オリエンタルランド株を野村の成長株ファンドが新規購入 金融・IT株も買い増し【週刊アクティブ】

本記事は、YouTube動画『【週刊アクティブ】某ファンドがついに買った!みんな大好きオリエンタルランド株!ズボラ株投資』の内容を基に構成しています。

プロの投資家は、株式市場が不安定なときにどのような銘柄を買い、どのような銘柄を売っているのでしょうか。

今回の動画では、野村の成長株ファンドの売買動向をもとに、機関投資家の投資判断を読み解いています。

特に注目されたのが、個人投資家にも人気の高いオリエンタルランドの新規組み入れです。そのほか、金融株やIT関連株を買い増す一方で、藤倉やソフトバンクグループなどを売却していることも確認されています。

日経平均株価がやや弱含む局面で、プロの投資家がどのような銘柄に資金を振り向けているのかを詳しく見ていきます。

目次

先週購入した銘柄はその後どうなったのか

まず動画では、前週に野村の成長株ファンドが購入していた銘柄の値動きを振り返っています。

前週は、日本トムソンを新規で組み入れたほか、日立、日本高周波鋼業、きんでんなどを購入していました。

日本トムソンは下値固めの局面

日本トムソンは、半導体製造装置関連として注目されている銘柄です。

株価は2026年5月ごろから大きく上昇しており、それまで半導体関連銘柄の中では比較的出遅れていたものの、徐々に投資家の注目を集めるようになりました。

足元では急上昇後の横ばい局面に入っています。

動画では、この価格帯で下値を固めることができれば、再び上昇する「第2章」に入る可能性があると指摘しています。

チャート上では安値も少しずつ切り上がっており、ダブルボトムのような形にも見えるため、今後の値動きが注目される局面です。

日立は上昇トレンドから一転して失速

日立については、横ばい相場を上抜けて上昇トレンドに入った後の「初押し」を狙って購入した可能性があると分析されています。

しかし、今週は株価が失速しています。

中期の移動平均線も下向きになりつつあり、当初想定していたシナリオとは少し異なる値動きになっている可能性があります。

このまま株価が下落すると、高値を切り下げる形になり、調整局面に入る可能性もあります。

一方で、長期移動平均線付近まで下落した後、再び反発する展開も考えられるため、今後の値動きには注意が必要です。

日本高周波鋼業はダブルボトム形成に注目

日本高周波鋼業についても、現在は下値を固めている段階と見られています。

チャート形状はダブルボトムに近づいており、安値を切り上げながら底値圏から上昇転換できるかがポイントになります。

底値圏からトレンドが変化すれば、今後面白い値動きになる可能性があります。

きんでんはレンジ下限から反発

きんでんについては、株価がレンジ相場の下限付近まで下落したところで購入しており、その後は反発しています。

動画では、比較的良いタイミングで仕込んでいるのではないかと評価しています。

日東電工は想定とは逆方向へ

日東電工については、安値を切り上げながら上抜けしそうな局面で購入したと考えられます。

しかし、その後の株価は想定とは逆方向に動きました。

それでも、過去に何度も意識されている価格帯が下値支持として機能する可能性があるため、今後その水準を守れるかが重要になります。

ファンド資産は1週間で約6600万円減少

今回確認しているデータは、2026年9月3日時点のものです。

動画による概算では、前週から総資産が約6600万円減少しました。

総資産に対する変動率では、およそ-1.75%です。

特定の1銘柄が大きなマイナス要因になったというよりも、保有銘柄全体がまんべんなく下落した印象だとしています。

中には1週間で10%前後下落した銘柄もあり、上昇した銘柄はそれほど多くありませんでした。

日経平均株価自体も弱含んだ1週間だったため、ファンド全体にもその影響が表れた形です。

野村の成長株ファンドがオリエンタルランドを新規購入

今週の最大の注目点は、新規組み入れ銘柄です。

新規追加された銘柄は1銘柄で、その企業がオリエンタルランドでした。

