本記事は、YouTube動画『NTTが急騰・年初来高値更新!売却で大後悔も』の内容を基に構成しています。
NTT株が久しぶりに力強い上昇を見せています。これまで株価が上昇してもすぐに押し戻される展開が続いていましたが、直近では上値の抵抗線を突破し、年初来高値を更新する動きとなりました。
一方、日本株全体を見ると、これまで相場をけん引してきた半導体関連株から資金が抜け、通信、商社、エネルギー、保険などのバリュー株へ資金が移動している可能性もあります。
動画では、NTT株の現在の状況に加え、株主優待目的で購入したJトラストを売却した直後に株価が大きく上昇した経験や、原油高によって上昇しているエネルギー株、商社株、鉄鋼株などについても紹介されています。
今回は、動画の内容をもとに、現在の日本株市場で何が起きているのかを初心者にも分かりやすく整理していきます。
NTT株が年初来高値を更新
今回もっとも注目されている銘柄がNTTです。
動画収録時点では、NTT株は前日比で約1.8%上昇しており、ここ最近では比較的力強い値動きが続いていました。
NTT株は長い間、一定の価格帯を行ったり来たりする「ボックス相場」に近い状態が続いていました。
株価が上昇しても、その後すぐに下落してしまう展開が何度もあり、投資家からすると「上がりそうで上がらない銘柄」という印象も強かったといいます。
しかし直近では、それまで上値を抑えていた価格帯を突破し、年初来高値を更新する動きとなりました。
まだ完全に上昇トレンドへ転換したと判断できる段階ではありませんが、これまでの弱い値動きと比較すると、明らかに変化が出てきています。
NTT株が上昇している理由とは
動画では、NTT株上昇の明確な材料が1つあるわけではないとしながらも、いくつかの背景が考えられると説明しています。
その1つが、証券会社や投資機関による目標株価の引き上げです。
NTT株は以前から株価指標の面で割安感があると見られることがあり、機関投資家を含めて「株価が安い」と考えていた投資家も少なくなかった可能性があります。
そして、もう1つ重要なのが市場全体の資金移動です。
これまで日本株市場では半導体関連株が大きく上昇していました。しかし、半導体株の上昇が一服すると、その資金が別の業種へ移動することがあります。
そこで資金の受け皿となっている可能性があるのが、通信、商社、エネルギー、保険などのバリュー株です。
NTTは通信大手であり、比較的安定した業績や配当が期待できる企業です。そのため、成長株から安定株へ資金が移動する局面では、投資資金が入りやすい銘柄の1つと考えられます。
半導体株からバリュー株へ資金が移動している可能性
株式市場では、常に同じ業種が上昇し続けるわけではありません。
ある業種の株価が大きく上昇すると、投資家は利益を確定し、まだ株価が上昇していない別の業種へ資金を移すことがあります。
これを「セクターローテーション」と呼びます。
今回の相場では、半導体株などから資金が抜け、その一部が高配当株やバリュー株へ流れている可能性があります。
動画内でも、NTTだけでなく、商社、石油、鉄鋼、保険など、比較的割安感のある大型株が上昇していることが紹介されています。
そのため、NTT株の上昇も単独の材料というより、市場全体の資金移動の一部として見ることができそうです。
NTT株は190円台を目指せるのか
動画では、NTT株の次の注目価格として190円台が取り上げられています。
NTT株は過去に190円台まで上昇したことがありますが、その後大きく下落し、長い調整期間に入りました。
直近では175円前後まで上昇しており、今後さらに上昇できるかが注目されています。
ただし、過去の値動きを見ると、上昇したと思った直後に大きく下落するケースもありました。
そのため、「年初来高値を更新したから、このまま上昇する」と単純に考えるのは危険です。
短期的には利益確定売りが出る可能性もあります。
動画では、短期売買をしている投資家であれば、現在のような上昇局面で一部利益を確定するという選択肢も考えられるとしています。
一方、長期保有を目的とする場合は、高値を追いかけるよりも、株価が調整したところを狙う考え方もあります。
NTT株は下落したときの買い場にも注目
NTT株は過去に150円台などまで下落した場面がありました。
動画では、再び株価が調整して150円台などへ下落することがあれば、投資しやすい水準になる可能性があると説明しています。
株式投資では、株価が上昇しているときほど買いたくなる心理が働きます。
しかし、上昇した株を高値で追いかけるよりも、一度調整したところを待つという方法もあります。
NTTのような大型株の場合、短期間で急成長する企業というより、安定した事業基盤や配当などを評価して長期保有する投資家も多くいます。
