柄を買うことには大きなリスクがあります。しかし動画投稿者は、年初来安値を更新しているような銘柄を逆張りで購入することを好んでおり、今回も下落が続くREITにあえて資金を投入したと説明しています。
一方、日経平均の上昇を支えていたのは半導体関連株でした。指数は強く見えても、保有銘柄によっては資産が減っていた投資家も少なくなかった可能性があります。
今回は、動画で紹介された東海道リート投資法人の購入理由、REIT市場の状況、半導体株とバリュー株の明暗、さらに高配当投資と人生設計についての考え方まで詳しく整理します。
「落ちるナイフ」の東海道リート投資法人を購入
今回、動画投稿者が新たに購入したのが東海道リート投資法人です。
証券コードは2989で、動画では1口8万9,200円で購入したと説明されています。
東海道リート投資法人については以前から「買いたい」と考えていたものの、野村不動産や東急不動産、そのほかの銘柄や株主優待株を優先していたため、購入を見送ってきたといいます。
しかし直近ではREIT全体の下落が続き、東海道リート投資法人も8万円台まで値下がりしました。
動画では、価格下落によって割安感が出てきたことに加え、分配金利回りが約6.8%まで上昇したことを購入理由として挙げています。
「落ちるナイフは掴むな」という有名な相場格言があります。
急落している銘柄は、底値を確認してから買ったほうが安全だという意味です。下落途中で買ってしまうと、その後も株価が下がり続け、大きな損失につながる可能性があります。
ただし動画投稿者自身は、こうした年初来安値付近の銘柄を逆張りで購入する投資を好んでいると説明しています。
もちろん、「おすすめしているわけではない」とも明確に述べており、あくまで自身が魅力を感じて投資している銘柄として紹介しています。
REITはなぜここまで下がっているのか
最近の日本株市場では、不動産株やREITに弱い値動きが目立っています。
背景として動画で触れられているのが、日本銀行による利上げです。
REITは投資家から集めた資金や借入金などを利用して不動産を保有し、そこから得られる賃料収入などを投資家へ分配します。
そのため金利が上昇すると、借入コストの増加が収益の重しになる可能性があります。
さらに市場金利が上がれば、債券などでも一定の利回りを得やすくなるため、REITの相対的な魅力が低下することもあります。
一方で動画では、賃料の引き上げなどによって物価上昇を価格転嫁できる可能性もあるという見方が紹介されています。
そのため、金利上昇だけを見て単純にREITすべてが不利になるとは限らず、物件の質、借入状況、賃料改定の余地なども重要になります。
東海道リートは減配後でも約6.8%の利回り
東海道リート投資法人では、直近の決算で分配金が減少したことにも動画では触れています。
それでも、動画内で示された株価水準では分配金利回りが約6.8%あると説明されています。
さらに、仮に1回あたりの分配金が3,200円程度まで戻れば、年間では6,400円となります。
これを購入価格8万9,200円で単純計算すると、
6,400円 ÷ 89,200円 × 100
となり、およそ7.2%です。
もちろん、将来の分配金が実際にこの水準まで戻るかは分かりません。
動画でも先行きについては不透明だとしながら、ある程度分配金が減少した状態でも比較的高い利回りが残っている点を評価しています。
年初来安値にはREITがずらり
今回下落しているのは東海道リートだけではありません。
動画では、年初来安値を更新している銘柄の一覧を見るとREITが非常に多いことにも触れています。
東海道リートのほか、森トラスト系REIT、産業ファンド投資法人、イオンリート、ヒューリックリート、積水ハウス・リート、サムティ系REITなど、多くのREITが弱い値動きになっていると紹介されています。
こうした価格下落によって、分配金利回りが5%台、6%台となるREITも増えているとしています。
ただし、高い利回りには理由があります。
価格が下がっていることで表面的な利回りが高く見えているケースもあるため、利回りの高さだけで判断するのではなく、分配金が今後維持できるのか、借入金利の上昇に耐えられるのかといった点も確認する必要があります。
日経平均は大幅上昇、それでも資産は減少
この日の相場で特徴的だったのが、日経平均と個別株の体感が大きく異なっていたことです。
動画では日経平均が約2,200円上昇したと紹介されています。
指数だけを見ると非常に強い相場です。
しかし動画投稿者が自身の証券口座を確認すると、前日よりも資産が大きく減っていたといいます。
原因として挙げられているのが、銀行や保険を中心とした高配当・バリュー株の下落です。
日経平均が大幅高だからといって、日本株全体が均等に値上がりするわけではありません。
特に日経平均は一部の値がさ株の影響を受けやすいため、半導体関連など特定の銘柄が急騰すると、ほかの多くの銘柄が下落していても指数だけが大きく上昇することがあります。
動画では、この状態を「半導体による騙し上げ」と表現しています。
半導体株が日経平均を押し上げ
この日の上昇を牽引したのが半導体関連株でした。
動画ではキオクシア、アドバンテスト、イビデン、フジクラなどが取り上げられています。
キオクシアは約5.6%上昇、アドバンテストは約10%上昇、イビデンも約9%上昇したと紹介されています。
フジクラについても約3%上昇したとされています。