一方、ファンドから削除されたのは日本マイクロニクスと関西ペイントの2銘柄です。

オリエンタルランドは東京ディズニーリゾートを運営している企業であり、個人投資家からも非常に人気があります。

動画投稿者自身も、株主優待目的で100株保有していると説明しています。

一方で、野村のファンドがこのタイミングでオリエンタルランドを新規購入したことについては、「少し遅いのではないか」という見方も示しています。

オリエンタルランド株を大量購入しなかった理由

投稿者は、オリエンタルランド株が大きく下落した底値圏で100株を購入しています。

ただし、株価が大きく下落したタイミングで追加投資することも考えたものの、最終的には株主優待目的の100株にとどめました。

その理由として挙げているのが、オリエンタルランドの今後の成長性です。

東京ディズニーリゾートには多くの来園者がいるものの、今後入場者数が劇的に増加する余地はそれほど大きくないと考えています。

つまり、これから大きく収益を伸ばすためには、来園者数の増加よりもチケット価格やホテル価格の値上げが重要になってくるという見方です。

ディズニーのチケット価格はすでに実質値上げか

東京ディズニーリゾートでは、曜日や混雑状況などによって料金が変わるダイナミックプライシングが採用されています。

動画では、2026年10月以降にチケット価格の上限が引き上げられる予定であることに触れています。

最大価格は従来より15~20%程度上昇する可能性があるとの見方です。

ただし、投稿者は「実質的な値上げはすでに始まっている」と指摘しています。

夏場は東京ディズニーリゾートにとって比較的来園者の少ない時期であり、本来であればチケット価格も安く設定されやすい時期です。

ところが、2026年の夏は閑散期にもかかわらず9000円台のチケット価格が設定される日が多く、以前のピーク価格に近い水準になっています。

つまり、正式な最高価格引き上げは10月以降であっても、平均的なチケット価格はすでに上昇している可能性があります。

さらに10月以降はハロウィーンシーズンに入り、来園者数が増加しやすくなります。

ホテル料金についても大幅な値上げが予定されているため、次回以降の決算で業績予想の上方修正が発表される可能性もあるとしています。

オリエンタルランドは「値上げによる成長」が中心になる可能性

一方で、オリエンタルランドの成長には一定の限界もあると動画では指摘しています。

東京ディズニーリゾートには物理的な収容人数の上限があります。

そのため、来園者数を大幅に増やし続けることは難しく、今後の収益成長はチケット価格やホテル価格、園内サービスなどの値上げに依存する可能性があります。

値上げによって利益率を改善することはできますが、売上高や利益が何倍にも増えていくような急成長企業とは性質が異なります。

この点が、投稿者がオリエンタルランド株に大きな資金を投入しなかった理由の1つです。

2026年9月限定の株主優待も株価を支える可能性

今回のオリエンタルランド株には、もう1つ特殊な材料があります。

2026年9月には特別株主優待が設定されており、100株を保有している株主にも東京ディズニーリゾートの1デーパスポートが贈られる予定です。

投稿者自身も、この特別優待を狙って100株購入しています。

そのため、9月末の権利確定日までに株主優待を目的とした個人投資家の買いが入る可能性があります。

野村のファンドがこの需給を意識して購入している可能性も考えられますが、実際の狙いについては分からないとしています。

通常の株主優待の場合、100株保有では短期的に毎年パスポートを受け取れるわけではありません。

100株の場合は3年以上の長期保有によって、年1枚のパスポートが受け取れる制度となっています。

投稿者は比較的安い価格帯で100株購入したため、長期保有する予定だと説明しています。

仮に100株を20万円台前半で購入し、1デーパスポートの価値を約1万円と考えれば、優待価値だけでも投資金額に対して数%程度になります。

ファンドの保有株数から実際の売買を確認

