本記事は、YouTube動画『9月がお得で安値圏を狙う!オススメ高配当銘柄』の内容を基に構成しています。
9月は、3月と並んで日本株の配当や株主優待の権利確定が多い時期です。
今回の動画では、単に配当利回りが高いだけではなく、「株価が比較的安値圏にある」「9月の配当が厚い」「財務状態に比較的余裕がある」といった条件から、注目したい高配当株が紹介されています。
特に中心となっているのが、医薬品セクターです。医薬品株は景気の影響を比較的受けにくいディフェンシブ銘柄として知られていますが、株価が調整しているタイミングでは、高配当株としての魅力が高まる場合があります。
動画ではキッセイ薬品工業を中心に、ツムラなど複数の医薬品株が取り上げられました。また、INPEX、住友ゴム工業、三井物産、三菱商事、ソフトバンクグループなど、その日に大きく株価が動いた銘柄についても解説されています。
9月に注目したい高配当株とは
今回の動画で重要なポイントとなっているのが、「9月に受け取れる配当」です。
日本企業では3月末を本決算としている企業が多いため、3月と9月に配当の権利確定日を設けているケースが多くあります。
通常であれば年間配当を半分ずつ、中間配当と期末配当に分ける企業も多いですが、必ずしも均等に分けられるわけではありません。
企業によっては9月の中間配当の割合が大きい場合もあります。
今回紹介されたキッセイ薬品工業も、その代表的な例として取り上げられています。
注目銘柄はキッセイ薬品工業
動画で最初に紹介されたのが、キッセイ薬品工業です。
証券コードは4547です。
キッセイ薬品工業は医薬品業界の中では中堅クラスの企業で、大手製薬会社ほど一般的な知名度が高いわけではありません。
しかし、医薬品という生活に欠かせない商品を扱っているため、比較的安定した事業を展開している企業として紹介されています。
動画では、医薬品セクター全体の株価が下落していたことをきっかけに改めて銘柄をチェックしたところ、キッセイ薬品工業が投資候補として興味深い水準にあるとして紹介されました。
株価は4000円台でやや買いにくい
動画時点の株価は4000円台です。
100株購入する場合には40万円以上の資金が必要になるため、個人投資家にとってはやや購入しにくい価格帯です。
一方で、株主優待を目的とする銘柄ではないため、必ずしも100株単位で保有する必要はないと解説されています。
証券会社の単元未満株サービスを利用し、10株、20株、30株、50株など少しずつ購入する方法も選択肢になります。
高配当株を長期的に買い集めたい投資家にとっては、こうした分散購入も1つの方法といえるでしょう。
配当利回りは約4.2%
キッセイ薬品工業の魅力として紹介されているのが、高い配当利回りです。
動画時点では配当利回りが約4.2%となっています。
日本株で4%を超える配当利回りは、高配当株として十分に注目できる水準です。
さらに今回の銘柄については、単純に年間配当利回りが高いだけではなく、9月の配当金が厚いことが大きな特徴とされています。
年間170円配当のうち9月は105円
キッセイ薬品工業では、動画時点で年間170円の配当が予定されていました。
注目したいのが、その配当の内訳です。
年間170円を単純に半分にすると85円ですが、9月の中間配当として予定されている金額は105円です。
つまり年間配当の中でも、9月に受け取れる配当の割合が比較的大きくなっています。
そのため動画では、「9月の権利を取るメリットが大きい銘柄」として紹介されています。
もちろん、配当権利を取得するためだけに株を購入すれば良いというわけではありません。
一般的に配当の権利落ち日には、配当金相当額を意識して株価が下落する可能性があります。
そのため重要なのは、配当だけではなく、企業の業績や財務状態、現在の株価水準なども含めて判断することです。
株価は5000円付近から4000円前後まで下落
キッセイ薬品工業の株価について、動画では高値圏から徐々に下落している点にも注目しています。
一時は5000円ほどまで上昇していた株価が、4000円程度まで下落してきました。
途中で上昇と下落を繰り返しているものの、全体として見るとじわじわと株価が下がってきている印象だと解説されています。
そのため、「さらにもう少し下がったところを狙いたい」という考え方も紹介されています。
高配当株では、株価が下がれば同じ配当金でも配当利回りが上昇します。