そのため、株価が大きく下落した局面を長期投資のチャンスとして見る投資家もいます。
NTTは100株保有でも株主優待がある
NTTには長期保有を条件とした株主向け特典があります。
動画では、100株を保有することで、一定期間の継続保有後にポイントがもらえる制度が紹介されています。
100株であれば必要な投資金額も比較的小さいため、長期保有を前提として少額から保有する方法もあります。
特に株主優待や長期保有特典を目的とする場合は、短期的な数円の株価変動よりも、早めに保有を始めて継続保有期間を積み上げるという考え方もあります。
NTTは日本を代表する通信企業であり、今後も通信インフラの重要性が低下する可能性は低いと考えられます。
半導体やAIなどの技術が発展しても、そのサービスを支える通信インフラは必要です。
こうした点からも、NTTは長期投資の候補として注目されやすい銘柄といえるでしょう。
Jトラストを売却した直後に株価が9%以上上昇
動画のもう1つの大きなテーマがJトラストです。
Jトラストでは記念株主優待が実施され、株式を保有している投資家には最大1万円相当の優待が提供される内容となっていました。
動画投稿者は本人名義と家族名義の2名義分を購入していました。
しかし、権利確定後は株価が大きく下落する可能性があると考え、PTSで約700円前後で売却したといいます。
通常、株主優待や配当の権利確定後には、その価値に相当する分だけ株価が下落する「権利落ち」が発生することがあります。
そのため、優待内容が大きい銘柄では、権利確定後に10%以上下落するケースも珍しくありません。
ところが今回のJトラストは、予想とは逆の動きとなりました。
翌日の株価は約9.1%上昇しました。
つまり、PTSで売却せずに翌日まで保有していれば、株主優待に加えて株価上昇による利益も得られていた可能性があります。
動画投稿者は、この判断について「後悔している」と振り返っています。
投資家が感じる「売った後に上がる悔しさ」
Jトラストの事例は、投資家心理を考えるうえでも興味深いものです。
実際には損失を出していなくても、売却後に株価が大きく上昇すると「損をした」という気持ちになることがあります。
例えば100万円の含み益が一時的にあり、その後20万円まで減少した場合を考えてみましょう。
まだ20万円の利益が残っているにもかかわらず、多くの投資家は「80万円損した」という感覚を持ちます。
これは人間が利益よりも損失を強く意識する心理と関係しています。
投資では、このような感情に振り回されないことが重要です。
売却後に株価が上昇したとしても、その時点の情報に基づいて合理的な判断をしたのであれば、必ずしも間違いだったとは限りません。
株価の未来を完全に予測することはできないからです。
原油価格上昇でエネルギー株が上昇
動画では、原油価格の上昇についても触れています。
原油価格が上昇すると、その恩恵を受けやすいのが石油開発企業や資源関連企業です。
動画ではINPEXや石油資源開発などの株価が上昇していることが紹介されています。
INPEXは日本を代表する資源開発企業であり、原油や天然ガス価格の影響を受けやすい企業です。
原油価格が上昇すると、エネルギー企業の収益改善期待が高まり、株価にもプラス材料となることがあります。
一方で、原油価格は国際情勢によって大きく変動します。
特に中東情勢や産油国の政策などによって価格が急変することもあるため、資源株は値動きが大きくなりやすい点には注意が必要です。
鉄鋼株や商社株も上昇
エネルギー株だけでなく、鉄鋼株にも強い動きが見られました。
動画ではJFEホールディングス、神戸製鋼所などの鉄鋼関連銘柄が上昇したことが紹介されています。
また、三井物産、住友商事、三菱商事などの大手商社も上昇しました。
総合商社は資源事業の比率が高いため、原油や天然ガス、金属などの商品価格が上昇すると業績への期待が高まりやすくなります。
さらに、大手商社は比較的配当利回りが高い企業も多いため、高配当株へ資金が流れる局面では買われやすくなる傾向があります。
現在の市場では、このような高配当・バリュー株に資金が流れている可能性があります。
自動車株や保険株にも資金流入
動画では、自動車関連株も上昇していることが紹介されています。
トヨタ自動車をはじめ、自動車関連企業の株価が堅調に推移していました。
また、保険株も強い動きとなっています。
第一生命ホールディングス、MS&ADインシュアランスグループホールディングス、東京海上ホールディングスなどの大手保険会社が上昇しています。
金融株や保険株も典型的なバリュー株の1つです。
市場の資金が成長株からバリュー株へ移動しているのであれば、こうした業種が同時に上昇していることにも説明がつきます。
化学株にも大きな上昇が見られる