続いて動画では、ファンドが保有している各銘柄の株数の増減を確認しています。

ファンドの保有割合は株価変動によっても変わるため、実際にファンドが売買したかどうかを見る場合は、保有株数の変化を見る必要があります。

今回、特に大きく買い増した銘柄として紹介されたのが、富士通、東京海上ホールディングス、ゆうちょ銀行、三菱UFJフィナンシャル・グループなどです。

富士通は約27%、東京海上は約29%、ゆうちょ銀行は約100%増加しており、保有株数をほぼ倍増させています。

三菱UFJフィナンシャル・グループも約49%増加しており、およそ1.5倍に買い増しました。

そのほか、ジャストシステム、キオクシア、イオンフィナンシャルサービス、第1生命ホールディングス、日本高周波鋼業なども買い増しています。

一方で、売却している銘柄もあります。

動画では、全商、フジクラ、ソフトバンクグループ、信越化学工業、富士、日本電子、カプコン、コナミグループなどの保有株数を減らしていると紹介されています。

今週は金融株とIT株を積極的に購入

ファンドの今週の売買を見ると、金融関連銘柄とIT関連銘柄への買いが目立ちます。

金融株については、それ以前に一度売却していた銘柄もありますが、株価が下落してきたところを再び買い戻しているように見えます。

一方のIT関連株についても、一時はAI関連株の台頭によって売られていましたが、再び上昇トレンドに入りつつある銘柄を買っていると分析されています。

富士通は上昇トレンド入り

富士通の株価は、一度下落した後に横ばいとなり、そこから上昇に転じています。

動画では、現在はすでに上昇トレンドに入ったと評価しています。

今後のポイントは、それまでの高値を突破できるかどうかです。

高値を上抜けることができれば、上昇トレンドがさらに強まる可能性があります。

ジャストシステムはパーフェクトオーダー形成

ジャストシステムも、苦しい局面を経ながら上昇トレンドに入っています。

現在のチャートでは「パーフェクトオーダー」と呼ばれる状態になっていると紹介されています。

パーフェクトオーダーとは、株価と複数の移動平均線が上から順番に、

株価 → 短期移動平均線 → 中期移動平均線 → 長期移動平均線 → 超長期移動平均線

という順番に並んでいる状態です。

一般的には、非常に強い上昇トレンドを示す形とされています。

IT関連企業は、生成AIの普及によって既存のソフトウェアビジネスが脅かされるとの懸念から、大きく売られた時期がありました。

その一方で、実際には企業のビジネスモデルそのものが崩壊したわけではありません。

そのため、過度に売られたIT関連株が再評価される可能性もあります。

ジャストシステムについては、過去の高値を突破できるかどうかが重要になります。

ここを突破できなければ、再び調整が入る可能性もあるとしています。

長期金利上昇で金融株が再評価

今回、野村の成長株ファンドが積極的に買っているのが金融株です。

東京海上ホールディングス、ゆうちょ銀行、三菱UFJフィナンシャル・グループ、第1生命ホールディングスなどが買い増されています。

これらの銘柄はチャート形状もよく似ています。

いずれも高値から一度調整した後、再び反発して過去の高値を目指している状態です。

金融株が買われている背景の1つとして、長期金利の上昇があります。

銀行や保険会社は金利上昇によって運用収益や利ざやが改善する可能性があるため、金利上昇局面では恩恵を受けやすい業種です。

そのため、現在は金融セクター全体に資金が向かっていると分析されています。

キオクシアは機関投資家から評価されるかが重要

今回の買い増し銘柄の中で、特に興味深い存在として紹介されたのがキオクシアです。

キオクシア株は一時非常に大きく売買されており、1日の売買代金が3兆円から4兆円規模になることもありました。

しかし現在は1兆円程度まで減少しており、個人投資家を中心とした市場の熱狂もかなり落ち着いてきています。

動画では、ここからがキオクシアにとって重要な局面だとしています。