例えば年間配当が170円で変わらない場合、株価5000円なら配当利回りは3.4%ですが、株価4000円なら4.25%になります。
配当金が維持されるのであれば、株価下落は長期投資家にとって購入条件が良くなる場合もあります。
増配傾向もキッセイ薬品工業の魅力
配当投資では現在の配当利回りだけでなく、「将来的に配当が増えていくのか」という点も重要です。
動画では、キッセイ薬品工業が長期的に比較的しっかりと配当を増やしてきた点も評価されています。
毎年必ず増配しているわけではありませんが、配当を据え置く期間を挟みながら、基本的には増配傾向にあるという見方です。
直近では大幅な増配も見られ、株主還元姿勢については魅力的な内容と評価されています。
高配当株投資では、購入時点の利回りが高いだけでなく、その後も増配が続けば、投資元本に対する実質的な配当利回りがさらに高くなっていきます。
長期投資では非常に重要なポイントです。
自己資本比率は8割超と財務面にも余裕
キッセイ薬品工業については、財務状態の強さも紹介されています。
動画では自己資本比率が8割を超えているとされています。
自己資本比率とは、企業の総資産のうち返済する必要のない自己資本がどの程度占めているかを見る指標です。
一般的には自己資本比率が高い企業ほど、借金への依存度が低く、財務的な安定性が高いと考えられます。
今期については業績がやや落ちる見込みであるものの、過去の利益水準が良かった反動という見方もできます。
最終利益もしっかり確保しており、財務にも余裕があることから、配当を支える基盤としては比較的良好な状態だと評価されています。
ツムラも注目したい高配当医薬品株
動画では、当初紹介する予定だった銘柄としてツムラも取り上げられています。
ツムラは漢方薬で知られる医薬品企業です。
知名度という点ではキッセイ薬品工業よりも高く、漢方薬市場では代表的な企業の1つです。
動画時点では配当利回りが約4.3%とされ、高配当株として注目できる水準となっていました。
さらに株価についても、ここ1年ほど大きく上昇しているわけではなく、比較的安い水準にあるという見方が示されています。
年間配当は158円
ツムラについては、動画内で年間158円の配当が紹介されています。
過去の流れから見ると利益が落ちている部分もありますが、企業として大きく悪化している状況ではなく、配当を維持する余裕もあるという評価です。
自己資本比率についても約54%とされ、一定の財務健全性があります。
キッセイ薬品工業ほど自己資本比率が高いわけではありませんが、企業の財務基盤を見るうえでは比較的安心感のある水準といえるでしょう。
ツムラには9月基準の株主優待もある
ツムラについては株主優待も紹介されています。
ただし、優待を受けるためには3年以上の継続保有が必要とされています。
そのため、9月に株を購入してすぐに優待を受けられるわけではありません。
一方で、9月が優待判定の基準となるため、長期保有を考えている投資家にとってはチェックしておきたい時期です。
動画ではバスハーブなどの自社商品に加えて、一定条件を満たした株主を対象とした漢方関連施設の見学企画についても触れられています。
配当だけでなく、企業の商品や事業に興味がある投資家には面白い優待といえるでしょう。
医薬品株には高配当銘柄が多い
動画では、キッセイ薬品工業やツムラ以外の医薬品関連銘柄にも触れています。
医薬品セクターには、配当利回りが4%台後半に達する銘柄も存在しています。
一方で、配当利回りだけを見て投資するのは注意が必要です。
配当性向が高くなりすぎている企業の場合、利益が減少すると減配につながる可能性があります。
そのため、高配当株を見る際には、
- 配当利回り
- 配当性向
- 利益の推移
- 自己資本比率
- 過去の配当履歴
などをあわせて確認することが重要です。
医薬品企業の場合、研究開発の成否や主力薬の特許切れなどによって業績が大きく変動する場合もあります。
単純に「医薬品だから安定している」と考えず、個別企業の状況を見る必要があります。
日経平均は一時苦戦するも終盤に上昇
動画後半では、この日の日本株市場についても紹介されています。
日経平均株価は最終的に約800円高となりました。
途中では保有株の評価額が大きく減る場面もあり、厳しい相場となったものの、引けにかけて大きく戻したことで全体としては強い1日となっています。
ただし、指数が上昇していても、すべての銘柄が上昇するわけではありません。