化学セクターでも上昇銘柄が見られました。
動画では、住友化学や三井化学などの株価が大きく上昇していることが紹介されています。
これらの企業も、長期間株価が低迷していた銘柄の1つです。
こうした低迷していた大型株が相次いで上昇していることからも、市場の投資資金が割安株へ向かっている可能性があります。
高配当株で狙いたい銘柄も紹介
動画では、株価が上昇している銘柄だけでなく、逆に株価が下落して投資しやすくなっている銘柄も紹介されています。
その1つがミラースホールディングスです。
権利確定後に株価が下落したことで、動画収録時点では配当利回りが約6.9%と高い水準になっていました。
もう1つ紹介されているのがセントラルリート投資法人です。
こちらも権利落ち後に株価が下落し、分配金利回りが約6.5%程度になっていると説明されています。
高配当株は株価が下落すると配当利回りが上昇します。
そのため、企業の業績や配当が維持できるのであれば、株価下落は投資機会になることもあります。
ただし、配当利回りが高いからといって必ずしも安全な投資先とは限りません。
業績悪化による減配や無配の可能性もあるため、企業の財務状況や利益推移などを確認することが重要です。
日経平均が弱くても個別株が上昇する理由
動画収録時点では、日経平均株価自体はそれほど強い状況ではありませんでした。
それにもかかわらず、投稿者の保有株の含み益は過去最高を更新したといいます。
これは、日経平均と個別株の値動きが必ずしも一致しないことを示しています。
日経平均は一部の値がさ株の影響を強く受ける指数です。
そのため、半導体株など指数への影響が大きい銘柄が下落すると、日経平均は下落することがあります。
しかし同時に、商社、銀行、保険、通信、エネルギーなどが上昇しているケースもあります。
つまり、指数だけを見て「日本株全体が弱い」と判断するのではなく、どの業種に資金が流れているのかを見ることが重要です。
含み益が増えても安心しすぎない
動画では、投資における心理についても触れています。
含み益が過去最高になると嬉しく感じるものですが、その数字を強く意識すると、その後株価が下落したときの精神的ダメージも大きくなります。
例えば含み益が100万円から50万円に減少した場合でも、実際には50万円の利益があります。
それでも人間は「50万円損した」と感じやすいものです。
そのため、株価が上昇しているときこそ、含み益に浮かれず、次の下落局面に備えることが重要です。
「暴落が来たらどの銘柄を買うのか」
「どの価格まで下がれば買うのか」
こうしたことを相場が好調な時期に考えておくことで、実際に株価が下落したときにも冷静な投資判断がしやすくなります。
バリュー株相場では資金の流れを見ることが重要
今回の動画で注目したいポイントは、NTT株単独の上昇だけではありません。
NTT、商社、鉄鋼、エネルギー、保険、化学など、複数のバリュー株が同時に上昇しています。
これは市場の資金が特定の成長株から、割安株や高配当株へ移動している可能性を示しています。
株式市場では、資金の流れを把握することが非常に重要です。
どの業種が上昇しているのかを見ることで、現在投資家が何を評価しているのかが分かります。
特に日本株では、高配当株や大型バリュー株が多いため、こうした資金移動が起きると幅広い銘柄に上昇が広がる可能性があります。
まとめ
NTT株はこれまで長期間続いていたボックス相場から上抜け、年初来高値を更新する動きとなりました。
背景には、目標株価の引き上げや割安感に加え、半導体株などからバリュー株へ資金が移動している可能性があります。
ただし、NTTは過去にも上昇した後に株価が大きく下落する場面がありました。そのため、現在の上昇だけを見て高値を追いかけるのではなく、調整局面を待つという考え方もあります。
また、Jトラストでは株主優待の権利確定後に株価が下落すると予想してPTSで売却したものの、その翌日に株価が約9.1%上昇しました。
この事例は、株価の短期的な動きを予測することがいかに難しいかを示しています。
現在の日本株市場では、NTTだけでなく、商社、エネルギー、鉄鋼、保険、化学などのバリュー株にも資金が流れています。
日経平均だけを見るのではなく、「どの業種に資金が入っているのか」を確認することで、相場の実態がより分かりやすくなります。
そして株価が上昇している時ほど、含み益に浮かれるのではなく、次に相場が下落したときにどの銘柄を買うのかを考えておくことが大切です。
投資では上昇相場を追いかけるだけでなく、資金の流れと企業価値を確認しながら、次の投資機会を冷静に待つ姿勢が重要だといえるでしょう。


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