こうした半導体やAI関連銘柄の上昇が日経平均を大きく押し上げる一方、銀行、保険、不動産などでは値下がりする銘柄が目立ったため、バリュー株中心の投資家にとっては「日経平均が大幅高なのに資産は減っている」という状況が起きたと説明しています。
また、半導体株が強くなるとバリュー株から半導体株へ資金が移動する可能性についても触れています。
ただし、上昇している銘柄を見て焦って乗り換えることには注意が必要です。
動画では、「キオクシアで何千万円儲かった」といった話を聞いて、自分も資金を一気に投入すると、逆方向に動いて大きな損失を抱える可能性もあるとして、自分に合った投資を続ける重要性を強調しています。
イオンも年初来安値を更新
動画後半では、年初来安値付近まで下落している個別株も紹介されています。
その1つがイオンです。
イオンは株価の下落が続き、この日も年初来安値を更新したとされています。
配当利回りそのものはそれほど高くない一方、株主優待が魅力的な銘柄として紹介されています。
イオングループでの買い物に関連した特典やイオンラウンジなどがあり、普段からイオングループを利用する人にとってはメリットを感じやすい銘柄という見方です。
楽天グループは12月の株主優待に注目
楽天グループについても、年初来安値を更新している銘柄として紹介されています。
動画では、12月に向けて注目したい銘柄の1つとしています。
理由として挙げられているのが株主優待です。
動画内では、一定条件のもとで30GBまで利用できる通信サービスが1年間提供される優待について触れています。
12月の権利確定に向けて、株主優待を目的とした投資家から注目される可能性があるという見方です。
不動産・住宅関連株も下落
不動産や住宅関連では、東急不動産や住友林業などにも触れています。
東急不動産については、権利落ち後に株価が弱くなったことで、配当利回りが4%を超える水準になっていると紹介されています。
株主優待もあり、保有株数によって優待内容が変わる点にも触れています。
住友林業についても株価下落が続いている一方、配当利回りが約4.2%まで高まっているとしています。
こうした銘柄は、価格が下がることで配当利回りが上昇しますが、下落が続いている局面で買い増す場合には、企業業績や住宅市場、金利なども確認する必要があります。
清水建設はCB発行による希薄化懸念
清水建設についても、株価が下落している銘柄として紹介されています。
動画ではCB、つまり転換社債型新株予約権付社債に関連した希薄化懸念などが株価の重しになっているとの見方を示しています。
一方で、配当水準や企業規模などを考えると、建設株として注目していると説明しています。
IDOMは配当と株主優待を合わせた利回りに注目
中古車販売の「ガリバー」などを展開するIDOMも取り上げられています。
株価は下落が続き、年初来安値を更新しているとされています。
動画では配当利回りが約3.7%あることに加え、継続保有を条件として2,500円相当のデジタルギフトを年2回受け取れる株主優待を紹介しています。
年間5,000円相当の優待と配当を合わせると、動画内では総合利回りが7~8%程度になるとの説明です。
オリエントコーポレーションも安値圏へ
オリコカードなどで知られるオリエントコーポレーションについても、株価がボックス圏から下方向へ動きつつある銘柄として紹介されています。
株価下落によって割安感や配当利回りが高まっているほか、比較的少ない金額から投資できる点もメリットとして挙げています。
バロックジャパンリミテッドは高い総合利回り
アパレル事業を展開するバロックジャパンリミテッドも紹介されています。
動画では、2月に期末一括配当を実施する銘柄で、配当利回りが約6%、さらに年間合計4,000円分の買い物券を受け取れる株主優待があると説明されています。
配当と優待を合わせた総合利回りについて、動画では約12.3%と紹介しています。
一方で、企業そのものを無条件におすすめできるわけではないとも述べており、高利回りだけでなく業績などを確認する必要があるとしています。
決算では西松屋、平和堂、クスリのアオキなどに注目
動画では、この日に決算を発表した企業についても簡単に紹介しています。
西松屋チェーンについては利益面では弱さがあった一方、配当を1円増額修正した点に触れています。
平和堂については減益傾向が紹介されています。
一方、クスリのアオキについては増益で着地したとして、小売企業でも業績にはばらつきがあると説明しています。
ニデックを巡る不透明感にも言及
ニデックについても触れています。
動画では、ネット上で上場廃止の可能性などを取り上げる記事を見かけたとして、大幅な赤字や監査法人による意見不表明などを背景に、不透明感が高まっているとの認識を示しています。
この部分については動画でも断定しておらず、今後の情報を確認していく必要があるというスタンスです。
銀行・保険株の下落がポートフォリオを直撃
この日は銀行株や保険株も弱い動きになったと説明されています。
地方銀行だけでなく、三菱UFJフィナンシャル・グループなどのメガバンクも下落したとしています。
保険株でも弱い銘柄が多く、ソニーフィナンシャルグループなども下落したと紹介されています。
一方、価格下落によって配当利回りが高くなる銘柄もあるため、高配当投資家にとっては今後の投資候補になる可能性があるという見方です。
高配当株を買い続ける理由は「仕事を辞めたいから」?