業種によって値動きには大きな差があり、動画では実際に大きく値下がりした銘柄や、反対に急上昇した銘柄も取り上げられています。
INPEXは直近3日間で株価が下落
まず紹介されたのがINPEXです。
INPEXは日本最大級の石油・天然ガス開発企業で、原油価格の影響を受けやすい銘柄です。
原油価格の上昇を背景に株価が上昇する場面があったものの、直近3日間では株価が下落していました。
動画では原油価格自体は依然として高い水準にあるものの、株価については一度落ち着いてきているとして、安値を狙う投資家であればチェックしてもよいのではないかとしています。
住友ゴム工業は下落で配当利回り4%超
住友ゴム工業についても、株価下落によって配当利回りが高まっている銘柄として紹介されています。
動画当日は約3.2%下落し、配当利回りは4%を超える水準になったとされています。
直近では株価が高くなっていた時期もあったため、下落によって少し買いやすい水準に戻ってきたとの見方です。
高配当株では、このような短期的な株価下落によって利回りが上昇したタイミングが投資機会となることがあります。
ただし、株価下落の原因が一時的な需給によるものなのか、業績悪化によるものなのかを確認することが重要です。
三井物産など商社株も大きく下落
三井物産は動画当日に約4.5%下落しています。
前日には著名投資家ウォーレン・バフェット氏と商社株に関連する話題などを背景に株価が上昇していましたが、その上昇分を打ち消すような値動きとなりました。
動画では、大きく株価が下落したことについて厳しい展開としながらも、「逆に買えるタイミングになっている可能性もある」としています。
三菱商事も同様に下落しており、この日は商社株全体にとって厳しい1日となりました。
商社株は近年、高配当・増配・自社株買いなど株主還元を積極化している企業が多く、長期投資家から人気を集めています。
そのため大きく下落した場面では、長期投資家からの買いが入りやすい銘柄群でもあります。
半導体関連株は反対に上昇
一方で、この日強かったのが半導体関連株です。
動画では半導体関連銘柄が約5.4%上昇した例が紹介され、再び株価が戻ってきている様子が解説されています。
さらに大きく上昇したのがソフトバンクグループです。
動画では約11.8%上昇したとされ、非常に大きな値動きとなりました。
ソフトバンクグループは投資会社としての性格も強く、保有企業やAI・半導体関連企業の株価動向によって大きく値動きすることがあります。
そのためボラティリティが高い銘柄ですが、再び大きく下落する場面があれば投資候補として面白いのではないかという見方も示されています。
食品・水産株では株主優待にも注目
動画では水産・食品関連銘柄にも触れられています。
株主優待を実施する企業では、自社商品などがもらえるケースがあります。
動画で紹介された水産関連企業では、一定株数以上の保有によって自社商品を受け取れる株主優待があり、配当利回りも約3.5%と比較的高い水準になっているとされています。
食品株は景気に左右されにくい企業も多く、配当と株主優待の両方を狙いたい投資家に人気があります。
JMホールディングスは株価下落に注目
JMホールディングスについても紹介されています。
動画当日は約6.6%下落しました。
株価が大幅に下落したことで、長期チャートで見ても比較的買いやすい水準に近づいているという見方がされています。
JMホールディングスは、株主優待で大量の肉類がもらえることで個人投資家から知られている企業です。
動画では200株保有を1つの目安として、株主優待を目的に狙ってみるのも面白いのではないかと紹介されています。
化学株には高配当銘柄が多い
化学セクターについても、高配当銘柄が比較的多い業界として紹介されています。
動画では住友化学など、株価が大きく下落した銘柄が取り上げられています。
また、日本曹達についても、動画投稿者が以前から欲しいと考えている銘柄として紹介されています。
日本曹達は動画時点で配当利回り約4.1%とされ、株価指標の面でも割安感があるとの評価です。
業績については落ちる見込みがあるものの、これまでの利益推移を考えれば極端に悪い内容ではなく、配当面にも一定の余裕があるとされています。
株価が高い場合には、100株を一度に購入せず単元未満株を利用する方法も選択肢になります。
高利回りREITも候補に
動画では株式だけでなく、REITについても触れられています。
東海道リート投資法人は、動画時点で年間分配金利回りが約6.8%と非常に高い水準になっていました。