機関投資家は、株価が短期間で急騰している局面では購入しにくい傾向があります。

一方、株価が落ち着いた後に企業価値を分析し、割安だと判断すれば投資を開始する可能性があります。

つまり、キオクシアはこれから本格的に機関投資家から評価される段階に入る可能性があります。

機関投資家の買いが入れば株価上昇の「第2章」が始まる可能性がありますが、逆に割高だと判断されれば買い手が不在となり、株価が下落し続ける可能性もあります。

フジクラは短期間で売却

一方、ファンドが売却した銘柄の1つがフジクラです。

フジクラは少し前に新規購入されたばかりでした。

しかし購入後の株価反応があまり良くなかったことから、今回一部を売却した可能性があります。

チャートを見ると、過去の高値を突破できていません。

さらに、その後の反発でも前回高値を超えることができず、高値を切り下げています。

安値についてもやや下方向に動いているため、チャート上では下落トレンドに入りつつある可能性があります。

こうした値動きを見て、ファンドが保有株を減らした可能性があります。

ソフトバンクグループも一部売却

ソフトバンクグループも保有株数を減らしています。

株価は一度大きく反発したものの、現在の動きはまだ力強いとは言えない状態です。

底値を固めることができれば再び上昇する可能性はありますが、AI・半導体関連株全体の勢いも以前ほど強くありません。

一時は「AI相場の第2章」が始まるのではないかという期待もありましたが、現時点ではその動きは明確に確認できていないと動画では評価しています。

そのため、野村のファンドも一部見切りをつけて売却している可能性があります。

機関投資家の売買から何を学べるのか

今回の野村の成長株ファンドの動きを見ると、単純に株価が上がっている銘柄だけを追いかけているわけではないことが分かります。

むしろ、株価が一度調整した後に上昇トレンドへ戻りつつある銘柄や、金利上昇などによって事業環境が改善する可能性のある銘柄を買っています。

東京海上や三菱UFJフィナンシャル・グループなどの金融株は、その代表例といえるでしょう。

一方、フジクラやソフトバンクグループのように、購入後の値動きが想定ほど強くなければ、保有割合を減らしています。

つまり、プロの投資家であっても「一度買った銘柄を必ず長期保有する」というわけではありません。

企業業績や市場環境、株価トレンドを確認しながら柔軟にポジションを変更しています。

この売買姿勢は、個人投資家にとっても参考になる部分があります。

まとめ

今回の週刊アクティブでは、野村の成長株ファンドが新たにオリエンタルランドを組み入れたことが大きな注目点となりました。

オリエンタルランドは東京ディズニーリゾートのチケット価格やホテル料金の値上げによって収益改善が期待される一方、来園者数を大幅に増やすことは難しく、今後は「値上げによる成長」が重要になる可能性があります。

また、2026年9月には100株保有者も対象となる特別株主優待が設定されており、個人投資家の買い需要が株価を支える可能性もあります。

そのほか、ファンドは東京海上ホールディングス、ゆうちょ銀行、三菱UFJフィナンシャル・グループ、第1生命ホールディングスなど金融株を積極的に買い増しています。

長期金利が上昇するなか、金融株の業績改善を期待した投資と考えることができます。

IT関連では富士通やジャストシステム、キオクシアなどを購入しており、一時大きく売られたIT株や半導体関連株の中から、再び上昇する銘柄を選別している様子もうかがえます。

一方で、フジクラやソフトバンクグループなど、株価の反応が弱い銘柄については保有株数を減らしています。

相場全体が弱いときこそ、機関投資家が「何を買い、何を売っているのか」を確認することで、市場で評価され始めている業種や銘柄を把握しやすくなります。

今回の売買を見る限り、野村の成長株ファンドは金融株を中心に押し目を拾いながら、IT・半導体関連では次の上昇候補を選別していると見ることができそうです。

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