動画の終盤では、個別銘柄の話から、自身の投資スタイルや人生設計について話題が移ります。
動画投稿者は株主優待を中心に投資してきたものの、最近は高配当株を無意識のうちに多く買うようになったと振り返っています。
その理由について、
「もしかすると仕事を辞めたいからではないか」
と自己分析しています。
配当収入が増えれば、給与への依存度を下げることができます。
その結果、FIRE、つまり経済的自立と早期リタイアが現実的になってくるため、高配当株を積極的に買うようになっているのではないかという考えです。
資産を増やし続けることが人生の目的なのか
動画投稿者がこうしたことを考えるきっかけになったのが、普段視聴している投資系YouTuberが仕事を辞めたという動画でした。
その人物は資産約8,000万円を築き、YouTubeや個人事業などの収入も含めて生活できる見通しが立ったため、会社員を辞める決断をしたと紹介されています。
それを見て、
「自分も辞められるのではないか」
と考えるようになったといいます。
さらに動画では、資産を増やし続けることそのものが本当に人生の目的なのか、という問題にも踏み込んでいます。
若い頃は旅行、食事、買い物などにお金を使う機会が多くても、年齢を重ねるにつれて食べられる量や動ける量が減り、物欲も小さくなる可能性があります。
子どもの教育費なども、いつかは必要なくなります。
そのため、お金を使える時期に使わず、資産を増やすことだけに執着してしまえば、最終的には「もっと人生を楽しめばよかった」と感じる可能性もあるのではないかと語っています。
お金だけではなく「自己承認欲求」の問題もある
ただし、問題は単純に「会社を辞めればいい」という話でもないとしています。
お金を稼ぐことや資産を増やすことは、単に生活費を確保する手段だけではなく、自分の成果を確認する手段にもなっているからです。
仕事や投資で結果を残すことが、自分の存在価値や自己承認につながっている場合、それを急にやめることには不安があります。
動画投稿者自身も、お金に対する執着だけでなく、
「自分が何か成果を出し続けたい」
という気持ちがあるのではないかと分析しています。
そのため今後は、お金以外の方法で自分の満足感や達成感を得ながら、仕事や投資とどう付き合うのかが課題だとしています。
株主優待投資を選ぶ理由も「人生を楽しむため」
動画では、資産形成だけを考えるのであれば、S&P500や全世界株式などのインデックス投資を中心にする考え方もあるとしています。
それを理解したうえで、あえて株主優待投資を続けている理由についても語っています。
株主優待を使って食事をしたり、家族と出かけたり、新しい経験をしたりすることは、単純に資産額を増やすこととは違った価値があります。
つまり株主優待投資は、
「お金を増やすためだけではなく、今の人生を楽しむための投資」
という側面もあるという考えです。
高配当株だけに偏るのではなく、人生を楽しむための優待株もバランスよく保有していきたいとしています。
まとめ
10月1日の日本株市場では、日経平均が大幅に上昇する一方、銀行、保険、不動産、REITなどの高配当・バリュー株は弱い動きとなりました。
指数上昇を牽引したのは半導体関連株で、アドバンテストやイビデン、キオクシアなどが大きく上昇しました。
一方、動画投稿者は下落が続いていた東海道リート投資法人を1口8万9,200円で購入しています。
分配金利回りが約6.8%まで上昇している点などを評価したものですが、金利上昇局面ではREITに逆風が吹く可能性もあり、まさに「落ちるナイフ」を掴むような逆張り投資でもあります。
動画ではほかにも、イオン、楽天グループ、東急不動産、住友林業、清水建設、IDOM、オリエントコーポレーション、バロックジャパンリミテッドなど、株価が下落している高配当・優待銘柄が紹介されました。
そして動画の最後では、投資の目的そのものについても語られています。
資産を増やすこと、高い配当を受け取ること、早期リタイアを目指すこと。それらは重要な目標になり得ますが、お金を使って人生を楽しめる時間にも限りがあります。
資産額を最大化することだけを目標にするのではなく、自分が何のために投資しているのかを考えることも重要です。
日経平均や話題の半導体株だけを見るのではなく、自分の投資目的、リスク許容度、そしてどのような人生を送りたいのかまで含めて投資スタイルを考える必要がある、というのが今回の動画全体を通じた大きなテーマとなっています。


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