投稿者自身も購入を検討していたものの、朝方に下落していた価格から株価が上昇してしまったため、購入には至らなかったとしています。
REITは不動産から得られる賃料収入などを投資家へ分配する仕組みで、株式と比較して高い分配金利回りになるケースがあります。
一方で、金利上昇や不動産市況の悪化には注意が必要です。
利回りだけではなく、保有物件の質や借入金、稼働率なども確認する必要があります。
7%台の高利回り銘柄にも注意
動画では、株価下落によって利回りが約7.4%まで高まっている銘柄についても触れられています。
7%を超える利回りは非常に魅力的に見えますが、高利回りになっている理由を確認することが重要です。
株価が下落して利回りが上昇している場合、市場が将来的な減配や業績悪化を織り込んでいる可能性もあります。
もし配当金が維持され、株価も元の水準まで戻れば、配当と値上がり益の両方を狙える可能性があります。
一方で、減配すれば想定していた利回りは得られません。
特に利回りが極端に高い銘柄ほど、配当の持続可能性を見る必要があります。
第一興商は株主優待を電子化
動画の終盤では、第一興商の株主優待制度の変更についても紹介されています。
新しい仕組みでは株主優待が電子化され、1円単位で利用できるカードのような形式になると説明されています。
さらに無人の精算機でも利用できる仕組みになるとされており、従来より使い勝手が良くなることが期待されています。
株主優待では金額だけでなく、「どれだけ簡単に使えるか」も重要です。
利用するたびに店員を呼ぶ必要がある優待と比べ、セルフレジや自動精算機で利用できれば、日常的に使いやすくなります。
個人投資家にとって、こうした利便性の改善は株主優待の魅力を高める要素といえるでしょう。
高配当株投資では利回りだけを見ないことが重要
今回の動画では多数の高配当株が紹介されていますが、初心者が特に注意したいのは「配当利回りが高いから買う」という判断をしないことです。
株価が大きく下落すれば、計算上の配当利回りは自然に上昇します。
例えば年間100円の配当を出している企業の場合、株価3000円なら利回りは約3.3%ですが、株価2000円まで下落すれば5%になります。
一見すると非常に魅力的になりますが、株価下落の原因が業績悪化であれば、その後100円の配当を維持できなくなる可能性があります。
そのため高配当株では、現在の利回りに加えて、配当性向、利益、キャッシュフロー、自己資本比率、過去の増配・減配履歴などを見る必要があります。
今回紹介されたキッセイ薬品工業について動画が評価しているのも、単純に配当利回り約4.2%という数字だけではありません。
9月配当が105円と厚いこと、株価が高値から下落していること、過去に増配してきたこと、自己資本比率が8割を超えていることなどを総合的に見ています。
こうした複数の条件を確認することが、高配当株投資では重要になります。
まとめ
今回の動画では、「9月の配当」と「株価の割安感」という2つの視点から高配当株が紹介されました。
中心となったのはキッセイ薬品工業です。
動画時点では配当利回り約4.2%、年間配当170円のうち9月の中間配当が105円となっており、9月の権利に魅力のある銘柄として紹介されています。
さらに株価は5000円付近から4000円前後まで下落しており、増配傾向や自己資本比率8割超という財務面も評価されています。
同じ医薬品関連では、配当利回り約4.3%のツムラも注目銘柄として取り上げられました。ツムラには長期保有を条件とした株主優待もあり、配当だけでなく長期保有メリットも考えられます。
そのほか、INPEX、住友ゴム工業、三井物産、三菱商事、ソフトバンクグループ、JMホールディングス、化学株、REIT、第一興商など、その日に大きく動いた銘柄も幅広く紹介されています。
高配当株投資では、株価が下落した局面が買い場になることがあります。
しかし、利回りが高くなったという理由だけで投資するのではなく、「なぜ株価が下がっているのか」「現在の配当を今後も維持できるのか」を確認することが重要です。
9月は配当や株主優待の権利確定を迎える企業が多い時期です。
目先の配当金だけを追いかけるのではなく、業績、財務、配当履歴、株価水準を確認しながら、長期的に保有できる企業を探していくことが、高配当株投資では重要といえるでしょう。


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